日々雑談~453~
ペースはすっかり落ちたけど、ストレッチ中の映画鑑賞は続けてますよ。
と言うわけで、バットマン・フォーエヴァーを見てみました。
とやかく言われやすい作品だけど、昔のドラマ版やアニメ版の延長線上にあると思えばいいんじゃね? 殴る度に画面に擬音が出て、ライトでポップな世界観。ビギンズやダークナイトは年月を得てダークに熟成したバットマンの映画化ってことで。
コインを何回も投げるトゥーフェイスは、条件付きの異常者として考えればいいんじゃないかな。ダークナイトのトゥーフェイスは全てを運に委ねる(例え恋人のカタキが相手でも)絶対公平者。フォーエヴァーのトゥーフェイスはコイントスと言う儀式を完遂せねば、何も行動にうつせない異常者。てーかフォーエヴァーのトゥーフェイスは狂言回しでもあるので、原作に忠実なダークナイト仕様だと話が進まないのよね。
悪いところを上げろと言われたら、制作陣の希望が優先されているところかな。前前作で死んだジョーカーみたいなキャラを出したい→トゥーフェイスをジョーカーみたいにしちまえ。リドラー役は今をときめくジム・キャリーだよ!→むしろリドラーをジム・キャリーに合わせよう。
いやーわかるんですけどね、こういうのは。原作よりも自身の希望ありきで話を作る気持ちは。二次創作で原作キャラを踏み台にして、自分のオリキャラを目立たせる暴挙に相通じる。
ただ、フォーエヴァーはそこまでヒドくはなってません。興行的にも成功していますし。問題は成功してしまったせいで「この路線でいける!」と制作陣が予想以上の勘違いをして、駄目な意味で歴史的なミスターフリーズの逆襲が生まれてしまったわけで。思えばフォーエヴァーの時点で、問題の種まきは終わってたんだな。