これが逆境だ!
作業に追い詰められていると、こう言う物が書きたくなるんですよ。
イベント初参加から結構経ち、なんだかんだで細々とサークルを続けてきました。小説同人誌と言う反主流気味なもので、まあよくも一年以上続けられたものです。イベントに参加するたびにそう思うわ。
まだ何か語れるレベルには達していないかもしれませんが、今日は自分が小説本のサークルを運営しての経験した事や学んだ事をを書いてみます。
まずぶっちゃけると、小説本は手にとってパラ見しての購入率が非常に低い。そもそも、イラスト無しだと手に取る確率さえ低い。言ってしまえば漫画に比べて売れない。まあ、漫画に比べて小説が売れないと言うのはイベント云々以前に最近の出版業界が抱えている問題なので省略。とにかく、イベント会場においては小説本<<<漫画本がデフォルト、知らないと回りと見比べてガッカリする。
俺の腕云々以前に、中を見て小説本だと分かったとたんに返却する人も多いですからね。表紙のイラストを見て漫画だと勘違いしてなんでしょうが、正直この厚さの漫画本で平均1コインの値段は無理ですがな。てーか俺も買うわ。
厚さの話が出ましたが、小説本だと漫画に比べどうしてもある程度の厚みが必要となります。単純に薄い漫画本ならともかく、薄い小説本に金を出す人はあんまりいないので。
そしてこの厚さこそが、小説本にとっての難関……! なにしろ漫画と違ってコマ割りも見開きも無い、ただ文字を詰めるだけ。誤魔化す手はあるにしろ、あんま誤魔化していると本を書いてる意味自体が無くなる。このネタ出しこそが最難関、漫画なら一冊できるネタでも小説だと10Pちょっとで済んでしまったりするのがマジで辛い。
ああ。ネタ出し終わり次第の作業は、漫画に比べて楽ですよ。なにせアシスタントや特殊なソフトや道具が必要となるような自体はまず無いんで。PCさえあればカチャカチャと一人で出来ます。
最も、他人の手や道具を特に必要としないだけで作業量が多かったり詰まったら結局は地獄なんですけど。いくら小説でも作家一人でやるにはウチの本は厚すぎるよな、と作業中に何度思ったか。当方日々ゲスト作家急募。
あとはまあ、ショップさんも小説同人誌はあんまり好きじゃないですからね。そりゃイベント会場で売れ行きが悪いのを店で扱う道理は無いわな。
自分で書いてみて思ったが、やはり小説同人誌自体が逆境の中に居るのかもしれない。だけれども、実力がつけばどうにかなる、そう信じないと、やってられんよな。今でも収益トントン未満ぐらいだしよ。