暴虐の牙、俊足の古代絵

冴子「ところで霧彦さん。ナスカのレベルアップに成功したそうだけど、いったいどういう訓練をしたのかしら?」
霧彦「フッ、高速移動の能力を手に入れられたのは師匠のおかげさ」
冴子「師匠?」

??「おばあちゃんが言っていた。じっくり一日寝かすことで、美味くなる料理は多々あると。今のお前は寝かされている状況だ。器を開けた時、嫁もライバルも驚くようなことになっている筈。料理も修業も我慢が大事だ」
霧彦「なるほど、あえて戦いを料理に例えるとは。深いですね」

霧彦「こうして偶然出会った師匠のおかげで、高速移動を手に入れられたんだ」
冴子「その師匠、どっかで聞いた口癖なんだけど……」

 Wは平成っぽく新アイテムでパワーアップ。霧彦さんは昭和っぽく秘密特訓でパワーアップ。主人公に負けてパワーアップするライバルキャラは多いけど、両者のパワーアップが偶然被るのって珍しくないか? 
 悪魔と相乗りする勇気、あるかい? こんだけ丁寧にパワーアップ回が書かれるのは珍しい仮面ライダーW(ダブル)16話感想。パワーアップは物語の肝……。

more

アバレアバレまくるアームズ・ドーパント

亜樹子「……」
フィリップ「どうしたんだい、アキちゃん? 僕の顔をマジマジと見て」
亜樹子「いやぁ~。どう見ても、ライトというよりLだよねえ」
翔太郎「お前は全ての安楽椅子探偵をジャンプ漫画に直結させる気か?」
フィリップ「それに僕は来るに人で来人(ライト)だしね。件の彼は満月の月で月(ライト)と相当に無茶な読み方さ」
亜樹子「PCで打って一発変換できない時点で、来人もかなり無茶だけどね……」

 ついにW序盤の山場到来。二週に渡る(いつものことだけど)ファングメモリ編開幕。残光は閃光となって姿を現す! そんな仮面ライダーW(ダブル)第15話感想。こんだけぶって、後編は二週間後ってマジで酷いぜ。そう言いたくなる、盛り上がりっぷり。

more

謎が減って増えた夜

フィリップ「死者が蘇るはずがない!」
翔太郎「まあ、そりゃそうだけどさ」
フィリップ「改造人間はパーツを取り替えれば蘇れるけど」
翔太郎「再生すると弱いんだけどな」
フィリップ「平成ライダーは改造人間じゃあないよ」
翔太郎「死んだらパラレルワールドってな」
フィリップ「……死者も蘇れるかもしれないね」
亜樹子「ありゃ、検索結果が変わっちゃったよ」

 思い出があればいくらでも蘇る第一部と、思い出があろうとなかろうと死者蘇生は絶対にありえない第二部。同じ映画の筈なのに、死に対しての感覚がこうも違うとは。ただ、この感覚の違いが三部の有り得ない奇跡を生むわけで。
 死人は甦らない。この前提条件は誰もが理解しているのに、誰もが理解を拒む。死を理解するには過去と向き合わねばならない、それがあの忘れられない夜、ビギンズナイト。
 堅実すぎて映画らしい派手さはなかったものの、本編補完という電王以来の仕事を成し遂げた映画でした。というわけで、仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010 第二部「仮面ライダーW ビギンズナイト」感想。これでいて推理する楽しみもあったり。

more

外面似菩薩、内面如夜叉。真面菩薩?

翔太郎「なあ亜樹子、今の時代にチリトリとホウキはねえよ」
亜樹子「そうかなあ、電気使わないし、小回りは効くし、文明社会に依存しちゃダメだよ」
翔太郎「だから掃除機にしようぜ、掃除機」
フィリップ「二人とも、なんの話をしてるんだい?」
亜樹子「なんだっけ、クレイドール? 今度あのドーパントが粉々になったら、粉を掃除しちゃおうかと思って。そうすれば再生できないでしょ」
翔太郎「やっぱ掃除機だよなー。なんてったって、サイクロン式だぜ、サイクロン式。いっそサイクロンのメモリを差し込んでパワーアップできるように改造をって。フィリップ、なんで俺たちを殺意満々の目で睨んでるんだ?」

 さらば!クレイドール・ドーパントよ! って言い切ったらマズいよね。でもこれでしばらくクレイドールは退場でしょう。あのヒキで来週しれっとメモリ持ってたら、素でヒクわ。
 本当に怖いのは恐ろしい怪物ではなく、ごく普通の人間なんですよ。こんなありきたりなセリフで表現できるのに内容は上出来だった、仮面ライダーW(ダブル)第14話感想。レギュラーキャラはみんな株が上がって、反面下がる人は誰もいなかったという好景気ぶり。

more

クレイは滅びぬ、何度でも甦るさ!(byテラー)

フィリップ「いけない、ハードボイルド分が足りない」
翔太郎「ハードボイルド……ぶん?」
フィリップ「そうだよ、ハードボイルド分だ」
翔太郎「それは糖分や塩分みたいなものか?」
フィリップ「その通りだ。翔太郎がコミカルなことをするごとに減っていく。ハードボイルド分が足りなくなると、ボクがメインキャラをやらなきゃいけなくなる。それは非常に面倒だ」
翔太郎「それはおやっさんなら、十分に足りている成分なのか?」
フィリップ「ハハハ、当たり前じゃないか」
翔太郎「大変だ! 俺が……俺がもうダメだ!」
亜樹子「とりあえず落ち着け」

 今回のネタはあずまんが大王をリスペクト。あずまんが大王公式ファンブック『大阪万博』好評発売中!
 それにしてもハーフボイルド翔太郎め、前回で溜めに溜めたハードボイルド分を開始五分で消化しやがった。翔太郎がダメなら、主役はフィリップ。仮面ライダーW(ダブル)第13話感想。若菜姫の風は(事務所的)に迷惑な風だって、ドレイク風間さんが言ってた。現時点で悪と正義、お互いの本拠地に自覚無く乗り込みあっているとは。まるで最終回直前の展開のようだ。

more