ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その48~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、48話。
 押し寄せる闇、防げるかどうかの水際作戦! 

 ハルク&ワスプ&キャプテン・アメリカ、数の不利を物ともしないバイビースト&アイアンモンガー。巨体かつパワフルな戦艦クラスの二人とはいえ、相手に大和型戦艦クラスのハルク+超優秀な軽巡と駆逐艦なキャプテン・アメリカとワスプがいる状態で、よく頑張った! そもそも数的に最初から不利だし! 後述する通り、アイアンモンガーは最近出番が増えておりますが、バイビーストはホントにね! 昔はダンジョンの奥に居るそこらのボスより上の強敵扱いだったのに、最近は何処でもエンカウントする、パーティー構成ではめんどくさい敵レベルに。アニメとか他所のメディアでも、殆ど出番ないし! ディスクウォーズ参戦キャラに賞か何か上げるとしたら、バイビーストは努力賞の有力候補にしてもいいんじゃないかと!
 ここまで褒めておいて努力賞なのかよ!?とお思いでしょうが、結局支援艦隊来て負けましたしね? 優秀賞やとうどうグループとくべつ賞は、流石にもっと別の候補がいますし……。でも、耐え切ってセカンドヒーローを引き出したことは、評価的にプラスだな、うん。

 いやだなあ、ウォーマシンの事を忘れてませんよ! 本来、セカンドヒーロー一番乗りポジションだったじゃないですか! コイツ、モードック撤退させてマイアミの話したこと以外何もしてねえななんて思ってませんよ!
 ウォーマシンはともかく、多分みんな忘れてたのはロキ様。ドルマムゥが来る!の話題性に、持って行かれていた感はあり。そしてロキ様が輝くのは、こういう人の思考の隙間ができた瞬間。ダークゲート発生装置の破壊とドルマムゥ出現の危機に焦っていたアイアンマンやアキラの隙を突く大活躍。一期ボスの時みたいにデカい力を手に入れて調子乗るのもロキっぽいけど、嫌な所に陣取る敵として出てくるのもまたロキらしさ。強敵や大敵よりも、嫌な敵という評価が似合うのがロキ様の個性にして強み。

 掴めなかったその手を、今度は掴んでみせる。ロキ城での決戦、父親に「息子のために手を離す」という選択肢を選ばせてしまったアキラの後悔。その後悔の精算となったのが、今回の話でした。
 直接戦闘に挑むポジションではないため、戦闘力や攻撃力のような分かりやすい成長度合いは無くとも、バイオコードの進化やパートナーの絆の強化と、アキラ達は確実に成長を重ねてきました。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとの邂逅、ビルドアッププレートの開発、強敵レッド・スカルとの死闘、ウルトロンとの大決戦、デッドプールとの……必要ない、消せ(ロキ談)。
 ローニンとの攻防も含め、成長しなければ乗り越えられない困難を越えてきたことは、成長の証と言ってよいかと。その成長の結果が、ローニンの手を手放さなかった事、逆転の一手となった事。こういう前に進むことで得た物が分かる瞬間は、自分の大好物です。これこそ、長期ドラマの華よね!

 今日の紹介は、鋼鉄の門番アイアンモンガーで! 原作や映画における搭乗者オバディア・ステインにも言及! 巨大な体躯と大火力! 軍事兵器色、非常に強し!

アイアンモンガー

アイアンマンVSアイアンモンガー

 映画にも登場した、アイアンマンをベースにした巨大アーマー。着用者に並外れた身体能力を与え、リパルサー・ビームやレーザーブラストを放つことが出来、ブーツからのジェットで飛行も可能。登場してからしばらくは、オリジナルより複製されたスーツを纏う人間が居たが、ブリザードウィップラッシュのような特化型や特殊装備型でもなく、あくまで大きなアイアンマンでしか無いせいか、スーツとしての出番はインパクトの割に少ない。
 アイアンモンガーをスーツとして解説した場合、本当にこれだけで終わってしまう。だがしかし、アイアンモンガーは今後に繋がる予定の映画アイアンマン、その第一作のヴィランに選ばれたキャラクターである。彼の真価は、アイアンモンガーを纏った男、オバディア・ステインと共に在ることで発揮される。
 企業家オバディア・ステイン。経営学を学び、修得の証であるMBA(経営学修士)を取得。心理戦に長け、非常かつ効率的なビジネス戦略を好む一流の企業家。心理戦や戦略は、得意とするチェスで鍛えあげられており、チェス自体の腕前もチャンピオンクラス。完璧なロジックで磨き上げられた人生こそ、オバディアが歩んできた道である。
 だがしかし、その本質にあるのは物事を勝ち負けでしか、むしろ自分が勝って当たり前の物としか考えられないどす黒い本性であった。子供の頃、チェスでオバディアと互角であった少年は、その結果オバディアに愛犬を殺されてしまった。つまりこの常軌を逸した精神は、幼年期より持ち合わせていた物である。

オバディア・ステイン

 非常に、並べてみたら分からないレベルで、他所の出版社で活躍する超有名アメリカンヒーローのライバルに似ているが、ひとまずそこはスルーして欲しい。多国籍軍需企業、ステイン・インターナショナルの社長となった彼にとってのライバル、勝つべき相手はスターク・インダストリーズの社長であり企業家のハワード・スタークであった。だが、ハワードは事故死。会社は父以上の才覚を持つと言われているトニー・スターク(アイアンマン)が引き継ぐこととなる。表向きは友好関係を保っていたオバディアだが、付き合いつつもトニー・スタークの情報を収集。トニー・スタークがアイアンマンとしての重責に耐えかね、アルコール依存症となった事。友人の力にて立ち直った事を知る。オバディアにとって、このトニーが見せた弱さは、チェックメイトに繋がる一手であった。

アイアンマン:デーモン イン ア ボトル

 オバディアは、得意の心理戦と権謀術数を駆使することでトニーを再びアルコール依存症に陥らせてしまう。スターク・インダストリーズはステインに買収されてしまい、地位も名誉も財産もアイアンマンとしての立場も酒で失ったトニー・スタークはホームレスにまで落ちぶれてしまう。先のアルコール依存症以上の没落。オバディアの完全勝利であった。彼にとってはトニーですら、自分の人生を彩る敗北者の一人に過ぎなかったのだ。
 オバディアに負け、浮浪者となり全てを諦めかけていたトニーだが、偶然出会った女性ホームレスが自身の命と引き換えに子供を産んだ瞬間、生命の誕生と死に立ち会ったことにより、人としての現実と希望を取り戻す。周囲を見てみれば、空位となったアイアンマンの座は親友ジム・ローズが必死で守り続け、アベンジャーズの仲間たちも変わらず居る。全てを失ったわけではない、奮起したトニーはアルコールと決別、赤と銀の2色が特徴的な新型アイアンマンスーツ、通称シルバーセンチュリオンと新会社スターク・エンタープライズ社を作り上げオバディアに挑んだ。

アイアンアーマー マークⅧ(シルバーセンチュリオン)

 なお余談ではあるが、浮浪者となった時に女性ホームレスと出会わず、代わりに変な赤タイツと出会った結果、モードックが首領を務める秘密結社AIMに売っぱらわれてしまった平行世界もあったりする。なんてバッドエンドだ。

トニー・スターク売るよ!

 一方、オバディアだが、負かしたと思ったトニー・スタークの再起に動揺。再起した敗北者により追い詰められた結果、遂にトニーが直接アイアンマンとしてステイン・インターナショナルに乗り込んでくる事態となる。だが、オバディアの手元には最終兵器があった。スターク・インダストリーズを乗っ取った際に見つけた、アイアンマンスーツのデーターと実物。彼は部下に命じ、アイアンマン以上のスーツを制作させていた。
 オバディアの元に乗り込んだアイアンマンが目撃したのは、自分のスーツ以上の大きさと性能を持つ鉄の巨人アイアンモンガーだった。アイアンモンガーとなったオバディアと、アイアンマンであるトニー・スターク。二人の企業家の最終決戦は、肉弾戦となった。

アイアンモンガー

 アイアンマンを超えるアーマーの名に恥じぬ性能を見せ、アイアンマンを圧倒するアイアンモンガーだが、やがて最大の弱点が露となる。トニー・スタークとは違い、スーツを着た経験が無いオバディア。その経験を埋めるため、アイアンモンガーは外部PCの遠隔操作による補助を受けていたのだ。遠隔操作の妨害より、活路を見出したアイアンマンは、アイアンモンガーを遂に撃破する。
 自らの敗北を悟ったオバディアは、トニーに自らの父親の死について語り始める。自分の父親はギャンブラーであり、ロシアンルーレットに失敗して死亡した。父の死を目の当たりにした恐怖で、自分の頭の毛は抜け落ち、敗北とは死である事を学んだ。オバディアの勝つことへの病的なまでの執着は、この一件が原因だったのだ。
 そして敗者となってしまった自分に、生きる資格はない。気づいたトニーは制止するものの、オバディアは自らのリパルサーにて頭部を撃ち抜き死亡する。敗北とは死であると身を持って教えてくれた、自らの父と同じように。勝者であるトニーは全てを取り戻し、敗北者であるオバディアは死亡した。再起したヒーローと再起を選ばなかったヴィランの戦いは、こうして終了した。

オバディアの死

 アメコミのキャラクターは死亡や蘇りが激しいが、オバディア・ステインは蘇っていないキャラクターの一人である。あの世に居ることの確認や短期間の復活はあるが、本格的な復活には至っていない。そもそも、初登場が82年で自殺したのが85年と、映画ヴィランに選出された割に、非常に活動期間が短い。他の映画第一作のヴィラン、レッド・スカルやロキの活動期間数十年+継続中と比べれば、その短さは更に際立つ。
 だがしかし、アイアンモンガーとオバディア・ステインは立派に映画ヴィランを務め上げてみせた。

映画版アイアンモンガー&オバディア

 他所のハゲで企業家な有名ヴィランと差別化するために髭を生やしてみよう! 技術の未熟さによる巨大化とリアクターの窃盗。こうすれば、トニー・スタークの天才性が揺らがぬまま強敵になれる! 非常に細かな気遣いにより、アイアンモンガーとオバディア・ステインはアイアンマンの強敵として再生を果たした。以後、オバディアとアイアンモンガーは、アイアンマン・ザ・アドベンチャーズやディスク・ウォーズ:アベンジャーズのような世界観を再構築したアニメ作品にて、ラスボスや強敵として存在感を示す。ディスクウォーズのアイアンモンガーの中身については明言されていないが、ビジネスパートナーや技術の窃盗といった評価からして、オバディアのルートからおそらく外れていないだろう。

アイアンモンガー(アイアンマン アドベンチャーズ)

 原作での、トニー・スタークを浮浪者にまで追い詰めた数年間。この濃い数年の結果、トニー・スタークは未だにアルコールに脅かされ、様々な世界にてアイアンモンガーはアイアンマンの前に立ちはだかっている。だがある意味これは、敗北は死であり終焉と考えていたオバディアにとって、皮肉的な今なのかもしれない。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その47~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、47話。
 ローニンの中でせめぎ合う光と闇。そして遂に姿を表した、大いなる闇の主!

 ダークディメンションの名称、数話前ロキと共に現れた謎の影、出現や存在は匂わせていた最大最強の敵……ダークディメンションの主、邪悪なる魔術の極み、混沌からの追放者、ドルマムゥ! マブカプ3ではドーマムゥ名義での参戦でしたが、今回はドルマムゥとして参戦。この違いは、DORMAMMUをどう日本語読みするかで。ドーマムゥもドルマムゥも、どっちも合っています。ソーの持っているムジョルニアだって、ミョルニルやムニョムニョとか色々ありますしねえ。
 マブカプ3では、プレイアブルとして参戦したものの、実際のポジションはかの宇宙魔神ギャラクタスや主神オーディンやサノス(ガントレット付き)に比肩するドルマムゥ。ボスとしての格は、神であるロキや邪悪の結晶レッド・スカルを越えかねない存在と言えましょう。つーか今のロキ様、辞書に、
ロキ:強者の腰巾着の意
と書かれても、文句言えないぐらいのアレですし! 笑いの神は追撃の手を緩めないぜ……。
 ただまあ、神でありながらその立場を享受できることは、ロキの強さの一つではあるのですが。今でも、所々、何らかの意図が見え隠れしている気もしますしね。一人勝ちするのは、誰だ?

 先週に引き続き、「もう、あいつ一人でいいんじゃないかな」街道驀進中な、ドクター・ストレンジ。ただし、ディスクウォーズでは一人の力ではなく、アキラ達の力があってこその活躍が多く。トニー・スタークの帰還も、ローニンの居場所の発見も、今までアキラ達が培ってきた絆の力があってこそ。チートではなく、最後のひと押し、触媒としての手段がディスクウォーズにおけるストレンジのポジションかと。戦隊メカにおける、全員集合な最終合体に必要となるロボ的なポジションと言いますか。
 強すぎるドクター・ストレンジは作り手側のさじ加減が難しく、「よく分からない弱体化」「いくらなんでも油断しすぎだろ!」のツッコまざるを得ない不自然さで強さが削られるシーンもコミックスで多々あり。その点、ディスクウォーズは参戦時期や物語の成熟に加えることで、ストレンジの格を落とさず尚且つ物語も維持するという、良い落とし所を作り上げたのではないかと。個人的な話となりますが、自分もアメコミカタツキ4にストレンジを出した時、このさじ加減に苦心した記憶がありますし。ううむ、勉強になる。

 ローニンの暗躍の裏側、闇の力に追いやられても、ローニンの心中にて人としての抵抗を続けていたアカツキ博士。流石トニー・スタークの相棒であり友であり、流石アキラとヒカルの父親であるとしか言いようのない強さ。だからこそ、走狗としての価値を見出されてしまったのでしょう。今週、その意志は潰えたと言われましたが、ロキの算段を幾度も越えてきたヒーローや息子の友であり親であるアカツキ博士なら、きっとまだ……。

 今日の紹介は、下手するとディスクウォーズ史上屈指の「誰!?」なリアクションがあった、バイビーストで! アイアンモンガーは映画に出てるけど、コイツは正直なあ!w

バイビースト

バイビースト

 秘境スカイ・アイランドに住む、鳥人種族アビアン族。超人種族インヒューマンズの亜種と言われ、高度な知性と文明を持つアビアン族だったが、彼らは生存のため冬眠を選択。眠りにつく自分たちの守護者となり、アビアン族が築いた文明のデーターベースともなる存在、二頭のアンドロイド、バイビーストを作り上げる。二つの頭部と二つの頭脳と二つの人格、上の頭脳には戦争や戦闘といった争いに関わる知識を詰め込み、下の頭脳には歴史や文化のような文明に関わる知識を。アビアン族の全てを記すに、一つの頭脳では足りなかったのだ。
 バイビーストはスカイ・アイランドにて一人で二人の守り人となり数年の時を過ごすが、遂に二人きりの孤独に耐えられず暴走。翼を持つ怪物ハーピーを発見した彼らは、アビアン族に似た彼女を捕らえてしまう。だが、とある目的により、ハーピーを追跡していたハルクがスカイ・アイランドに到達。スカイ・アイランドの守護者として、ハーピーを求める者として、バイビーストはハルクと一進一退の攻防を繰り広げる。

バイビースト 登場

 激戦の後、ハルクは正体であるブルース・バナーへと戻り、優れた頭脳を持ってしてスカイ・アイランドを探索。アビアン族の超科学を使い、ハーピーを治療する。ハーピーの正体はAIMの首領モードックにより過剰なガンマ線を浴びせられた女性、ハルク(ブルース・バナー)にとって最愛の女性であるベティ・ロスであった。ハルクとハーピーを追跡し、AIMとモードックもスカイ・アイランドに襲来。モードックの手に落ちるよりはと、バイビーストはスカイ・アイランドと共に自爆してしまう。
 消滅したと思われていたバイビーストだが、海に落ちたバイビースト二号機をSHIELDがヘリキャリアーで回収する。先代のデーターを取得したバイビーストは、スカイ・アイランドとアビアン族が吹き飛んだのは人類のせいだと判断。ヘリキャリアーを占拠し報復を目論む。バイビーストの前に再び立ちふさがったのは、人類の切り札であるハルク。死闘の末、バイビーストは海に落下し、溺死したと思われていた。

ハルクVSバイビースト

 だが、生きていたのか別の機体か、バイビーストは三度活動を開始。スカイ・アイランドの再生と人類への復讐軍の結成を阻んだのは、ソーとアイアンマンだった。以後、バイビーストは様々な場所に顔を出すヴィランとなる。対スパイダーマンチームである、シニスター・シックスの発展形、シニスター・シックスティーンへの加入。カナダの魔獣ウェンディゴや巨竜フィン・ファン・フームと共に、ハルクとの決戦に臨むこともあった。

バイビースト&ウェンディゴ

 あとまあ、下の頭がシー・ハルクに恋したがフラれたり、ファンタスティック・フォーのシングと戦っていたら、ヤバいリスと遭遇したりと、人間味や面白ポイントも結構あったり。

バイビースト&シング&リス

 能力は、怪力とタフネスと言った、シンプルかつ強力な物である。ハルクに匹敵している時点でかなりの物を持っているのが窺い知れるが、アンドロイドである彼の体力は無尽蔵であり、痛覚も無いため、殴り合いに関しては他の追従を許さない。応用力に欠けているものの、アビアン族の知識がつめ込まれた二つの頭の知力も相当な物がある。自身の身体スペックだけで、ハルクやソーのような強力なヒーローと相まみえているのだからシンプル・イズ・ベストの体現者と呼んでも過言ではない。
 ただし、自他共に認める弱点として、二つの人格を持っている事がある。二つの人格に一つの身体、戦闘中互いに主導権を握ろうとしての失敗や失策も多い。
 ディスクウォーズに出たキャラの中でも非常にマイナー側に属するキャラだが、特徴的な外見のせいか背景に居るとそれなりに目立つキャラではある。見かけたら「おっ!?」と驚いてあげて欲しい。

楽しき人生

日々雑談~1833~

 そろそろ、春のイベントへの動きや作業に告知を初めないとな……。あ。直近のコミケットスペシャルは、最終回間近なディスクウォーズ:アベンジャーズ本で行きますので。 

>タイバニとアメコミの話面白かったです。確かにタイバニの世界はどっちかというとDCよりですね。超能力者への差別はあるけど、いい奴は ちゃんと認められますからねえ。marvel世界……つかx-men世界は少し極端過ぎて見てみてオイオイと。挙句どっちがヴィランかわからないことをしてしまう人間たち……その点僕らのJJJはちゃんと信念と超えちゃいけない線を守ってスパイディdisを行ってるので嫌いになれませんね。

 タイバニの話となると、この話の事ですね。この話は現在の自分のスタンスにも関わっている気がします。いろいろ考えてみるというタイトルが、文字通り色々な事に思いを馳せるきっかけとなったのかなと。あれから数年、タイバニとは別の場所から、アメリカンコミックスの風味と優れた少年漫画的手法の融合作な「僕のヒーローアカデミア」が誕生。知識や視点も変わってますし、今同じやり方(ビール片手)でやってみたら、またこれ何か見いだせるかもしれませんね。
 しかしJJJ、スコーピオンの生誕やスパイダースレイヤーの制作はわりとアウトなのに、なんでこう憎めないのか。ピーター自身が、うまい具合にあしらったり、からかうのを楽しんでいる面もあるからかしら……。

>格ゲープレイヤーに丸太アシストキャラって知名度だったのがいまや映画スターですからね。ゲームに出た当時はマーベルの推しメンか何かぐらいにしか思ってなかったですよ。

 マブカプ3の「丸太を持ったかあ!」なロケットラクーン参戦は、誰も予想できないというか何事!?と叫ばざるを得ない事態でしたからね……。数百人のキャラが記載されたマーベル・キャラクター大辞典にも載っていないというマイナーさ。同じく載っていないスターロードもグルートも、大活躍した現状。激動ですよ、ホントに。
 なお、マーベル・キャラクター大辞典にビッグヒーロー6は載ってますが、ワサビ・ノージンジャーとフレッドについては未記載。代わりに、シルバー・サムライ&サンファイア離脱とワサビ&フレッド加入の間に居た、サンファイアの妹サンパイアと謎の存在エボシ・サムライについて言及されています。この二人のこと、忘れてたぜ。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その46~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、45話。
 絶対勝利の鍵、それは至高の魔術師ソーサラー・スプリーム!

 ダークディメンションの魔力に侵されたトニーを救うに、科学でどうにも出来ない。なら魔法だ! 一見やけっぱちに聞こえますが、至高の魔術師ならぬ至高の科学者たるハンク・ピム(ジャイアントマン)が「科学ではどうしょうもない」と判断した以上、別のアプローチたる魔術魔法に頼るしか無いわけで。元々、ダークディメンションがオカルト方面に属することは、ブレイドによって明かされてますしね。それが無かったら、とりあえずブラックパンサーの呪術(薬草学)かアイアン・フィストの気功パワーで治そうとするシーンがきっと……いや待て。気功パワーは魔力もふっ飛ばしそうなイメージあるぞ?

 ストレンジの助力は欲しいが、肝心のディスクの場所がわからない。事態を打開したのは、ローニンならぬアカツキ博士の意思と意地。これなら、まだ還って来る可能性もあるのか? しかしローニン対ブラック・ウィドウ&ホークアイ。ローニンと縁深いホークアイとの対峙もそうですが、このブラック・ウィドウとホークアイが並び立ちローニンと戦う光景にもデジャヴ感が。詳しくは、こちらをどうぞ。

 セレブレティ5の「この人達、ロキに関わらなければ幸せだったんじゃ」臭。元SHIELD科学者のティムはともかく、他のメンバーは投げ捨てたもん多すぎるよなあ! そして元シェフの経歴が、いよいよ輝いたマニーノさん。思ったよりまっとうなシェフで、ビックリよ!? てっきり、敵の料理を台無しにするためスプリンクラーを誤作動させたり、中毒性のあるブラックなカレーを客に出したりのヴィラン系シェフかと……。道、誤ったなあ。

 序盤のラフト刑務所の騒乱に巻き込まれてディスク化されて以降、出番のとんとなかった至高の魔術師、ドクター・ストレンジを巡る攻防! 至高の魔術師復活を遮るのは、至高の錬金術士ディアブロ! ディアブロドーピングによる、デストロイヤー超強化! 量産品扱いなDW版デストロイヤーが、ハルクも吹っ飛ばすパワーに! 一緒に吹き飛ぶ、先週のパワーバカ四人の立場!
デスソースから伏線が張られた結果のディアブロ大敗北。しょうがねえよ、あの人、薬品を使わないと能力発揮できない都合上、わりとそっからのミス多いし! RPGに出たら弱点:衝撃とかになるんじゃないですかね。ビン落とすから。

 ドクター・ストレンジの参戦が遅れた理由は「あいつ一人でいいんじゃないかな」になるからです。こんな話だとしてもおかしくない、至高の魔術師の暴れっぷり。トニーを救う手腕もそうだけど、超強化デストロイヤー+錬金術士も一蹴かよ! 戦隊ヒーローで言うなら、最期に出てくる全員合体のキーパーツなロボor追加戦士のポジションだ、この人!

 次回予告より漂う戦乱の気配! 二頭巨人が、巨大鉄人が、ダークディメンションに潜む最悪の男が、ついに姿を表す。なので今回は、ストレートに至高の魔術師の紹介をするしかあるまいと! と言うわけで、今日の紹介はドクター・ストレンジです。

ドクター・ストレンジ

ドクター・ストレンジ

 ドクター・ストレンジ。この名はまず、医療業界で知れた名だった。優れた腕前と見識、強大な傲慢を持ち合わせた名医ストレンジ・ビンセント・ストレンジ。人生の絶頂へと達した彼を引きずり落としたのは、自動車事故(一説ではスキー事故)だった。事故の後遺症で神経を損傷し、メスが握れなくなった名医。治療法の探求で財産を失い、アルコールに逃げたことにより信用と正気を失い。アル中となった彼が最期にすがったのは、チベットに棲まう伝説の治療者エンチェント・ワンだった。

エンチェント・ワン

 元より半信半疑、魔法など信じない科学主義者だったストレンジ。だがしかし、エンチェント・ワンは本物であり、地球次元至高の魔術師ソーサラー・スプリームと呼ばれる程の男だった。魔術で寿命を延ばしてきた、5世紀生まれのエンチェント・ワン。そんなエンチェント・ワンは、自身の死がやがて必然となることまで予期していた。後継者足りえる人材としてバロン・モルドという男を育てていたが、実力はまだしもモルドの中に眠る邪心は警戒せざるを得ない物だった。
 事実、モルドの中の邪心は爆発し、師であるエンチェント・ワンの殺害を目論むこととなる。モルドの策謀に巻き込まれたストレンジは、魔法が存在するという事実、それを使う悪がいる事を知る。モルドにかけられた魔法を打ち破ると同時に自らの傲慢や弱さを砕いたストレンジは、エンチェント・ワンに弟子入りを志願する。エンチェント・ワンもまた、このアメリカ人に可能性を見出していた。だからこそ、モルドの裏切りを知りつつあえて放置し、ストレンジにかけられたモルドの魔法を密かに解呪していたのだ。全ては、ストレンジという男を見出すために。
 エンチェント・ワンは自らが知る魔法魔術の授与だけでなく、神秘のアミュレット“アガモットの目“などのアイテムも与え、ストレンジを一流の魔術師へと生まれ変わらせた。医師でなく魔術師、新生ドクター・ストレンジの誕生である。

ドクター・ストレンジ 初登場

 チベットを降りたストレンジは、ニューヨークに拠点を構え、悪しき世界から現れた不可解な生物や邪悪な存在との戦いを始める。夢を操り人の心を嘲笑う、悪夢の王ナイトメア。エンチェント・ワンの予期していた死の原因となった、混沌世界カオスディメンションの神シュマゴラス。混沌よりの追放者、暗黒世界ダークディメンションの魔人ドルマムゥ(ドーマムゥ)。更に兄弟子バロン・モルドも、宿敵として何度も立ちはだかった。

バロン・モルド

 エンチェント・ワンの死後。ストレンジは彼の異名“ソーサラー・スプリーム“を受け継ぐことになる。至高の魔術師は、こうしてストレンジに代替わりした。所謂魔術的ヒーローであるストレンジは、他のヒーローとも共同戦線を張っている。アベンジャーズへの協力や参加も多いが、やはりストレンジと言えば、ヒーローチーム、ディフェンダーズとなる。ストレンジによって結成された、緩やかなヒーロー集合体。必要がある時だけ集まり、いつ加入や出入りがあったのか当人ですらあやふやなチーム。ただし、その分、アクの強い強力なメンバーが参加しており、最初期メンバーはストレンジ、怪力無双のハルク、海の王ことネイモア・ザ・サブマリナー、銀色の滑空者シルバーサーファーと、強力なメンツである。そして緩やかな関係性であっても、彼らの絆の強さはアベンジャーズに決して劣らない。

ディフェンダーズ

 能力は、魔術魔法に関わることならば大抵何でも出来る。正確には、どんなことでも大抵なんでも出来る。魔術魔法は常識論理の塗替えや改変だけでなく、直接の殴り合いや攻撃の手段ともなる。エンチェント・ワンより譲り受けたアイテムは更に数を増し、現在では宝物庫や図書館を別次元に作り上げるしかない程の量に。自分では使わない系統、邪悪な黒魔術への知識もあり、使用自体はいつでも出来る。正に万能の存在と言うか、これぐらいでないとドルマムゥやシュマゴラスと単騎で渡り合えない。あまりの性能の高さのせいか、チームに参加する際は能力を下方修正せざるを得ない、むしろどうやって彼を独りで活躍させないかこそがライターの腕の見せどころ、とまで囁かされている。ディスクウォーズでの参戦時期の遅さも、この工夫の一つに思える。

儀式開始

 ストレンジは何でも出来るが、何でも出来ない。彼のブレーキとなっているのは、善性である。彼自身の資質もあるが、ソーサラー・スプリームである者には正しさが求められる為、好き放題に魔術を使うことは能力の喪失に繋がる。事実、ヒーロー間の秘密組織イルミナティへの参加から始まる、ハルク追放劇。ワールド・ウォー・ハルクの際、禁じられた黒魔術を使用し悪魔と契約した結果、ソーサラー・スプリームの名と魔力の一部を失っている。現在はハルクとの和解や、次代のソーサラー・スプリームの名を継いだ者の死により、再びソーサラ・スプリームの座に返り咲いている。最近は、イメージたる青の服でなく、タイツに似た新コスチュームを纏っていることも多い。

ドクター・ストレンジ(新コスチューム)

 ベネディクト・カンバーバッチ主演による実写映画化も決まっているストレンジだが、日本での大々的なお目見えとなると、今週のディスクウォーズより少し前、ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3への参戦が記憶に新しい。過去作へのシュマゴラス出演、マブカプ3へのドーマムゥ出演、自身の好敵手たちに遅れての登場となった。

ドクター・ストレンジ(MVC3)

 暴走や考え違いにより、時折トラブルを起こす面もあるが、全ては今をより良くしようという心あってこその物である。なにより師匠であるエンチェント・ワンは、魔術的素養より何より、窮地に陥りながらも他人であるエンチェント・ワンを救おうとした、ストレンジの善性に後継者としての相応しさを見出したのだから――。

日々雑談~1827~

 コミケットスペシャル6、受かっておりました。当サークル肉雑炊は、二日目Dブロック-33bでの参加となっております。実のところ、コレを出そう!という候補が幾つかあり、悩んでいる状況です。コミック1や夏の都合もあるので、その辺も突き詰めていかないと……。一応、申し込みはディスクウォーズ:アベンジャーズ。ジャンルはアニメ(その他)。海外ベースの日本産アニメということで、ジャンル何処や!?と悩んだ末に間違ってたらどうしよう!?とビクビクもんだったけど、受かったってことは、少なくともコミケ系のイベントはディスクウォーズ=アニメで通るってことだな……。多分、SF・特撮のアメコミで申請しても大丈夫だとは思いますが。もう一つの候補な、海外アニメはどうなんだろう?
 しかし今回二日目、ホールの半分を埋めているのは、黒子のバスケオンリーイベントな、くろケット。直接の関わりあいはなくても、ああいうことがあった後の今は、見ていてこう「良かったなあ」という気分に。ああ、本当に良かった。
 しかし俺、コミケットスペシャルも幕張メッセもアニメ(その他)での参加も、全部初めてなんだよなあ。サークル作ってから数年たちますが、まだまだ世界は初めてで埋まっている……。