大団円~生まれしは、結末と再開~

~戦闘中~

翔太郎(なんかよく分からんけど、敵のマンモスメカを乗っ取ってしまった)

翔太郎(手に入れたからには、ちゃんと名前をつけてやらなきゃな。……ハードマンモッシャー、こいつの名前はハードマンモッシャーに決まりだ)

翔太郎(しかしどうすっかなあ。事務所はリボルギャリーで手一杯だし、置き場所がないぜ。でも、どうにかしてやろう。せっかく名前も付けたんだし)

フィリップ「行くよ翔太郎、このマンモスメカを要塞にぶつけてやろう」
翔太郎「え!? ぶ、ぶつける!?」

ズバボーン!

翔太郎「ハ、ハードマンモッシャーァァァッ!」
フィリップ「……翔太郎、拾ったものにすぐ名前をつけて、なおかつ可愛がるのは、まずハードボイルドじゃないよ?」
翔太郎「雨に打たれる子犬を拾ってやるのは、ハードボイルドの義務だぜ!?」
フィリップ「マンモスだよ、アレは。しかも雨も降ってないし」

 パンフレット見たら、W占拠後のマンモスメカにちゃんとハードマンモッシャーって名前が付いていた。名前付けてから、数十秒後に爆散か……。
 仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010 第三部「MOVIE大戦」感想。尺自体は短いから、意外に書くことは少ないかもなー。

ディケイド側の視点
 スーパークライシス要塞から逃げていたら、Wと合流した。

W側の視点
 よく分からない所に逃げてったダミー・ドーパントを追いかけていたら、いつの間にか自分がでっかい要塞に追いかけられていた。何を言ってるかわからねーと思うが(ry

 追われているディケイドはともかく、追っていたWは相当に不幸だよなあ。純粋に敵が増えただけだし。
 お互いの台詞がオーバーラップして、やがて二つの世界が一つに合流する。この演出はグッと来ました。いやねえ、ディケイドとWが合流するという話を聞いた当初はどうなるものかと。第一部の場当たりさと、第二部の堅実さを見て、さらに不安が大きくなったもの、ようやくこの演出で一安心。仮面ライダーという基本は一緒でも、両作品とも出来上がりの形が違いすぎるものでして。

 出た! オールファイナルフォームライドだ!
 ホモの連結列車とか言った奴は土下座で(自ら土下座しながら)
 変形時、飛行能力を持つライダーはFFRしてたけど、武器に変身するライダー(飛べないモモ含む)はなんとかして戦ってましたねえ。ブレイドはジャックフォームで飛行して、電王とキバはそれぞれデンライナーとキャッスルドランを持ち出す。児童誌だと、ディケイドとディエンドとモモタロスの三人のフル装備でオールFFRだったけども、この臨機応変な使い方も良い。555は何してたんだろうか。サイガとチェンジ?
 ……ひょっとして全員FFRしてなくね?という疑問はさて置いて。

 ドラスとダミー。二つのDが一つとなり究極怪人アルティメットD誕生!
 なんかさ、毒トカゲ男に似てね? 今回スーパーショッカーとして参戦していた。襟巻きか? 両方襟巻き巻いて爬虫類顔なせいか? そういや毒トカゲもDか……。
 二つのDを合わせるセンスやガイアメモリ「死神博士」はすばらしいと思うんだけど、なんでマンモスメカみたいな必要ない物も出てるのかなあ。別にリボルギャリーが倒せばええやん。リボルギャリーひき逃げアタックは、現状Wで最高の役立ちっぷり。雑魚ドーパントだけでなく、園咲一家もイチコロだ!
 ただ問題は、尺のせいもあるだろうけど、アルティメットDがあんま強そうじゃなかった。数々のボスを差し置いてのラスボスなのに、ウルトラ銀河伝説のベリアルのような圧力が無い。ドラスで息切れしちゃったのか。オール平成ライダー(強化形態)でやられる以上のピークを用意しろって言うのも酷か。

 トリプルエクストリームで爆散するアルティメットD。ディケイドの物語、ついに完結。しかしまだ、Wの物語は終わらない。
 鳴海壮吉と翔太郎の再会は、死が絶対的ではないWの世界では出来ない演出でした。いやまあ、おやっさんは死亡というより、正確には行方不明だけれども。それでも、あの再開には価値があったと思います。こういうのがクロスオーバーの醍醐味じゃあないか。このシーンが無かったら、この映画をもっと酷評していました。最後の最後、新ライダー登場といい、ラスボスのアルティメットD撃破後の方が面白いって……。

 及第点のディケイドと満点のWかな。ディケイドはアレがギリギリの落としどころだと分かりますし、WはWの世界だけでも満足できるだけの物語だった。要するに、いい映画だったってことですよ。単純に足し算しても、及第点以上にはなるしね。

PS・映画のパンフのインタビューや今回の映画を観て、ディケイド最大の問題点が分かった気がします。でもこれは、また別の稿で。