日々雑談~1961~

 映画『デッドプール』予告編
 日本語字幕付きの映画デッドプール予告編。まだ細かい日時は出ていないものの、2016年公開は決まったようで何より。開始数秒でも、普通のヒーロー映画っぽく仕上げられたの、スゲエと思う。普通をコンマ以上保つだけで、デッドプールはひとつの奇跡。まあ、最初っから日本で公開されるの信じてましたからね、俺は!
 あー……パスポート取る必要がなさそうで、よかった(小声

 突貫工事気味ですが、昨日はデッドプールVS.カーネイジについて語ってみるをアップしました。いかんせん手が回らないままここまで来てしまったのですが、発売日が来た(26日発売)な以上、やるしかねえと。デッドプールVS.カーネイジと同日発売なデッドプール関係な本としては、アイデンティティ・ウォー:デッドプール/スパイダーマン/ハルク も出るのですが、こっちには手が回らず。デッドプールの本であり、スパイダーマンの本でもあり、ハルクの本でもある。いわば、三人の主人公による物語。
 ちょっと人生不幸寄りな三人が、パラレルワールドにて全く違う道を歩む自分自身に出会う。コンセプト自体はよくありそうなもんだけど、アイデンティティ・ウォーは全く別の道をつくろうぜ!とした結果、エラいことに。

スパイダーマン「ちょっと待って、大富豪で人気者なのはいいけど、まさか、あの人が生きてるの……?」

デッドプール「デッドプールでなくデスウィッシュ。名前が違うぐらいで、オレちゃんは何処の世界でもオレちゃんってワケよ。ただ、あの赤いドゥーム。アイツ元の世界以上に最悪だよな!」

ブルース・バナー(ハルク)「ドクター・ブルース・バナーとは偶に呼ばれるけどね。ドクターってそういう意味じゃないから!」

 ここまで吹っ切れていると、ありきたりなんて言葉は使えない。サプライズにパラメーター全振りしたような作品、一見の価値は極大ですぜ!

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その47~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、47話。
 ローニンの中でせめぎ合う光と闇。そして遂に姿を表した、大いなる闇の主!

 ダークディメンションの名称、数話前ロキと共に現れた謎の影、出現や存在は匂わせていた最大最強の敵……ダークディメンションの主、邪悪なる魔術の極み、混沌からの追放者、ドルマムゥ! マブカプ3ではドーマムゥ名義での参戦でしたが、今回はドルマムゥとして参戦。この違いは、DORMAMMUをどう日本語読みするかで。ドーマムゥもドルマムゥも、どっちも合っています。ソーの持っているムジョルニアだって、ミョルニルやムニョムニョとか色々ありますしねえ。
 マブカプ3では、プレイアブルとして参戦したものの、実際のポジションはかの宇宙魔神ギャラクタスや主神オーディンやサノス(ガントレット付き)に比肩するドルマムゥ。ボスとしての格は、神であるロキや邪悪の結晶レッド・スカルを越えかねない存在と言えましょう。つーか今のロキ様、辞書に、
ロキ:強者の腰巾着の意
と書かれても、文句言えないぐらいのアレですし! 笑いの神は追撃の手を緩めないぜ……。
 ただまあ、神でありながらその立場を享受できることは、ロキの強さの一つではあるのですが。今でも、所々、何らかの意図が見え隠れしている気もしますしね。一人勝ちするのは、誰だ?

 先週に引き続き、「もう、あいつ一人でいいんじゃないかな」街道驀進中な、ドクター・ストレンジ。ただし、ディスクウォーズでは一人の力ではなく、アキラ達の力があってこその活躍が多く。トニー・スタークの帰還も、ローニンの居場所の発見も、今までアキラ達が培ってきた絆の力があってこそ。チートではなく、最後のひと押し、触媒としての手段がディスクウォーズにおけるストレンジのポジションかと。戦隊メカにおける、全員集合な最終合体に必要となるロボ的なポジションと言いますか。
 強すぎるドクター・ストレンジは作り手側のさじ加減が難しく、「よく分からない弱体化」「いくらなんでも油断しすぎだろ!」のツッコまざるを得ない不自然さで強さが削られるシーンもコミックスで多々あり。その点、ディスクウォーズは参戦時期や物語の成熟に加えることで、ストレンジの格を落とさず尚且つ物語も維持するという、良い落とし所を作り上げたのではないかと。個人的な話となりますが、自分もアメコミカタツキ4にストレンジを出した時、このさじ加減に苦心した記憶がありますし。ううむ、勉強になる。

 ローニンの暗躍の裏側、闇の力に追いやられても、ローニンの心中にて人としての抵抗を続けていたアカツキ博士。流石トニー・スタークの相棒であり友であり、流石アキラとヒカルの父親であるとしか言いようのない強さ。だからこそ、走狗としての価値を見出されてしまったのでしょう。今週、その意志は潰えたと言われましたが、ロキの算段を幾度も越えてきたヒーローや息子の友であり親であるアカツキ博士なら、きっとまだ……。

 今日の紹介は、下手するとディスクウォーズ史上屈指の「誰!?」なリアクションがあった、バイビーストで! アイアンモンガーは映画に出てるけど、コイツは正直なあ!w

バイビースト

バイビースト

 秘境スカイ・アイランドに住む、鳥人種族アビアン族。超人種族インヒューマンズの亜種と言われ、高度な知性と文明を持つアビアン族だったが、彼らは生存のため冬眠を選択。眠りにつく自分たちの守護者となり、アビアン族が築いた文明のデーターベースともなる存在、二頭のアンドロイド、バイビーストを作り上げる。二つの頭部と二つの頭脳と二つの人格、上の頭脳には戦争や戦闘といった争いに関わる知識を詰め込み、下の頭脳には歴史や文化のような文明に関わる知識を。アビアン族の全てを記すに、一つの頭脳では足りなかったのだ。
 バイビーストはスカイ・アイランドにて一人で二人の守り人となり数年の時を過ごすが、遂に二人きりの孤独に耐えられず暴走。翼を持つ怪物ハーピーを発見した彼らは、アビアン族に似た彼女を捕らえてしまう。だが、とある目的により、ハーピーを追跡していたハルクがスカイ・アイランドに到達。スカイ・アイランドの守護者として、ハーピーを求める者として、バイビーストはハルクと一進一退の攻防を繰り広げる。

バイビースト 登場

 激戦の後、ハルクは正体であるブルース・バナーへと戻り、優れた頭脳を持ってしてスカイ・アイランドを探索。アビアン族の超科学を使い、ハーピーを治療する。ハーピーの正体はAIMの首領モードックにより過剰なガンマ線を浴びせられた女性、ハルク(ブルース・バナー)にとって最愛の女性であるベティ・ロスであった。ハルクとハーピーを追跡し、AIMとモードックもスカイ・アイランドに襲来。モードックの手に落ちるよりはと、バイビーストはスカイ・アイランドと共に自爆してしまう。
 消滅したと思われていたバイビーストだが、海に落ちたバイビースト二号機をSHIELDがヘリキャリアーで回収する。先代のデーターを取得したバイビーストは、スカイ・アイランドとアビアン族が吹き飛んだのは人類のせいだと判断。ヘリキャリアーを占拠し報復を目論む。バイビーストの前に再び立ちふさがったのは、人類の切り札であるハルク。死闘の末、バイビーストは海に落下し、溺死したと思われていた。

ハルクVSバイビースト

 だが、生きていたのか別の機体か、バイビーストは三度活動を開始。スカイ・アイランドの再生と人類への復讐軍の結成を阻んだのは、ソーとアイアンマンだった。以後、バイビーストは様々な場所に顔を出すヴィランとなる。対スパイダーマンチームである、シニスター・シックスの発展形、シニスター・シックスティーンへの加入。カナダの魔獣ウェンディゴや巨竜フィン・ファン・フームと共に、ハルクとの決戦に臨むこともあった。

バイビースト&ウェンディゴ

 あとまあ、下の頭がシー・ハルクに恋したがフラれたり、ファンタスティック・フォーのシングと戦っていたら、ヤバいリスと遭遇したりと、人間味や面白ポイントも結構あったり。

バイビースト&シング&リス

 能力は、怪力とタフネスと言った、シンプルかつ強力な物である。ハルクに匹敵している時点でかなりの物を持っているのが窺い知れるが、アンドロイドである彼の体力は無尽蔵であり、痛覚も無いため、殴り合いに関しては他の追従を許さない。応用力に欠けているものの、アビアン族の知識がつめ込まれた二つの頭の知力も相当な物がある。自身の身体スペックだけで、ハルクやソーのような強力なヒーローと相まみえているのだからシンプル・イズ・ベストの体現者と呼んでも過言ではない。
 ただし、自他共に認める弱点として、二つの人格を持っている事がある。二つの人格に一つの身体、戦闘中互いに主導権を握ろうとしての失敗や失策も多い。
 ディスクウォーズに出たキャラの中でも非常にマイナー側に属するキャラだが、特徴的な外見のせいか背景に居るとそれなりに目立つキャラではある。見かけたら「おっ!?」と驚いてあげて欲しい。

楽しき人生

日々雑談~1778~

 今週、流石に冬コミへの山場ですな……。今日のように、Twitterとネタが被ってしまったり、内容が薄かったり、そもそも更新できない可能性も出てきますが、その辺ご了承いただければ。ああちなみに、冬コミ新刊の表紙や内容の大半は、出来上がっております。ただ肝心のタイトルがなあ……珍しく、俺と管理者の間で割れてるんですよねえ。コレさえ決まれば予告も出来るようになるものの、さてどうしたものか。

 孫子の兵法に変わるデッドプールの兵法を! 兵法を記すには実戦が大事! アスガルドを巻き込んでの大戦争だぜ!なDeadpool`s Art of War。最初、知略キャラの割に兵法しらねえし騙しやすいぜ!なロキの軍師になって、ソー撃破、オーディン降伏まで追い込んだけど、裏切られて捨てられて牢屋にIN。調子こいて地上への侵略まで始めたロキの野郎ぜってえに許せねえ!ということで、ソーを助けて今度はアスガルド軍に加入だ!と、ここまで書いてて神様とばっちりじゃねえかと気づく本編あらすじ。何気に、久々の正義の神様ソーVS邪神ロキという、今中々見れない嘗ての黄金カード。怪力担当のヴィランながらも、最後改心して死んだエクスキューショナーもロキの軍勢の一員として、スパイダーマンやアイアンマンと戦ってますしねえ。
 そんなアート・オブ・ウォー最新話は今週配信。さて、どんな未知なる光景が繰り広げられているのか、予告画像を確認!

我々にはハルクがいる

ソー「ロキには強大な軍隊がついておるのだぞ!」
デッドプール「我々にはハルクがいる」

ハルクVSロキ

 あれ? なんかこのロキ様やばいな展開、初めてなのに見たことがあるような。なにこれデジャヴ?
 ただええ、単なる焼き直しの匂いは皆無なので、きっと未知なる光景も待っているはず。デッドプール関連の本からは、ホント目が離せない……いやぶっちゃけ、コイツホント何するかわかったもんじゃねえな!

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その31~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第31話。
 ハルク&エドによるパワー属性回! 出てくるヒーローもヴィランも、みんな手足が丸太なんだぜ!?

 行き先に戸惑い足を踏み出せなかったのがクリスなら、まず足を動かすことが出来なかったのがエド。最初は唯一であったヒーローへの愛情すら揺らぎがあったものの、30話近い戦いを重ねることにより、愛情には確固たる足場が生まれ、前に進めなかった足はもはや止まること無く。登場メンバー中、最も成長を遂げたキャラは、おそらくエドでしょう。
 もう完全に、見守る妖精ポジションなハルク。このアニメ終わったら、魔法少女系アニメの妖精枠に立候補しよう。ガンマパンチでQB辺りを一撃してですね。それはともかく、最初とっつきにくかったものの、今では面倒見の良い武人ポジションなハルク。性格的には、公式チートだったワールド・ウォー・ハルク時の王者ハルク域に達しているのでは。とほうもない強さがウリだったキング・ハルクですが、実のところカリスマ性や性格面でも並大抵でない物がありましたからね。でなければ、ああも部下が慕ってこないですよ。
 全く今回、情報がなかった新規参戦のセカンドヒーローは、前回出たアイアン・フィストの相棒ことパワーマン(ルーク・ケイジ)に。チョイスとしては、かなりいいんじゃないですかね。パワー属性って、力がメインな時点で、基本皆ハルクの下位置換になりがちですし。そこのところパワーマンはアイアン・フィストとのコンビネーションもそうですが、後述するような魅力は、これまたハルクとは一線を画した別種の香りがします。エドとクリス自体の相性もいいですし、ファイト&パワーのコンビネーション、見たいなあ。
 というわけで、このまま今日の紹介は様々な邦訳への出演率はかなり高めな、パワーマンことルーク・ケイジで! 流石にアニマル属性な成分は一切ないヒーローだけど、ジェシカのパートナーだったら、それはそれで面白かったかもしれない。名前的に。

パワーマン(ルーク・ケイジ)

ルーク・ケイジ

 ディスクウォーズにて、パワーマン名義で参戦した彼。原作では主に、最初は偽名でやがて法律的にも本名となったルーク・ケイジ名義で活動しているため、一先ず今回本文での呼称はルークで。なお、マーベルユニバース内にて、パワーマンを名乗った、名乗っていたヒーローは複数人居る。比較的、移ろいやすい名でもあり、このカテゴリーだとルークも一時的に名乗っていた者の一人となる。

パワーマン(アトラス)

パワーマン(ビクター)

 ハーレムで生まれ、小さな悪事を重ねつつ大物のワルになることを夢見ていた黒人の青年、カール・ルーカス。カールはやがて、まっとうな大人への道を選ぶが、幼馴染であり共に大物のワルを夢見ていたウィリス・ストライカーは悪党のままであった。それでも友人で在り続けたカールとウィリスだが、女性問題による逆恨みの嫉妬から、ウィリスはカールを裏切る。コカイン所持の冤罪により、カールは逮捕され刑務所へ。カールが送られた刑務所では、薬物実験が行われており、カールは早期の仮釈放を得るため自ら被験体に志願する。だが実験中、カールをこれまた逆恨みしていた警備員が薬物の過剰摂取による死や再起不能を狙い、わざとカールに薬物を過剰摂取させる。実験の枠を超え、カールの体内に注入された多数の薬物。薬物が体内で予期せぬ化学反応を見せた結果、カールは超人的な腕力と銃弾や刃物や電気が効かぬ皮膚と肉体の再生能力を手に入れることとなった。カールはその力を持って、刑務所を脱走。捕まらぬため、偽名“ルーク・ケイジ”を名乗ることとなる。逃亡中のルークは、とある店を襲っていた泥棒を撃退。店主からお礼として報酬を貰ったことで、商売としての雇われヒーロー稼業を思いついた。ヒーロー、ルーク・ケイジの誕生である。

初期ルーク・ケイジ

 誰だよ!?このサタデーでナイトしそうなヒーロー!?とお思いでしょうが、上記のアフロが初期ルーク・ケイジ。ディスクウォーズのデザインに似たスキンヘッドのルーク・ケイジになるのには、少し時間がかかる。髪型もそうだが、髭を伸ばすまでも結構な時間がかかっている。実際その変遷は、作中においても激しいらしく、アフロスタイルの際にルークに負けて封印され、十数年後に現代に蘇ったヴィランが、スキンヘッドになったルークを見ても、誰だか分からず困惑していた。

ルーク・ケイジ(現在)

 デッドプールやタスクマスターが生業とする、傭兵にも通ずる雇われヒーロー稼業。初期は自身を裏切った後、ダイヤモンドバック(彼女とは無関係だが、名乗ったのはこっちが先)と名を変えたウィリスを始めとした普通の犯罪者が相手だったが、やがてルークはNYの超人業界に首を突っ込むこととなる。ファンタスティック・フォーを偶然助けたり、某編集長に雇われてスパイダーマンを捕らえるよう依頼されたり。一歩間違えれば、超人を敵に回しかねない案件ばかりだったが、持ち前の真摯さや明快さにより、ファンタスティック・フォーからは代理メンバーに呼ばれるほどの信頼を得ることが出来、スパイダーマンとは友人と呼べる間柄になった。なおこの超人業界入りたての時期に、パワーマンの名前を使っている。
 そして、ルークはその最中、人生に関わる二人の人物と出会うことになる。

ルーク・ケイジ&アイアンフィスト

 まず一人目は、大親友となるアイアン・フィスト。崑崙で修行した拳法家であるアイアン・フィストとルークは意気投合。雇われヒーロー稼業を共に行うヒーローズ・フォー・ハイヤーを結成することとなった。大柄なパワータイプと小柄な技巧タイプ。この二人のコンビネーションは、Marvelだけでなくアメリカヒーロー界隈に話を広げても、ベストクラスのタッグチームとなっている。

ジェシカ

 二人目は当時ジュエルと名乗っていた超人ヒロイン、ジェシカ・ジョーンズ。出会いは、ルークが彼女を助けたことから。やがてルークがアベンジャーズ入りした後、ルークとジェシカは付き合い始める。そしてそのまま二人はゴールインし、結婚。

ルーク&ジェシカ結婚式

 神父が、マーベル映画でさんざん見たようなお爺ちゃんなのはスルーするとして。もうこの時には子供が出来ており、ルーク・ケイジは妻ジェシカ娘ダニエルと共に家族を作ることとなった。なお後に、ベビーシッターとして雇われたのは史上最強のリス女ことスクイールガール。とある事件の際、ダニエルはスクイールガールを戦闘不能に追い込んでしまったので、ダニエルは正史で彼女に黒星をつけた珍しいキャラの一人だったりする。

ルーク&ジェシカ&ダニエル

 怪力がウリのパワー属性なキャラだが、スペック上の数値はかなり低い。腕力はあまり怪力タイプに見えないスパイダーマンやデッドプールと同じくらいと言えば、その低さを感じられるだろうか。神の中では非力なロキディスクウォーズのメンバー中、ハルクやソーに次ぐアイアンマンにも負けている。実際、ディスクウォーズに出てきたパワー属性のキャラの中で、最も非力と言っていいかもしれない。
 だが、ルーク・ケイジは決して弱いヒーローではない。無頼の喧嘩殺法を用いることで、スペック上ではかなわぬはずのハルクやジャガーノートとも渡り合えるし、自身のタフネスを理解した猛進は通常兵器に頼らざるを得ないタスクマスターやデッドプールのような技巧派キャラにとっての鬼門。アベンジャーズやディフェンダーズにヒーローズ・フォー・ハイヤー、数々のチームに参加しつつ、どのチームでも頼れる中核としてのポジションをキープ。頼れる兄貴や親父として、メンバーと良い関係を築いている。
 そして、そんなルーク・ケイジの強さを誰よりも認めているのはファンであり、ファンのアンケートによる能力値は、公式の設定を遥かに凌駕している。YouTubeでLuke Cageと入れれば、もし映画化した場合、ケイジを演じたいと思っている褐色で筋肉系な役者が先んじて作ったPVがいくつもヒットし、かの俳優ニコラス・ケイジの芸名の由来はルーク・ケイジにあると言われている。
 たとえ活動範囲が狭く能力が大人しめでも、宇宙最強の男と肩を並べても決して見劣りしないストリート系ヒーロー。ルーク・ケイジは、そんなヒーローの典型例と言えるかもしれない。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その22~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第22話!
 陰謀の神ロキVSアベンジャーズ。決戦! 決着! そして……。

 シリーズの区切りとも言える、ロキとの最終決戦。作画、脚本、演技、全てに力の入った、決戦にふさわしい回でした。ロキVSアイアンマンの高機動戦闘、物語の発端であるラフト刑務所やハルク暴走も練り込んだストーリー、溜めに溜めての全ての誇りや勇気を叫びに乗せるような「アベンジャーズ・アッセンブル!」。いやあ、いいもん見たなと。トニーのスーパー悪口タイムに、子どもたちの覚醒に、エドとハルクの絆、この喜怒哀楽のてんこ盛りが一話にぎっしりと。ああ、いいもん見たなあと!
 もし数年前にデッドプールに出会わず自分の中のアメコミというものが薄かったとしても、きっと90年代の思い出から見始め、最終的にこの最終決戦で「やべえ! アメコミ面白え!」になっていたと思います。その場合はおそらく、今以上に第一話からの丁寧な土台作りに感謝していたかと。
堂々と、面白い!と言い切れる作品に出会えるのは、とても幸せなことです。

 あとアレヒドイですよね、ロキのハルクへの囁き。
「アイアンマンは、お前を騙して誰もいない死の惑星に追放しようとしているのだ」
 全くもって、ひどいデマです。アイアンマンがそんな事する筈ないだろうに! どこかの別世界のアイアンマンがやったのは「ハルクを騙して、自然あふれる平和な惑星に追放しようとした」のであって、死の惑星にハルクが流れ着いたのは事故ですよ! 事故! この事故の結果は、ワールド・ウォー・ハルクで。何度も紹介していると思っても、手は緩めず!
一応、もしもの話を書くWhat If?での「ハルクがもし当初の予定通り自然あふれる平和な惑星にたどり着いていたら?」では、最終的に生まれ始めた知的生物の守護者として幸せに生きましたという結末にはなっています。この場合、結果オーライにはなっていたでしょうが……やっぱ追放はダメだわ。
 マニア心をくすぐりつつ、元ネタがわからぬ人に不自然さを感じさせず、物語の展開に自然に組み込む。非常に、勉強になります。

 数で負けている+1人は新人ミュータント。この圧倒的不利な状況を覆し、DWレギュラーヴィラン勢を鎮圧したX-MEN。アボミネーションやグラビトンと、下馬評では有利が取れるであろうヴィランもいましたが……。X-MENって、基本、チームとしての連携や集団戦の訓練受けてますからね。ストームもアイスマンもコロッサスも、小隊長レベル以上の指揮力は持っており。個々ではともかくとして、X-MENと寄せ集めヴィランチームで下馬評作ったら、X-MEN圧倒的有利よね。

 そしてロキ退場により、次回から新展開。赤い恐怖が、新たなる大敵が、暗躍を始める! 予告の断片とバチ魂でのデザインを照らし合わせるに、おそらく赤き恐怖の正体はあの男だとは思いますが。だとしたら、笑いの神虚言の神との戦い以上の、熾烈な試練が待ち受けているはず。今後の展開からも目が離せません。
……確かに赤いけど、赤い恐怖=デッドプールでは無いと思うヨ!?

 前半もここで(多分)一区切り……ということで、放送開始の第1話から現在最新の22話まで、ディスクウォーズに出たマーベルキャラを一挙紹介! 以前解説記事を書いたキャラに関しては、キャラ名の所に、リンクを張っておきますので。しかし多い、バチ魂に出ているキャラ(例:パワーマン、サンファイア、ダイナ・ソアー)も含めると、更に多い。話数よりもキャラ数の方が多い上に、アニメではほぼ全てのキャラに見せ場が。まさに多彩の豪華絢爛よ!

注:ディスクウォーズ=DWと以下省略しております。

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