日々雑談~5775~

 日本だけでなく世界のプロレス、特に軽量級ことジュニアヘビー級を引っ張ってきた獣神サンダー・ライガーがついに引退。今日で終わりではなく、明日の1・5東京ドームでのタッグマッチが正真正銘のラストマッチだけど。しかしまあ、東京ドームの2Day興行をやってしまうんだから、今の新日本の勢いはとんでもねえわ。

 技術面、体力面、名試合……語ることが様々なのが獣神サンダー・ライガーだけど、個人的に推したいのはまずここ。メジャー団体が雲の上にあった時代から、偉ぶることなくあちこちを回り続けたライガーの功績と適応力の高さはやはり特筆モノ。

 今はずいぶん減ったけど、メジャーであることに自信がありすぎて、他所で物凄いデカい態度に出たり、明らかに手を抜くメジャーの所属&元所属のレスラーも結構居たからね。そんな流れにまったく乗らず、様々な国や団体やファンを尊重しつつ駆け抜けたからこそ、獣神サンダー・ライガーは皆に愛され、プロレスの伝道師、ジュニアヘビー級の立役者となったわけで。

 新日本のジュニアヘビー級のマスクマンと言えばまず初代タイガーマスクが来るんだろうけど、初代タイガーは活動期間が2年ちょいと短め。獣神サンダー・ライガーは活動期間が30年ほど。秀吉のごとく価値観を塗り替えるほどの鮮烈さを見せたのがタイガーマスクなら、その後を継いで長くじっくり道を固めた家康ポジションがライガー。その家康がついに一線から退く。そりゃあねえ、大変なことですよ。

 ホント、お疲れさまでした。明日の花道も、見守らせていただきます。