ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その45~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、45話。
 レッキングクルー再登場! レッキングクルー大活躍!

 僕らのバカルテットこと、レッキングクルー大復活!
 前回が前回だったので、微妙にナメられてる中、四人揃って大暴れ!

「ウソ、強い!?」

「アイツらこんなに強かったのかよ!?」

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 ソーのムジョルニアと同じ、投げても戻ってくるバールの特性を使ってのブーメラン攻撃! 地割れ攻撃を起点とする四人がかりのフォープラトン! ムジョルニアと素手で殴り合い、シールド攻撃もワスプスティングにも耐えてみせるタフネス! 四人がかりとはいえ、ハルクを押し返してみせたパワー! 解体業者力溢れるダンジョン攻略法! 日本よ、これがレッキングクルーだ!
 バチ魂公式ブログでも総登場が「全バチ魂ユーザー感涙のあいつらがついに……」言われたりと、実に猛プッシュ! いやー、ついに日本でもレッキングクルーの時代が始まりましたね! 公式人気投票でヴィラン部門のビリ独占寸前だったけど! ありがとう、コットンマウス!
 いやまあ、こっちが微妙に戦力整ってない時や、突破できる火力が無い時は、アホみたいに強い時あるんですよ、彼ら。原作での設定スペックを補正抜きで並べた場合、おそらくハルク>>レッカー>他のメンバー>>パワーマンですし。何気にバールや鉄球や本人たちのベースが“神の力“なので、ハルクが持たないビーム系の攻撃手段や魔力魔術への耐性があるのもポイント。
 頑張った! 今日、すげえ頑張ったよ! ハルクがパワーマンをぶん投げるツープラトン、ダイナミック・スピードボールなんて無茶技くらって死ななかった時点で頑張った! アレの元ネタというか似た技としてあるのが、X-MENにおけるコロッサスがウルヴァリンを投擲するファストボール・スペシャルだけど、アレは爪の殺傷力があるとはいえ投げるのは小柄のウルヴァリン。大柄でタフなパワーマンがあの勢いで突っ込んできたら、相手良くてミンチだよ! 五体満足でDセキュアされただけで、レッカー頑張った!
 しかしセレブレティ5のジョエルさん、レッキングクルーの新メンバーと言われたら信じるぐらいに馴染んでましたね。アイツ、ロックすぎるぜ……!

 バカ四人に話持ってかれたー!?と思っていたら、夕焼けの砂漠にてのVSローニン。剣術だけでなく、初代ローニンが使ったことによりアイコンとなったヌンチャクを駆使し、アベンジャーズと単独で渡り合う!
 トニーだけは察していた、マスクの下の素顔がついに顕に。当たってほしくなかった予感、ローニンの正体はアカツキ・ノゾム博士。いったい、ダークディメンションに落ちた博士に何があってこうなったのか。アイアンマンを蝕む力の正体は。もうこうなったら、魔法しかない! 若干投げやり気味なものの、来週遂に最後の大物ヒーロー、ドクター・ストレンジ参戦! ちなみに、序盤少し出ていただけなので、マジ一年ぶりに近い登場。アイツ一人でいいんじゃないかなを地で行く人なので、ここまで引っ張ったのはしょうがない!

 今日の紹介はレッキングクルー!

我らレッキングクルー!

 ……ではなく、先週の話となりますがクールなアイツということで。だってねえ、流石にレッカーレッキングクルーでアイツら二回やってるようなもんですし! いやまあ三回目もバランスとか忘却すればやってもいいんですけどね!?

 ブリザード

二代目ブリザード(Ⅲ)

 アイアンマン、トニー・スタークの会社であるスターク・インダストリーズ。大企業であるインダストリーズは、ハンガリー人科学者であるグレゴル・シャパンカ博士を雇用する。彼が研究している人体の冷凍睡眠や冷凍保存技術に期待しての事だったが、博士の頭にあるのは全人類の夢である不死不老に、自身が到達することのみだった。研究は、そこに至るまでの過程にしか過ぎない。グレゴルはトニーの技術を盗んで売り、更なる研究資金を得ようとするが発覚、会社をクビになってしまう。
 悪へと堕ちた彼が進む道は、犯罪者の道しか無かった。グレゴルは自身の持つ知識技術を悪用し、極度の冷気を放射するスーツを開発。犯罪者ジャック・フロストとしての活動を始める。

ジャック・フロスト

 ジャック・フロストはスターク・インダストリーズを急襲するが、当時会社のボディーガードを自称し、トニーとは別人のふりをしていたアイアンマンに敗北。その後、しばし姿を消すが、更に強化開発を進めたスーツと、新たな名、ブリザードを称し、再びアイアンマンに挑んだ。

初代ブリザード

 グレゴルはブリザードとしてアイアンマンの宿敵となるが、トニー・スタークとは別人な未来のアイアンマン、アイアンマン2020により殺害されてしまう。ブリザードの名とスーツは、トニーの敵である企業家ジャスティン・ハマーの手に渡り、彼の部下であったドニー・ギルが譲り受けることとなる。二代目ブリザードはこうして生まれた。

二代目ブリザード(Ⅰ)

 ドニーはやがてハマーの元から去り、一人のヴィランとしての道を歩み、やがてトニーとの和解やヒーローへの転向、再びヴィラン化と波乱の道を歩むこととなる。一時、ドニーの友人で元犯罪者のランディ・マックリンがドニーの予備スーツをいただきブリザードになったことがあるが、彼がブリザードになった理由は刑務所出所後に仕事が見つからなかったことへの自棄が多分だったので、スターク・インダストリーズに雇われることでスーツを脱いだ。
 つまりブリザードは、初代のグレゴルと二代目のドニー、この二人が正体であり、つまりは二人しか居ないのだが……ややこしいことが一つある。今から上げるのは、ドニーが中身のブリザードとなる。

二代目ブリザード

二代目ブリザード(Ⅱ)

 幾度ものアップデートの結果、非常に多くのブリザードとしての外見を持っている。記事の最初に載せたディスクウォーズのブリザードにも似た最新型アーマーの中身もドニー。別人レベルでスーツのデザインが変わっている。元はといえば、初代のグレゴルもがっちり目な黒いスパイダーマンのようなスーツを着ていた時期もある。ついでに言うと、アニメや他所の世界でのアレンジもかなり激しい。それらも下記に挙げてみるが……なんとも、ややこしくもめまぐるしい。

ブリザード(アルティメット)

ブリザード(アイアンマン:アーマード アドベンチャーズ)

 ブリザードの能力はスーツにあり、装着者は皆、常人である。ブリザードスーツのウリは、スーツの各所に仕込まれた小型低温保持装置マイクロ・クリスタリオット。この装置の力により手袋から放たれる氷や冷気が、ブリザードの武器。激しい冷気だけでなく霧や吹雪にみぞれが発生可能。鉄板をも貫く氷のダーツに移動用となる氷の滑り台の生成、人体に直接冷気を送り込むことでの人体凍結なんて荒業も出来る。弱点は、マイクロ・クリスタリオットが冷気や氷を発生させるに、大気中の水分が必要なこと。乾燥地帯だと上記の能力は一切使えない。一応、電撃やエネルギー増幅装置なんてのもついてはいるが、これで例えば砂漠での戦いを勝ち抜くことは難しいだろう。ディスクウォーズでは、凍土のロキ城でアベンジャーズと戦ったが、彼にとって冷たい上に水分も十分なあそこは、絶好の戦場だったと言える。
 X-MENのアイスマンと似通っているが、かたやアーマータイプ、かたやミュータントと、初期位置はだいぶ違う。最も、アイスマンは未だ発展登場な上、彼の冷凍能力は分子を直接振動させることで発生させている物なので、ブリザードの頻繁なアップデートでも追いつけるかどうかは微妙な所。アイスマンの場合、現在持ち得る冷凍能力ですら、秘められた本質の前座との説もある。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その44~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、44話。
 謎の達人、ローニン登場! 仮衣の下の正体は……!?

 失敗を可能性に塗り替えるのが、アキラの強み。ディメンションスフィア喪失という大事件を引き起こしてしまっても、絆は切れぬまま事態収拾への奔走へ。失敗をしないのではなく、失敗を積み重ねて前に進んでいく姿勢。これはアキラの相棒である、アイアンマン、トニー・スタークにもある部分ですね。そもそも、アイアンマンになった理由こそ、過ちからの再起。何度も致命的な過ちを繰り返しながらも、前に進んで来たのがトニー・スタークという男。勝手な想像ですが、そんな似通った部分をトニーに見出したから、アカツキ博士はアキラの可能性の話をした。そう思ってみたいぐらいに、両者の失敗を糧に出来る姿は、似通っています。

 暗黒世界ダークディメンションよりの使者、ローニン参上。原作にてローニンの名と姿を借りた、数多くの達人に匹敵する剣の冴え、更にはレッドスカル以上にディメンションスフィアを使いこなすという離れ業。ディメンションスフィアとの名称から怪しんでいましたが、かのスフィアの出元はどうもダークディメンションのようですね。レッド・スカルに力を与え、ダークディメンションに堕ちたロキの背後で蠢く、不気味な影。いわばディスクウォーズの黒幕とも言える最大の敵、その朧気な姿は、いよいよ形に。ロキを超える魔力、レッド・スカルの悪意を超える存在、それは……。

 先週垣間見せた声(CV堀秀行)の時点で怪しまれてはいましたが、ローニンの正体、彼の人の友であり同僚であったトニー・スタークが見定めた正体は、アカツキ・ノゾム博士。救うべき存在が敵に回るという皮肉。まるでアカツキ博士を他人のように扱う余所余所しさ、アベンジャーズにも劣らぬ超人的な剣術、人を狂気に陥れるディメンションスフィアを使いこなしてみせる精神性。善良なる科学者がただ持つには、荷が重い物ばかり。まだひと波乱もふた波乱もありそうな匂いがしますが。声をコピーしたロボ超人だったり、アカツキ博士が某男塾一号生筆頭並みに謎武術を習得していたり、謎のゲルマン忍者をベースにしたクローンだったらどうしよう。

 今日の紹介は、疑惑の忍者ローニンで。場所を最大限に活用してハルク相手に健闘したブリザードも紹介してやりたいけど、一週間正体を気にしていたせいか、ローニン熱の方が強かった! 来週、バカ四人しか出なかったら、そんときゃブリザードだ!

 

ローニン

ローニン

 上から下まで、黒装束で固めた謎の戦士ローニン。ヌンチャクや刀といった武器を駆使する正体不明の達人が初めて現れたのは、盲目のクライムファイターデアデビルの紹介により、ニュー・アベンジャーズと呼ばれるチームに参戦した時だった。ローニンはニュー・アベンジャーズの一員として、日本で忍者集団ハンドとの決戦に望む。体格からして男性と思われていたが、その正体はなんと女性。かつて巨漢にして巨悪のギャング、キングピン配下として父の敵であるデアデビルを付け狙った聾唖の暗殺者、エコーであった。

エコー

ローニン(エコー)

 キングピンの配下であったエコーだが、父を殺した本物の仇はキングピンである事、デアデビルはキングピンに濡れ衣を着せられていた事を知り、既に離反していた。彼女の能力は、写真的反射能力。一度目にすればどんな達人の動きでも模倣できる彼女だからこその、ローニンの達人性であった。
 ……一説によると、最初ローニンの中身は彼女でなくデアデビル当人だったとか。それが色々なストーリーとの兼ね合いで、急遽エコーに差し替わったという噂もある。能力的に、デアデビルっぽい動きをしていても何らおかしくはない。おかしくは、ないのだ。

 エコーのローニンとしての活動期間は短く、彼女は早々にコスチュームを脱いだ。中身の居なくなったローニンの姿を次に借りたのは、一度死んだ男ホークアイ(クリント・バートン)だった。とある事件にて死亡し、その後復活を遂げたクリント。蘇った彼が目にしたのは、二代目ホークアイを名乗る少女ケイト・ビショップ。ホークアイが死んで蘇る間に、キャプテン・アメリカやアイアンマンに認められ初代ホークアイの弓を授かった自身の後継者だった。死亡からの蘇生、後継者の登場。クリントはローニンの衣を纏うことを選択し、ローニンのままアベンジャーズに参加。チームリーダーとして活躍した。正体はアベンジャーズの仲間に明かしており、二代目ホークアイのケイトとも接触。彼女の資質を認め、先輩としての助言も与えた。

「俺達がついている。思い切り戦え、そして失敗しろ。世界を救うために。不可能だなんて、諦めるな」

 このローニンとしてのクリントとケイトのエピソードは、邦訳ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポンに収録されている。

ダブルホークアイ

 ローニンとなったクリントは、弓矢を持たず刀やサイを使うことで悪と十分渡り合ってみせた。ホークアイは弓矢だけの男ではない事を、実証したとも言える。クリントが再び弓矢を手にしたのは、擬態宇宙人スクラル人との決戦シークレット・インベージョン。自らを翻弄したスクラル人との最終決戦時、負傷したケイトの弓、自分が譲り渡したホークアイの弓矢を使い、スクラル人を恐怖に陥れた。

ローニン(ホークアイ)

 この後、国家公認の偽ホークアイ(正体は百発百中の投擲手ブルズアイ)の出現などを経て、クリントはローニンのコスチュームを脱ぎ、ホークアイの座に復帰する。二代目ホークアイのケイトもそのまま名乗り続けた結果、現在はダブルホークアイ体勢となっている。
 またも中身が居なくなったローニンだが、次にその名とコスチュームを纏ったのは、アベンジャーズどころかヒーローですら無い、悪人であった。新たなローニンは、アメリカ、ロシア、日本で暗躍し、三カ国を緊張状態に陥れる。ローニンであったホークアイと、ロシアを知るエージェントであるブラック・ウィドウは邪悪な新ローニンを追跡する。やがて明らかになった新ローニンの正体はアレクセイ・ショスタコフ。ソ連のキャプテン・アメリカことレッド・ガーディアンの初代であり、ブラック・ウィドウの夫であった彼は、自らが忠義を捧げたソビエト連邦の復活を画策。北方四島に新ソビエト連邦の建国を目論んでいた。

ローニン(アレクセイ)

 アレクセイが敗れた後、ローニンは三度消えた。しかし近年、再びアベンジャーズとしての、ヒーローとしての、新生ローニンの姿が確認されている。

ローニン(最新版)

 新たなローニンの正体は、前任者達を越えかねないほどの剣や武器の達人であり、吸血鬼並みの超人的な身体能力を持ち、更に言うとその吸血鬼への造詣も非常に深い男である。新ローニン、一体何者なんだ(棒

 ここまで上げた四人のローニン。人種性別善悪、様々に入り混じっており、全員の共通点といえば、達人と呼ばれる技巧者な事だけ。5人目、6人目が出るのかどうかは分からない。しかし、ディスクウォーズのローニンも含め、正体でこれだけ魅せてくれるキャラクターは、情報化社会の近年非常に珍しい。最高峰の仮の姿と言えよう。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その42~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、42話。
 厄年、縁起の悪い数字と言われる42(死に)。そんな42話に訪れた者は、大厄なる吸血鬼!

 「気晴らしにピッタリの所だ!」 トニーがこういった時は楽しみでした。この時は、あんな恐怖が待ち受けているとは、思いもよらなかったのです。
 こんな感じの導入が似合う、今回の話。夜の博物館に潜むのは、お宝目当てに潜入してきた、バロン・ブラッド率いる吸血鬼軍団。というか、世界的には「ヒーローが封印されて、マジ大変」な構図だったのに、吸血鬼業界は「親玉が封印されて、狩人は野放し。助けて!」な構図だったのか。セレブレティ5にディスク回収されなきゃ、吸血鬼撲滅できてたんじゃなかろうか。

 かつて、銀幕デビューの結果、日本人にスタイリッシュさと苛烈さを焼き付けたダークヒーローが居た。吸血鬼ハンターブレイド、勇姿復活! 出るか柳生三奥義! 銀の剣に手裏剣、更にはスプリンクラーに聖水を混ぜる用意周到さ。ブレイドは純然たるファイト属性と言ってもいい技巧を持っていますが、吸血鬼的に恐ろしいのはきっと用意周到さの方。今回銃器は使ってないけど、銃弾一発一発が銀製なのはともかく、それ全部にニンニク詰め込んであるっていうのは執念通り越して怖いよ!?

 アキラを残し、全滅した子どもたち。シールドによる攻撃が吸血鬼に通るキャプテン・アメリカや、ムジョルニアが魔を祓うマイティ・ソー。吸血鬼相手にも効果的な攻撃が狙える二人が動けないのは痛い。なあに、ハルクが吸血鬼化して暴れるよりはマシさ。
 子どもたちはバイオコードのおかげで吸血鬼にはならなかったものの、プラシーボ効果の自己暗示力は怖く。あの思い込み方だと、十字架見たらショックで死にかねない感じで。最も、吸血鬼になってたら、老若男女問わず皆殺しなブレイドに意地でも殺られて、来週最終回でしたけどね! 吸血鬼を滅殺する意思に関して言うなら、ブレイドは犯罪者を目の前にしたパニッシャー以上ですよ?

 今日の紹介は、真祖ドラキュラや吸血博士モービウスを差し置いて登場の吸血鬼、血まみれ男爵バロン・ブラッドで! ……ブレイドに関しては、映画や知名度のお陰で結構情報あるので、先にこっちを。ブレイドは、おそらく来週紹介。ウチは基本、隙間産業な路線でやっております。

バロン・ブラッド

バロン・ブラッド

 それは、運命だったのだろう。イギリス貴族の子息、ジョン・ファルスワースは吸血鬼という種族に興味をいだき、伝説の在る地、トランシルバニアへと向かう。トランシルバニアでジョンは吸血鬼の真祖であり王、ドラキュラと遭遇してしまう。
 再びジョンが英国の地を踏んだ時、彼は既に人間ではなかった。ヴァン・ヘルシング教授に恨みを抱き、彼の出身国であるイギリスに憎悪を燃やすドラキュラ。英国を滅ぼすために産まれた、新たな眷属、ブラッド・バロン。吸血鬼であるブラッド・バロンは、第一次世界大戦を舞台にドイツと連携し、イギリス転覆を目論む。だがその野望は、英国のヒーローであるユニオン・ジャックに阻まれ、銀のダガーで刺され大ダメージを負ったバロン・ブラッドは、撤退を余儀なくされた。
 バロン・ブラッドを撃退した、ユニオン・ジャックの本名はジェームス・ファルスワース。バロン・ブラッドの実の弟であった。

ユニオン・ジャック(初代)

 バロン・ブラッドは、療養後、再び暗躍。第二次世界大戦下、ナチス・ドイツの一員として、活動を始める。弟ジェームスは怪我のため引退していたが、彼の息子でありバロン・ブラッドの甥であるブライアンが二代目ユニオン・ジャックとなっており、彼や彼の所属するヒーローチーム“インベーダーズ“と数々の死闘を繰り広げる。インベーダーズには、アンドロイドである初代ヒューマン・トーチやアトランティスの王サブマリナー・ネイモアが所属しており、バロン・ブラッドの新たな因縁の相手となるキャプテン・アメリカも所属していた。

バロン・ブラッドVSインベーダーズ

 ナチスは敗北し、バロン・ブラッドも倒れたが、バロン・ブラッドが完全に滅びることは無かった。数十年後、復活していたバロン・ブラッドは、冷凍睡眠より蘇ったキャプテン・アメリカとの死闘を再開。

キャプテン・アメリカVSバロン・ブラッド

斬首刑

 銀が練りこまれている結果、破邪の武器としての効果もある、キャプテン・アメリカのシールドにより斬首。身体は灰となり、いよいよ滅びたかに思えたが……不滅の吸血鬼の執念は、そんな生易しいものではなかった――。
 バロン・ブラッドは吸血鬼であり、能力も弱点もだいたい同じ。超人的な腕力を持ち、催眠術が使え、普通の武器が効かず陽の光やニンニクに弱い。典型的な吸血鬼であるが、だからこそ恐ろしくも在る。吸血鬼とは、純然たる怪物なのだから。
 バロン・ブラッドが、一度滅びた後。複数のバロン・ブラッドが誕生している。まずは初代ユニオン・ジャックの孫にしてバロン・ブラッドの血族でもあるケネス・クライトンが、バロン・ブラッドの眷属であるバロネス・ブラッドの策略により三代目バロン・ブラッドに。

バロン・ブラッド(三代目)

 初代と三代目の間にいる二代目バロン・ブラッドは、ファルスワース一族とは関係ない男、ビクターであった。交通事故で死亡、吸血鬼として蘇ったビクターは、犯罪者の血を啜る吸血鬼キーロンとして活動。だが、吸血衝動により徐々に理性を失うようになっていき、無辜の人々に手を出すよりはと、自決した。

バロン・ブラッド(二代目)

 ビクターの本名は、ビクター・ストレンジ。そう、かの至高の魔術師ドクター・ストレンジの兄であった。彼もまた、ヒーローの呪われた兄という宿命から逃れられなかったのだ。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その41~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第41話。
 一味違うロキ(数十回目の一味)との戦い、開幕! でも結構な日常回でもあり!

デッドプール「ヒーローたるもの、ケーキを焼くぐらい必修科目じゃないの!? ねえ! オレちゃんだって、パンケーキのプロよ!?」

ウルヴァリン「俺の方見るんじゃねえよ。デコレーションケーキぐらい作れるけどさ……」

パワーマン「バイトやってる連中や、一人暮らしが長い奴は大抵出来るよな。ファーストヒーロー連中にゃあ、そういう経験のあるやつぁあんまり居ねえけど」

スパイダーマン「僕の場合は、叔母さんにそう言うのお願いしてたから、あまり。ああ、ホステスケーキは好きだよ?」

 人間時々、無性にケーキとかプリンみたいな、適当に手のかかる甘味を作りたくなる時がありますよね。少なくとも、俺にはあるな! そしてお約束と言わざるをえない失敗フラグの数々。科学実験と言いつつラボでやっている時点でほぼアウトよ。更に、科学者らしい挑戦心や探究心があるけど肝心の料理の知識は無いトニー・スタークを加えると……。えーと、ラボごとトニー邸が吹っ飛ばなかっただけ、マシだったんじゃないでしょうか。

 堂々復活、セレブレティ5! あの決めポーズ、俺達の間に隠し事は無しだぜな連帯感。彼らを見ていると、四馬鹿協奏曲ことレッキングクルーを思い出しますね。あれそれ、幹部的立場に据えるには結構駄目なんじゃ。それはそうと、確かに彼ら自分のチーム名を名乗ったことが無いような。自分も、公式サイトの情報を見て、初めて知った記憶があります。そうか、アキラ達の認識だと単なる怪しい五人組だったのか。名乗り、マジ大事。

 なにげに久々な、リザード&ウィップラッシュ&ジャガーノート。ウィップラッシュはマスターズ・オブ・イーブルとの決戦に出てきましたが、ジャガーノートとリザードはほんに序盤以来。しかし、ハルクとジャガーノートに室内で戦われるとか、建物の持ち主にとってたまらねえな! 400キロ同士の殴りあいとか、あと数分やってたら建物倒壊してたんじゃね?

 暗躍を貫くのではなく、ヴィジョン越しとはいえ姿を見せた僕らのロキ様。ビルドアップパーツのエネルギーをそっくり頂いて、何を考えているのか。単なる帰還用ゲートとも思えない以上、おそらくあの装置には何かがある。長期シリーズの折り返し地点な今、ひょっとしたらラストに直結するようなマシンなのかしら。

 今日の紹介は、淡々とトニーの科学実験に協力した、女性型ロボットのジョカスタで! 流石に発祥からして、ディスクウォーズの彼女の戦闘能力は抑え気味だと思いますが、実際戦線に立って活躍する機会があれば、それはそれで嬉しいよね!

ジョカスタ

ジョカスタ

 ハンク・ピムの助手として産まれ、反逆後、ピムだけでなくアベンジャーズ最大の敵となったウルトロン。自らを人類を超越した存在と位置づけているウルトロンであったが、何度も思考を重ねることで気がつく。生物は番があってこその物であり、アベンジャーズに遅れを取ってきたのは単純に手が足りなかったから。今現在、自分が必要としているのは、自分と同価値を持つ相棒、己をさらなる完璧に引き上げてくれる伴侶なのだ。
 自身の脳波のベースはハンク・ピム、ならば伴侶の脳波にはハンク・ピムの伴侶である女性をベースにすれば必ずうまく行くはず。総チタニウム性のボディを作り上げたウルトロンは、当時ハンク・ピムの妻であったワスプを拉致し、彼女の脳波を自作のロボットに移植する。

ジョカスタ生誕

 こうして、ウルトロンの妻、ジョカスタは産まれた。しかし、ジョカスタの精神は、ウルトロンのように元のあり方からねじ曲がることはなく、ワスプの持つ正義の心が生き続けていた。ジョカスタは早々にウルトロンの仕掛けた忠誠プログラムから離反。アベンジャーズに協力する道を選ぶ。ウルトロンに彼女から与えられたのは、完璧さではなく恥だった。以後ウルトロンは、第二の妻である残虐なアルテマの制作や、ジョカスタの量産などを図るが、どれも上手く行かず失敗や離反を招いている。ウルトロンにとって、女は鬼門となってしまった。

ジョカスタ&ウルトロン

 ウルトロンからの離反後、ジョカスタはボディを一度捨て、トニー・スタークのコンピューターの中で情報生命体として協力した時期もあったが、現在は新たなボディを手に入れ、スーパーヒロインとして活動中。アベンジャーズを始めとした様々なチームに所属したり、ゾンビウイルスが効かない機械であることを買われ、マーベル・ゾンビーズが蔓延る世界への出張任務に出かけたりと、忙しく活動している。機械ではあるものの、かなりもう人間に近い感情を有しているようで、一時期はハンク・ピムとも男女の仲になった。ワスプがベースである以上自然なのかもしれないが……ウルトロン涙目すぎる展開である。気分はNTRこと寝取られ。
 能力としては、伴侶となる予定だったウルトロンをサポート出来るだけの情報処理能力。トニー・スタークの元での経験やアップデートにより、元々優れていた処理能力は更に精度を増している。戦闘能力も高く、腕力と耐久性は並みの生身系超人ヒーローを凌駕し、赤く輝く目と手からは高出力のビームを放つことが出来る。結果、ビーム系攻撃力が項目にあるマーベル公式の能力値表では、意外とそつなくなんでもこなせる実力者となっている。なお、最も凄い能力と言うか奇跡と言うか、条件が揃えば、子供を成すことまで出来るようだ。

ジョカスタの息子

 そして、最近の女性らしさが増したジョカスタのボディを見るに、この指摘に関してはそろそろ真剣に考え始めた方がいいのかもしれない。

なんで裸なの?

日々雑談~1799~

 昨日、情報を扱う上でしてはいけないミスをしてしまい、現在猛省中です。今後は同じことがないよう、焦らず丁寧に情報を扱っていくという原点を順守していきます。兎に角、申し訳なく。

 お待たせしました。ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その40~、完成しました。今回は本当にコラムで書くことが思いつかず、皆様にご意見頂戴する形となりました。とりあえず関連性と都合上から、ひとまずアイアンフィストをピックアップということで。あと、こういう都合や状況で書けなかった系のキャラとしては、マンダリンが居ますね。テンリングスもいつかフォローしてやりたいなあ。
 一日にも満たない、短期間でのアンケートでしたが、沢山のご意見いただきありがとうございます。こんな意見がありましたというのを、一部紹介します。

>昨日「アントマン」の予告が公開されたので映画に登場するヴィラン「ダーレン・クロス」についての紹介を是非・・・!

>初めまして、私は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーをよく知りません。アイアンマンやスパイダーマンは映画で見たのですが・・・ ディスクウォーズ・アベンジャーズにも出ましたのでコラムで解説をしてほしいです。

>古参メンバーで映画にも出てるしディスウォにも出演してる割に日本じゃ妙に知名度が低い気がするビーストさん特集とかやっていただけたら嬉しいです

 中々に面白いキャラ揃い……! 機を見て是非とも、挑んでいきたい三人ですね。ダーレンは映画アントマンの状況に合わせて、映画で解説も増えてるしロナンの方がウチ向きということで書かなかったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと同じくプレデターXとの競合になったビーストは……また出るようでしたら、なるべくそのタイミングで。アニメ終了まで出なかったら、その後ですかね。感想の代わりの企画として、延長戦してみてもいいかなと。
 必ず応えるとは言い切れませんが、必ず参考にはしていきますので、こういうご意見はいつでもいただければ。こういうSSが読んでみたい!などでもOKですので。どうかひとつ、よろしくお願いします。