日々雑談~1833~

 そろそろ、春のイベントへの動きや作業に告知を初めないとな……。あ。直近のコミケットスペシャルは、最終回間近なディスクウォーズ:アベンジャーズ本で行きますので。 

>タイバニとアメコミの話面白かったです。確かにタイバニの世界はどっちかというとDCよりですね。超能力者への差別はあるけど、いい奴は ちゃんと認められますからねえ。marvel世界……つかx-men世界は少し極端過ぎて見てみてオイオイと。挙句どっちがヴィランかわからないことをしてしまう人間たち……その点僕らのJJJはちゃんと信念と超えちゃいけない線を守ってスパイディdisを行ってるので嫌いになれませんね。

 タイバニの話となると、この話の事ですね。この話は現在の自分のスタンスにも関わっている気がします。いろいろ考えてみるというタイトルが、文字通り色々な事に思いを馳せるきっかけとなったのかなと。あれから数年、タイバニとは別の場所から、アメリカンコミックスの風味と優れた少年漫画的手法の融合作な「僕のヒーローアカデミア」が誕生。知識や視点も変わってますし、今同じやり方(ビール片手)でやってみたら、またこれ何か見いだせるかもしれませんね。
 しかしJJJ、スコーピオンの生誕やスパイダースレイヤーの制作はわりとアウトなのに、なんでこう憎めないのか。ピーター自身が、うまい具合にあしらったり、からかうのを楽しんでいる面もあるからかしら……。

>格ゲープレイヤーに丸太アシストキャラって知名度だったのがいまや映画スターですからね。ゲームに出た当時はマーベルの推しメンか何かぐらいにしか思ってなかったですよ。

 マブカプ3の「丸太を持ったかあ!」なロケットラクーン参戦は、誰も予想できないというか何事!?と叫ばざるを得ない事態でしたからね……。数百人のキャラが記載されたマーベル・キャラクター大辞典にも載っていないというマイナーさ。同じく載っていないスターロードもグルートも、大活躍した現状。激動ですよ、ホントに。
 なお、マーベル・キャラクター大辞典にビッグヒーロー6は載ってますが、ワサビ・ノージンジャーとフレッドについては未記載。代わりに、シルバー・サムライ&サンファイア離脱とワサビ&フレッド加入の間に居た、サンファイアの妹サンパイアと謎の存在エボシ・サムライについて言及されています。この二人のこと、忘れてたぜ。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その46~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、45話。
 絶対勝利の鍵、それは至高の魔術師ソーサラー・スプリーム!

 ダークディメンションの魔力に侵されたトニーを救うに、科学でどうにも出来ない。なら魔法だ! 一見やけっぱちに聞こえますが、至高の魔術師ならぬ至高の科学者たるハンク・ピム(ジャイアントマン)が「科学ではどうしょうもない」と判断した以上、別のアプローチたる魔術魔法に頼るしか無いわけで。元々、ダークディメンションがオカルト方面に属することは、ブレイドによって明かされてますしね。それが無かったら、とりあえずブラックパンサーの呪術(薬草学)かアイアン・フィストの気功パワーで治そうとするシーンがきっと……いや待て。気功パワーは魔力もふっ飛ばしそうなイメージあるぞ?

 ストレンジの助力は欲しいが、肝心のディスクの場所がわからない。事態を打開したのは、ローニンならぬアカツキ博士の意思と意地。これなら、まだ還って来る可能性もあるのか? しかしローニン対ブラック・ウィドウ&ホークアイ。ローニンと縁深いホークアイとの対峙もそうですが、このブラック・ウィドウとホークアイが並び立ちローニンと戦う光景にもデジャヴ感が。詳しくは、こちらをどうぞ。

 セレブレティ5の「この人達、ロキに関わらなければ幸せだったんじゃ」臭。元SHIELD科学者のティムはともかく、他のメンバーは投げ捨てたもん多すぎるよなあ! そして元シェフの経歴が、いよいよ輝いたマニーノさん。思ったよりまっとうなシェフで、ビックリよ!? てっきり、敵の料理を台無しにするためスプリンクラーを誤作動させたり、中毒性のあるブラックなカレーを客に出したりのヴィラン系シェフかと……。道、誤ったなあ。

 序盤のラフト刑務所の騒乱に巻き込まれてディスク化されて以降、出番のとんとなかった至高の魔術師、ドクター・ストレンジを巡る攻防! 至高の魔術師復活を遮るのは、至高の錬金術士ディアブロ! ディアブロドーピングによる、デストロイヤー超強化! 量産品扱いなDW版デストロイヤーが、ハルクも吹っ飛ばすパワーに! 一緒に吹き飛ぶ、先週のパワーバカ四人の立場!
デスソースから伏線が張られた結果のディアブロ大敗北。しょうがねえよ、あの人、薬品を使わないと能力発揮できない都合上、わりとそっからのミス多いし! RPGに出たら弱点:衝撃とかになるんじゃないですかね。ビン落とすから。

 ドクター・ストレンジの参戦が遅れた理由は「あいつ一人でいいんじゃないかな」になるからです。こんな話だとしてもおかしくない、至高の魔術師の暴れっぷり。トニーを救う手腕もそうだけど、超強化デストロイヤー+錬金術士も一蹴かよ! 戦隊ヒーローで言うなら、最期に出てくる全員合体のキーパーツなロボor追加戦士のポジションだ、この人!

 次回予告より漂う戦乱の気配! 二頭巨人が、巨大鉄人が、ダークディメンションに潜む最悪の男が、ついに姿を表す。なので今回は、ストレートに至高の魔術師の紹介をするしかあるまいと! と言うわけで、今日の紹介はドクター・ストレンジです。

ドクター・ストレンジ

ドクター・ストレンジ

 ドクター・ストレンジ。この名はまず、医療業界で知れた名だった。優れた腕前と見識、強大な傲慢を持ち合わせた名医ストレンジ・ビンセント・ストレンジ。人生の絶頂へと達した彼を引きずり落としたのは、自動車事故(一説ではスキー事故)だった。事故の後遺症で神経を損傷し、メスが握れなくなった名医。治療法の探求で財産を失い、アルコールに逃げたことにより信用と正気を失い。アル中となった彼が最期にすがったのは、チベットに棲まう伝説の治療者エンチェント・ワンだった。

エンチェント・ワン

 元より半信半疑、魔法など信じない科学主義者だったストレンジ。だがしかし、エンチェント・ワンは本物であり、地球次元至高の魔術師ソーサラー・スプリームと呼ばれる程の男だった。魔術で寿命を延ばしてきた、5世紀生まれのエンチェント・ワン。そんなエンチェント・ワンは、自身の死がやがて必然となることまで予期していた。後継者足りえる人材としてバロン・モルドという男を育てていたが、実力はまだしもモルドの中に眠る邪心は警戒せざるを得ない物だった。
 事実、モルドの中の邪心は爆発し、師であるエンチェント・ワンの殺害を目論むこととなる。モルドの策謀に巻き込まれたストレンジは、魔法が存在するという事実、それを使う悪がいる事を知る。モルドにかけられた魔法を打ち破ると同時に自らの傲慢や弱さを砕いたストレンジは、エンチェント・ワンに弟子入りを志願する。エンチェント・ワンもまた、このアメリカ人に可能性を見出していた。だからこそ、モルドの裏切りを知りつつあえて放置し、ストレンジにかけられたモルドの魔法を密かに解呪していたのだ。全ては、ストレンジという男を見出すために。
 エンチェント・ワンは自らが知る魔法魔術の授与だけでなく、神秘のアミュレット“アガモットの目“などのアイテムも与え、ストレンジを一流の魔術師へと生まれ変わらせた。医師でなく魔術師、新生ドクター・ストレンジの誕生である。

ドクター・ストレンジ 初登場

 チベットを降りたストレンジは、ニューヨークに拠点を構え、悪しき世界から現れた不可解な生物や邪悪な存在との戦いを始める。夢を操り人の心を嘲笑う、悪夢の王ナイトメア。エンチェント・ワンの予期していた死の原因となった、混沌世界カオスディメンションの神シュマゴラス。混沌よりの追放者、暗黒世界ダークディメンションの魔人ドルマムゥ(ドーマムゥ)。更に兄弟子バロン・モルドも、宿敵として何度も立ちはだかった。

バロン・モルド

 エンチェント・ワンの死後。ストレンジは彼の異名“ソーサラー・スプリーム“を受け継ぐことになる。至高の魔術師は、こうしてストレンジに代替わりした。所謂魔術的ヒーローであるストレンジは、他のヒーローとも共同戦線を張っている。アベンジャーズへの協力や参加も多いが、やはりストレンジと言えば、ヒーローチーム、ディフェンダーズとなる。ストレンジによって結成された、緩やかなヒーロー集合体。必要がある時だけ集まり、いつ加入や出入りがあったのか当人ですらあやふやなチーム。ただし、その分、アクの強い強力なメンバーが参加しており、最初期メンバーはストレンジ、怪力無双のハルク、海の王ことネイモア・ザ・サブマリナー、銀色の滑空者シルバーサーファーと、強力なメンツである。そして緩やかな関係性であっても、彼らの絆の強さはアベンジャーズに決して劣らない。

ディフェンダーズ

 能力は、魔術魔法に関わることならば大抵何でも出来る。正確には、どんなことでも大抵なんでも出来る。魔術魔法は常識論理の塗替えや改変だけでなく、直接の殴り合いや攻撃の手段ともなる。エンチェント・ワンより譲り受けたアイテムは更に数を増し、現在では宝物庫や図書館を別次元に作り上げるしかない程の量に。自分では使わない系統、邪悪な黒魔術への知識もあり、使用自体はいつでも出来る。正に万能の存在と言うか、これぐらいでないとドルマムゥやシュマゴラスと単騎で渡り合えない。あまりの性能の高さのせいか、チームに参加する際は能力を下方修正せざるを得ない、むしろどうやって彼を独りで活躍させないかこそがライターの腕の見せどころ、とまで囁かされている。ディスクウォーズでの参戦時期の遅さも、この工夫の一つに思える。

儀式開始

 ストレンジは何でも出来るが、何でも出来ない。彼のブレーキとなっているのは、善性である。彼自身の資質もあるが、ソーサラー・スプリームである者には正しさが求められる為、好き放題に魔術を使うことは能力の喪失に繋がる。事実、ヒーロー間の秘密組織イルミナティへの参加から始まる、ハルク追放劇。ワールド・ウォー・ハルクの際、禁じられた黒魔術を使用し悪魔と契約した結果、ソーサラー・スプリームの名と魔力の一部を失っている。現在はハルクとの和解や、次代のソーサラー・スプリームの名を継いだ者の死により、再びソーサラ・スプリームの座に返り咲いている。最近は、イメージたる青の服でなく、タイツに似た新コスチュームを纏っていることも多い。

ドクター・ストレンジ(新コスチューム)

 ベネディクト・カンバーバッチ主演による実写映画化も決まっているストレンジだが、日本での大々的なお目見えとなると、今週のディスクウォーズより少し前、ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3への参戦が記憶に新しい。過去作へのシュマゴラス出演、マブカプ3へのドーマムゥ出演、自身の好敵手たちに遅れての登場となった。

ドクター・ストレンジ(MVC3)

 暴走や考え違いにより、時折トラブルを起こす面もあるが、全ては今をより良くしようという心あってこその物である。なにより師匠であるエンチェント・ワンは、魔術的素養より何より、窮地に陥りながらも他人であるエンチェント・ワンを救おうとした、ストレンジの善性に後継者としての相応しさを見出したのだから――。

日々雑談~1827~

 コミケットスペシャル6、受かっておりました。当サークル肉雑炊は、二日目Dブロック-33bでの参加となっております。実のところ、コレを出そう!という候補が幾つかあり、悩んでいる状況です。コミック1や夏の都合もあるので、その辺も突き詰めていかないと……。一応、申し込みはディスクウォーズ:アベンジャーズ。ジャンルはアニメ(その他)。海外ベースの日本産アニメということで、ジャンル何処や!?と悩んだ末に間違ってたらどうしよう!?とビクビクもんだったけど、受かったってことは、少なくともコミケ系のイベントはディスクウォーズ=アニメで通るってことだな……。多分、SF・特撮のアメコミで申請しても大丈夫だとは思いますが。もう一つの候補な、海外アニメはどうなんだろう?
 しかし今回二日目、ホールの半分を埋めているのは、黒子のバスケオンリーイベントな、くろケット。直接の関わりあいはなくても、ああいうことがあった後の今は、見ていてこう「良かったなあ」という気分に。ああ、本当に良かった。
 しかし俺、コミケットスペシャルも幕張メッセもアニメ(その他)での参加も、全部初めてなんだよなあ。サークル作ってから数年たちますが、まだまだ世界は初めてで埋まっている……。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その45~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、45話。
 レッキングクルー再登場! レッキングクルー大活躍!

 僕らのバカルテットこと、レッキングクルー大復活!
 前回が前回だったので、微妙にナメられてる中、四人揃って大暴れ!

「ウソ、強い!?」

「アイツらこんなに強かったのかよ!?」

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 ソーのムジョルニアと同じ、投げても戻ってくるバールの特性を使ってのブーメラン攻撃! 地割れ攻撃を起点とする四人がかりのフォープラトン! ムジョルニアと素手で殴り合い、シールド攻撃もワスプスティングにも耐えてみせるタフネス! 四人がかりとはいえ、ハルクを押し返してみせたパワー! 解体業者力溢れるダンジョン攻略法! 日本よ、これがレッキングクルーだ!
 バチ魂公式ブログでも総登場が「全バチ魂ユーザー感涙のあいつらがついに……」言われたりと、実に猛プッシュ! いやー、ついに日本でもレッキングクルーの時代が始まりましたね! 公式人気投票でヴィラン部門のビリ独占寸前だったけど! ありがとう、コットンマウス!
 いやまあ、こっちが微妙に戦力整ってない時や、突破できる火力が無い時は、アホみたいに強い時あるんですよ、彼ら。原作での設定スペックを補正抜きで並べた場合、おそらくハルク>>レッカー>他のメンバー>>パワーマンですし。何気にバールや鉄球や本人たちのベースが“神の力“なので、ハルクが持たないビーム系の攻撃手段や魔力魔術への耐性があるのもポイント。
 頑張った! 今日、すげえ頑張ったよ! ハルクがパワーマンをぶん投げるツープラトン、ダイナミック・スピードボールなんて無茶技くらって死ななかった時点で頑張った! アレの元ネタというか似た技としてあるのが、X-MENにおけるコロッサスがウルヴァリンを投擲するファストボール・スペシャルだけど、アレは爪の殺傷力があるとはいえ投げるのは小柄のウルヴァリン。大柄でタフなパワーマンがあの勢いで突っ込んできたら、相手良くてミンチだよ! 五体満足でDセキュアされただけで、レッカー頑張った!
 しかしセレブレティ5のジョエルさん、レッキングクルーの新メンバーと言われたら信じるぐらいに馴染んでましたね。アイツ、ロックすぎるぜ……!

 バカ四人に話持ってかれたー!?と思っていたら、夕焼けの砂漠にてのVSローニン。剣術だけでなく、初代ローニンが使ったことによりアイコンとなったヌンチャクを駆使し、アベンジャーズと単独で渡り合う!
 トニーだけは察していた、マスクの下の素顔がついに顕に。当たってほしくなかった予感、ローニンの正体はアカツキ・ノゾム博士。いったい、ダークディメンションに落ちた博士に何があってこうなったのか。アイアンマンを蝕む力の正体は。もうこうなったら、魔法しかない! 若干投げやり気味なものの、来週遂に最後の大物ヒーロー、ドクター・ストレンジ参戦! ちなみに、序盤少し出ていただけなので、マジ一年ぶりに近い登場。アイツ一人でいいんじゃないかなを地で行く人なので、ここまで引っ張ったのはしょうがない!

 今日の紹介はレッキングクルー!

我らレッキングクルー!

 ……ではなく、先週の話となりますがクールなアイツということで。だってねえ、流石にレッカーレッキングクルーでアイツら二回やってるようなもんですし! いやまあ三回目もバランスとか忘却すればやってもいいんですけどね!?

 ブリザード

二代目ブリザード(Ⅲ)

 アイアンマン、トニー・スタークの会社であるスターク・インダストリーズ。大企業であるインダストリーズは、ハンガリー人科学者であるグレゴル・シャパンカ博士を雇用する。彼が研究している人体の冷凍睡眠や冷凍保存技術に期待しての事だったが、博士の頭にあるのは全人類の夢である不死不老に、自身が到達することのみだった。研究は、そこに至るまでの過程にしか過ぎない。グレゴルはトニーの技術を盗んで売り、更なる研究資金を得ようとするが発覚、会社をクビになってしまう。
 悪へと堕ちた彼が進む道は、犯罪者の道しか無かった。グレゴルは自身の持つ知識技術を悪用し、極度の冷気を放射するスーツを開発。犯罪者ジャック・フロストとしての活動を始める。

ジャック・フロスト

 ジャック・フロストはスターク・インダストリーズを急襲するが、当時会社のボディーガードを自称し、トニーとは別人のふりをしていたアイアンマンに敗北。その後、しばし姿を消すが、更に強化開発を進めたスーツと、新たな名、ブリザードを称し、再びアイアンマンに挑んだ。

初代ブリザード

 グレゴルはブリザードとしてアイアンマンの宿敵となるが、トニー・スタークとは別人な未来のアイアンマン、アイアンマン2020により殺害されてしまう。ブリザードの名とスーツは、トニーの敵である企業家ジャスティン・ハマーの手に渡り、彼の部下であったドニー・ギルが譲り受けることとなる。二代目ブリザードはこうして生まれた。

二代目ブリザード(Ⅰ)

 ドニーはやがてハマーの元から去り、一人のヴィランとしての道を歩み、やがてトニーとの和解やヒーローへの転向、再びヴィラン化と波乱の道を歩むこととなる。一時、ドニーの友人で元犯罪者のランディ・マックリンがドニーの予備スーツをいただきブリザードになったことがあるが、彼がブリザードになった理由は刑務所出所後に仕事が見つからなかったことへの自棄が多分だったので、スターク・インダストリーズに雇われることでスーツを脱いだ。
 つまりブリザードは、初代のグレゴルと二代目のドニー、この二人が正体であり、つまりは二人しか居ないのだが……ややこしいことが一つある。今から上げるのは、ドニーが中身のブリザードとなる。

二代目ブリザード

二代目ブリザード(Ⅱ)

 幾度ものアップデートの結果、非常に多くのブリザードとしての外見を持っている。記事の最初に載せたディスクウォーズのブリザードにも似た最新型アーマーの中身もドニー。別人レベルでスーツのデザインが変わっている。元はといえば、初代のグレゴルもがっちり目な黒いスパイダーマンのようなスーツを着ていた時期もある。ついでに言うと、アニメや他所の世界でのアレンジもかなり激しい。それらも下記に挙げてみるが……なんとも、ややこしくもめまぐるしい。

ブリザード(アルティメット)

ブリザード(アイアンマン:アーマード アドベンチャーズ)

 ブリザードの能力はスーツにあり、装着者は皆、常人である。ブリザードスーツのウリは、スーツの各所に仕込まれた小型低温保持装置マイクロ・クリスタリオット。この装置の力により手袋から放たれる氷や冷気が、ブリザードの武器。激しい冷気だけでなく霧や吹雪にみぞれが発生可能。鉄板をも貫く氷のダーツに移動用となる氷の滑り台の生成、人体に直接冷気を送り込むことでの人体凍結なんて荒業も出来る。弱点は、マイクロ・クリスタリオットが冷気や氷を発生させるに、大気中の水分が必要なこと。乾燥地帯だと上記の能力は一切使えない。一応、電撃やエネルギー増幅装置なんてのもついてはいるが、これで例えば砂漠での戦いを勝ち抜くことは難しいだろう。ディスクウォーズでは、凍土のロキ城でアベンジャーズと戦ったが、彼にとって冷たい上に水分も十分なあそこは、絶好の戦場だったと言える。
 X-MENのアイスマンと似通っているが、かたやアーマータイプ、かたやミュータントと、初期位置はだいぶ違う。最も、アイスマンは未だ発展登場な上、彼の冷凍能力は分子を直接振動させることで発生させている物なので、ブリザードの頻繁なアップデートでも追いつけるかどうかは微妙な所。アイスマンの場合、現在持ち得る冷凍能力ですら、秘められた本質の前座との説もある。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その44~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、44話。
 謎の達人、ローニン登場! 仮衣の下の正体は……!?

 失敗を可能性に塗り替えるのが、アキラの強み。ディメンションスフィア喪失という大事件を引き起こしてしまっても、絆は切れぬまま事態収拾への奔走へ。失敗をしないのではなく、失敗を積み重ねて前に進んでいく姿勢。これはアキラの相棒である、アイアンマン、トニー・スタークにもある部分ですね。そもそも、アイアンマンになった理由こそ、過ちからの再起。何度も致命的な過ちを繰り返しながらも、前に進んで来たのがトニー・スタークという男。勝手な想像ですが、そんな似通った部分をトニーに見出したから、アカツキ博士はアキラの可能性の話をした。そう思ってみたいぐらいに、両者の失敗を糧に出来る姿は、似通っています。

 暗黒世界ダークディメンションよりの使者、ローニン参上。原作にてローニンの名と姿を借りた、数多くの達人に匹敵する剣の冴え、更にはレッドスカル以上にディメンションスフィアを使いこなすという離れ業。ディメンションスフィアとの名称から怪しんでいましたが、かのスフィアの出元はどうもダークディメンションのようですね。レッド・スカルに力を与え、ダークディメンションに堕ちたロキの背後で蠢く、不気味な影。いわばディスクウォーズの黒幕とも言える最大の敵、その朧気な姿は、いよいよ形に。ロキを超える魔力、レッド・スカルの悪意を超える存在、それは……。

 先週垣間見せた声(CV堀秀行)の時点で怪しまれてはいましたが、ローニンの正体、彼の人の友であり同僚であったトニー・スタークが見定めた正体は、アカツキ・ノゾム博士。救うべき存在が敵に回るという皮肉。まるでアカツキ博士を他人のように扱う余所余所しさ、アベンジャーズにも劣らぬ超人的な剣術、人を狂気に陥れるディメンションスフィアを使いこなしてみせる精神性。善良なる科学者がただ持つには、荷が重い物ばかり。まだひと波乱もふた波乱もありそうな匂いがしますが。声をコピーしたロボ超人だったり、アカツキ博士が某男塾一号生筆頭並みに謎武術を習得していたり、謎のゲルマン忍者をベースにしたクローンだったらどうしよう。

 今日の紹介は、疑惑の忍者ローニンで。場所を最大限に活用してハルク相手に健闘したブリザードも紹介してやりたいけど、一週間正体を気にしていたせいか、ローニン熱の方が強かった! 来週、バカ四人しか出なかったら、そんときゃブリザードだ!

 

ローニン

ローニン

 上から下まで、黒装束で固めた謎の戦士ローニン。ヌンチャクや刀といった武器を駆使する正体不明の達人が初めて現れたのは、盲目のクライムファイターデアデビルの紹介により、ニュー・アベンジャーズと呼ばれるチームに参戦した時だった。ローニンはニュー・アベンジャーズの一員として、日本で忍者集団ハンドとの決戦に望む。体格からして男性と思われていたが、その正体はなんと女性。かつて巨漢にして巨悪のギャング、キングピン配下として父の敵であるデアデビルを付け狙った聾唖の暗殺者、エコーであった。

エコー

ローニン(エコー)

 キングピンの配下であったエコーだが、父を殺した本物の仇はキングピンである事、デアデビルはキングピンに濡れ衣を着せられていた事を知り、既に離反していた。彼女の能力は、写真的反射能力。一度目にすればどんな達人の動きでも模倣できる彼女だからこその、ローニンの達人性であった。
 ……一説によると、最初ローニンの中身は彼女でなくデアデビル当人だったとか。それが色々なストーリーとの兼ね合いで、急遽エコーに差し替わったという噂もある。能力的に、デアデビルっぽい動きをしていても何らおかしくはない。おかしくは、ないのだ。

 エコーのローニンとしての活動期間は短く、彼女は早々にコスチュームを脱いだ。中身の居なくなったローニンの姿を次に借りたのは、一度死んだ男ホークアイ(クリント・バートン)だった。とある事件にて死亡し、その後復活を遂げたクリント。蘇った彼が目にしたのは、二代目ホークアイを名乗る少女ケイト・ビショップ。ホークアイが死んで蘇る間に、キャプテン・アメリカやアイアンマンに認められ初代ホークアイの弓を授かった自身の後継者だった。死亡からの蘇生、後継者の登場。クリントはローニンの衣を纏うことを選択し、ローニンのままアベンジャーズに参加。チームリーダーとして活躍した。正体はアベンジャーズの仲間に明かしており、二代目ホークアイのケイトとも接触。彼女の資質を認め、先輩としての助言も与えた。

「俺達がついている。思い切り戦え、そして失敗しろ。世界を救うために。不可能だなんて、諦めるな」

 このローニンとしてのクリントとケイトのエピソードは、邦訳ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポンに収録されている。

ダブルホークアイ

 ローニンとなったクリントは、弓矢を持たず刀やサイを使うことで悪と十分渡り合ってみせた。ホークアイは弓矢だけの男ではない事を、実証したとも言える。クリントが再び弓矢を手にしたのは、擬態宇宙人スクラル人との決戦シークレット・インベージョン。自らを翻弄したスクラル人との最終決戦時、負傷したケイトの弓、自分が譲り渡したホークアイの弓矢を使い、スクラル人を恐怖に陥れた。

ローニン(ホークアイ)

 この後、国家公認の偽ホークアイ(正体は百発百中の投擲手ブルズアイ)の出現などを経て、クリントはローニンのコスチュームを脱ぎ、ホークアイの座に復帰する。二代目ホークアイのケイトもそのまま名乗り続けた結果、現在はダブルホークアイ体勢となっている。
 またも中身が居なくなったローニンだが、次にその名とコスチュームを纏ったのは、アベンジャーズどころかヒーローですら無い、悪人であった。新たなローニンは、アメリカ、ロシア、日本で暗躍し、三カ国を緊張状態に陥れる。ローニンであったホークアイと、ロシアを知るエージェントであるブラック・ウィドウは邪悪な新ローニンを追跡する。やがて明らかになった新ローニンの正体はアレクセイ・ショスタコフ。ソ連のキャプテン・アメリカことレッド・ガーディアンの初代であり、ブラック・ウィドウの夫であった彼は、自らが忠義を捧げたソビエト連邦の復活を画策。北方四島に新ソビエト連邦の建国を目論んでいた。

ローニン(アレクセイ)

 アレクセイが敗れた後、ローニンは三度消えた。しかし近年、再びアベンジャーズとしての、ヒーローとしての、新生ローニンの姿が確認されている。

ローニン(最新版)

 新たなローニンの正体は、前任者達を越えかねないほどの剣や武器の達人であり、吸血鬼並みの超人的な身体能力を持ち、更に言うとその吸血鬼への造詣も非常に深い男である。新ローニン、一体何者なんだ(棒

 ここまで上げた四人のローニン。人種性別善悪、様々に入り混じっており、全員の共通点といえば、達人と呼ばれる技巧者な事だけ。5人目、6人目が出るのかどうかは分からない。しかし、ディスクウォーズのローニンも含め、正体でこれだけ魅せてくれるキャラクターは、情報化社会の近年非常に珍しい。最高峰の仮の姿と言えよう。