ミニコラム:スパイダーマン・ノワール&スパイダーハムの話

 久々にアルティメット・スパイダーマン:ウェブウォーリアーズをリアルタイムで視聴。ここ一ヶ月近く時間が取れなかったので、ホントに久々。水曜のディスクウォーズはどうにかなっていたのに、曜日が一日ズレただけでコレとは……。
 異次元のスパイダーマンシリーズ第二回、本日のスパイダーマンはスパイダーマン・ノワールとスパイダーハム。白黒とカートゥーン、水と油というか、30分にこの2つを詰め込むのかよ!?

 ノワール(NOIR)とは:フランス語で黒という意味。映画や小説などで犯罪者や闇社会を題材にした、作風も指し示す。

スパイダーマン ノワール

 ノワールと名付けられているだけあり、スパイダーマン・ノワールの作風は只管ハードかつ陰鬱な物。上記画像で拳銃を手にしているように、ノワールは銃も使い、殺害も視野に入れた若干冷酷寄りのファイトスタイル。ピーター・パーカーが変貌したのではなく、ピーター・パーカーですら、そうせざるを得ない世界観なので……ノワールでも“ベンおじさんの死“は描かれましたが、この世界のベンおじさんは怪鳥人間ヴァルチャーに寄り、はらわたを食われて殺されました。ノワールのヴィランは、超人よりも人間寄り、その代わり、狂気と悪意に欠けた分を全振り。すっごく簡単に言ってしまうと、バットマンのゴッサムシティみたいな感じです。つーか、普段からノワール並みのゴッサムって、逆に考えてみるとあそこマジすげえな……。
 ノワールはスパイダーマンだけのものではなく、あの世界にはパニッシャーもルーク・ケイジもウルヴァリンもX-MENもハルクもファンタスティック・フォーもアイアンマンもウルヴァリンも居る。超人はサーカスのフリークスとなり、常人は過酷な現実に立ち向かう。むせ返るほどの硝煙の匂いが、たまらぬ世界です。

ノワール一同

 一方のスパイダーハム。一発ネタに見えますが、80年代に一発ネタとして生まれ、そのまま30年以上生き続けている、一発ネタのベテラン選手。大馬鹿野郎の一員としてみれば、デッドプールの先輩的ポジションでもあります。
 アニメだと、変な蜘蛛に噛まれた豚でしたが、原作だと変な豚に噛まれた蜘蛛が変貌した存在。おもしろ放射能グッズで放射能を浴びて頭おかしくなったメイ・ポーカー(豚)が蜘蛛に噛み付いた所、蜘蛛が変貌して豚に。まだ混乱中のメイおばさんは、元蜘蛛の豚を自分の甥のピーターだと言い出し、ピーター・ポーカーここに誕生。オウ……ノウ……。
 長期連載ではなく、ポツポツと忘れた頃に出てくるスタンスなため、設定はわりと適当です。原作でも普通に蜘蛛に噛まれた豚扱いだったり、仲間のヒーローやヴィランのモチーフとしている動物が入れ替わってたり。しかし動物系ヴィランが何故か他の動物になったり、エレクトロが電気ウナギってまんまじゃねえか!なのがいたり、ミステリオはゴリラ化って、それ本家より強いんじゃね!?なのがいたり、コマ一つだけで、ホントどうしょうもねえなコレ!

スパイダーハムVSスインスター・シックス

 こうして並べてみると、一見陰鬱で狂気を孕んでいるのはノワールだけど、真の狂気はハムの方にあるような……子供にも向けたアニメでの、セット理由が狂気だったら嫌だなあ、おい。唯一の正気は、昔に比べてデザインが大幅変更されてたアイアンマウスか。

アイアンマウス

 もうディズニー傘下だから、こっちのデザインで出してみました!言うたら、次の日マーベル・コミックスごと更地になってそうなデザインですネ!

日々雑談~1880~

 遅れましたが、昨日アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズなコラム~その3~をアップしました。強さ以上に便利さが際立つ、クローク&ダガー。キャラクターとしても、ストリート系ヒーローの活動範囲にミュータント寄りの能力、年齢は若年層寄りで、多人数のチームに入っても際立つコスチューム&個性と、恐ろしく万能系な二人です。
 まあ実は、ダガーはともかく、クロークと能力丸かぶりなミュータントは一人いるんですけどね! 後日話す気で居ますが、アイツはアイツで今ミュータントなのかどうか……。
 なお明日は夜出かけるので、アルティメット・スパイダーマンをTwitterにてリアルタイムで実況したり、明日中にコラム完成というのは実質不可能かと思います。鉄の蜘蛛、アイアンスパイダーマン登場!

僕はこの子に

逆らうことが

出来ない

 いやなんか、Twitterでこのコラが流行っていたので、偶には流行りに乗ってみようかなーと。個人的には、三枚目のデッドプール&スパイダーマンのどちらも弱みを握ってそうな雰囲気が、予期せぬ面白さになったかなーと。なお最初は、メイド服のコマでやろうかと思ってました。人は一体、何処へ向かおうとしているのか!

ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#2紹介

 アルドリッチ・キリアンが開発した、人の脳の未使用領域に干渉することで人体を超人化させる、テクノウイルス“エクストリミス“。だが、スポンサーの一人であったトニー・スタークが危険性と欠陥を指摘した結果、開発者アルドリッチ・キリアンは全てを失ってしまう。失意の彼を拾い上げたのは、トニー・スタークと同等の天才ながらも、危険性と欠陥を長所と呼ぶ男であった。
 数年後、キリアンはトニー・スタークの前に帰って来る。アベンジャーズの仲間と共にアイアンマンとしてディスクに封印された彼の前に。テクノアイル東京を破壊し、アベンジャーズとパートナーであるアキラ達をおびき寄せる、エクストリミスで強化されたヴィラン達。アベンジャーズは苦戦の後ヴィランを撃破、エクストリミスを摂取し自ら超人となったキリアンも追い詰めるが、これは全て陽動だった。
日本に現れし、科学と魔法を極めた王、ドクター・ドゥーム。彼の魔法により、アベンジャーズを始めとしたヒーローのディスクはほぼ全て奪われてしまう。ドゥームはアキラ達の勇敢さと優秀さを認めつつ、自らがラトヴェリアに帰還することと、これよりアベンジャーズのディスクを使っての研究を始めること、ヒーローという力を失ったまま来ても、何の意味も無い事。ドゥームは言うだけ言うと、キリアンを連れてラトヴェリアに帰還してしまった。
 ヒーローのディスクを失ったアキラ達の前に立ち塞がる、無力という名の現実。一方、トニーの秘書であるペッパー・ポッツは、立ち向かうための力を知っていた。サンダーボルツ計画という、禁断の力を――。

 

 ドゥームの国であるラトヴェリアを訪れたアキラ達。言葉通り、ドゥームが持つ強大な力が牙を剥く。ドゥームの力に対抗すべく、禁忌の力が開放される。

「ドクター・ドゥームが四人も!?」
「いや。貴様らは運が良い。今日は特別でね、もっと居るのだよ!」
「ドゥームが一人二人三人四人……いっぱい!?」
「ドゥームボットだ! ドゥームが自分に似せて造った、戦力兼影武者のロボットだよ!」

「フン。マスター・オブ・イービルの名も地に落ちたものよ」
「おっと訂正してもらおうか。今の我ら、その名をサンダーボルツと言う。行くぞ、サンダーボルツ、アッセンブル!」

「そういえば、そこな少年。お前は重力を研究する気は無いのか?」
「ええっ!?」

「キャプテン・アメリカは、相棒に周囲警戒も教えておらぬのか? だとしたら、一兵士としてはともかく、指揮官としては疑問符が付くな」
「ぬけぬけと……!」
「ああそうだ。ヴィランとはぬけぬけとした物なのだよ」

 ぶつかり合う、力と力。だがしかし、雷鳴すら越えかねない、ドゥームの持つ最悪の力が、花開く。

「やあペッパー。君がスタークジェットから出てくるのを待ちきれなくて、友達と一緒に来てしまったよ。名づけて、エクストリミスソルジャー。新時代の超人兵士さ!」

「アレは、ビルドアッププレート!?」
「これぞ、エクストリミスを代用に使い造り上げた我が力! い出よ、友を信じられぬ男が設計した呪いのアーマ、ハルクバスターよ! ドゥームスマッシュ!」
「殲滅の時間だぁぁぁぁぁ!」

 追い詰められるアキラ達とペッパー。しかし、希望は、未だ残っていた。呪いと希望が、ラトヴェリアにてしのぎを削る。

「馬鹿な、お前がなぜここに!?」
「今の私は単なる一兵士だ。SHIELDの切り札としてのな」

「パーティーの時間ね! ……これでいいのかしら?」
「いやー、そこは真似しなくてもいいんじゃない?」

 希望が轍となり、蘇るアベンジャーズ。絶望を集め、滾るドゥーム。記録に残らぬシークレット・ウォーの勝者は果たして誰なのか。

「なるほど。確かに俺は間違えたが、完全無欠の間違いを犯したわけじゃないんだな」

ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#2~秘密の戦争~

5月2日 COMIC1 と-24b 肉雑炊 ¥300にて頒布。

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「我ら、邪悪なる六人シニスター・シックス! 我が犯罪者人生の中で、最高の犯罪だ!」
「そうだね、一人じゃ無理だって悟るのは、人間の成長に必要なことだ。賢くなったね、ドク・オック」

今なら数量限定で、ディスクウォーズ:アベンジャーズ ドゥームズデイ スパイダーマン編ペーパー付!

日々雑談~1876~

 場合によってはもうクソ長いゴールデンウィークが始まってるぜ!なせいか、普通に車で道を走っていても、妙なところが混んでいたりするな。普段は車派だけど、ゴールデンウィーク中だけは電車派に移籍したい所存。運転しなくていいなら、無理に運転することもなく。渋滞ならまだしも、普段運転しない人がハンドルを握るせいか、自分の安全運転だけではどうにもならねえ!となる事案も多々。いやホンマ、触らぬ神に祟りなしですよ……都合、GW中ずっと運転しないわけにはいきませんがね。そもそも俺、連休じゃねえ!(涙

 ディスクウォーズ:ドゥームズデイ#2の最後の仕上げとして、おまけペーパーを作成中です。いつもは知識小ネタの乱舞なのですが、今回は趣向を変えて、追加エピソードの「スパイダーマン編」です。本編とほぼ同時進行で行われていた、スパイダーマンの本編に載せきれなかったエピソード。アメコミ的に言うなら、タイイン誌ですかね。本でなく、ペーパーですが。
 ペーパーでも、ドゥームズデイ本編と同じく、ディスクウォーズの未出演キャラや触れられなかった要素を、自己流でDW風にアレンジして出しております。おまけとしては、ある意味何時も以上に適した形ではないかと。
 しかしなんだかんだで、スパイダーマンをメインキャラにした作品も、結構ウチ出してるな。出演回数ぶっちぎりの某赤タイツの次に、バットマンと共に並んでいる感じかしら?

日々雑談~1871~

 COMIC1の宅配準備中。今回は新刊が後編という変則的な物なので、コミスペで出したディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#1も多めに用意しておきます。
 
 昨日アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズなコラム~その2~を更新しました。先週書けなかったので、その2で取り上げているのが第三話と非常にややこしく。今は何とかなってますが、これからの予定を考えると……場合によっては不定期になるかもしれませんが、その時は大変申し訳なく。
 それはそれとして、PS4&3で発売されたゲーム版アメイジング・スパイダーマン2。実はこのゲームに収録されたデジコミにて、フラッシュ・トンプソンの変遷を知る事が出来ます。ゲームに出たキャラの初登場号をメインに収録されているのですが、その結果時代時期がまちまちに。フラッシュ・トンプソンのキャラクターも変わっていくことに。ピーターを虐めている光景、素直になれない優しさを見せる姿、メイおばさんやMJと同価値の人質として扱われる話、軍人になって誇らしげに軍服を披露した瞬間。決してメインキャラではないですが、結果的に見事なフラッシュメモリアルに。こっから先の、人生暗黒期の作品が収録されていないのもまたラッキー。
 しかし、数多くのクリエーターが関わった結果、いい感じに熟成されての今だよなあ、フラッシュ。キャリアでいうなら、スパイダーマンと同期のキャリア50年越えだもの。そりゃあ、熟すよ。