日々雑談~1730~

先週「ディスクウォーズ、アベンジャーズにデッドプール出るよ! ハート柄のトランクスにも注目だよ!」

「流石はディスクウォーズのスタッフ。デッドプールが基本トランクス派なのも見抜いてたか……。そういや今日の深夜、Deadpool誌の配信だな。電子書籍、マジ便利」

前門のロボ、後門の全裸

デッドプール ブリーフ純情派

 おま、お前……このタイミングで転向かよ!? ブリーフ? それともピタパンなサポーター!? このタイミングであえての履き替え、これはデッドプールによるディスクウォーズ潰しなんじゃないだろうか……(疑念 あと、一応なんとなく脱いでみたのではなく、襲撃してきた巨大メカを撃破するための高度な戦略による脱衣であることは主張しておきたいのです。「キャー! 巨大メカが! ギャー! 全裸がー!」前門のロボ、後門のパン一に追い詰められた眼鏡さんには、謝るしかありませぬが。つーか、なんで定期的に街中でパン一で暴れるおっさんを見せつけられねばならんのか。デッドプール誌とは、修羅道なのか!

 なお、「ブリーフだからディスクウォーズは間違ってやがるぜ! だいたいディスクウォーズのデッドプールは肌ぷりっぷりだったし!」みたいな感じで糾弾する気持ちは全くありませぬ。そりゃあ、原作に沿っていた方が良い!という気持ちは分かりますが、そもそも夕方6時半の番組ですからね。そして、展開するのは本国ではなくまず日本。土壌に合わせたローカライズやカスタマイズは必要でしょう。古今東西、例え直輸入の本場物と言われている商品でも、この国で流行る物は日本に合わせてのローカライズはされてますからね。むしろ、頑迷にアメリカ直輸入! 狙い所は既存のマニア層!という空気アリアリの作品だったとしたら、多分自分は距離をおいてたんじゃないかと思います。深夜や固定層が既にある邦訳ならともかく、夕方6時半の地上波でそれは、アカンよ。

 まああと一つ、根本的な問題として……アメコミって確かにそのヒーローを長く持たせる為に、色々な工夫を施して入るのですが……根にあるのは、エンタメ精神であり、ぶっちゃけてしまうと「こまけえことはいいんだよ!」で。
 確かにライターは、ある程度設定の順守を求められますが、あくまである程度、余程根本的な、例えばアンパンマンの顔が濡れるとヤバいだのサザエさん一家の家族構成だの、このレベルになれば流石に止められるでしょうが細かな設定に関しては基本自由裁量です。それに、重大な設定だったとしても、会社との相談やライター自体の権力により、ある程度いじれますしね。サザエさん一家へのノリスケ居候から離脱みたいなのも可能。そしてもし本当に道を誤ったとしても……多くのライターが使える汎用兵器であるパラレル、平行世界、別バースといった前提に、最終手段「無かったことに!」もあるので、そこまでガッチガチに数十年前の物を守り続けてきたわけではないのですよ。むしろ時勢に合わせて改変したからこそ、今を維持できているのでしょう。

 様々な当代一流のライターの作品を見て、個人的に感じたことは「設定は尊重するが、設定に縛り上げられるのはナンセンス」。この縛る強さはライターによって違うでしょうが、おそらく大抵のライターは、この主義の元、自分の実力をある程度限られた世界の中で発揮しています。一本の木の美しさを尊重するのではなく、剪定や伐採を経た上で森としての形を整える。細かなことを言い出すと、キャプテン・アメリカの本名やアイアンマンの始まりとなる戦争やスパイダーマンの自動車免許の有無と、キリがない上に一歩も進めなくなるんですよね……。一本の木を愛で続けたり、昔の森の形を尊重する。設定の軽視は決して望んでいないし、自分にも過去や設定を愛でる気持はあります。むしろ、そういう木の紹介は好きですし、得意です。しかし変わったことや変えてることを材料に、それ以外の作品や別のメディアでの展開を叩くのはちと違うかなと。そもそも、単に叩くことで良い方向に動くことって、余程タイミングが一致しない限りは無いですからね。

 木は設定であり、森は作品。公式が、ライターや、作者が自由にやっている以上、ファンも過剰に縛られることもなし。一種の鷹揚さは、前のめりの狂信やヘイトの貯金箱になるのを防ぐため、アメコミに限らずどんな創作とでも持つべき安全弁かと。

日々雑談~1729~

 デッドプールスペシャル回とも言える、ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その27~。久々の腰を据えてのデッドプール紹介、七転八倒気味でしたが、なんとかご期待に応えられているようでしたら、幸いです。本文中で匂わせた子供編、あと実は一つ、ディスクウォーズのスタッフの方々も「えー!?」とツッコまざるを得ないネタが。この辺もおいおい紹介していきたいですね。……先週水曜に、いきなり判明してもなあ!?

 とりあえずええ、昨日のディスクウォーズを見逃してしまった、録画失敗してしまった、スーパースターデッドプールの登場に今気づいた、そんな時には公式配信INニコニコ動画で。来週水曜、日付変わるまでは下記リンクで見れます。そして今回の話、コメント機能やタグ追加機能との良シナジー、つまりニコニコ動画とめっちゃ相性いいわ!

ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ 第27話「禁断のヒーロー登場?」

 そしてお気づきでしょうが、閲覧数を始めとしてコメント数やマイリスト登録数がえらいことになっています。公開から一両日で閲覧数以外トップよ? なにこれ凄い。既に閲覧数も、無料でずっと公開されている第一話に次いでの2位です。一話とは2倍差とはいえ、まだ無料期間あるからなー。ひっくり返す可能性も十分にあり。たぶん、今までに広がった人気や風聞に、スーパーしゃべくりタイムに躍動感のある動きと、TVアニメとの相性バカ高いんだろうなあ。1クールのレギュラーより、一回の伝説。
 ……今週そもそも、ディスクウォーズじゃなくてビーストウォーズだったんじゃね?

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その27~

「日本よ、これがデッドプールだ!」
「地獄からの使者! デッドプール!」
 ちょっと待って! このネタ、超触れにくい! あと、総集編で出来た労力全部ぶち込んだのか、デッドプールの尻が良作画でイラっとくる!
 というわけで、ディスクウォーズ:アベンジャーズ第27話。待ってたぜ!なデッドプール回!

 ……感想を書くことに、何の意味があるんだろうか(哲学化 何も付け加えることが無いぐらいに、超直球。バッターが2~3人病院送りになったんじゃないの?なビーンボールを織り交ぜての豪速球プール。きっとTVの前の子供達も、魂ロワイヤルのCM「デッドプール参戦!」→「誰!?」の無限地獄から開放されたんじゃないかと思います。最高レアリティのカードがアニメにまだ出てない変な赤タイツって、スタッフは大馬鹿野郎ですよ!(花束を手に
 真面目に考察すると、この中盤でのデッドプール参戦はベストタイミングじゃないかと。実際、コミックスでも人気キャラなので、結構ゲスト出演の機会があるのですが、性質上、ちょっとアクが強すぎる面がありまして。全力全開のデッドプールをやるのであれば、デッドプールを主人公にしてしまうか、作品世界をしっかりと固めた上での招聘がベスト。ディスクウォーズは、後者ですね。
 人気があるからと言って序盤に呼んでしまうと、作品自体が振り回されるか、チーム物以上の空気が読めるおとなしいデッドプールになってしまうので。常時やりたい放題にも見えますが、X-Forceやサンダーボルツに参加している時は「ここはウルヴァリンの見せ場だよな」「頑張れパニッシャー!」と、結構空気読むんですよ? というわけで、このタイミングはベストと。地固めや未見の人への優しさをしっかりと考えていたディスクウォーズだからこそ、今回危険球をバンバンやれたんだと思います。会場の熱、Twitterを見る限り、観客の温まり方は今までで最高レベルでした。アイアンフィストのディスク持ってっちゃったし、きっと忘れた頃にまた会える! ……なんか、次はアイアンフィストと一緒にパワーマン(ルーク・ケイジ)のディスクも持っている気がするなあ。
 今日解説するのは……今日は……休みでもいいんじゃないですかね、もう。だってデッドプールについて書くって言っても、

はじめてのデッドプール~日本版~

Deadpool Annual#2紹介+おまけ

 もうこんな感じで、サイトの至る所にデッドプール関係の記事はありますしねえ。なので、改めて書く必要は無いんじゃないかと! 今日久々に出たコットンマウスの話は書いてないですけど、サーペント・ソサエティについては以前書いてますしねえ。今更、コットンマウスだけというのも。というわけで、今日は余程のことがない限りお休みで! 偶にはこういうのも有りということでどうかここは一つ。

 

デッドプール

映画化するといいね

 本名、ウェイド・ウィルソン。彼は一流の傭兵だったが、ある日癌を発症。命の危機に瀕したウェイドは、最後の手段として秘密計画ウェポンXに……この辺りは、正直何度も書くと鬱になるし、ググれ。だいたいさ、マーベルだってちゃんと設定しないないっつーか、バットマンのジョーカー、あのピエロのオリジンレベルの扱いよ? 話の都合で上から下へ。こだわりは首輪とチェーン! それはそれとして、癌は治らなかったものの、ウルヴァリン並みの超回復力ヒーリングファクターや、ウルヴァリン以上の戦闘能力、ウルヴァリンより遥かに高い背を持っていたウェイドはマスクとコスチュームを身にまとい、デッドプールを名乗ることになりました。おしまい。
 え? 短い? 続きはWEBで……ああ、ここWEBか! 毎週ディスクウォーズに登場!ならいいんだけど、子安たるZAZELもアベンジャーズのリーダーたる俺ちゃんも忙しいからねー。日本で今売ってるコミックスとなると、デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウスデッドプール/パニシャー・キルズ・マーベルユニバースデッドプール:スーサイド・キングスの三冊があるね。この本を買えば、輝くステージでいつでも会える! シビルウォーのケーブル&デッドプールもあるけど、アレ限定生産でプレミアついてるので一先ずパス。あとWiiとPS3で出ているマーベル アルティメット アライアンスにも出てるね。俺ちゃ……デッドプール初の日本語化は、ひょっとしたらこのゲームでの出演かな!? 初期プレイアブルキャラなので、スイッチ付けたらすぐ会える! 玄関開けたら2分でデップー! 「英語がわからなくてもヒドい」と評判な、PS3&360で発売なDeadpoolも買ってみてもいいんじゃないかな。OK、OK、プレイ感覚はデビル・メイ・クライやベヨネッタ方面に振り切った感じだから。デッドプールさん自らのチュートリアルもあるから、言葉とかマジ些細よ?
 うーん。最近の友達付き合いとか結婚とか紹介したいんだけど、流石にちょっと気恥ずかしいし言い難いから、一旦スタジオにカメラ返そう。ああ大丈夫、こんなこともあろうかと、クローゼットの奥にしまってある、ホットトイズのウィップラッシュを確保しておいたから、もうめんどいとか嫌とかは言わないつーか言わせねえよ!? じゃあ、ちょっとチェンジ・ウィー・キャン!
 あとさー、今さら言うのもなんだけど、黄色って、目ぇ疲れるよね。

 

 急遽気が変わったので、デッドプールの近況報告を。変わったんだってば。
 最近動物と合体してゴライオンになって必殺くまパンチ!じゃ読んでる人も困るので、もうちっと対象を真面目に絞って。

ゴライオンプール

 マーベルは数年前リスタートシリーズ(設定が0になったわけではなく、あくまで仕切りなおし)のMarvel NOW!シリーズを開始。デッドプールもここで仕切り直しとなり、一時期喪失していたヒーリングファクターも元通りに。ぶっちゃけ、仕切り前の最終回で死んだが「次回から新シリーズなので、そのへん大丈夫だから!」とのライターのコメントどおり、ナウでは普通に生きてたし普通にデッドプールのままだった。
 ナウで与えられた初仕事は、SHIELDからの任務。ゾンビ化して蘇ったアメリカ歴代大統領の抹殺。まっとうなヒーローが行うと大問題(実際、キャプテン・アメリカが倒した時はスキャンダルになってしまった)な仕事を与えられたデッドプールは、大統領をゾンビ化させた“ネクロマンサー”マイケルやSHIELDエージェントのエミリー・プレストン、幽霊として事態の収集に来たベンジャミン・フランクリンと知り合う。

マイケル

エミリー・プレストン

ベンジャミン・フランクリン

 過ちに気づいたマイケルやエミリーと共に、デッドプールはゾンビ大統領軍団を撃破しアメリカを救う。しかし、その途中エミリーが殺害されてしまった。マイケルによるとっさの魔術で、エミリーの意識だけは生存。だがその意識は、デッドプールの脳内に収納されてしまった。

脳内エミリー

 その後、エミリーの意識はデッドプールの脳内から、ニック・フューリーがよく使う機械の身体ライフ・デコイに移植。サイボーグおばちゃんとして、家族の元に帰ることが出来た。エミリーはデッドプールの善き面を知ることにより、家族まるごとデッドプールの友人となる。ロボコップ(デッドプール談)となっただけあって、そこらの吸血鬼は素手でくびり殺せるし、銃火器持ちの戦闘員を相手にしても、そうそうは負けない。マイケルも一度死亡したが、利害の一致したメフィストの力で蘇った結果、魔力は増大した。ついでにフランクリンは、ゾンビ騒動終了後も現界。お姉ちゃんの尻を追いかけたりしながら、結構好き勝手に生きている。

メカエミリー

デッドプール&マイケル&フランクリン

 そんなデッドプールの運命を大きく変えたもの、それはドラキュラからの依頼。ドラキュラはデッドプールに、エジプトより自身の花嫁を連れてくるよう依頼。エジプトに渡ったデッドプールは、夢魔の女王シクラーと対面。シクラーは吸精の力を持っていたが、デッドプールはいくら吸い取ってもピンピンとしていた。自分と付き合える男に興味を持つシクラー、デッドプールもシクラーの美しさにどぎまぎし始める。シクラーを狙う吸血鬼ハンターブレイド、シクラーの存在に興味を持ったヒドラとモードック率いるAIM、訝しむドラキュラより派遣されたウェアウルフ……戦いと旅を重ねる中、二人はお互いに惹かれ合っていく。

ひかれあう二人

 そもそも、シクラーの美しさと血統の良さに惹かれているだけのドラキュラの求愛なんぞシクラーにとってどうでも良い話。二人はドラキュラの本拠地であるニューヨークに乗り込み、ドラキュラ率いる西洋妖怪軍団に戦いを挑む。戦局は明らかにデッドプール不利であったが、囚われていたシクラー支持の妖怪が開放され五分に。更に、シクラーとデッドプールを認めたブレイド、ドラキュラの洗脳が解けたウェアウルフ、途中合流したものの怪我して動物病院に入れられたボブ、ついこの間数コマ出ただけのモブな神父と道中出会った人々の援軍。そしてデッドプールのSOSによりやって来たのは、サンダーボルツ(レッドハルク、パニッシャー、エレクトラ、ゴーストライダー)一同に加え、先のマイケルやフランクリン。援軍による猛攻の前に、次々と倒れるドラキュラ一派。それでもドラキュラは王たる余裕を崩さなかったが、シクラーの発言により、仰天する。

「私、デッドプールと結婚したのよ」

ドラキュラ「え!? マジ!?」

 NTR!?と激昂するドラキュラは、ゴーゴンの首を使いシクラーを石化。駆けつけてきたデッドプールも追い詰めるが、デッドプールの捨て身の奇策により敗北。命からがら逃げ出すが、重症を負った上に権力の大半を喪失。ドラキュラにとって、デッドプールは最大の怨敵となった。つい最近も、スパイダーマン抹殺兵器スパイダースレイヤーをデッドプールスレイヤーに改造し、襲撃を仕掛けてきた。科学と魔術が交錯する時!

デッドプールスレイヤー降臨

 ドラキュラの権力はシクラーに移り、デッドプールとシクラーは正式な結婚式を挙げる。式には、アベンジャーズが参加。結婚式は平和地帯なこともあってか、ウルヴァリン派とサイクロップス派に分かれていたX-MENの両メンバーも平和的に式に参加した。もちろん、エミリーやマイケルにフランクリンやボブ、デッドプールの友人一同も参加。ケーブルももちろん登場。今ケーブル、指名手配犯だった気がするけど。平和地帯!

結婚おめでとうございます

 善悪さだからぬ傭兵も参加したせいで、パニッシャーが乱入して大乱闘なんてことにもなったが、ハルクとシングやヘラクレスといったヒーロー勢も暴れていたのでまあとんとん。多分一番賢かったのは、素顔でこっそり参加していたタスクマスター。平和地帯? 何の話ですか?
「え? 実は10回ぐらいもう結婚してるよ?」と言ったデッドプールの発言や、結婚記念号の表紙がギネス入り等のサプライズも大量にあったが割愛※。
※この辺り丸っと邦訳される気もするのでちとボカさせて頂きます。VSドラキュラ一派も、結構その辺、処理してます。大丈夫、アンケートとか送ればきっとその内どうにかなる。

 遂に結婚し、妻を持ったデッドプール。だが彼は、まだ知らない。自分には、既に娘が居たことを――。

 以上、駆け足で紹介した、デッドプールの最近の友達&結婚周りの話です。娘の話、新たに判明したデッドプールの生物学的特徴はまた今度に。新しい友人が増えたのもそうですが、キャプテン・アメリカやウルヴァリンと言った知り合いも、とある任務をデッドプールと共にこなしたことにより、現在はかなり親しい間柄に。世間的な評判が、一昔前の「良くわからない厄介な奴」から「良くわからないけど悪い奴じゃ無い」に変わった感じですかね。とりあえず、独り身のホークアイが拗ねるぐらいには、今のデッドプールは妻を始めとした家族や友人に恵まれております。

 

more

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その26~

アイアンマン「総集編で出番のなかったビッグ3を連れてきたぞ」

アキラ「三銃士……じゃなくてビッグ3!?」

アイアンマン「サーペントソサエティのキングコブラ」

キングコブラ「序盤じゃレギュラー扱いだったのによお」

アイアンマン「X-MEN創設者、プロフェッサーX」

プロフェッサーX「私は君たちと直接会っていないし、映像記録に残るような出方をしていない以上、仕方ないな」

アイアンマン「以上だ」

サイクロップスさん

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第26話は総集編!
 いやほら、サイクさんX-MENとして名前呼ばれなかったけど、ちょっと出てたしね! アキラの言い方だと、ウルヴァリンが名実ともにトップっぽかったけど! 当サイトは、不屈のミュータントの長、サイクロップスを応援しています。いや、マジで。

 というわけで、今週は今までの戦いを振り返る総集編。回顧するだけではなく、ディスクウォーズのルールである属性についても解説。少年達は、自分の担当以外の属性ディスクはスマッシュできない。知らないと、解説や該当シーンを観ていないとわからないルールです。
思い出や名シーンだけでなく、そこに解説やルールを加える事で、ここから作品を観始めてもOKなのが良い総集編。前者だけだと単なる回顧録ですし、後者のみだとそもそも面白い話に仕立てにくいですしね……。あとおそらく、最も肝心な部分であろうガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー関連のデーターを盗まれなかったことは、ヒーローにとっての利点、今後の伏線になるかと。対戦データーってそもそも、ヴィラン側にもある物ですしねえ。
 そして、TwitterやついっぷるのHOTワードを占拠したのは、アイアンマンでもモードックでもなく「デッドプール」や「デップー」。というわけで、来週はデッドプール回でございます。待ちに待ってた出番が来たぜ! 降臨、満を持して! 予告の時点で「本当に大丈夫か?」言われてるけど、それはコッチのセリフよ!?
公式サイトの予告に載っている「デッドプールに恨みを持つヴィラン達までもが押しかけて来て
」って、一体誰が押しかけてくるというんだ。既にディスクウォーズに出ているヴィランにも、結構な数デッドプールに恨みを抱いているヴィランが居ますしなあ。

タイガーシャーク「蜂の巣にされたわぁ!」

モードック「飛行チェアを盗られて、上空から突き落とされた!」

バロン・ジモ「シチズンⅤ、大破轟沈!」

ドクター・オクトパス「ウェブシューターを奪われて、アイツそのままスパイダーマン気取りで街を跳び回って……いやいや、私ではなく、スパイダーマンがね、愚痴ってたんだ」

クロスボーンズ「ああん? 気球に括りつけられて空飛ばされて、海に落ちて漂流してカモメ食って、そのあとリベンジマッチ挑んだら、ブリーフ一丁にされた上にボコられて、パンツ一丁で連行されたわ! どうだ、俺には勝てねえだろ!?」

ダイヤモンドバック「女傭兵一同で囲んだら、下半身の物全部脱ぎ捨てて、ブランブランさせながら挑発されたことあるんだけど」

一同「「「「優勝!!」」」」

 思い出せる範囲でだけど、ホント、ロクでもないことしかしてねえな、アイツ……。これでいて、タスクマスターや(ヒーローだけど)グレイト・レイクス・アベンジャーズが乗り込んでくる可能性もあり。しっかし、実写映画化決定からディスクウォーズ参戦に邦訳発売。この連続コンボのような流れ、まず間違いなくデッドプールは何か“持って”いますな。タイミングが良すぎるわー。
 今日の紹介は、せっかくの総集編での新撮出演。ずっと裏方としてアベンジャーズを支えてきた、あの人。最も今世間で欲されている情報は赤タイツだろうけど、それは流石に来週ね!?

ペッパー・ポッツ

ペッパー・ポッツ

 本名、ヴァージニア・ポッツ。愛称であるペッパーの由来は、そばかすや赤毛より連想されるものが胡椒だから。ディスクウォーズのペッパーにそばかすは無いが、原作でもあったり無かったりなので、細けえことはいいんだよ!精神でここは一つ。
 元々はスターク・インダストリーの一社員だったが、巨額損失一歩手前だった会計上のミスに気付き、社長であるトニー・スタークに報告。ペッパーの優秀さを認めたトニーは、彼女を個人秘書に昇格させる。同じく、トニーを交通事故から救った元ボクサーのハロルド・ホーガン(ハッピー・ホーガン)も、トニーのお抱え運転手に。トニー、ペッパー、ホーガン、後にアイアンマンを公私共に支える事となる関係性は、ここより始まった。
 トニーは最初、自分がアイアンマンであることを隠していた(名目上アイアンマンは、トニーの私的ボディーガード)が、やがて信頼できる友人となっていたペッパーとホーガンの二人には真実を告白。二人は、陰日向にアイアンマンとトニー・スタークを支えることとなる。ペッパーは最も身近な人間としてトニーのフォローに周り、ホーガンも時にはトニーの代役としてアイアンマンスーツを纏うことになる。
 しかし、ペッパーにとってのトニーは友人でも有り上司でも有り、想い人でもあった。だがトニーは友人より一歩踏み込む事はせず、やがてペッパーはホーガンと結婚する。一度の離婚を経て、ペッパーとホーガンは再婚。関係性や苗字に変化があっても、三人の中には変わらぬ絆があり続けた。

ペッパー&ホーガン

 だがしかし、ヴィランであるスパイマスターがトニーを狙い、人質としてホーガンを誘拐、続けてペッパーも狙う。だがホーガンは、ペッパーを守るため捨て身の奮起。結果、ほぼ相撃ちの形となり、負った傷が元でホーガンは死亡してしまう。
 未亡人となったペッパーだが、その後トニーの最も信頼できる部下として、ヒーローチーム“オーダー”の司令官に就任。情報参謀役であるヘラ(オーダーのモチーフはギリシャの神々)として、活動した。
 やがてペッパーはアイアンマンの戦いに巻き込まれ、重態に。心臓の近くには榴散弾が。トニーは彼女を生かすため、自らと同じ手術をペッパーに施す。サイボーグとなっての復活後、国政に携わっていたトニーの権力が失墜し、ペッパーの身にも危険が迫ったその時、彼女はトニーが設計開発していた新たな力を手にする。アイアンマン・マーク1616。ペッパーの為に創られた非武装アーマー“レスキュー”の装着である。

Rescue_Earth-616

 ペッパーの意向で武装は内蔵されなかったものの、当然ながらスーツとしては高性能。アイアンマンスーツの基礎である身体能力向上や飛行能力は当然装備。加えて高性能なセンサー類や電磁&磁力フィールドの展開、更には後に外されたものの、トニーの執事ジャーヴィスをモデルにした高性能AI『J.A.R.V.I.S』も装備されていた。レスキューの名の通り、救助活動が主なスーツではあるが、トニー・スタークの職人魂とペッパーを大事にする気持ちが込められた逸品である。信頼できる人間が装備する非戦的なスーツ。平和を望むトニーにとって、ある意味作りたいスーツでもあったのかもしれない。
 このように、コミックス、映画、アニメ、そしてディスクウォーズと、ペッパーの立場は作品によって大きく違う。だがしかし、彼女が暴走しやすいトニー・スタークを押しとどめる、大事な善き人であることは、基本何処の世界でも変わらない。

iron-man-3-new-pepper-potts-poster

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その25~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第25話。
 やっぱヒーローは助け合いでしょ!

 各界で「これスゲエんじゃね!?」と話題沸騰な映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、チーム登場回後編! 結構思わぬ所で、色々な人が薦めている感じで。この何時も以上の幅の広さは一体……?
 フィン・ファン・フームの猛攻、ロナンの強大な力。どちらも、ヒーロー1人では対処できず、ヒーローチームをも真正面から潰しかねない大敵。ならば、二つのヒーローチームが手を取り合い、一つの正義として立ち向かうべし! いやー直球なお話でした。まるでディスクウォーズとは別に、アニメガーディアンズ・オブ・ギャラクシーがやっていて、そのアニメ同士がコラボSPしたかのような満足感。もしくは鎧武のトッキュウジャー回やキカイダー回のような。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの続きはWEBで!ならぬ劇場で!
 ロナンと戦う→ヒーロー劣勢→再集結→ロナン敗れる。勝利の鍵は場の勢い……ではなく、アベンジャーズとガーディアンズが手を結んだ結果。実際、最初はめまぐるしくロナンに襲いかかってはいたものの、ほぼバラバラの散発的な攻撃でしたからね。再戦では、それぞれが特性をフルに発揮した上での連続コンボ。ヒーローの力が、一つの塊に。ハルクとドラックスのクロスボンバーなんて、並の超人が食らったらマスク狩りならぬ荒業フェイスボンバーになって首もげるわ! このヒーロー同士の繋がりのきっかけになったのは、アキラ。二つのチームだけでなく、この作品のキーキャラクターである少年達がかすがいになったのが肝です。真っ直ぐな作風には、彼らが必要不可欠。直球勝負に、熱血は強い。
 映画のタイイン回+ヒーローコラボSP+今後のストーリーにつながる、良スペシャルな前後編でした!
 今日の紹介は、そんなヒーローチーム相手に大立ち回りを演じた銀河の告発者で!  何が恐ろしいって、このクラスの大敵が宇宙だと飛び抜けてない強豪ぐらいのポジションなことかな……。

 

ロナン

ロナン

 ロナン・ザ・アキューザーもしくは告発者ロナンの名で知られる、銀河三大帝国の一つクリー帝国の最高告発官。なお、残りの二つはシーア(シャイア)帝国とスクラル。シャイアは女帝リサンドラとプロフェッサーXと恋愛関係を筆頭に、サイクロップスの家族であるサマーズ家との厚い因縁や皇太子の学園留学と、X-MENやミュータントとの関係が深い。スクラルは変身能力を持つ種族スクラル人の帝国であり、数年前の種族存亡を賭けた一大侵略作戦シークレット・インベージョンにて、地球のヒーロー&ヴィランの連合軍に敗れた。マブカプ3に出た一人ファンタスティック・フォーことスーパースクラルも当然所属。
 シーアの貴族階級に産まれたロナンは、法組織であるアキューザー・コーズに参加。ロナンはやがて告発から裁判そして執行と法の全てを司るアキューザーの最高位、スプリーム・パブリック・アキューザーへと就任する。順風満帆なロナンであったが、彼にとって初めてとも言える屈辱は、クリー帝国の衛兵ロボを撃破した蛮族を懲罰しようとした時の事である。地球に訪れたロナンは、衛兵ロボを破壊したファンタスティック・フォーを告発後罰しようとするが、敗北。罪人を裁けぬまま、恥辱にまみれ地球から逃げ出すこととなる。

ロナンVSファンタスティック・フォー

 更なる力と、法を司るのではなく従える身分を求めたロナンは、クリーとスクラルの大戦中、皇帝簒奪を目論む。この野望は、地球を初めて訪れた際に地球人へ敬意を抱き、やがて地球の為に戦うようになったクリー人、キャプテン・マーベルに阻止されてしまう。

キャプテン・マーベル(Marvel)

 ロナンとキャプテン・マーベル、同じクリー人であり、地球来訪が変貌のきっかけとなった二人。しかし得た物や性質は、真逆であった。

ダブル マーベル

 野望は頓挫したものの、ロナンは政争や大戦に巻き込まれながらも、クリーの一員としてあり続けた。そして、三大帝国どころか宇宙全てを巻き込む脅威、異次元ネガティブゾーンからの侵略者アニヒラスの大軍の到来“アニヒレーション・ウェーブ”事件が発生する。絶滅艦隊が宇宙を席巻し、スターロードが将来に繋がるチームを結成する中、ロナンは遂にクリー帝国のトップ、皇帝に就く。だがしかし、アニヒレーション・ウェーブの被害に加え、クリーを支配するため産まれた人工生命体スプリーム・インテリジェンスの暴走による人種改良や大虐殺の結果、往来の国力はなくなっていた。
 クリー帝国は、地球より進出してきた超人種族インヒューマンズに接触し同盟を締結。ロナンはインヒューマンズの王であるブラックボルトに皇帝の座を譲り、実質インヒューマンズがクリーを支配することとなった。インヒューマンズの由来、それは太古の昔、地球を訪れたクリー人が自らの奴隷として地球人を改造したことに始まる。その由来を考えると、なんとも皮肉めいた同盟である。
 同盟と言えば、2勢力の繋がりを強くする政略結婚。有力者であるロナンは、ブラックボルトの妹であり四大元素を操る力を持つクリスタルと結婚することになった。

ロナン&クリスタル

 武骨者なロナンではあるが、彼なりにクリスタルを愛そうと花を詰んでプレゼントしようとしたりしたものの、上手く行かず。そもそもクリスタルはバツイチの子供付き。前夫であるクイックシルバーが、シスコンな上に嘘つきで挙句の果てに一族の秘宝を盗み出した男と、クリスタル目線で見たら相当アレな物件だったため結婚や夫に対する壁がそもそも高く、ロナンでなくとも苦戦は必須であった。あの銀色……。

ダメでした

 しばらく後、ブラックボルトは皇帝の座から退き、インヒューマンズも地球へ帰還。ロナンはクリーに残りクリーの一員として、帝国の未来の為、身を粉にして働いている。

 ロナンはクリー人であり、クリー人は身体能力や毒素への抵抗力が地球人よりも優れている。更にロナンは、サイバネティクス手術を受けており、その腕力は10トンの鉄を持ち上げ、どんな環境でも生き延びられる肉体を持っている。訓練と勉学の結果、格闘術や武器の扱いに関しても熟練。当然、クリーの法律に関しての造詣も深く、戦術や軍略にも優れた物がある。最高告発官の称号は、伊達ではない。
 ハンマー状の武器の名は、ユニバーサル・ウェポン。万能武器と呼ばれるだけ有り、ディスクウォーズ作中で見せたエネルギーボルトやフォースフィールドの展開にエネルギーの吸収と枚挙にいとまがない。コスチュームは最高告発官に与えられる伝統的な物だが、ロナンの力を増大させる効果やステルス機能を持っている。装備は全て、認証からしてロナン専用の物。最強のクリー人に最高の装備。帝国の誇りの体現者である。

 映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでは、メインヴィランとして登場。強大な力で、帝国に己の行動を黙殺させ、ザンダー星とノバ帝国を蹂躙し、ガーディアンズの前に立ちはだかる。告発官でありながら無法なまでの強さ、その存在が、銀河最強のチームを作り上げる一端となる――。