やさぐるまつり
前回、大雑把に褒めたら作りまで大雑把になってしまった件について。小道具やムーブの器用さは際立ったんだけど、世界観の再現や話の展開自体はどうにも雑だったような気がする。このままじゃ、ちと危険だ。
・イケメン
・原作キャラを圧倒しかねない強さ
・よく分からないけど、みんなに肯定される。
・よく分からないけど、メインキャラ以上の知識と情報を持っている。
・よく分からないけど、メインキャラを見下す。
・よく分からないけど、破天荒に動いても事態が良い方向に転ぶ。
特徴だけ抜き出すと、今回の士は典型的駄目二次創作のスーパー主人公だな……。
やべえ、クウガにそこまでの思い入れの無い俺でもコレはヤバいんじゃないかというのを直感的に感じる。なんと言うか、ものすごく適当な展開の数々。クウガは平成ライダーシリーズの中でも展開や構成が丁寧だったので、なおさらに感じる。
でもなんというか、最近の平成ライダーのノリでクウガを作った場合はこううなるんだろう。キバのノリで作ったと考えれば、実はそんなに違和感は無い。十年経てば作風も方針もそりゃ変わらあね。そして、十年も昔のまるっきり変わってしまった物を再現するのは、実に難しいのだ。
ああ、このディケイドのクウガから感じる違和感の正体はアレだ。響鬼の前期が終わって後期が始まった時に感じた物と同じ物なんだ。上手く言い表せない、大きな違和感。
ディケイドって普通に強くね?というのも感想の一つ。いや、てっきりもっと、それこそ初期クウガ張りに手探りで強くなっていくライダーだと思ってた。それがなんと、普通に全機能を使いこなした上で、グロンギ語までマスターしているというカブトばりの謎の万能さ。あんた、まだカード殆ど集まってない初期状態なのにそれでいいのか?
多分、士のあやふやな記憶の中の知識なんだろうけど、ちぃとやりすぎだ。記憶を引っ張り出す描写も無いので、一気に万能人間になったみたいでどうにも違和感が。もうちょっとそこは丁寧に描写するか、ディケイドの能力を抑えるかでバランスを取ってほしかった。いやその、ハッタリにも限度があるからね? 先週凄いハッタリと褒めといてアレだけど。
そして、約一名の同人作家を追い詰めながら地獄兄弟もオリジナルキャストで復活。いやまあ、現状声だけだけど。生の矢車さんが見たい方は、三十分前のゴーオンジャーまでどうぞ。若干、金色だけど。
いやーでも影山役の内山さんのブログ見てると、どうも現状今週と来週の登場だけ見たいなんですよね。それでいて、あの次回予告での出番の無さ……ッ! 怖い、来週の地獄兄弟の扱いを知るのがマジで怖い。
キックホッパー「オマエらはいいよな、大々的に主人公やってて。どうせ俺なんて……」
パンチホッパー「太陽なんて汚してやるッ」
ディケイド&クウガ「「邪魔だッ!」」
地獄兄弟「「ウギャー!」」
脳内で主人公二人にぶっ飛ばされて大回転で即退場する矢車さんの姿が物凄く容易に思い浮かんだ。で、その後にガクトの主題化が流れてOPと。
まあ真面目に予想するなら、地獄兄弟のおかげで争っているクウガとディケイドが唐突に和解する展開はマジで有るんじゃないですかね。最近の平成らしく、ホント唐突に。
いやーせっかく地獄兄弟が出てもレギュラーじゃなきゃ本は出せないよねー(棒読み)
現時点でディケイドの評価は不安と期待の半々ですかね。ペガサスやライジングにタイタンと言った各フォームの描写や、わざと古臭く再現したクウガの変身CGなんかは評価が高いままです。小道具やアクションと言った技術班は頑張っているんだけども、その頑張りを無にしかねない勢いで雑なところが多々あって。うーん、どこぞの可憐なチルドレンのように、番組の未来が不安定になってきたな。