アバレアバレまくるアームズ・ドーパント
亜樹子「……」
フィリップ「どうしたんだい、アキちゃん? 僕の顔をマジマジと見て」
亜樹子「いやぁ~。どう見ても、ライトというよりLだよねえ」
翔太郎「お前は全ての安楽椅子探偵をジャンプ漫画に直結させる気か?」
フィリップ「それに僕は来るに人で来人(ライト)だしね。件の彼は満月の月で月(ライト)と相当に無茶な読み方さ」
亜樹子「PCで打って一発変換できない時点で、来人もかなり無茶だけどね……」
ついにW序盤の山場到来。二週に渡る(いつものことだけど)ファングメモリ編開幕。残光は閃光となって姿を現す! そんな仮面ライダーW(ダブル)第15話感想。こんだけぶって、後編は二週間後ってマジで酷いぜ。そう言いたくなる、盛り上がりっぷり。
「さぁ! 俺の名を言ってみな」
ザラブ星人やショッカーライダーをあんま似てないねとネタにしたことはあるけど、アームズ・ドーパントにいたっては似せる気すら感じられねえ!
「さぁ! お前の罪を数えろ」のパロディをすると見せかけてのジャギ様。なんという世紀末ドーパント、腕のギミックがなかったら、むしろコイツがバイオレンスなドーパントだろ。大剣にショットガンと、使う武器も全て世紀末的にほいがする。やっぱコイツ、ジャギ・ドーパントだな。いろんなとこの感想で、手垢ベタベタのネタだけど。
仮面ライダーの名を汚す者への怒り。自分達の誇りだけでなく、仮面ライダーと名づけてくれた人の気持ちを踏みにじることを、彼は許さない。
レンジャーズストライクの文章みたいになってしまった。とにかく、仮面ライダーである事への誇りや称号を大事にする翔太郎の想いはよかったです。仮面かぶってバイクのってりゃ仮面ライダーってわけでもないしねえ。アームズ・ドーパントは仮面かぶってバイクに乗ってるだけだったけど。この安易なライダーのイメージを打ち崩すことも、今回の戦いにおける目的の一つなのかもしれない。正義の魂が仮面かぶってバイクに乗ってるから、仮面ライダーなんだよ。
罪には罪の報いを! 悪には悪の裁きを!
冬美さんはいいね。冬美さんはいい。ホットパンツ姿がエロいことはいいことだ。何がいいって、罪と罰をしっかり受け入れていることが。冬美さんがいいというより、脚本がいいってポイントだけど。
ゴキスターの時は、この辺の事情、すっかりスルーされたからね。全ての原因がのうのうと(チッ!と若菜姫のように舌打ちしたくなるエンド。罪に大小はあれども、決して小さい罪を償わなくていいわけじゃあない。子供だけでなく、大人もしっかりと身に刻んでおくべきことだ。
前半十五分、既にこの時点で事件は解決寸前。おいおい、どんなにかさ増ししても、これじゃあ二話に跨れないぜ、HAHAHA-。
正直、偽ライダー事件なんかはただの囮、本命はもっと根深いところに。アーム・ドーパントならぬ園咲冴子の目的は、フィリップこと来人の奪取! ミュージアムの戦闘員こと、マスカレードも大集合! 序盤でちゃっちゃと事件が片付いて真相も分かった理由はこれだったんだね。キーワードがアップルだった時は「あのジャギ様が噂のアップル・ドーパント!?」とビビっちゃったけど。まさか遺留品の弾はリンゴの種!?なんて余計なことまで考えていた。
なんだこの、通常営業時の毛利小五郎バリのダメ推理は。
ちょびちょび出てくるファングメモリ、燃える地球の本棚、ピンチの翔太郎&亜樹子、フィリップの決意、嫁に見捨てられかけている霧彦さん。ううむ、次回予告の全てのシーンが戦慄の二文字で片付く。ここまで盛り上がる状況、まるで春には最終回を迎えるライダーのようだ。
正直な話、あまりの盛り上がりっぷりに、Wもディケイド同様半年で終わりだと思った知り合いがいました。そう思いこませるWの盛り上がりっぷりを褒めるべきか、そこまでの最終局面にいかないと盛り上がらない他の平成ライダーを責めるべきか……。