ちょっとだけ帰ってきた雑月集
暴言
士郎「裸の王様と、アホ毛の王様……響きは似てるよな、なんとなく」
セイバー「士郎?」
なかのひと
キャスター「貴方の腹を掻っ捌いたら、介護から買い物までこなせるサーヴァントが出てくるのよね?」
小次郎「輝くような笑顔で物騒なことを平然と」
やってみる
キャスター「アサシン――自害せよ」
小次郎「ちょっと待て! 神父を真似るのは良いが令呪使用まで真似る(フェードアウト)
花札世界
臓硯「カカカ、次の相手は寺の魔女か」
ハサン「悪女である事を捨てた魔女に我らが負ける筈が……」
門、無駄に血の海
爺&骸骨「悪女捨ててねー!?」
近世百鬼夜行~四~
雑踏は彼を笑い、彼もまた雑踏を笑う。
華やかな若者が集う渋谷に似合わぬ一人の侍。街に似合わぬ自分を笑う人々を一笑にふして、人が最も多く集まり、車も途絶えることの無い駅前交差点の中央に座す。信号など守る気も無い、以前に意味を知らない。人々は何事かと遠目に見守り、車は邪魔だ邪魔だと嘶きを上げる。とりあえず煩い車を、彼は刃の二振りで断ち切った。
彼の四方八方を囲んでいた車が次々と真一文字に裂かれて行き、次に縦一文字に割れ、最後には細分化して残骸と化す。ドライバーがどこに行ったのかはわからない。ただ、残骸には明らかに赤い異物が散りばめられていた。細かすぎてなんなのか認識できないのがむしろ幸いだ。
「剣は冴え、気も研がれている。来い、この場所に相応しき相手。こちらは十分だ!」
事態が判らぬ野次馬が集まる中で、カマイタチは独り吼えた。