日々雑談~1792~

 Twitterの連投用アカウントを使ってのグダグダトークな2014年のデッドプール誌を振り返るを、Togetterで纏めておきました。とりあえず、上半期分のみで、下半期分は来年で。いやあ、なんとか一年一気に行けるかとは思いましたが、流石に無理でしたね。まだまだ下半期には、専門店であるブリスターで今年度アメコミ売上(マーベルの)1位と2位をもぎ取った、デッドプール アニュアル2冊も待ってるんだぜ……!

 というわけで明日は、コミケ3日目。当サークルの参加日です。
 場所は西ホール し-09b 『肉雑炊』。新刊はアメコミカタツキ:ウォードッグス。新刊情報はこちらに。当日のお品書きはコレです。今年最後の大祭り、楽しみましょう!と言うだけでなく、自分も楽しむ気満々です。それでは明日来場される方は、是非会場でお会いしましょう!

アメコミカタツキWD告知用

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その28~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第28話。
 開戦! アベンジャーズVSヒドラ!

 地球の龍脈を侵す事による、レッドスカルの地球破壊作戦。世界各地に分かれた敵に対処するため、アベンジャーズと子供達もそれぞれペア同士の単独行動へ。今回のファルコン、そして来週のブラックパンサー。おそらくしばらくは一話ずつ、世界各地に分かれたペアを支援するヒーローが登場するのでしょう。そして、結果属性ごとに分かれる事になったヴィランたちも。世の理、悪の栄えた試し無しを、理ごと世界を一度破壊しようとするレッドスカル。開いた戦力差を補うためのビルドアップアーマーも完成し、ディスクウォーズ最大の大戦開始!
 そして実は、本日よりコミックスでも、アベンジャーズとX-MENの連合軍VSレッドスカル率いるヴィラン軍団の決戦となるシリーズ、AXIS(アクシズ)が開始。奇しくも日米同時にレッドスカルとの大戦が始まる流れとなりました。アクシズにおけるレッドスカルは、嘗て全ての理を破壊しようとし、マブカプシリーズでもラスボスを務めた大物オンスロートの力を手に入れ、こっちはこっちでヤベえ事になってます。

 死ぬ気で戦うのと、死ぬつもりで戦うのは違う。ホークアイの犠牲を目の当たりにしたファルコンの心のモヤ、振り払ったのは先輩ヒーローであるアイアンマンと、アイアンマンの心を知る少年アキラでした。こうして一緒に振り払えたこと、パートナーとして培ってきた物の大きさを感じさせてくれます。死ぬつもりのファルコンは突入時被弾もしていましたが、一度モヤを振り払ってからは大活躍。おそらく、この気持の変貌こそが、今回不利を何度も覆した原動力だろうなと。
 
 ホークアイとファルコン、ファルコンについては後述しますが、二人共原作の経歴を並べると「悪人から始まり正義に目覚めた男」。根源が親しいヒーローなんですよね。大悪党により悪人にされかけていたものの、ヒーローとの出会いにより正義の道へ。今回の濃密な先輩後輩関係は、グッドなアレンジだったと思います。今までの話でレギュラー勢の地固めをちゃんとした結果、現状濃密な話が出来るようになってるのは実に良く。ベクトルは若干違うけど、話の濃密さで言ったら、デッドプールもファルコンも、新キャラとは思えないぐらいギッチギチに個性詰まってましたよね。

 今日の解説は、科学忍者隊ファルコンで! 今回属性はテックだけど、ファイトやアニマルでも何らおかしくないよな、この人。

ファルコン

ファルコン

 本名、サム・ウィルソン。ニューヨーク市でも非白人が多いハーレムを拠点とする、ハーレム生まれの黒人ヒーロー。アメコミ界初の、アメリカ系黒人ヒーローと言える存在である。なお、もう一人の黒人ヒーローでありファルコンよりも登場の早いブラックパンサーは、アフリカ系黒人系ヒーロー。つまりアメコミ界初の黒人ヒーロー。身近な黒人と、異国の黒人、アメリカ人にとって若干二人の立ち位置は違う。

ファルコン&キャプテン・アメリカ&ブラックパンサー

 ハーレムで産まれ、ボランティア活動に勤しむサムであったが、父も母もそのハーレムによる災禍により死亡。絶望により善性を塗り替えられたサムは、一路犯罪者へ。ハーレムからも離れ、密輸ギャングの一員へ身を投じてしまう。
十把一絡げの悪人として生きる筈だったサムの運命を変えたのは、カリブ海の孤島への漂着。そこで出会った、強大な善と悪を持つ二人の人間、キャプテン・アメリカとレッドスカルだった。サムを見出したレッドスカルは、コズミックキューブの力を使い、彼のペットである鷹“レッドウィング”との交流能力を授け、島にやってきたキャプテン・アメリカの相棒に仕立て上げる。
 レッドスカルの計画では、キャプテン・アメリカの信頼を得た段階でサムを裏切らせ、嘗ての相棒バッキーの死に揺れるキャップの心身を破壊する段取りだったが、キャップと出会ったことによりサムの中の善性が復活。レッドスカルの洗脳すら振り払い、サムは正しい相棒としてキャップと共にレッドスカルを打ち破った。
 キャップのかけがえのないパートナーとなったサムは、クライムファイターとしてハーレムを守護する事を選択。もう一人の黒人ヒーロー、ブラックパンサーからグライダー・ウィングを授かったサムは空を制するヒーロー、ファルコンになった。明るく、いかにも若者な性格のファルコンが相棒となることにより、キャプテン・アメリカの年長者としてのあり方も浮上。キャラのあり方が広がることとなり、読者人気も上がったとか。

ファルコン&キャプテン・アメリカ

 当然、超人類登録法を巡るヒーロー同士の内戦シビルウォーにおいても、ファルコンは反対派であるキャップの側に居た。最終的に、ファルコンは超人類登録法に従い登録することとなるが、その理由はシビルウォーで死亡したキャップの葬儀への参加条件に超人類登録法への参加が義務付けられていたからだ。その条件下でも反対派に属したままのヒーローに背を向け、ファルコンは一人、登録しキャップを偲ぶ道を選んだ。このキャップと共に在る姿は、出会いも能力の由来も全て違う映画ウィンター・ソルジャーにおいても、ばっちりと描かれていた。

映画版 ファルコン

 能力は人工の翼、グライダー・ウィングによる高速飛行能力。風を読み、自由自在に飛び回る彼を捕まえることは、至極難しい。またキャップより訓練を受けているため、地上に降りてスーツと翼無しで戦ったとしても高い戦闘能力を持っている。装備と訓練と並ぶ中、彼の唯一の超人的能力と言えるのが鳥との交信能力。最初はペットのレッドウィングとの意思疎通だけだったが、やがて全ての鳥類との交信が可能になる。加えて、鳥の視界をそのまま見る事が出来るため、ファルコンにとって鳥類は頼れる仲間であり、無数の高性能レーダーになっている。街から大自然、地球上、鳥が皆無という場所はあまり無い。
 映画では未登場、ディスクウォーズでも遠隔操作モードとして出てきた、本来はファルコンのペットである鷹のレッドウィング。何度もファルコンと共に死線をくぐり抜けてきただけあって、鳥類世界ではイケメンヒーローポジション。他の動物系ヒーローや動物パートナーと手を組み、ペットアベンジャーズなんてチームも結成している。ちゃんと強力なヴィランの一人であるサノスを倒したチームなので、動物(笑)で挑むと大火傷確定なチームである。

ペットアベンジャーズ

日々雑談~1730~

先週「ディスクウォーズ、アベンジャーズにデッドプール出るよ! ハート柄のトランクスにも注目だよ!」

「流石はディスクウォーズのスタッフ。デッドプールが基本トランクス派なのも見抜いてたか……。そういや今日の深夜、Deadpool誌の配信だな。電子書籍、マジ便利」

前門のロボ、後門の全裸

デッドプール ブリーフ純情派

 おま、お前……このタイミングで転向かよ!? ブリーフ? それともピタパンなサポーター!? このタイミングであえての履き替え、これはデッドプールによるディスクウォーズ潰しなんじゃないだろうか……(疑念 あと、一応なんとなく脱いでみたのではなく、襲撃してきた巨大メカを撃破するための高度な戦略による脱衣であることは主張しておきたいのです。「キャー! 巨大メカが! ギャー! 全裸がー!」前門のロボ、後門のパン一に追い詰められた眼鏡さんには、謝るしかありませぬが。つーか、なんで定期的に街中でパン一で暴れるおっさんを見せつけられねばならんのか。デッドプール誌とは、修羅道なのか!

 なお、「ブリーフだからディスクウォーズは間違ってやがるぜ! だいたいディスクウォーズのデッドプールは肌ぷりっぷりだったし!」みたいな感じで糾弾する気持ちは全くありませぬ。そりゃあ、原作に沿っていた方が良い!という気持ちは分かりますが、そもそも夕方6時半の番組ですからね。そして、展開するのは本国ではなくまず日本。土壌に合わせたローカライズやカスタマイズは必要でしょう。古今東西、例え直輸入の本場物と言われている商品でも、この国で流行る物は日本に合わせてのローカライズはされてますからね。むしろ、頑迷にアメリカ直輸入! 狙い所は既存のマニア層!という空気アリアリの作品だったとしたら、多分自分は距離をおいてたんじゃないかと思います。深夜や固定層が既にある邦訳ならともかく、夕方6時半の地上波でそれは、アカンよ。

 まああと一つ、根本的な問題として……アメコミって確かにそのヒーローを長く持たせる為に、色々な工夫を施して入るのですが……根にあるのは、エンタメ精神であり、ぶっちゃけてしまうと「こまけえことはいいんだよ!」で。
 確かにライターは、ある程度設定の順守を求められますが、あくまである程度、余程根本的な、例えばアンパンマンの顔が濡れるとヤバいだのサザエさん一家の家族構成だの、このレベルになれば流石に止められるでしょうが細かな設定に関しては基本自由裁量です。それに、重大な設定だったとしても、会社との相談やライター自体の権力により、ある程度いじれますしね。サザエさん一家へのノリスケ居候から離脱みたいなのも可能。そしてもし本当に道を誤ったとしても……多くのライターが使える汎用兵器であるパラレル、平行世界、別バースといった前提に、最終手段「無かったことに!」もあるので、そこまでガッチガチに数十年前の物を守り続けてきたわけではないのですよ。むしろ時勢に合わせて改変したからこそ、今を維持できているのでしょう。

 様々な当代一流のライターの作品を見て、個人的に感じたことは「設定は尊重するが、設定に縛り上げられるのはナンセンス」。この縛る強さはライターによって違うでしょうが、おそらく大抵のライターは、この主義の元、自分の実力をある程度限られた世界の中で発揮しています。一本の木の美しさを尊重するのではなく、剪定や伐採を経た上で森としての形を整える。細かなことを言い出すと、キャプテン・アメリカの本名やアイアンマンの始まりとなる戦争やスパイダーマンの自動車免許の有無と、キリがない上に一歩も進めなくなるんですよね……。一本の木を愛で続けたり、昔の森の形を尊重する。設定の軽視は決して望んでいないし、自分にも過去や設定を愛でる気持はあります。むしろ、そういう木の紹介は好きですし、得意です。しかし変わったことや変えてることを材料に、それ以外の作品や別のメディアでの展開を叩くのはちと違うかなと。そもそも、単に叩くことで良い方向に動くことって、余程タイミングが一致しない限りは無いですからね。

 木は設定であり、森は作品。公式が、ライターや、作者が自由にやっている以上、ファンも過剰に縛られることもなし。一種の鷹揚さは、前のめりの狂信やヘイトの貯金箱になるのを防ぐため、アメコミに限らずどんな創作とでも持つべき安全弁かと。

日々雑談~1721~

 史上最強の弟子ケンイチが今週最終回。水曜が、寂しくなるな……。
 いつまでも続けられる環境を、ここでシメ。確かにこれ以上は間延びかもしれないし、終わるタイミングとしては十二分だとしても、あの楽しさとエロさが無くなるのは惜しく。松江名先生、長い間、お疲れ様でした。次も期待しております。

デッドプール誌で変なことが起こってるちょっと聞いてくれ。
最初に言っておくが俺は妄想癖でも総合失調症でも病気でもなんでもない。
笑わないでくれよ。ガチだ。
最近、デッドプールが合体してゴライオンになった。

 猫の忍者に狙われている人のコピペのパロをTwitterで呟いてみたら、なんかRT数の勢いがハンパねえことに。そりゃ俺だって、自分で何言ってるか分からないというか、なんでマジゴライオンなんだよ、アレ。ゴライオンっぽいなあというこっちの所見ではなく、デッドプール本人が「ボルトロン!」(ゴライオンの洋名)と叫んでいるので、正真正銘のゴライオンプール。

 そんなデッドプールWithゴライオンの真相は昨日発売の「Deadpool Bi-Annual」にて! 電子書籍なら既に購入可能。紙媒体の場合は、海外コミックス専門店で売り始めるのはおそらく来週水曜辺り。内容は、動物園を襲撃したサイボークアニマルチーム「ブルート・フォース」VSデッドプール。デッドプールさんのダイナミック暗殺術や、イルカがせめてきたぞっすら生やさしく思えるブルート・フォースのルール無用の残虐ファイト。今年随一の、デッドプール誌のスマッシュヒットかも。個人的には、えらいツボな作品です。

デッドプール:ビイ アニュアル

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その22~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第22話!
 陰謀の神ロキVSアベンジャーズ。決戦! 決着! そして……。

 シリーズの区切りとも言える、ロキとの最終決戦。作画、脚本、演技、全てに力の入った、決戦にふさわしい回でした。ロキVSアイアンマンの高機動戦闘、物語の発端であるラフト刑務所やハルク暴走も練り込んだストーリー、溜めに溜めての全ての誇りや勇気を叫びに乗せるような「アベンジャーズ・アッセンブル!」。いやあ、いいもん見たなと。トニーのスーパー悪口タイムに、子どもたちの覚醒に、エドとハルクの絆、この喜怒哀楽のてんこ盛りが一話にぎっしりと。ああ、いいもん見たなあと!
 もし数年前にデッドプールに出会わず自分の中のアメコミというものが薄かったとしても、きっと90年代の思い出から見始め、最終的にこの最終決戦で「やべえ! アメコミ面白え!」になっていたと思います。その場合はおそらく、今以上に第一話からの丁寧な土台作りに感謝していたかと。
堂々と、面白い!と言い切れる作品に出会えるのは、とても幸せなことです。

 あとアレヒドイですよね、ロキのハルクへの囁き。
「アイアンマンは、お前を騙して誰もいない死の惑星に追放しようとしているのだ」
 全くもって、ひどいデマです。アイアンマンがそんな事する筈ないだろうに! どこかの別世界のアイアンマンがやったのは「ハルクを騙して、自然あふれる平和な惑星に追放しようとした」のであって、死の惑星にハルクが流れ着いたのは事故ですよ! 事故! この事故の結果は、ワールド・ウォー・ハルクで。何度も紹介していると思っても、手は緩めず!
一応、もしもの話を書くWhat If?での「ハルクがもし当初の予定通り自然あふれる平和な惑星にたどり着いていたら?」では、最終的に生まれ始めた知的生物の守護者として幸せに生きましたという結末にはなっています。この場合、結果オーライにはなっていたでしょうが……やっぱ追放はダメだわ。
 マニア心をくすぐりつつ、元ネタがわからぬ人に不自然さを感じさせず、物語の展開に自然に組み込む。非常に、勉強になります。

 数で負けている+1人は新人ミュータント。この圧倒的不利な状況を覆し、DWレギュラーヴィラン勢を鎮圧したX-MEN。アボミネーションやグラビトンと、下馬評では有利が取れるであろうヴィランもいましたが……。X-MENって、基本、チームとしての連携や集団戦の訓練受けてますからね。ストームもアイスマンもコロッサスも、小隊長レベル以上の指揮力は持っており。個々ではともかくとして、X-MENと寄せ集めヴィランチームで下馬評作ったら、X-MEN圧倒的有利よね。

 そしてロキ退場により、次回から新展開。赤い恐怖が、新たなる大敵が、暗躍を始める! 予告の断片とバチ魂でのデザインを照らし合わせるに、おそらく赤き恐怖の正体はあの男だとは思いますが。だとしたら、笑いの神虚言の神との戦い以上の、熾烈な試練が待ち受けているはず。今後の展開からも目が離せません。
……確かに赤いけど、赤い恐怖=デッドプールでは無いと思うヨ!?

 前半もここで(多分)一区切り……ということで、放送開始の第1話から現在最新の22話まで、ディスクウォーズに出たマーベルキャラを一挙紹介! 以前解説記事を書いたキャラに関しては、キャラ名の所に、リンクを張っておきますので。しかし多い、バチ魂に出ているキャラ(例:パワーマン、サンファイア、ダイナ・ソアー)も含めると、更に多い。話数よりもキャラ数の方が多い上に、アニメではほぼ全てのキャラに見せ場が。まさに多彩の豪華絢爛よ!

注:ディスクウォーズ=DWと以下省略しております。

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