日々雑談~5614~

 その道のプロが未知の世界で1から道具を作り立ち上げる作品も面白いけど、書いてみたかったのは、とりあえず道具だけが伝わって現地の人がどうそれを使うのか悩み、思わぬ発想や現地にある分野との融合を見せる作品。柔術がブラジルに渡った結果、グレイシー柔術として進化したりね。現状、あんまり流行っている路線とは言えないけど、ゆるゆるとやっていきます。

 ……読んでくれてもいいのよ?

 

 ゴースト・オブ・ツシマ、はじめました。

 元寇(蒙古襲来)の対馬を舞台とした、和製オープンワールドゲーム。あまりに強大すぎるモンゴル帝国の侵攻の前に倒れる侍たち、殺戮の中、かろうじて生き延びた侍 境井仁は、己の中にある武士道や邪道と向き合い、対馬の民を守るためモンゴル帝国の軍勢に挑む。

 時代を超越した鎧や様式、見栄を切って倒れるモンゴル兵の皆様、ああこれは元寇の時代を再現したゲームではなく、時代劇を再現したゲームだ。でなけりゃ、白黒で雰囲気倍増しだけど超見づらい黒澤モードなんて実装しねえよ!

 最近、和ゲーの名作は多いですが、息もつかせぬ見切りと判断が必要なSEKIROや、互いの攻撃範囲のぶつかり合いとなる仁王とも違うアクションですね。切っ先で距離を測りつつ、一閃。このゲームの剣は敵にとっても味方にとっても鋭いので、一度受け流しが成功し切り込めば即死か致命傷。この刹那の見切りを繰り返し、ばったばったと切り倒していくのは、やっぱ時代劇だって。

 インファマスのサッカーパンチプロダクションズが作っただけあって、ゲームを阻害しないシステムの組み込み方や風景が作り出す壮大さによる雰囲気が素晴らしいなあと思いつつ、鎌倉時代を楽しんでおります。インファマスもそうだけど、この会社は雰囲気の出し方が上手い。