日々雑談~2238~

 映画シビル・ウォー:キャプテン・アメリカのDVD&Blu-ray、ソフト販売開始。先行のデジタル配信と加えて、これでご家庭で誰もが気軽にシビル・ウォー出来るようになったわけです。一家に一戦、シビル・ウォー。

 アイアンマン陣営とキャプテン・アメリカ陣営に別れる結果、どうしても観客も感情移入してどちらかに付いてしまうのがシビル・ウォー。この作品を作るにあたって、かなり制作側もそのバランスに気を使ったようですが、全力で片方を擁護することも出来るし、逆もしかり。中途半端ではなく、突き抜けた上でバランスを取っております。映画である以上、こうして突き抜けないと魅力が削がれますしね。そして、やろうと思えば双方に原因や擁護する点を見出す中立視点も出来たり。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、そして中立。この三つが並び立つのが、シビル・ウォーのバランスの良さなのでしょう。

 今回、アイアンマンとキャプテン・アメリカ、争いの結果、双方に救いはほぼ無かったわけで。でもその一方、新たな希望としてブラック・パンサーとスパイダーマン、二人の新人ヒーローが誕生しました。特にブラック・パンサーは最初憎悪にまみれていたものの、争いの結果その憎悪から解き放たれ新たな道を歩むと、映画シビル・ウォーにおける希望を担っておりました。こうして作中で希望が明示されたことで、原典となったコミックスより映画のほうが救いがあったのでは、とも感じました。まー、救いという意味では、コミックスと違って、映画だとキャップ死んでないですしね。これはデカいよ。

 現状、2016年の世界映画興行収入ランキングでトップに立つ、シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ。頂点に立つ作品には、ジャンルの枠を超える何かがあるのです。しかしズートピアのじっくりとした追い上げと、デッドプールの尻が見えるトコまでやって来たスーサイド・スクワッドもスゲえな……。

日々雑談~2235~

 真田丸における関ヶ原の戦いが1分ぐらいで終わったものの、信繁もしくはきり視点でない事件はさっくり流されるという方針から見れば、仕方ないことでもあり。これを何とかするには、BASARAのごとく関ヶ原生中継可能な真田井戸を上田城に設置するか、きりを関が原に投入するしか……きりの生存フラグの強さ的に、撤退中の島津軍にいても生き延びる可能性はデカいな。

 しかしホント関ヶ原の戦いが一日で終わってたってえのはすげえなあ。戦は不確かとはいえ、数々の不確かが重なっての奇跡だぜ。おそらく、徳川方も石田方も、こうなるとは思っておらんかったでしょう。戦の規模的に、諸将が物差しに使ったのは、ずるずる何年も続いた応仁の乱でしょうし。関ヶ原開戦の報せを聞いても危機感のなかった上田城の宴席は、当時の人のリアルな感覚に近いと思うのですよ。

 情報伝達に一週間以上楽にかかる時代。よし、俺は西軍につく!と地方の領主が決断した瞬間、下手すると関ヶ原の決着が付いているという残酷さ。真田丸でも真田同士が戦わないためのプロレスIN砥石城が描かれましたが、同じような長期戦を前提にしたプロレスは全国各地でおこなわれておりました。身内同士だけでなく、大名家同士でも。しかしこの早期決着により、早急に誰もが落とし所を求められることとなり、様々な悲劇が生まれました。最も、そんな中でも聡い武将はきっちり得しているのですが。悲劇があって家が潰れれば、誰かがその家の遺したものをゲットするわけです。

 もし関ヶ原がだらだら続いていた場合、各家はどうなっていたのかというのはちと興味深いですね。周りを東軍諸侯で固められている真田はずっと凌ぐにはしんどすぎるし、上杉は最上奇跡の頑張りと目をギラギラさせている伊達の存在からジリ貧となる可能性は大。厳密に日本と西と東で勢力がわかれたわけではないですが、やはり家康の勢力圏に近い、東の西軍一同の立場はどう仮定しても厳しいのう……。
 

日々雑談~2234~

 レイトショーで超高速!参勤交代 リターンズを観て来ました。最初はスーサイド・スクワッドにしようと思っていたものの、レイトショーにしては早めで時間が合わなかったので断念。イメージ的に、夜中の似合うメンツの映画なんだけどなあ。それっぽく観えてR指定でなかったりと、意外性のある映画だ。

 超高速参勤交代での参勤から一ヶ月後、予算不足からゆるゆると帰路である交代の道を進んでいた湯長谷藩一行に振りかかる新たな災難! 国元での唐突な一揆! 前作の原因ともなった老中松平信祝の復権! 暗躍する尾張柳生の一団!
 再び走る時が来た、超高速参勤交代リターンズ、ここに開幕!

 前作が行きだったので、今回は帰りの話。前作は道中での苦難がメインでしたが、リターンズは帰る藩がないという危機的状況がメインです。帰るまでが参勤交代、ならば帰るところが無ければ参勤交代は終えられない。なるほど、その手があったか。

 やはり尾張柳生が出ているだけあって、今回めっちゃチャンバラがパワーアップしております。そりゃ柳生が出るんだもの、チャンバラやってナンボよ。一対一、室内戦、集団戦……めくるめく、ザ・チャンバラ。人気作かつファミリー向け映画で、ここまでチャンバラに力入れている作品もそうそうあるまい。なお、裏柳生めいている尾張柳生のメンツですが、ストーリー的に尾張柳生でないといかんところがあるので、あくまで尾張柳生です。幾つかの台詞を見るに、裏柳生と尾張柳生の混在柳生っぽいけどな。行動派の能吏である大岡忠相と合わせて、新キャラも前作続投組に負けない個性よ。

 前作のテイストを維持しつつも、前作とは違うものを目指した続編。笑いと多幸感は忘れない、超高速参勤交代リターンズ。時間が空いた際差し込むにはベリーナイスすぎる映画です。どんな状況でも、大多数の人が楽しめる映画って希少ですよ。

日々雑談~2233~

 広島カープ、リーグ優勝おめでとうございます!

 広島に旅行に行き、街の赤さにビックリしたあの日。幾つかスポーツに熱心な街は知っているものの、その中でも広島は群を抜いておりました。街の至る所に赤ヘル軍団がいて、街とカープが一体化していたもの……。ポスター、写真、サイン色紙! あの街との融合具合を目の当たりにしたら、カープに優勝して欲しいと他県民でも思ってしまいますよ。いやあ、めでたい。

 カープは25年ぶりの優勝。前回が1991年ってコトは……当サイト的な喩えをするのならば、デッドプールがデビューした年から今年映画になるまでの間ってコトですね。若干ズレはあるものの、バットマンのアニメで1992年にハーレイ・クインが登場してから映画スーサイド・スクワッドでスターダムにのし上がるまでの期間ともだいたい同じですな。なんという、狂った物差しよ。

 これからクライマックスシリーズや日本シリーズもありますが、ここまで来たらもう最期まで突き抜けて欲しいですね。カープファンにとって今日は、いくら飲んでも酒が美味く飲める、たまらん日だろうなあ……。

日々雑談~2232~

「人生で一度、“私の部下に太鼓持ちは必要ない”って台詞を使ってみたい」

 管理者、あなた疲れてるのよ。ちなみに俺は、人生で一度言うなら“人類はどんな逆境にも立ち向かう力がある。未来を勝ち取れ”かな……。

 

9/7(水) 同時公開 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ デッドプール 徹底比較!【※一部ネタバレあり】

楽天SHOWTIMEさんで、コラムの方を書かせていただきました。デッドプールシビル・ウォー、それぞれの特集ページからコラムに飛べます。両極端なヒーローに見えて、いざ最近のコミックスを読んでみると二人は仲良し! な時点でオチついてる気がするの。似た者同士のコンビも良いですが、こういう両極端なコンビもいい。キャプテン・アメリカとデッドプールの場合、お互いの違いを知りつつ飲み込むという、大人同士の関係ならではの深みもあっていいわー……。
 主義主張が違っても、互いを尊重できるのであれば、友情や敬意は成り立つもの。違いとは、互いの関係を否定する材料ではないのです。