重大発表!
今日まず触りとしての事実を発表、そして明日に核心を公開!と考えていたら、情報が出てきたのでもう一挙公開でいいやと!
えーと、私、ふじいこと、藤井三打。来月商業デビューを果たします。手伝いではなく、丸々自分が一冊書き下ろす形です。自分の路線的にアメコミ系の本かと思うでしょうが、ライトノベルです。つまり今までの「よくわからない経歴の人」路線に、ライトノベル作家というしっかとした経歴が刻み込まれる瞬間……書き終えて発売を待つ今でも、正直まだ信じられない!というふわふわとした喜びに包まれております。
書籍名は「妄想科学ADV CHAOS;CHILD とある情弱の記録」 発売日は12月10日です。
こちら、5pb.Gamesとニトロプラスのコラボ企画である科学アドベンチャーシリーズ。CHAOS;HEAD(カオヘ)、STEINS;GATE(シュタゲ)、ROBOTICS;NOTES(ロボノ)に続く四作目の“妄想科学アドベンチャー”CHAOS;CHILD(カオチャ)のノベライズとなっています。表紙にいる彼女は、主人公宮代拓留の義姉であり、カオチャヒロインの一人である“来栖乃々”ですね。
2009年の渋谷で起きた連続猟奇殺人事件“ニュージェネレーションの狂気”、そして渋谷を壊滅に追い込んだ“渋谷地震”。それより6年後、2015年の渋谷を舞台としたカオチャ。ゲームの主人公、自称情強でありリア充の宮代拓留は、新聞部の仲間たちと共に、“ニュージェネレーションの狂気の再来”と呼ばれる再度の連続猟奇殺人事件を追う。しかし興味本位で追っていた筈の事件は、やがて逆に拓留達を追うようになっていく――
妄想を具現化させるギガロマニアックスの物語。ニュージェネレーションの狂気と渋谷地震に至る過程は、シリーズ第一作であるカオヘで書かれており、カオチャはそれより後、シュタゲやロボノ以上にカオヘの続きとしての色合いを持っています。ただ、カオチャは決してカオスヘッド2ではなく、単独で十分理解でき、楽しめる作品です。知らなくてもおっけい、知っていると時折ニヤリと出来る……と言った感じです。
物語は刺激的かつ心を揺さぶってくる内容。ありえない! なんで!? そんな! 様々な感情を沸騰させつつ、ポジティブとネガティブの境界を楽しみ、最後は途方も無い気持ちに支配される。そんな作品です。圧倒的な声優さんによる演技力や、優れた演出や快適なシステムが、それを加速させてくれます。
なお心を揺さぶる具体例としては、素知らぬ顔で「このゲーム、面白いからやってみるといいよー」とウチの管理者に勧めた結果……寝る直前にゲームをプレイしてある山場に達した管理者、そのショックですぐ寝るはずだったのに布団の中で30分以上目をギラギラさせていたとか。後日、きっとそこでショック受けると思っていたよ!と笑顔で親指立てたら睨まれました。
ゲームは主人公である宮代拓留目線の物語でしたが、ノベライズでは拓留ではなく別の人物の視点による物語になっております。ゲーム本編を追いつつ、本編では言及されなかったキャラのエピソードも複数あり。ゲームで一言も喋らなかった彼や、謎のままな彼女や……ゲーム未プレイの方も楽しめ、科学アドベンチャーシリーズをずっと追っている方やゲームプレイ済みの方でも「おっ」となる新事実やエピソードも。誰もが楽しめるノベライズを目指しました。ゲームとノベライズ、両方を読めば、互いに補完できるものがあると思います。コミカライズもありますし、カオチャの世界は、まだまだ深く続いていきます。詳細は、また後程語らせていただければ。
彼女がたどり着く結末、最後に見る空は果たして――