フューチャー・アベンジャーズなコラム~その7~&日本で触れ合えるデッドプール特集

 フューチャー・アベンジャーズ第7話!
 待ちに待ってた出番が来たぜ、ここはお任せデッドプール! 
 ……意外と早く来ちゃったかー。ちなみに、こんなに早い時期にデッドプールがゲスト出演するのは、たぶんマーベルアニメ初です。

 あと、今回ノリが若干おかしいけど、そこんとこは気にしないでください。当サイトでは、デッドプールと書いて特別仕様と読みます。

 

アイアンマン「ここでハッキリさせておきたいんだが……俺達の中で、まず始めにデッドプールのニセ情報に引っ掛かったのは、誰なんだ?」

キャプテン・アメリカ「デッドプールはああ見えて、優秀な兵士だからな。騙されたのは、仕方ないことだろう」

アイアンマン「わかってるさ。でも、世間は、“デッドプールに騙されベンチャーズ”みたいに好き勝手言ってくるんだ。ちゃんと事情を把握して、二度と起こらないようにしておかないとアベンジャーズが世論に殺されるぞ!?」

 アベンジャーズをハメて、スタークタワーにも容易に潜入するという、前人未到の離れ業。でも、デッドプールなんだよなあ。負けたり出し抜かれたら大恥、かと言って勝ってもそんなに評価は上がらない。それでいて、実力だけは一流。お前は、コスプレキャラが先行してた頃の、長島☆自演乙☆雄一郎か。

 

 偶然……というか、デッドプールの作戦にアベンジャーズがハメられた結果、留守番役となったマコトたち。排除すべき侵入者は、無法、自由、傾奇者、CV子安の四暗刻ことデッドプール! 映画で吹き替えした加瀬さんはソーのCVやってるし、そりゃディスクウォーズ以来のCV子安でもおかしかないわ。

 いやー、正直、レッド・スカルとかサノスとかドルマムゥの方が、デッドプールよりはマシですよ、ホント。絡めば絡むほど、混沌と困惑のデッドプールワールドに引きずり込まれていくという恐ろしさ。身体よりも精神、そして何よりキャラが食われてしまうというね。

 怪我しようが死のうがどうにかなるのがアメコミ。でも、人気を食われてしまったら、そのまま打ち切りやお蔵入りになって、どうにもならなくなるんだぜ? そりゃ、実質死刑みたいなもんよ。

 ほら、しれっとアイキャッチ持ってかれてるし!

 

ワスプ「クロエちゃんの変身能力で、デッドプールを騙すっていい作戦だと思うのよ」

ソー「ああ。正攻法でデッドプールに立ち向かっても、あしらわれるだけだからな。浮かない顔だが、何か問題が? 悩みがあるなら、相談に乗るぞ」

ワスプ「なんで色気で騙すのに、私じゃなくて、キャロルに変身したのかしらね……」

ソー「そういえば、エンチャントレスが暴れていることを、我が父オーディンに報告するため、アスガルドに帰ろうかと思う。では」

ワスプ「ソー?」

 あえて言うなら、キャプテン・マーベル(キャロル)の新キャラボーナス?
 そういやデッドプールがいじくっていたコンピューターに、ディスクウォーズで暴れたバロン・モルドやブリザードやサーペントソサエティの面々がいましたね。サンドマンやグレイガーゴイルらしきディスクウォーズ未登場のヴィランもいたけど、彼らの出番もあるのだろうか。

 実際、どうにもこうにもならない相手であるデッドプールに、諦めずに立ち向かい奇策を張り巡らそうとしたのは、高評価なフューチャー・アベンジャーズ。ベテランヒーローでもデッドプールの相手するのは、嫌がったり諦めたりしがちだからね!

 でも問題は、奇策で立ち向かおうとすること、それすなわちデッドプールのフィールドであること。いやねえ、確かに熱々のコーヒーはしんどいけど、デッドプールのコミックスでの経験を見るに、女性に飲み物を用意してもらったら、良くて睡眠薬、最悪致死量の毒がブラックコーヒー反対派の砂糖みたいな勢いで頻繁に入ってるからね! たとえ口の感覚があったとしても、熱々のコーヒーぐらいじゃあ、めげませんとも!

 ……苦労してるよな、デップーさんも。
 
 

 マコトたちの主人公補正も無視して、任務を達成したデッドプール。しかしそれは、クロスボーンズの巧妙な罠だった!

デッドプール「くやしい……! でも……感じちゃう!」

 なんで俺は児童向けアニメの感想で、クリムゾンネタをぶち込んでるんでしょうね。

 まあ、それはどうでもいいとして、今回の一件の黒幕は傭兵クロスボーンズ。しかし、デッドプールだけでなくクロスボーンズもあっさり入ってきたことで、アベンジャーズタワーの警備わりとザルなんじゃないか疑惑が。空飛べるヴィランなら、楽勝なんじゃねえかコレ。

 マコトたちを遺伝子改造された被害者と考えればデッドプールと被るけど、実はヒドラの元で鍛えられたという意味では、クロスボーンズもマコトたちと被っていたり。クロスボーンズはマコトたちがあのままヒドラにいた場合の、未来予想図ってことですね。三人共、クロスボーンズのことは知っていたようだけど、あんなドクロのマスクを被ったプロレスラーみたいなオッサン観た瞬間、この組織ヤバいともっと早く気づきそうなもんだが……あ。そもそも、首領が赤いドクロのオッサンだったわ、ヒドラ。

 ヒドラはアニメ制作してないけど、日本のニンジャ集団ことザ・ハンドなら、偽装で引越し業者やったり新宿のど真ん中に事務所あったりするから、アニメ会社の一つぐらい抑えてるんじゃね? 

 

 ただ日本のアニメの凄さを語るのではなく、そんな日本の作画スタッフに「戦闘シーンで苦労かけませんように」と気を使う優しさ。やはりデッドプールは一流ですね。そのぶん、声優さんへの負担がかかりそうな戦闘シーン(音声オンリー)だったけどな!?

 今回のデッドプールは、正義と悪の間でゆらぐ中庸プール……というか、悪寄り。でも、アレはアレで無法のわりに空気を読んでいるのです。マコトたちへの手加減もそうだけど、ちゃんとデッドプールはマコトたちの相手をしているのよね。今までの構図だと、どのヴィランもあくまでアベンジャーズを相手していて、マコトもクロエもアディも眼中にほぼ無かったから。ある意味デッドプールとの接触で、初めて一線級のヒーロー兼ヴィラン兼ちゃらんぽらんの凄さを、身で学べたのではないでしょうか。こんな童貞の筆おろしにシュマゴラスが触手を唸らしながら来たような初めてで、今後彼ら大丈夫なんだろうか。

 

マコト「なあ、トニー。この間デッドプールが来てからずっと、毎晩夢に車椅子に乗ったハゲのオッサンが出てきて、こちらの学校ならばアベンジャーズよりも正しい能力の使い方を効率よく教えてあげられるぞって誘ってくるんだけど。クロエもアディも、同じ夢を観てるって」

アイアンマン「よし、わかった。おいハルク、ちょっとスキンヘッドの教授がいる学校で、暴れてきてくれないか?」

 映像権利としてはX-MENに属しているデッドプールが出てくるのは、今後のフューチャー・アベンジャーズにX-MENが関わってくる可能性を残したということで世界観的には大事件なものの、デッドプール登場のインパクトのデカさに隠れてしまったというオチに。いや、最近X-MENやファンタスティック・フォーって、映像権利を20世紀フォックスに持って行かれているせいか、アニメでの出番やゲスト出演が本当に無いんですよ。デッドプールのフューチャー・アベンジャーズへの出演が、全世界単位で見てもディスク・ウォーズ以来3年ぶりのアニメ出演だというのもおそらくこの辺りの事情が絡んでいるのではないかなと。

 アニメ関係に関して本国では放置状態で、日本発のアニメで2連続出演という状況なら、デッドプールが日本製アニメにこだわるのもわからんではないわ……いや、デッドプールは来年あたり本国でTVアニメ化するって話があるんだけどさ。やっぱ人気者になると、いろいろ動き始めるねー。

 

 今日の紹介はデッドプールで……と言っても、ここ数年で散々書いた上に、ファンサイトだけでなく商業サイトでも取り上げられるような身分になって情報が反乱している今、もう書くことが無いですよ!? ネタ被りの心配というより、他所のネタを潰しちゃアカンよねというのが大きいです。

 例えば、最新シリーズの邦訳も決まっているのに、その最新シリーズのストーリーを解説してしまったら、面白さを損なって、邦訳の足を引っ張ってしまう可能性もあるので。流行りという水流にさらされ、デッドプールという水車が回り始めた以上、単に好きなように力を振るうのではなく、水車が上手く回るバランスも考えなくてはいかんわけでして。がむしゃらにやる時期は、ある意味過ぎ去ってしまったというのが、ちと寂しい感じではありますがね。

 前にクロスボーンズについて書いてなかったら、しれっとそっち書いてたんだけどなー……。まあいい、なんとか視点を変えてやってみよう!

 

 

デッドプール


※日本で流行りのアニメを積極的に学ぼうとする、デッドプールの図。

 キャラ紹介? デッドプールでググれ! 以上!

 

 

 

 

 というのもアレなので、ちょっとだけ補足というか筋道を作っておきます。名付けて「日本で触れ合えるデッドプール」特集。オリジンや能力や設定は、そもそもフューチャー・アベンジャーズでざっとやっちゃったしネ! あとはあそこにエドくんがいれば完璧だったんだが。
 2017年現在、デッドプールが登場している、アニメやゲームやコミックスをざっくり紹介。解説も大事だけど、まずは本物に触れるのが一番と……えーと……アレだ……誰かが言ってたよ?(ネタが思いつかなかったパターン

 

ゲーム

 日本でのデッドプール人気の始まりとも言えるMARVEL VS. CAPCOM 3(マブカプ3)。だが、それより5年ほど前にPS3やWiiで発売されたマーベル アルティメット アライアンスにもデッドプールは初期実装キャラとしてプレイアブル化している。

 アベンジャーズにX-MENにファンタスティック・フォーに属する著名でまっとうなヒーローに囲まれ、なんでお前いるの状態だったものの、ちゃんとストーリー中に会話イベントも用意されているので一安心。相棒のウィーゼルとの会話だけでなく、偉大なる魔術師エンシェント・ワンに「お爺ちゃん?」と話しかけたり、声が破壊音波になっているブラックボルトを喋らそうとしたりと、全然安心じゃなかった。キャラクター性能としては、遠距離攻撃と近距離攻撃をしっかり備えた上で、テレポートや自動回復のような便利な能力に、挑発技のような小技も完備と、無駄に万能型なのがなんかこうイラっとくる。

 近年の作品だと、多数のヒーローが参戦したLEGO®マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームにもデッドプールは登場している。なお、このゲームの続編となるLEGO®マーベル アベンジャーズには参加していないのでご注意を。


※デッドプール参戦


※デッドプール未参戦

 レゴアベンジャーズは、マーベル・シネマティック・ユニバースを中心としたゲームとなっており、ファンタスティック・フォーやX-MENと共に、デッドプールは未参加となっている。同様の事情かスパイダーマンも未参加であったものの、シビル・ウォーやホームカミングの影響もあってか、DLCキャラとして無料配信されることとなった。

 レゴマーベルのデッドプールは、まずアクションステージのいたるところでウロウロしているのが目撃できる。これは、ムービーシーンでウロウロしているスタン・リーと対のカメオ出演となっている。そしてオープンフィールドステージでは、ナビゲーションを担当しており、目的地を指定すると、デッドプールが目印を残しつつ全力疾走。プレイヤーはデッドプールの後を追うことになる。嫌だなあ。

 このゲームにおけるデッドプールの使用条件は、様々なステージやニューヨークの街中に散らばっているゴールドブロックを使用し、全11ステージのデッドプールミッションを解禁。デッドプールミッション内にあるデッドプールレッドブロックをフリープレイで回収。こうすると、SHIELDのヘリキャリアでチートコードを販売しているデッドプールの隠し部屋に、レッドブロックが11個ほど売りに出るので購入。ここまですると、デッドプールがようやくプレイアブルキャラとして使用可能になる。クリア後のエンドコンテンツ寸前なキャラだが、更にデッドプール解禁後、ニューヨークの街中に出現するデッドプールのミッションを受けることで、解禁されるキャラがいるのだから奥深い。なお、そんな超エンドコンテンツキャラの一人はメイおばさんである。何故。

 新作となるマブカプ4にはウルヴァリンや他のX-MEN共々参戦の気配がなく、マーベルツムツムにも未登場なものの、MARVEL Future Fightでは遠い親戚のようにみえて他人なグウェンプールの参戦に加え、他のX-MENが続々参戦し始めており相棒の一人であるケーブルが参戦発表に名を連ねたことからも、デッドプールの近い参戦は噂されている。

 ついでにグウェンプールは、ツムツムや後述のオールスターバトルにも参戦済みと、最近の注目株なキャラなので今後に期待したい。

 なお、格闘系アプリゲーことMARVEL オールスターバトルには参戦済みなので、安心して欲しい。こちらだと、本家デッドプールだけでなくヴェノムプールなどの亜種も参戦している。

 いやまあ、キャラの獲得が基本ガチャなので、運が悪いと中々使用できないんだけど。

 そして日本未発売なものの、忘れてはいけないのがPS3や360で発売されたDeadpool

 デッドプールを主人公にした、据え置きアクションゲームであり、ケーブルやウルヴァリンやボスキャラのミスター・シニスターも全員デッドプールワールドに巻き込まれて大混乱な本作。感覚としては、ライトなデビルメイクライといった感じで、そこに残弾数が少ない代わりにガンガン敵から弾が拾えるトリガーハッピーさやデッドプールならではの人をナメきったギミックが加えられ、非常にらしいキャラゲーとなっている。現在、DLCも全部入りなHDリマスター版がPS4で出ているので、興味が在る方は洋ゲー専門店やアマゾンで探してみて欲しい。全編英語だけど、わりとフィーリングでどうにかなる操作感覚なので、やるぶんには英語ができなくてもなんとかなる!

 しかし、Deddpoolの日本でのローカライズ販売ホントどうにかなりませんかね……。デッドプールとゲームのファン層の合致率も高いので、まだ間に合いますって! 日本のゲーム会社様、どうかお願いします!

 

アニメ

 90年代やマッドハウス版のX-MENに参戦しているが、カメオ出演なのでひとまずスルー。現物が手に入りやすいマッドハウス版だけ補足しておくと、最終回でナイトクローラーと共にカメオ出演している。

 まずデッドプールが声付きで初登場となったのが、ウルヴァリン VS ハルク。 ウルヴァリンとハルクの死闘に介入する、謎の組織の一員として出演しております。今回の同僚は、セイバートゥースやオメガレッドやレディ・デスストライクと、デッドプール含めウルヴァリンとの因縁がある者たち。ただ、あれデップーさん一人だけ浮いてない? とのイメージ通りに、途中から好き勝手に暴れやがります。ウルヴァリン VS ハルク VS デッドプールくらいには。なお、オチも持って行く気満々な模様。

 続いてTVアニメへの初出演となった、アルティメット・スパイダーマン。デッドプールはシーズン2のシリーズ通算41話“アルティメット・デッドプール”に登場。数回のカメオ出演をこなしたあと、満を持して登場。第四の壁をぶっ壊し気味な、アルティメット・スパイダーマンのピーターすらドン引きレベルの大活躍。実は本作でも、アルティメットなヒーローを目指すスパイダーマンのある意味先達なので、フューチャー・アベンジャーズにおけるデッドプールとある意味被っている。なお、被害者共演者はタスクマスター。

 問題は、アルティメット・スパイダーマンはソフト化してない上、このあたりのシーズンは再放送をしてくれているディズニーXDでも流していないので、見る難易度がものすごく高くなってしまっていることか……。

 そして肝心要な、ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ! デッドプールは第27話 禁断のヒーロー登場?第30話 クリス 決断の時に登場。ついでに第40話 ヒカルとソーと謎の声にもちらっと出演。

 近年の作品かつ日本発なので、公式経由で観る手段が多いのもありがたいところ。27話はDVDだと7巻で30話は8巻。あんま期待してもらうと困る40話は10巻ですからね!

 

コミックス

 今回は日本メインということで、オール英語な原書の紹介はナシ……なものの、軽いアドバイスとしては、Kindle経由の電子書籍での購入、もしくはブリスターコミックスヴァースコミックスのような専門店経由での購入がおそらくベター。前者はある程度のネットリテラシーが必要な直接購入にしては安全、後者は直に専門家に聞けるというのが何より良いですね。わからなかったらしっかり調べるか、人に聞く。うろ覚えでの特攻はしちゃダメですよ。

 で、そうなると邦訳を紹介すればいいんじゃね……というわけですが、多いねホント! これを全部紹介したら、あと数万文字は必要。てーか、現在進行形でデッドプール邦訳奇譚という企画もおこなっているのですが、現在停止中。ゴメンナサイね。
 というわけで、個人的にコイツぁオススメだぜ! という本を数冊紹介。

デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス

 局地的人気と思われていたデッドプールの本を出してみたら、その局地がとんでもないことになってたよ!? というのが判明した作品。336ページの厚さながらも、恐竜だらけのサベッジランドやゾンビだらけのゾンビバースを全ページノリノリで駆け抜けていく、僕らのデップーさん。デッドプールここにありというのを、日本に打ち立てた作品。(解説

デッドプールの兵法入門

 中国における伝説の軍師である孫武を殺っちまった結果、兵法書『孫子』をゲットしたデッドプール。コイツを出版して大儲けだ! でも、なんか話題性がないと出版社が出版してくれないらしい。じゃあ孫子を実際に使って、負け犬を勝たせてやろう。笑いの神じゃなかった悪戯の神ロキよ! 俺ちゃんがソーに勝たせてやるぞ! こんな、非常に頭の悪いショートストーリーです。価格も厚さもリーズナブルなものの、アスガルドだけでなく、アベンジャーズやX-MENやファンタスティック・フォーを巻き込んだシナリオやイラストは絢爛豪華。数多のビジネス書より、役に立つかもしれないぞ!(解説

デッドプール&ケーブル:スプリット・セカンド

 有名なコンビであり、実際この二人の名を冠した長期連載もあったデッドプールとケーブルのコンビ。だが、ケーブルがしばらく死んでたり、デッドプールが忙しいという事情もあり、彼らのコンビは(現実世界で)数年間休業状態だった。いったい、デッドプールとケーブルは、どんなコンビだったのか!? その答えとなるのが、このスプリット・セカンド。今のデッドプールと今のケーブルを、かつてデッドプールを創造し、ケーブル&デッドプールも担当したファビアン・ニシーザがライターを務めるというスキの無い構成。知っている人にとっては懐かしく、知らない人にとっては入門編。デッドプールとケーブルを知りたいなら、この一冊だ! このコンビをちゃんと1から追いたいのなら元祖ケーブル&デッドプールを訳したケーブル&デッドプール:青の洗礼に腰を据えて挑むのもアリだ!

スパイダーマン/デッドプール:プロローグ

 スパイダーマンとデッドプール。この二人のコンビは回数自体は少ないものの、多くのファンの興味を惹き、デプスパもしくはスパデプのカップリングは大人気となった。そんな人気を感じ取ったマーベルも、このウェーブに乗るっきゃ無いということで、本格的に二人のコンビを始動。スパイダーマン/デッドプールの本格連載開始に先駆けて、今までのデッドプールとスパイダーマンのコラボ作品を纏めてみたアンソロジー。ライトニング・ロッズ名義で、グレイト・レイクス・アベンジャーズも本格登場しているのは、このサイト的にオススメしたいポイント。9月20日には新シリーズとなるスパイダーマン/デッドプール:ブロマンスも発売されるので、要チェックだ!

デッドプール Vol.1:デッド・プレジデント

 外伝も含め全9冊が日本でも刊行された、デッドプールシリーズの第三レギュラーシリーズの第1巻。ゾンビとして蘇った歴代アメリカ大統領VSデッドプールのカードは、新シリーズ開始で不安になるファンの心をがっしりと掴んだ。あと当たり前の話だが、第1巻や第1話に読みたくなる勢いや土台となる設定がだいたい組み込まれるのは古今東西の基本戦略。なので、基本シリーズ第1巻を訳せば、だいたい読みやすい話になっている。目当てのヒーローが決まっていて、読みたい邦訳を探す時の狙い目はそれぞれの第1巻だ! 続きとなる第四レギュラーシリーズも邦訳予定には入っているので、続報を待つべし!

 

 まあアレだ。こんだけ本含めてメディアがあるし、なにより大正義な映画デッドプールもあるんだから……心の赴くまま好きなトコから触っていけばいいんじゃないですかね。

 こだわるな! 自由に行け! デッドプールを楽しむには、自由気ままがよく似合う!