日々雑談~3589~

 スパイダーバースのスパイダーマンたちは、わかばマークのマイルスに怒涛のようにスパイダーマンあるあるをぶつけてたけど、たぶん突き詰めあったら「え?」の連発になるのでは。スパイダーハムはオメエはそれでいいやの代表格だからスルーしておくとしても、ノワールもウェブがカートリッジではなく直接身体から出る仕様だったり、蜘蛛に噛まれた時邪神の声を聞いていたりと、なかなかに天衣無縫。ベンおじさんが殺されたのも、スパイダーマンになるよりずっと前の話だしねえ。ノワールは、だいたいあってるけど、だいたいズレてる。

 だからといって、彼らがスパイダーマンとしておかしい……という話には、当然ならず。スパイダーマン足り得る大事なものはどこにあるのか。それはまさしく、映画スパイダーバースのテーマですね。
しかし、キングピンが亡き家族を平行世界から求めた結果、スパイダーハムの世界から招いてしまったら、はたしてどうなってたのか。ハムの世界だとキングピンじゃなくてキングピッグだし、おそらく家族も豚もしくは別の動物でしょうよ。バッドエンド、ノーマルエンド、いや、シュールや出落ちかな……。

日々雑談~3566~

 キングピンは頭を撃たれたら死ぬ。
 少しでも「え?」と思ってしまったら、それは感覚が麻痺している証。現実における重量挙げやベンチプレスの世界記録以上の数値出してるけど、一応キングピン人間だからね!? 数トン持ち上げるスパイダーマンや超人血清を持つキャプテン・アメリカがパワー負けしている時もあるけど! きっと、相手の数倍の重量を持つことと相撲ぢからのおかげじゃないですかね……?(半信半疑

 頭脳明晰な策謀家としての顔と、鍛え抜いた肉体を頼りにする肉体派としての顔。矛盾するようで矛盾していない、この二つ。やはりボスキャラには、いざとなれば自らの手で物事を成し遂げようとする矜持が欲しい。最後の最後で怪人として戦いに挑む、ショッカー幹部のように……。でも、ショッカーの場合、大首領はわりとあっさり退くんだよな。キングダークやネオショッカー首領みたいな例もあるものの、基本あっさりよねえ。次の準備が上手いからだろうか。

 ところで、Twitterを見ていたらキングピンの話題が出ていたので、それに乗っかったのですが、やっぱスパイダーバースがらみなんですかね? ちくしょう……今日、上手く時間が合わなくて観れなかったんだよな……明日にはなんとかしないと、キャプテン・マーベルやらレゴムービー2が始まって、観たい映画の交通渋滞が起きちまうぜ!

日々雑談~3496~

 PS4のスパイダーマンのDLC第二弾「玉座を継ぐ者」をクリア。DLC第一弾の「黒猫の獲物」にて暗躍していた鋼鉄の頭を持つギャング、ハンマーヘッドとの本格的な戦いが開戦。警察だけでなく、犯罪組織マギアをも標的にするハンマーヘッドの暴威がスパイダーマンごとニューヨークを波乱に陥れる。

 比喩でなく、鋼鉄の頭を持つハンマーヘッド。スパイダーマンのパンチにも真正面から耐える硬さを持つ頭、そして人並み以上の怪力と射撃の腕前を武器とするギャングのボス……こうやって書き出してみると、既に本編で倒したキングピンの方が格上っぽく思えます。スパイダーマンを圧倒するほどのタフな巨体に、ギャングの枠を飛び越えフィクサーとなれるだけの権力と知力と冷静さ。まあ、ぶっちゃけ、コミックスでの扱いなどを見るに、キングピンの方がハンマーヘッドより格上です。ハンマーヘッド、すぐにブチギレるし。ゲーム本編でさくっと倒した敵のほうが、クリア後のDLCの敵より格上という、一見、妙な状況になっています。

 でも、この状況がおかしいのかと言うと、けっしてそうではありません。実は、ハンマーヘッドにはもう一つ特性があります。説明の前に、このコミックスのハンマーヘッドを見てみてください。

 いやお前、どこの禁酒法時代のギャングだよ?というファッションですが、実際これはアル・カポネをモチーフにしたファッションです。ハンマーヘッドが鋼鉄の頭になった理由は怪我の治療ですが、その際にカポネ映画のポスターを見て強烈な刺激を受け、治療後は禁酒法時代(1920年代)のギャングかぶれとなりました。

 ゲームだと、ここまで古い格好はしてませんでしたが、ゲームにてハンマーヘッドが目指したものは人々に恐れられるギャングの復権であり、つまりは「懐古」でした。コミックスにおけるハンマーヘッドと同様の属性ですね。ゲーム本編の戦いにて空白地帯となったニューヨークにて、劇的な騒乱を起こしつつ、構図を強引に(過去へと)塗り替えようとする。この役割に適しているのは、キングピンではなくハンマーヘッドです。キングピンの場合、鹵獲した装備を直接使うような短絡的なことはしないし、もう少し長期的な真綿で首を絞めるような計画が似合うというか……。実際、ゲーム開始前は、スーパーヴィランが跋扈するニューヨークにて、キングピンがバランサーとして上手くやっていたようですし。悪人でありながら、統治の才能もあるやつはホント厄介だ。

 そして逆に、ハンマーヘッドがキングピンのゲームにおける役割を担えるかどうかと言われたら、それはそれで微妙な話に。キングピンがゲーム本編にて示したことは、ニューヨークの支配者が敗れたことによる変革ですからね。ハンマーヘッドの敗北が変革レベルのショックになるかと言うと、ちょっと厳しいですね。つまり、PS4のスパイダーマンのキャラクターの使い方は、適材適所ということで。無理に背伸びもさせず、かといって魅力は殺さない。キングピンばりの、良いバランス感覚です。

日々雑談~3464~

 このパニッシャーのゲームにて、ステージとして再現されたスターク・インダストリーズを思い出していたら、ふとPS4のスパイダーマンでも同じく再現されたステージのことを思い出す。その名は、キングピンのオフィス。

 

 裏社会の顔役であり、スパイダーマンとパニッシャー、共通の宿敵とも言える巨悪キングピン。つーかキングピンのオフィスは、レゴマーベルでもステージになっていたし、カプコンのベルトスクロールアクションなパニッシャーも思えばラストステージはキングピンのアジト。ちょっとした観光スポット化してません?

 キングピンのオフィスのデザインとしては、個人的には上記のパニッシャーで3D化されたオフィスが好きかな。チュートリアルステージのスパイダーマンや、狭い空間でのパズルとして作られたレゴマーベルよりも力が入っているというのもあるけど、お気に入りポイントはオフィスの脇にキングピン専用のジムがあることかな。凶悪な大きさのダンベルやバーベルにサウナが備え付けられたジムが身近にあってこその、体脂肪率数%の肉弾ボディ。頼れるものに己の肉体もカウントしているキングピンの矜持がハッキリと感じられていいよね。

 なお、そのバーベルもパニッシャーという匠の手にかかれば、チンピラ拷問器具に変わる模様。普通のバーベルでも死亡事故が起きるのに、力士二人が両端に付いているようなデケえバーベルを胸にそっと乗せられたら、そりゃ死ぬわな。