ぷちTASKM@STER

この 間の 続き

デッドプール「竜宮小町ねえ。リッちゃんがプロデューサーで、メンバーは双子のカタワレに、人間発光兵器に、三浦あずさ……あずさ!? あずささん!? チクショウ、リッちゃんに、オレのアイドル寝取られた!」

律子「相変わらずですね、プロデューサー……」

みてはいけない

ナムコマスター「さあて、久々にレッスンの開始だ!」

春香「あのー……タスクマスターさん、名前欄がちょっとおか」

律子(ストップ! 春香!)

春香(ムググ!? り、律子さん? いきなり口を塞いで、何事なんですか!?)

律子(読んじゃ駄目、読めても読んじゃ駄目なの! 見なさい、あそこでニコニコしながらこっちを見ている人間を!)

デッドプール「……♪」

春香(うわあ……すごい、笑顔)

律子(読んだ瞬間、連れて行かれるわよ。自分と同じものが見える、仲間として)

ナムコマン「二人でヒソヒソとなんの話を……? 名前欄?」

デッドプール「気にするな、元タスキー!」

元タスクマスター「元!?」

more

デッドプール ミニチームアップ!

とある魔術の禁書目録編

ケーブル「そうだな。たとえミュータント能力が消えたとしても、身体を蝕むテクノウイルスも一緒に消えてくれれば、万歳だ。全て消えた場合は、単なる未来世界の傭兵として戦わせてもらうが」

デッドプール「よし行け、当麻! 一応アドバイスしておくと、ケーブルは能力を使わない状態でもマブカプ2のプレイヤーキャラをやれるくらい強いぞ! まあでも、歴史上最強呼ばわりされているミュータントとしての能力を全開にされるよりは遥かにマシだ! さあ、あのオッサンの幻想をブチ殺してやれ!」

上条「ちょ、ちょっと待て! なんなんだその無理ゲーは!?」

とある魔術の禁書目録Ⅱ編

デッドプール「上条さんに殴られてから、ガンも治って財布も拾って女の子にもモテモテと、イイこと尽くしです! 先日も、札束風呂で金髪美女とウハウハでした! もう、“そげぷ”を手放せません! ……これが、俺ちゃんが今現在出来る、最大限のフォローです」

ケーブル「もしミュータント能力が消えて、テクノウイルスだけ残ったら即死しかねん。だからつい、カウンターで一撃を……」

デッドプール「だからって、わざわざ金属の左腕で殴るとか、流石のデッドプールさんもドン引きですよ」

インデックス「わー! とーまが大変なんだよ!」

デッドプール「じゃあオレは、白井黒子師匠に、テレポートを上手くエロく使う方法でも習ってくるわ」

ケーブル「学園都市はミュータントも受け入れてくれるのか? 一人、女の子を転入させたいんだが」

インデックス「お、恐ろしいぐらいに無責任な二人なんだよ……」

TIGER & BUNNY編

タスクマスター「見ろ、デッドプール! 吾輩の画期的なアイディアを!」

デッドプール「マントに765プロの文字が! タスキー、ヒーローだろうがヴィランだろうが、コスチュームに余り布を使うのはどうかと思うんだよ。なにそれ、リッちゃんにでも貰ったの?」

タスクマスター「違う! スポンサーと契約し、コスチュームの一部に企業名を入れることにより、毎回仕事の度にボーナスが入るという画期的システム! きっとこの形式を思いついたのは、吾輩が初めてである!」

デッドプール「おいタスキー、このSSのタイトルを……ああ、オマエじゃ見えないのか。ともかく、重要なことを一つ忘れてるぜ」

タスクマスター「何を馬鹿な。ちゃんとヒーローとしての活動時にしか着ないつもりでいるぞ。悪いことをする時は、やめて下さいね、違約金発生しますよと、秋月律子に散々言われたからな!」

デッドプール「で、タスキー。アンタ、765プロのロゴが入ったマント付けて、マーブルVSカプコンに出る気なのかい? アンタ、スゲエ度胸だな」

タスクマスター「……あ」

THE TASKM@STER編

タスクマスター「ま、まあいい。場所と状況をきちんと選んで使えばいいだけだ。行くぞ!」

子供1「がんばれー、ナムコマン!」

子供2「ちげえよ! あいつは、ナムコマスターだよ!」

タスクマスター「知らぬ間に、名前がえらく誤認されている!」

デッドプール「コナミマンみたいだぞー、ナムコマン。版権の関係で、NAMCO x CAPCOMには出れないぞー、ナムコマスター」

タスクマスター「貴様か! 原因は貴様か!」

小須田部長の退屈

「博士……すみません……遅れてしまって」

「どうしたんだい原田くん? なんか、やけに疲れきってるじゃないか」

「ええ……此処に来る途中、カカシみたいな人の入っている部屋の前を通ってから……なんか気分が悪くて……嫌なこととか、思い出したくないことが次々と頭の中に……」

「スケアクロウだね。警備員、こちら小須田。ジョナサン・クレインの部屋を至急捜索してくれたまえ。現在彼は、室内で密かに恐怖ガスを生成している可能性が高い。対ガス装備を忘れないように。さあ、原田くん、この薬を飲みたまえ。バットマン謹製の解毒薬だ」

「ゴクゴクゴク……プファー! いやー、スッキリしました。ありがとうございます、博士!」

「気を付けないとだめだよ? なにせ、アーカム・アサイラムは魔境だからね。いやあ、でもなんとか、来た時よりはマシになったな、とは思うけど」

「さっき正門で、掃き掃除しているワニ人間とコウモリ男を見ましたよ。僕が博士の知り合いだと聞いて、挨拶もしてくれました。言葉も通じそうにない怪物相手でも、コミュニケーションをとるその手腕、流石です」

「話せばわかるとは良く言うけど、キラークロックとマンバットは、誰も話してくれなかった二人だからね。だからワシは、ただ話しただけだよ。話せば分かるって言うのは、本当なのさ。話して分からなければ、この話はどれだけ得なのかを話して聞かせれば、改めて大体聞いてくれる。誠意と利益の両方を使っても話ができなかったのは、ジョーカーだけだねえ……」

「博士。やり残したという気持ちはわかりますが、博士は明日から新天地に向かうわけです。彼のことは、この街の守護者に任せましょう」

「そうだね。彼がいるから、ワシゃぁ安心して旅立てるよ、うん。じゃあ始めようか。この名刺、これはいるのかな?」

「それはいりません。博士はこれから、ヒーローになられるワケですから」

「ヒーロー!? ワシ、ヒーローになるのかね!? ヒーローというと、こう全身タイツを着て、夜の街を駆け抜けるような! 人を殴るたびにポップな擬音が飛び出るような!」

「だいたい、そんな感じです」

「じゃあ名刺はいらないよね。ヒーローは正体不明なものだし」

「何言ってるんですか、名刺は自分を相手に紹介するために必要なものだって、僕に教えてくれたのは小須田さんじゃないですか」

「君、ワシに死んで欲しいの? 正体バレして、殺されちゃったりしてほしいの?」

「違いますよ。ヒーローとしての、名刺が必要なんです。シュテンビルドのニューヒーロー、チェン・コスダとして、街の方や企業の方に名前を覚えていただかなければ!」

「それが新しい名前なのかい!? ヒーローというより、怪人フー・マンチューみたいな? ……つまり、ヒーローとしての名刺が必要ってことかい? バットマンさん、そんなことしてたっけかな……。じゃあこの携帯電話、これはいるのかな」

「これはダメですね」

「ああ、そうなの。何か特別な通信手段が支給されるとか?」

「いえ。単に会社の問題です。今、博士が持ってる携帯会社は、チェン・コスダとスポンサー契約を結んでいない携帯の会社なので、携帯を使いたいのであれば会社を乗り換えていただかないと」

「スポンサー!? ヒーローにスポンサーついちゃうの!?」

「ええ。今の時代のヒーローは、金持ちの道楽ではなく、スポンサーのロゴを付けて平和を守るお仕事ですから。小須田さん、忘れないでください。僕たちは企業戦士なんですよ!」

「ヒーローをしながら、利益を追求しろってことだね。分かったよ、直接戦闘は無理だから、ワシは見切り職人でも目指すとするよ。こう、スポンサーのロゴが見切れて映るようなヒーローを目指すよ!」

「その調子です。ちなみにシュテンビルドのヒーローはランキング付けされているので、そちらもどうにかお願いします。チェン・コスダにキング・オブ・ヒーローの座に付いて欲しいというのも、我社の意向です」

「見切れ職人の道は、閉ざされたか。じゃあ当然、このスーツはいらないってことか。ヒーローらしい特殊能力や防弾防刃機能を備えた、新しいスーツというかタイツぐらいは、用意してもらえるんだろう?」

「勿論です。この写真のスーツが、現在開発途中のチェン・コスダに支給されるスーツです!」

俺がガンダムだ!

「ガンダーム!? というがダンボーール! じょ、冗談だよね。完成品は、もっと違うんだよね!?」

「当たり前じゃないですか。完成品は、この胸のGUNDAMが我社の社名に変わります」

「がんばれー! まけんなー! 力のかぎり生きてやれー……」

「あなたが、アーカム・アサイラムのネーミングライツを買おうとするからいけないんだ!」

「売ってくれるっていうから、ウチの会社の名前に変えようかと思って……」

七夕にするべき誓い

「今日は七夕。だから、どうせ夜空は曇ってる」
 人が七夕にかこ付けての、夜のデートに出かける時の、姉さんの言葉だ。人の浮ついた気分に冷水を浴びせてくれるとは。いくら自分が男日照りだからといって、そういうやり方はないだろう。
「私の状況なんて、どうでもいいだろうに。ささっ、彼女といちゃついてくるといい。今はまだ曇るかなーってぐらいだけど、そのうちきっと雨になる。間に合わせにあんまり遅れりゃ、フラれて悲しい涙雨だ」
 付き合ってから五ヶ月くらいが一番危ないとか、バレンタインで付き合い始めたカップルは次の年のバレンタインまでに分かれているだとか、疑心暗鬼になるようなことを、散々吹き込んでくれる。
 負けてたまるかと、思わず閉める扉に力が込められた。

 予定の時刻より早く帰ってきた僕を出迎えたのは、部屋の中の夜空だった
マンションの一室が、満面の星空と化している。
「やあ、おかえり。お早いお帰りで」
 解散が早くなった理由を知っているくせに、この挨拶。意地が悪い。
 そんな姉さんは、壁に寄りかかり、ポテチを食べていた。
「どうしたの、コレ?」
「ん? いやねえ、どうせ今日は雨でしょ? だからコレ、借りてきた。コレがあれば、一人でも雨の日でも、七夕に求めるべき空が楽しめるからねー」
 ちょんちょんと、姉は机の上に置いてある、家庭用プラネタリウムをつっついた。部屋の明かりを消して、外の灯りが入らないようにして。スイッチを押せばあら不思議、部屋が無限の大宇宙に。
 最近のおもちゃは性能が段違いだと聞いてはいたが、実際目にしてみると、恐ろしいまでの日進月歩を感じる。昔のこういうおもちゃなんて、黒い紙にポツポツ穴を開けて、卓上ライトに巻きつけるレベルの物だったのになあ。驚くことに、現在の夜空は自転までしている。これはスゴいなあ。
「しかし、こんなに美しい夜空に、何故ダメでヘタれなカップルの物語を付け加えるのか。私には理解出来ないよ。現に今日も、催涙雨。下の連中は仲良くしているのに、なんで私たちはと流す涙。鬱陶しい」
 厚いカーテンの向こうから、早期解散の理由である、夕立特有の激しい雨音が聞こえてきた。

more

小須田部長の溜息

「支社長ー。引き継ぎ、全て完了しました」

「ありがとう、原田くん」

「昭和の生活様式と聞いてましたけど。実際来てみると、色々今風の所があるんですねー雛見沢。メイド喫茶とか」

「エンジェルモートは一応デザートレストランだよ?」

「ところで小須田さん。言われたとおり、東京でシュークリーム買ってきましたよ」

「うん。現地でお世話になった人が、甘いもの好き、特にシュークリームが好きだそうでね」

「なるほど。そういう気遣いは大事ですね。いやー見てくださいよ、最近のスイーツって凄いですよ。見てくださいよコレ、クリームと見せかけて、中にキムチが入ってるんですよ!」

「なんでそんなピンポイントな品物買って来るの? 甘くないし」

「新商品なんで、つい」

「世の中、ついやってしまった行動や、うっかりで命を失う人もいてね。雛見沢にいると、それがよくわかるよ」

「とりあえず、引越しの準備をしてしまいましょう。細かいことはそれからです」

「うん、君の所々麻痺した感覚は、雛見沢向きだね。じゃあ聞くけど、この名刺。これはいるのかな?」

「いらないです。これから支社長は、医学博士になるわけですから」

「医学博士? 北九州大学に医学部無かったよ? 出身大学を調べられるだけで、バレちゃうよ?」

「大丈夫です。社内的な物ですから。それに、慢性的に手の足りない場所ですから、そんな貴重な働き手を逃がすようなことをする人はいませんよ」

「そうなんだ。出向役員みたいなモンかな? ところで携帯電話、これはどうなんだろう」

「それはいりません。専用の電話が、病院側から支給されますので」

「そうだよね。病院だもんね。電波とか、気を使わなきゃいけないよね」

「ええ。ちなみに、支給された携帯電話は、常時身体から離さないようにしてください。万が一が起こった時、携帯が有るか無いかで発見されるかどうかが変わりますので」

「万が一か。それは普通、医者じゃなくて患者に使われる言葉じゃないのかなぁ? じゃあ、このマスク。病院なら、こういう細かな衛生面にも気を使わないとね。最近、何処の病院でもマスクしてる職員さんが多いし」

「これはいりません」

「なんで?」

「市販のマスクじゃ、付けてもあんまり意味が無いんです。せめて、笑気ガスや恐怖ガスや植物性のフェロモンといった物が防げるようなマスクでないと」

「具体的すぎない? ひょっとして、今回も危険なのかい?」

「大丈夫です、小須田さん。会社から、これを預かってきました」

「懐中電灯? いったいこれが何の助けになるのかね?」

「特製のライトです。ちょっとスイッチを入れてみてください。光のなかに、何かが浮かび上がってきたでしょう?」

「んーコウモリ? コウモリのマークが浮かんできたよ」

「その名も、ミニバットシグナルです。ピンチだ!と思ったら、空に照らしてください。そうすれば、どんな状況でも助けてくれる、スーパーヒーローがやってきますんで!」

「屋内だったら? 空に照らせないような場所だったらどうすんの?」

「……」

「わ、わしゃあ諦めんよ!? まさか、レナちゃんから餞別に貰った鉈。コレを持って行かないとマズい!と思うだなんてなあ。出来ればコレは、いらないことにして置いて行きたかったんだけど」

「あ。それはいります」

「だよねぇ!」

「ええ。小須田さんが担当する予定の患者二人のうち一人、キラークロックさんがどうも最近、歯の隙間に肉が詰まって困るって言ってるらしいんですよー」

本名ウェイロン・ジョーンズ

「歯間ブラシ!? 鉈を歯間ブラシ扱いって、入院いらないぐらい健康体じゃないのかい!?」

「なんでも、心の病とかで。言われてみれば、もう一人の患者さんも元気そうですねー。見てください、大笑いしてますよ」

姓名不詳

「がんばれー! まけんなー! 力のかぎり生きてやれー……」

「貴方が、社長に針入りのおはぎなんて贈るからいけないんだッ!」

「観賞用って書くのを忘れちゃってぇ……」