受け継がれる笑顔

 最終回のゴーオンジャーで「また会う日まで!」とニコやかに笑顔で手を振っていた人間と同じ人が数分後のディケイドで、
「地獄からだ。お前も来い」
「お前……今、俺の相棒を笑ったな?」
 数分後に再開した結果がコレだよ! 矢車さんが声だけでなく生身で出演していたら、TVの前のチビっこは深刻なレベルで混乱してたんじゃないだろーか。

 まいったな。地獄兄弟が生き残っただけで、嬉しくてニヤニヤせざるを得ない。そして幻影として浮かび上がった、デルタとタイガ。やばい、浮かび上がった二人から地獄兄弟の行き先が推測できない。デルタは中の人が誰かによってキャラが全く変わるし、タイガは色々な意味で『迷』な人だったし。そして次回はカイザが草加バージョンで復活。まさに地獄から次々と甦るかつてのライバルライダー達。今回わざわざ地獄から来たと自称している人にかぎって、明確な死亡描写が無い人だったりするのはさて置いて。

 一話で盛り上がって、二話で危険な兆候が垣間見えて、三話で再び盛り上がって物語の基本骨子となる事項が明らかになったという感じでしょうか。

1.破滅の兆候により、本来の世界では起こる筈が無かった大事件が起こる。
2.ディケイド一人では一つの世界も救えない。各世界のライダーもしかり。
3.各世界を巡る事により、ディケイドも強くなり、士も己を補完していく。加えて各世界のライダー達も成長していく。

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やさぐるまつり

 前回、大雑把に褒めたら作りまで大雑把になってしまった件について。小道具やムーブの器用さは際立ったんだけど、世界観の再現や話の展開自体はどうにも雑だったような気がする。このままじゃ、ちと危険だ。

・イケメン
・原作キャラを圧倒しかねない強さ
・よく分からないけど、みんなに肯定される。
・よく分からないけど、メインキャラ以上の知識と情報を持っている。
・よく分からないけど、メインキャラを見下す。
・よく分からないけど、破天荒に動いても事態が良い方向に転ぶ。
 特徴だけ抜き出すと、今回の士は典型的駄目二次創作のスーパー主人公だな……。

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第二次スーパーライダー大戦α

 素晴らしいね、大風呂敷の広げ方が。イコール、ハッタリの素晴らしさが。
 軍団となって押し寄せる歴代ライダー軍団! サイドバッシャー登場のカイザがライオトルーパー軍団を率いて、上空のキャッスルドランの頭には龍騎が乗ってて、デンライナーと併走するゼロライナーの上には牛繋がりでゾルダが居て、巨大ディスクアニマルの頭上には響鬼さんが登場、そして各々のライダーがバイクに乗って大地を走る! バイクが用意できなかった人は徒歩だけどな!
 いやー、『ぼくの考えたライダーだいしゅうごう!』という子供の夢を大人が本気で映像化しちゃったようなOPだ。こういうの大好き、イブキさんがラッパを吹き鳴らしながらバイクを走って追いかけてる辺りも大好き。実にシュールな映像だ。
 この作品がどういう作品なのかを端的に表す実に良いOP。俺達はここまでやりますよ的なスタッフの覚悟が伝わってくる。クロスオーバーなんて初っ端に割り切った方がやり易いんですよ。
例:モモタロス「こいつらが最近噂のファンガイアって連中か!」

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夢を目指すことは罪ではない

「大決戦! 超ウルトラ8兄弟」を見てきました。これで今年の映画鑑賞数は4、俺的新記録でございます。

 前作を「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」とするならば、前作はアクションとしての特撮映画、対して今作はドラマとしての特撮映画だと思います。
 前作のウルトラ兄弟はウルトラマンメビウスという作品の世界観の延長線上にあるので、フラグやアイテムがある程度出揃っており、ドラマ部分を描かなくても直ぐにウルトラマンVS凶悪宇宙人連合の戦いにもっていけたワケで。
 今作の8兄弟は、ウルトラマンは居ないが近しい世界=新たな世界なので、1からアイテムやフラグを構築するようなんですよね。つまり、世界観を確立させ映画としての基本骨子を成立させるには、ドラマ部分の描写がどうしても必要となり、アクションシーンよりドラマ部分へ時間を多くさかにゃアカンのですよ。
 どっちが良いとかそういう話ではなく、前作と今作は別物と考えた方がいいんじゃねえかなと。特撮ファンには前作、世間一般向けには今作ですかね。

 劇場特典で入場時に貰えるカードの怪獣がラスボスだったんでズコー!
 ちょ、おま、事前の情報カットしていざ映画に望んで、入場10秒前にネタバレとかありえん。最もいまの世の中で完全に情報をシャットアウトするのは難しいが。
 情報の秘匿という意味では、ゴジラファイナルウォーズが凄まじかった。第一形態のモンスターXを新怪獣だと公表し、モンスターXの真の正体であるカイザーギドラに関してはひた隠しに。モンスターXはラスボスにしては線が細すぎるよとか、なんで怪獣大戦争なのにキングギドラが居ないんだよとか、散々言われながらもひた隠す! いろいろ問題のある映画だったが、そこだけは評価すべきだ。最も、俺はファイナルウォーズが大好きだけどな!

 というわけで、続きを読むにネタバレ感想。さらば電王とアイアンマンもそのうち見に行きたい。

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電王&キバ~続くクライマックス~

 「仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」を見てきました。
 理屈とか設定を水平線の向こうに投げ捨てていた。なんというか黄金期のジャンプ漫画みたいに。アタルは兄さんだし、老師の中身は若者なのですよ。詳細な設定が好まれる昨今で、設定投げっぱなしジャーマンを観客に許容させられるのが電王という作品。これも作品の魅力の一つですよ。

 以下ネタバレ注意。いやー金が無いのがミエミエでもけっこう誤魔化せるもんですね。

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