ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その8~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第8話!
 遂に、遂にのアベンジャーズ・アッセンブル! 例え制限時間があろうとも、結集したアベンジャーズからみれば「5分で十分!」。来週は、今までの苦戦を精算するような大反撃が展開されると思います。次回予告見てると、約一名大変なことになりそうですが、それはそれとして。
 しかし、属性分けのアイディアが浮かばなかったら、ディスクにピム粒子が使われていたかも知れなかったのか。確かに物を縮小させる粒子は、ディスクに応用できそうだけど。ひょっとして、未だに姿を見せないピム博士がピム粒子を使った新型ディスクを持ってきて、余計な大騒動になるフラグが立ったんじゃ……。公式的なハンク・ピムの扱い的に、マジこうなりそうで怖いんですが!?
 そして、トニー・スタークを蝕んでいた現状への責任感。飄々と見えがちなトニーですが、内実は豪胆どころかむしろ繊細。責任を誰よりも感じ、重責を背負おうとする。社会的地位がなまじある分、多数を背負い込むこととなり、その重さは天井知らずに。これら重責により浮き出る弱さや過ちが、一見完璧超人に見えるトニー・スタークの人としての魅力でもあり。そしてその責任感を、真正面から受け止め分かり合えるアキラ。うん、この二人もいいコンビだ。
 今日の紹介は、Marvel最高にして最低の殺人機械です。来週はおそらく、多数ヴィランが捕まっての一区切りになりそうだから、紹介じゃなくて考察的なまとめになるかもしれません。

モードック

モードック

 ナチスの流れを汲む、秘密結社ヒドラ。このヒドラの科学部門が独立分離した結果出来たのが、革新的テクノロジーの開発悪用に務めるもう一つの秘密結社AIMである。

AIM

 ヒドラと分かち黄色いコスチュームに身を包んだ彼らは、既にヒドラとは完全別組織。それどころか、敵対している。邦訳された作品では、デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウスに両組織共に登場。ヘッドプール(ゾンビ化したデッドプールの頭部)を巡り、激しい闘いを繰り広げている。組織の特色としては、元が科学部門だけあって、科学者や技術者を尊重し、他の組織よりも一回り優れた科学を使いこなす風土を持っている。
 そんなAIMがある時“世界を創る立方体”コズミックキューブに注目。強大な力を持つキューブ分析には、現存のCPUを越えた有機的CPUが必要だと結論づけたAIMは、技術力を結集し組織のエージェント、ジョージ・タールトンを大改造。殺人専用にデザインされた知的生命体、モードック(MODOK)の誕生である。
 超能力サイオニックパワーに既存のCPUを超える頭脳、モードックはAIM首脳陣が望んだ通りの完成度だったが、そこには大きな誤算があった。モードックは、単なるCPUや兵器として扱われる器ではなかったのだ。モードックは瞬く間にAIMを掌握。以後、AIM首領としてキャプテン・アメリカやアベンジャーズの前に、何度も立ちはだかった。
 MARVELVSCAPCOM3、マブカプ3でまさかの参戦キャラになったため、日本での知名度もそれなりにある。おそらく、歴代マブカプ参戦キャラの中でも、上位に入るサプライズキャラ。知名度や人気以前に、この頭でっかちの極地のような体型のキャラが格闘にゲーム参戦する光景は中々に思いつけないものだっただろう。

モードック(マブカプ3)

 能力は前述の超能力と高度な知性。AIMの全てを結集して作りだしただけはあって、モードックの知性はドクター・ドゥームやリーダー(ハルクの宿敵)といった超天才と肩を並べられる域にまで達している。更に、様々な兵器を装備したホバーチェアーに搭乗することで危険性はさらに上がっている。頭が肥大化しているモードックは自力歩行が不可能なので、もはやホバーチェアーとモードックは不可分な存在だったり。チェアの中には、下記のような身体が収めされている。

モードック(クロスアウト)

 余談ではあるが、この時、フライングチェアを強奪したのはデッドプール。強奪の際両足を骨折した親友のボブと共に、動物病院に放置。後にボブはNYでのデッドプールVS西洋妖怪の大戦にチェア搭乗で参加。モードックのフライングチェアの破壊力は、西洋妖怪にも通ずる物だった。椅子の危険性が分かる一幕である。

ボブINモードックチェア

 ディスクウォーズでは、元SHIELD科学開発チームであるティム・ギリアムのメイン所有ヴィランとして登場。テック属性の代表格となっている。作中登場したヴィランの中で、最も大きな組織の首領なわけだが……彼の居ないAIMはどうなっているのだろうか。AIMは登場しないのか、それとも後に。組織と合わせ、今後の動きに要注意なヴィランだ。

アベンジャーズ(まちがい)