日々雑談~5719~

 時折自分のツイートがバズることがあるけど、同じバズったツイートでもジャンルや内容によって反応が違うのがなんつーかマーケティングやネットの奥深さよね。今回は引用RTが多いし、海鮮丼の時は直接のリプが多かったし、映画やアニメへの注釈タイプは意外と無風だったりする。しかしまあ、もっと自作の宣伝とかがバズってくれるとありがてえんだけどなあ……そう上手くはいかんか!

“虎ハンター”小林邦昭ヒストリー<16>「覆面を剥ぐ暴挙が呼んだファンの怒り」

 ちょうどこの連載を読んでたので、まあなんというかいろいろ昭和の小林邦昭と令和のオーカーンが被ったと言うか。つーかまあ、スター選手への反逆精神とそこからのステップアップは、長州力や小林邦昭が源流の一つだろうしな。ある意味、手っ取り早いと言えば手っ取り早い手法なものの、当人の実力だけでなく、その反逆が目立つ状況かどうか、狙ったスター選手の器の大きさの有無、そして相手と噛み合うかどうか。きっかけは作りやすくても、維持が難しいんでしょうね。

 しかし新日本はやらんと思うけど、WWEだったらまず間違いなく三森すずこがリングに上がることになるよな……。

日々雑談~5775~

 日本だけでなく世界のプロレス、特に軽量級ことジュニアヘビー級を引っ張ってきた獣神サンダー・ライガーがついに引退。今日で終わりではなく、明日の1・5東京ドームでのタッグマッチが正真正銘のラストマッチだけど。しかしまあ、東京ドームの2Day興行をやってしまうんだから、今の新日本の勢いはとんでもねえわ。

 技術面、体力面、名試合……語ることが様々なのが獣神サンダー・ライガーだけど、個人的に推したいのはまずここ。メジャー団体が雲の上にあった時代から、偉ぶることなくあちこちを回り続けたライガーの功績と適応力の高さはやはり特筆モノ。

 今はずいぶん減ったけど、メジャーであることに自信がありすぎて、他所で物凄いデカい態度に出たり、明らかに手を抜くメジャーの所属&元所属のレスラーも結構居たからね。そんな流れにまったく乗らず、様々な国や団体やファンを尊重しつつ駆け抜けたからこそ、獣神サンダー・ライガーは皆に愛され、プロレスの伝道師、ジュニアヘビー級の立役者となったわけで。

 新日本のジュニアヘビー級のマスクマンと言えばまず初代タイガーマスクが来るんだろうけど、初代タイガーは活動期間が2年ちょいと短め。獣神サンダー・ライガーは活動期間が30年ほど。秀吉のごとく価値観を塗り替えるほどの鮮烈さを見せたのがタイガーマスクなら、その後を継いで長くじっくり道を固めた家康ポジションがライガー。その家康がついに一線から退く。そりゃあねえ、大変なことですよ。

 ホント、お疲れさまでした。明日の花道も、見守らせていただきます。

日々雑談~6722~


 そもそも、力道山が女子プロレスを嫌い、松永兄弟が男子のプロレスとは距離を取って全日本女子プロレスを運営していた段階で、一度、男子のプロレスと女子プロレスは大本から別れているのよね。だいたいどの国でも男子のプロレスのおまけとしてあったのが女子プロレスだったので、女子プロレスが団体として独立独歩の道を歩んでいた日本はむしろ珍しいケース。力道山はアメリカのプロレスが源流にあるけど、松永兄弟の源流は柔道とボクシングの異種格闘技戦で人気を博した柔拳興行なので、技術大系や主義思想もまったく違う。
 後に、山本小鉄ら男子レスラーをコーチとして招いたジャパン女子プロレスや、大仁田厚が設立したインディー団体の魁であるFMWの女子部から、女子プロレスに男子の技術も伝わっていくものの、腕のとり方一つとっても違ったとか。

 今はもう、技術交流も頻繁で、男子対女子のミクスドマッチも珍しい試合ではなくなったけど、それでもやはり男子と女子、それぞれの先頭を走る新日本プロレスとスターダムが同時にブシロードの傘下に入ったってのはビックリです。歴史で言うなら、幕府設立……むしろそれぞれ違う権威と権力を持っていた、公家と武家の合体、公武合体クラスの事件か……?

 スポンサーとフロントら裏方、レスラーという表方。儲かりすぎたりもしくは儲からなかったりすると、だいたい裏方と表方がトラブルになって大惨事となっていたのがプロレス業界。好調を保ちつつ、とんでもないレベルの内紛は起こってないんだから、ブシロードと新日本プロレスの関係は良好ってことよ。まあ、内紛を起こしそうなアクの強い新日本プロレス関係者が儲からない時期にいなくなったというのも……ゲフンゲフン! 
 とにかく、平穏無事なのだからそれでいい。もし関係が悪かったら、ブシロードももう一つプロレス団体を傘下に入れるという決断はしていなかったでしょうしね。おそらく内部的にもよい関係を築けているはず。

 三社が手を結び、いい方向に転がってくれるといいんだけどねえ。こういう状況で、不安より期待のほうがでっかいのはありがたい。