日々雑談~5864~
鎌倉殿の13人では実朝暗殺からの地獄コンボ発動。チャンネルを変えてワールドカップにしてみれば、コスタリカに惜敗。
前門の虎、後門の狼とはこのことか。
ドイツに勝って、コスタリカに負ける。コスタリカに勝てば御の字ぐらいに言われてたのに、蓋を開けてみればこの状況。コスタリカだって、スペインにあれだけやられるとは思ってなかっただろうし、ずるずると日本にも負けてしまうんじゃ……と不安だったでしょうしね。むしろここは、敗戦のショックから完全に立ち直って勝利をもぎ取ってみせたコスタリカが凄かったということで。
日本の次の相手はスペイン。当たり前の話なんですが、スペインに大敗したコスタリカが弱かったわけではなく、むしろ普通に強い、更に言ってしまえば今日の日本よりかは強かったわけで。今のスペイン、どれだけバケモンなんでしょうね。ドイツと当たって、果たしてどうなるのか。なんだか、勝ち負けより何より、波乱が起こる展開になりそうだなあ。
鎌倉殿の13人はまあ、いつもどおりの負の連鎖ということで。いつもどおりで済ませていいんだろうか。
人としての情と、人ではない何かを持ち合わせていた頼朝の域に達しようとする義時。義経に景時に広常に能員に義盛に時政と、この作品で脱落した人間の多くは、皆この領域に達せないまま、成り上がろうとした、もしくは成ってしまった人間ではないかと。義経だけは、人ではない何かしか持ってなかったという感じですが。やっぱ作中通しても、義経は異端の代表格だったよ。
今日の実朝暗殺の一件で、義時は頼朝の領域に足を踏み入れたのを自覚しつつ、同時に頼朝のような終わりが来ているのも察したのでしょう。ただ頼朝は後継を決めぬまま亡くなったものの、義時は地獄を垣間見ても未だ諦めていない泰時が後継に居るという希望が。来年の大河である、どうする家康、江戸幕府の思想と構図に繋がるのは、どちらかと言えば義時ではなく泰時だもんな。鎌倉殿は、次代のため、地ならしの物語として終わるのかもしれない。