日々雑談~6696~

 いやまあ、80年代にこの対魔忍キャロル・ダンバースなエピソードが公開された段階で、まったくもって大丈夫じゃなかったんですがね……。ミズ・マーベルのストーリー的にはほとんど無かったことになったものの、X-MENのローグの初登場回やキャロル・ダンバースのアベンジャーズ脱退&X-MENの協力者化のようなわりと重要なところに絡んでいるので、完全に無かったことにするのは厳しい話。まあ、書き手がいて、読み手がいる以上、世に出た作品を完全になかったコトにするのは無理ですね。

 コミックスを実写化する際、その評価点を忠実さに求めた場合、映画キャプテン・マーベルは結構な問題作ではあります。強き女傑キャプテン・マーベルの映像化を目指した結果、ミズ・マーベル時代のキャロル・ダンバースのエピソードには触れられていないし、マー=ベルやタロスのアイデンティティやキャラクターも喪失や改変の憂き目にあっているわけで。数十年活動してきたキャラクターの、ここ数年の上澄みだけを使った映画……という見方も出来るのよね。個人的には、今のキャプテン・マーベルの強さはミズ・マーベル時代に見せた弱さや迷走もあってこその強さだと思っているので、そこんとこが不要扱いなのは、ちょっとしっくりこないな……とは思っております。映画の出来自体には文句なしなので、ちょっとした方向性の違いですね。

 もともと、アイアンマンの時点で、忠実な実写化よりも映像化に際してのリブートを目指してきたMCUですが、キャプテン・マーベルにおける方針はさらに大胆かつ踏み入ったところに。ファン層に時代の変化、そろそろMCUをもっと大胆に総括する時が来ているのかもしれん。
 

キャプテン・マーベル外伝 すごいよ!! タロスさん~後編~

前編

ふじい(以下F)「というわけで、タロスさん紹介の後編だ。前編を見ていない人は、上記リンクからまず読んでもらいたいが、ひとまず要点だけまとめておく」

すごいよ!! タロスさん前回の三つの出来事。

一つ 映画のタロスとコミックスのタロスはいろいろ違う。

二つ 初登場はハルク誌。ハルクの親友リック・ジョーンズの結婚式で乱闘寸前。

そして三つ タロスには、普通のスクラル人のような変身能力が無かった。

サイレン(以下S)「どこかで観たような要点のまとめ方だな。前回紹介した結婚式回は、タロス初登場回ではあるものの、顔見せレベルだったし。今回が本番?」

F「ああ。自身がハルクと共に表紙にいる、Incredible Hulk #419がタロスにとっての本番でありメインエピソードだな」

S「コレ、本番と書いて死に場所とでも読むんでしょ?」

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キャプテン・マーベル外伝 すごいよ!! タロスさん~前編~

ふじい(以下F)「今、時期的にはもうアベンジャーズ/エンドゲームの時期なものの……その直前のMCU映画、キャプテン・マーベルもなかなか良かったよな」

サイレン(以下S)「ああ。同じ宇宙メインのガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとは、ちょっと違った感じでよかった」

F「エンドゲームの隠し玉として、インフィニティ・ウォーで存在が示唆された、キャプテン・マーベルことキャロル・ダンバースを描く物語にして、アベンジャーズ誕生前夜を描いたストーリー。MCUでは指揮官として一歩退いたところに立ちがちなニック・フューリーが、前線でバリバリ働いているのもよかったね」

S「MCUの第1作目のアイアンマンからいるのに、21作目のキャプテン・マーベルまでよくわからんけど偉い人ポジションを貫いてたのもすげえよな」

F「実際の時間で10年以上、出自もスキルも漠然としたままシリーズレギュラーだったんだよな、フューリー……。それはそれとして、今回、キャプテン・マーベルで初登場となったあの種族のことも、忘れちゃならんだろ」

S「ああ。変身能力持ちのスクラル人か。コミックスだと、スクラルが銀河三大帝国の一つなんだっけ?」

F「キャプテン・マーベルやガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでも重要ポジションにいるクリー、ストーリーがX-MEN寄りなこともありMCUでは出番のないシーア、そしてキャプテン・マーベルで映画初登場となったスクラル。この三勢力がいわゆる銀河三大帝国だ。母星がギャラクタスに食われたり、皇帝一族が丸ごと死んだりで、時期によってパワーバランスにズレが出るけどな」

S「むしろ、よくどこも滅んでねえな……」

F「もともと、コミックスではファンタスティック・フォーやアベンジャーズと激しくやりあっていただけあって、スクラル人の映画への登場は待ち望まれていたからな。まず勢力として、人気がある。キャプテン・マーベルへの登場は、意外ではなく、いよいよといったところだな」

S「スクラル人にとっては汎用能力だとしても、変身って十分個性的な能力だよなあ。キャプテン・マーベルでも、ヒーローVSババアの画太郎先生ありがとうレベルの絵面が結構あったし」

F「実にSNS向けというか、最大瞬間風速が高そうな絵面だったよな……。こういう、創作でも普通無いだろう!と言いたくなるようなシーンを作れるのは、変身能力の利点の一つ。そして、映画キャプテン・マーベルでスクラル人を引っ張ってたのは」

S「たしか、タロスだよな。ほぼ映画では唯一のネームドスクラル人。映画の重要キャラにして、話のカギを握る重要人物だったな」

F「ああ。まさか、コミックスではスクラル人の恥さらし、スクラルのヤ◯チャ、スペースローカルヴィラン扱いのタロスがああも立派に実写化されるだなんて……」

S「お前それ、流石に人違い、宇宙人違いなのでは!?」

F「いやでも、スクラルのタロスって、知るかぎり他にいないしなあ」

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日々雑談~6604~

 昨日は、更新ができず申し訳ありませんでした。実のところ、自分は10連休ではないので、いろいろと処理してた結果、ダウンしてました。GWの終わりには、せめてどこか旅にでも出たいなあ……。

 

 

 アベンジャーズ/エンドゲームが大ヒットというニュースが流れる中、個人的に一番すげえと思ったのがコレ。自分だけでなく、同じシリーズ物の作品も牽引していく。スポーツに例えるならば、個人成績だけでなく、活躍がチーム全体を盛り上げていく大エース。もともと、MCUはそれぞれの作品が出塁し、4番バッターのアベンジャーズがホームランを打つという勝ち筋。最近、ブラックパンサーにキャプテン・マーベルとアベンジャーズ以外もホームランを打てるようになってどうなるかと思っていたら、単にアベンジャーズの長打力が更に上がったというオチ。当たり前といえば当たり前だけど、当たり前をさも当然にされるとそりゃ驚くよ!

 でも一方、アベンジャーズ/エンドゲームのヒットが蓋となって伸び悩むようになったシャザム!は厳しい状況に……。ワンダーウーマンにアクアマンと、ここ最近のヒットしたDC映画は評判の良さでじわじわと稼いでいくパターン。シャザム!も評価は高いものの、エンドゲームの存在感が強すぎて、じわじわしている余裕が無さそうなのが辛い。今の全米での総興行収入はグリーン・ランタンとどっこいどっこいだし、全世界や各国にてほぼ1日でエンドゲームに追い抜かれたり。公開時期を前後にずらしていても、その場合キャプテン・マーベルやスパイダーマンが立ちはだかっていたというのが辛い。今年上半期は、MCUが強すぎた。

 実際のところ、ワーナー・ブラザース的にシャザム!の合格ラインって、どのへんなんだろうね。アベンジャーズとかち合うことは加味されていただろうけど、それでも近年のヒーロー映画と比べて数字が良くないしなあ。できることなら、合格ラインを越えて、次に繋がって欲しいんだが。作品の良さと商売の収益、この二つを上手く両立させないと映画はやっていけないから難しいわ……。

日々雑談~3574~

 ようやっと、キャプテン・マーベルを観てきました。

 スパイダーバース、アベンジャーズ/エンドゲーム、キャプテン・マーベルの要素を併せ持つ、パーフェクトコミックスことハワード・ザ・ダック……。スパイダーマンとアベンジャーズはともかくとして、キャプテン・マーベルの超重要キャラに関しては、コミックスにおける数少ないちゃんとした出番がこのハワード・ザ・ダック誌なので、本当にレアでホットだったりする。むしろ、なんでアイツ、映画でああもいい扱いになったんだ。

 というわけで、超重要キャラに関する話はネタバレとなるので一度隠しておきます。キャプテン・マーベルの細かい話はまた今度。
 ……ネコじゃないですよ?

 

 

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