日々雑談~2000~

 あれ? 今回で日々雑談2000回目!? 深夜に気がついても、何も用意できんよ!?
 というわけで、いつもどおり、雑多なことを日常営業的に。
 現在、おそ松さんを観終わったあとなので、妙に脳が沸き気味と言うか……。すっげえよ、コレ。この投げっぱなしっぷりと、登場人物のクズさ、赤塚不二夫のエキスの駄々漏れ状態ですよ。再現を目指したのは、きっと魂とか雰囲気。得も知れない、内から湧き出る笑い。体に悪いと分かりつつも、がつがついってしまう、ヤバい食べ物的味わい? いいねえ、おそ松さん。

 第一話の録画をしくじった、仮面ライダーゴーストを第二話から追ってみることに。全体の味付けとして近いのは、同じオカルトライダーであるキバでしょうか。響鬼さんもオカルト枠ではありますが、ゴーストやウィザードとも、他の平成ライダーとも違う空気がありますしね。ただ多分、眼魔は久々に音撃の効果がめっちゃありそうな怪人よね。清めの音の属性効果3倍みたいな!
 しかし、ゴーストの偉人登場から、ライダー大戦で同じ偉人モチーフな、仮面ライダーXのGOD悪人軍団が出てくれないかなあと思っていたものの、結構難しいかもしれんなあ。ゴーストの怪人である眼魔のモチーフとなっている偉人は、見ればわかるけど明言はされていないし……燕を連れている刀眼魔が佐々木小次郎、十文字槍の槍眼魔は宝蔵院胤栄、姿がコイルに似ていてフィラデルフィア計画に参加した艦船エルドリッジに似た姿に巨大化した電気眼魔はニコラ・テスラと言ったところでしょうか。
 三人とも、宮本武蔵やエジソンのライバルや宿敵ポジションだけど、流石に悪人とは呼べないよなあ。宮下あきら先生は、定期的に佐々木小次郎を小物に書くけど、あれはまあ男塾ユニバースなので、大抵のことは許される世界だし。
 悪人軍団をリバイバルしてしまうと、ここの明文化がねー、どうしても。つーか、今の時代、偉人を悪人としてピックアップするのは難しいか。GOD悪人軍団でも、サソリジェロニモやクモナポレオンはキツかったもんなあ。この悪人と呼ぶには危険なふたり、秘密機関GODのベースにはアメリカとソ連の思惑があるという設定が、効いてるチョイスですよね。超弩級で全方位に危険なヒトデヒットラーのことは忘れよう!
 こう言いつつも、色々な都合を突破してGOD悪人軍団が復活してくれたら大歓声をあげますが。あと個人的に次の大戦で復活してほしい昭和怪人は、前々から言っているように、同じ“目”がモチーフなブラックサタンの幹部怪人こと一つ目タイタン。眼魂をゴーストから奪いとって百目タイタン化なんかしたら、劇場で失神してもおかしくないわ! 
 あとうん、外見だけでなく生と死の間という設定自体も、ゴーストすっげえデッドプールと相性いいですね。一話見ただけで、クロスオーバーの構図とヴィランが一気に思いつくレベル。この相性の良さ、なんてえ呪いだ……。

日々雑談~1999~

 公開終了が見えてきてしまった、ジェントルスパイ映画なキングスマンを滑り込みで観てきました。
 ……いやー! 今日、映画館に行っておいてよかった! この映画はど迫力な映画館の音響で観るのが正しい。たぶんソフト化まで待って、家で観ていたら「もー! もー!」とすっげえ悔しがってたと思う。こんな下品で上品で最低で最高な音楽の使い方、観たことねえよ!
 キック・アスやスーパーマン:レッド・サンにアルティメッツにシビル・ウォーと、アメリカンコミックスの第一線に立つライターのマーク・ミラー。そんな彼が映画キック・アスの監督マシュー・ボーンと「僕の考えた最高のスパイ映画」を作ってみた結果の本作。ショーン・コネリーが演じていて、敵も殺人帽子の使い手オッド・ジョブだった頃の007。リスペクトと皮肉とパロディ、一緒くたにしてしまうのであれば“愛”としか呼べないものにより、昔ながらのスパイ映画のオマージュとなっております。
 原作となるコミックス版と実写化である映画版、二つのキングスマンはメディアの違いもあり、展開や設定がそれぞれで栄える作りとなっていますが……映画版の優れた点としては、マーク・ミラーの得意とする人間の汚さを、しっかりと実写化しているところにあると思います。天才の愚かさ、強者の弱さ、善人の悪行。キャラクターを強調するあまり、その人間に相反する要素が書けない。この結果、キャラクターが薄くなる、もしくは美点がうるさすぎるというのはプロでもやってしまうことなのですが、マーク・ミラーはこの弱さの書き方がすげえ上手いんですよね。例えば、アルティメッツのキャプテン・アメリカも、英雄としてのイメージを保ちながら、元以上の融通の効かなさや短気さがちゃんとありますし。端的にいうと、クズさを書くのが上手いという、身も蓋もないアレなんですけど。
 いや、万人に勧められるというか、ボンクラ好みの映画なんですけど、一度ハマればクリティカルヒット間違いなし。ドイツの貴族式敬礼やクライマックスの威風堂々っぷりには爆笑したよ!
 この丁寧に伏線も張り巡らせた上でのボンクラ最高!な映画としては、マッドマックス~怒りのデスロード~と並ぶんじゃないかと。今のところ、当サイトにおける今年のベスト映画はこの二作のどちらか。俺は僅差でマッドマックス、管理者も僅差でキングスマンといったところですね。日頃車を運転している俺、スーツ着て仕事している管理者、正直僅差はこの日常への密着性レベルです。ベストが二つでいいなら、二人ともキングスマンとマッドマックス入れるんですが。この2作に次ぐのは……アントマンかなあ。
 ホント、ギリギリのタイミングなので、未見の人はなんとか数日中に映画館に行っていただければ。もう一度行く時間が作れるならば、是非とも電車で行って、ビール飲みながら観たいですね。当然銘柄は、ギネスで!

日々雑談~1998~

 ハリウッドでTIGER&BUNNY、実写化企画始動とはこれまたスゲエ話。製作総指揮はロン・ハワードと発表されたものの、監督や出演陣は未だ決まっていない状態。実際目にできるのは先の話になると思いますが、なんとも夢のある話で。
 タイバニに関しては、売れるべくして売れたって感じですね。キャラクターもスーツデザインも魅力的。シナリオもアクションも切れ味良い仕上がりっぷり。スーツにスポンサーのロゴを付けるという発想で注目を浴びた上で、しっかりとした宣伝効果を企業にアピール。ファン層を確保した状態でも「5分でわかるスペシャルダイジェスト」のような企画を用意し、新規ファン層のことも忘れない姿勢。
 
“TIGER&BUNNYって、サイゼリア的ポジションなんじゃないかと。いわゆる、「これイタリア料理じゃねーけど、超うめえ!」とイタリア人がコメントするような。ガワや小ネタは確かにアメコミなものの、根本的な部分はあくまで日本式なんですよね。あくまで、純日本製の名作”

 以前、こう評したことがありましたが、日本という環境の結晶を積み上げた結果、こうしてハリウッド実写化へ。国や企業が目指している、クールなジャパンを体現しております。
 いやでも問題は、スーツのロゴをどうするかか。実在の会社によるスポンサードがあってこその、タイバニという感じがありますしね。是非ともここは、牛角や大江戸温泉物語のような社名が漢字なスポンサーには参加してほしいところ。やっぱ漢字のオリエンタルさは、あってナンボですよ。

日々雑談~1997~

 PS4で出た、ゲーム版マッドマックスのメインストーリーをクリア。多くの人の中で眠っていたボンクラ魂にガソリン撒いて火をつけまわった映画マッドマックス:怒りのデスロードの前日譚。マックスは自身の魂と誇りである∨8インターセプターを奪った者達、かのイモータンジョーの三番目の息子スキャブラス・スクロタス率いるウォーボーイズの一派と、身体精魂共に削り合うような激戦を繰り広げる。
 映画でマックスの幻覚として何度も登場した少女、グローリー・ザ・チャイルドとの出会いも描かれた今作。本編だとトラウマとしてしか描かれなかったので、ゲームで補完できるよ!というのは、少し強めの宣伝文句にしてもよかったかも。実は前日譚としては、コミックスもあるのですが、こちら日本では未発売でして。あくまで個人的な予想な上、色々な都合は加味していないものの、映画と同時期に邦訳が出なかったのは痛かった……。映画を観終わったあと、観客を支配するV8! V8!の狂乱。もしパンフと一緒に売店に出ていたら、おそらくえらいことに。基本デスロードの客は、そういう物を買う層が集まっていたので。なんか、ビックウェーブがただ通り過ぎていくのを見てしまった感がある……。
 なお、かの少女との出会いという大体の流れは一緒ですが、コミックスとゲームのシナリオには結構な差があります。どちらも共に映画にはつながるものの、確固たる違いがあります。描写的には、コミックスの方が若干映画に近いかな? ここら辺は、メディアの違いもあるのでなんとも。ゲームはゲームで、映画を見た人ならわかる小ネタや過去作のネタがてんこ盛りなので、決して前日譚として劣っているわけではありません。シリーズを追った人なら、両方共ニヤリとできるんじゃないかな。
 ゲームのちゃんとした話は後日にするとして、内容自体はこちらの公式紹介動画をどうぞ。ゲームはやはり、動いている所を見たほうがピンと来ますからねー。

日々雑談~1996~

デッドプールVol.3:グッド、バッド・アンド・アグリー(仮)

デッドプール:グッド、バッド・アンド・アグリー

 今月発売の、デッドプール Vol.1:デッド・プレジデントより始まる、デッドプールレギュラーシーズン邦訳。第三巻となるグッド、バッド・アンド・アグリーも今年中(12月)に出るようですね。一応、キリとしてはレギュラーシーズンが全八巻で特別号や最終号をプラスして……10冊少々で、おそらく完走かと思います。先は長いけど、先が見えないってほどじゃないな。
 いやでもなあ、一番難しいかなと思っていたグッド、バッド・アンド・アグリーが出せるようなので、なんとかなるかなーという気も。キャプテン・アメリカ、ウルヴァリン、デッドプールの三本柱に不安は無いけど……舞台となる“極東アジアの某国”ってのがね、その。政治的にヤバいかなあと思っていたので。アメリカだと遠い海の向こうの話だけど、日本だとそこに近すぎるというか……。
 いやもう、端的に仮称を付けるなら“キャプテン・アメリカが北◯鮮に「超人兵士サンプル」として拉致られた件”ですからね。正直、いきなりヒトラーをぶん殴るより、内容があぶねえ……! 自サイトならともかく、Twitterに流すのは躊躇う仮称です。ゲッツにしても、マズイだろうなあ。
 ただ、この作品のキャプテン・アメリカやウルヴァリンやデッドプールはしびれるくらいにカッコいいので、日本で刊行されることは感謝カンゲキ雨嵐。男三人、友情のターニングポイント。三人とも人気キャラである以上、そのターニングポイントは豪華かつ読み応えのある話となっております。