日々雑談~2387~

 昨日、フューチャー・アベンジャーズなコラム~その3~をアップしました。先週のうちに1週遅れ状態をどうにかしたかったけど、どうしても色々あってねえ……。いけねえ、冬コミの申込みもさっさとしないと。郵送は16日、ネットも決済が17日締切と、今回タイトなスケジュールだからなあ。気をつけておかないと。

 

 コミックスも映画も「ウィンター・ソルジャー」はキレキレなものの、コミックスにおけるウィンター・ソルジャーと映画のウィンター・ソルジャーの去就はだいぶ違います。具体的には、双方復活直後に起こった、シビル・ウォーへのスタンス。マーベル・シネマティック・ユニバースのウィンター・ソルジャーは当人が原因の一つということもあり、シビル・ウォーに参戦してますが、コミックスのウィンター・ソルジャーはシビル・ウォー不参加です。

同じくシビル・ウォーと距離を置いていたニック・フューリーに雇われていた。
シビル・ウォーを隠れ蓑にし暗躍していたレッド・スカルらを追っていた。
蘇ったばかりで、現代の争いに参加できる状態ではなかった。

 理由は色々ありますが、一番大きなのは、当人が自分のことをシビル・ウォーという表舞台に立つ人間(ヒーロー)ではないと思っていたからじゃないかと。バッキーとしての記憶が蘇った後のウィンター・ソルジャーは、キャプテン・アメリカへの信頼を持ちつつも、汚れた自分をあえてキャップから遠ざけているフシがあります。昔のスパロボにおける劇場版ナデシコのホシノ・ルリとテンカワ・アキトみたいな距離感、あんな感じ。心情的には寄り添えても、あえて距離を取る。任侠映画の如き、自己犠牲と秘めた熱さのある友情です。

 映画だと尺の関係もあって、早期和解ルート。じっくりと連載するコミックスだと、様々な事件を経て変わりゆく関係性。ウィンター・ソルジャーとキャプテン・アメリカとの関係から生じる物語は、どちらも実に魅力的。新たな物語である、フューチャー・アベンジャーズにおける二人の関係は、果たしてどうなるのか……?

日々雑談~2384~

 ようやっと平熱に戻ったので、徐々に通常営業です。まだ咳は出るけれども、動けるようにはなってきた。
 焦らず徐々に……徐々に……。

 

 昨日、フューチャー・アベンジャーズなコラム~その2~を更新しました。今回のテーマは、アーマーを使う者としてのトニー・スターク。たまにはシンプルに「トニーってスゲエんだぜ!」と、トニーのチートレベルの凄さを褒める構成。複雑な立場と難儀な性格のせいで、トニーってあんまストレートに褒められないタイプのキャラですし、たまには。実のところ、キャプテン・アメリカもトニーと同じくらい複雑な立場で難儀な性格をしているんだけど、そういうイメージが広まってない辺りが、やはりキャプテン・アメリカの象徴たる強さだよなー……。

 「自分の金で装備を開発し、自ら戦う社長」という点で、トニー・スタークと同じくらい有名なアメコミキャラと言えば、ブルース・ウェインことバットマン。ただバットマンの場合、装備の点検や整備にアルフレッドのようなスタッフを使ったり、自社の開発部門にバットマンの装備開発を一任したりと、トニーに比べて企業人としての顔が若干強めですな。トニーの場合は、スタッフや自社の力を使いつつも肝心要な所は自分自身で制作する、職人としてのこだわりを感じます。あくまで、両者を比較しての個人的なイメージですけどね。それに、職人だったとしても企業人だったとしても、頭に優秀の二文字が付くのは確実。

 まあ、両者ともに、装備開発部門を買い取られてピンチになったり、トニーの権限が強すぎてトニー不在時の喪失がデカすぎると、やり方に利点がある一方、失敗や弱点もあるのですが。そりゃあねえ、両者の完璧さの何処かに穴、もしくは無理やり穴を作れるヴィランがいないと物語にならねえし、人として面白くなさすぎるもんな。

日々雑談~2341~

 自分のツイート、うっかり「ぐらい」が被ったよコレ! と若干ヘコみつつ、ハウス・オブ・M仕様のアーマーはカッコイイなと見惚れてみる。赤と金の彩色でアイアンマンだとバレそうだけど、ちょっと色を変えるか白黒の写真を見せれば、新型ガンダムですよ! とゴマかせそう。バックパックと若干四角いデザインが、それっぽさの源だろうか。

 ミュータントが人類に勝利し、マグニートーの一族が王となったIF世界、ハウス・オブ・M。これは、IF世界に押し込められたヒーローたちが、本物の辛く厳しい世界を取り戻すための物語――

 しかしハウス・オブ・MのIF世界は、中々に魅力的。ミュータントより立場の弱い人類でありながらも、天才性を発揮して元の世界とさほど変わらぬ立場に。決闘番組サピエン・デスマッチのスター選手として、英雄に。頭脳でも経営面でも壁となる父、ハワード・スタークの存在。上記ツイートでも触れましたが、トニー周りの設定だけでも長期連載が組めそうなくらいに面白い。キャプテン・アメリカもまた、この世界では氷漬けにならなかったため、第二次世界大戦から直結する戦後の物語を持っております。もっとも、戦後のキャプテン・アメリカは、ミュータントと人類の関係性に翻弄され続け、超人血清の効果も薄れた結果悩み多き老後を迎えているのですが……。

 ハウス・オブ・Mの世界は、元の個人の望みが考慮された結果のIFですが、亡くなった父ハワード・スタークの存命やバッキーと共に生き延びるという望みが、完全たる幸福に導くわけではない。何かこう、色々考えさせられますね。

日々雑談~2238~

 映画シビル・ウォー:キャプテン・アメリカのDVD&Blu-ray、ソフト販売開始。先行のデジタル配信と加えて、これでご家庭で誰もが気軽にシビル・ウォー出来るようになったわけです。一家に一戦、シビル・ウォー。

 アイアンマン陣営とキャプテン・アメリカ陣営に別れる結果、どうしても観客も感情移入してどちらかに付いてしまうのがシビル・ウォー。この作品を作るにあたって、かなり制作側もそのバランスに気を使ったようですが、全力で片方を擁護することも出来るし、逆もしかり。中途半端ではなく、突き抜けた上でバランスを取っております。映画である以上、こうして突き抜けないと魅力が削がれますしね。そして、やろうと思えば双方に原因や擁護する点を見出す中立視点も出来たり。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、そして中立。この三つが並び立つのが、シビル・ウォーのバランスの良さなのでしょう。

 今回、アイアンマンとキャプテン・アメリカ、争いの結果、双方に救いはほぼ無かったわけで。でもその一方、新たな希望としてブラック・パンサーとスパイダーマン、二人の新人ヒーローが誕生しました。特にブラック・パンサーは最初憎悪にまみれていたものの、争いの結果その憎悪から解き放たれ新たな道を歩むと、映画シビル・ウォーにおける希望を担っておりました。こうして作中で希望が明示されたことで、原典となったコミックスより映画のほうが救いがあったのでは、とも感じました。まー、救いという意味では、コミックスと違って、映画だとキャップ死んでないですしね。これはデカいよ。

 現状、2016年の世界映画興行収入ランキングでトップに立つ、シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ。頂点に立つ作品には、ジャンルの枠を超える何かがあるのです。しかしズートピアのじっくりとした追い上げと、デッドプールの尻が見えるトコまでやって来たスーサイド・スクワッドもスゲえな……。

日々雑談~2232~

「人生で一度、“私の部下に太鼓持ちは必要ない”って台詞を使ってみたい」

 管理者、あなた疲れてるのよ。ちなみに俺は、人生で一度言うなら“人類はどんな逆境にも立ち向かう力がある。未来を勝ち取れ”かな……。

 

9/7(水) 同時公開 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ デッドプール 徹底比較!【※一部ネタバレあり】

楽天SHOWTIMEさんで、コラムの方を書かせていただきました。デッドプールシビル・ウォー、それぞれの特集ページからコラムに飛べます。両極端なヒーローに見えて、いざ最近のコミックスを読んでみると二人は仲良し! な時点でオチついてる気がするの。似た者同士のコンビも良いですが、こういう両極端なコンビもいい。キャプテン・アメリカとデッドプールの場合、お互いの違いを知りつつ飲み込むという、大人同士の関係ならではの深みもあっていいわー……。
 主義主張が違っても、互いを尊重できるのであれば、友情や敬意は成り立つもの。違いとは、互いの関係を否定する材料ではないのです。