耳をすませば

「わたしね、死んだおじいちゃんの声を聞いたの」
 山で数日迷い、山小屋に辿り着いたことで助かったクラスメイト。
 奇跡の生還と騒がれて数カ月後、もうみんなが忘れ去った頃、彼女は僕に、こう囁いてきた。
「暗い森の中で、もう駄目なんだ、死んじゃうんだって諦めていた時に、おじいちゃんの声が聞こえたの。こっちだよ、こっちだよって。最初は幻聴かと……ううん、ぜんぶまぼろしだったのかもしれない。それでもわたしは、その声がする方に向かって、歩いていって助かったの。だからアレは、亡くなったおじいちゃんの声なんだ。おじいちゃん、わたしに優しかったもの」
 本人が信じている以上、僕に言えることは何もない。助かったという現実を前にしては、たとえ心霊否定派でも口ごもるしかないだろう。彼女は僕の目をじっと見て、再び語りかけてくる。
「追い詰められた時に、死んだ人の声を聞いて助かった人って、けっこういるんだって。雪山で遭難して、洪水で車に閉じ込められて、地震で瓦礫に飲み込まれて……そんな時に、居ないはずの人の声に導かれたり励まされたりして助かる。なんだか、ステキだと思わない? ああ、あの人は見守ってくれているんだ。そう考えるだけで、あったかくなるよね。謎の声に騙されて、危うく死にそうになったって話に比べて、助かった話はずっと多いし。世界は優しいね」
 そう言って、彼女はにっこりと笑う。時刻は放課後、場所は夕日の差し込む教室。きっと、彼女が想う暖かさとは、夕日のやわらかな明かりに照らされる、その笑みのようなんだろう。なんだか、僕の心も暖かかった。

 

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日々雑談~6738~

 慈悲の心を持っているかどうかで判断すると、シルバーマンはまずアウトと思われる。もっとも、始祖たるシルバーマンが慈悲の心の価値を認め、手が届かぬとわかっていながらも追い求め続けてきたことが、キン肉族の今と完成形たるスグルに繋がっているので、あのワンカットにデカデカと出てくるのは問題ないはず。むしろいなかったら問題。ピックアップされた中で複雑な経歴となると、一度火事場のクソ力とキン肉族を見限ったものの、正義超人との戦いで再び真髄に目覚めたネメシス(サダハル)よねえ。

 火事場のクソ力の最エキスパートはスグルだけど、火事場のクソ力を理論として理解できているのはアタルだよなあ。そりゃ、Ⅱ世の火事場のクソ力チャレンジの進行役になるわけだわ。完成形の弟と、弟がなぜ完成形であるか説明できる兄。いいバランスだ。そして一戦で理解したパイレートマンの頭の良さもまた凄い。バッファローマンもそうだけど、キン肉マンの大型超人はパワーもあって頭の良いタイプも多い。肉体を正しくデカく維持するには、頭の良さが必要不可欠だからのう。

日々雑談~6737~

 同じカプコンでのコラボだけあって、随分頑張っているというか面白いことになってるなあ……。ヴァルハザクもやり難い相手だけど、瘴気侵食に代わってやってくる状態異常のゾンビ状態がようわからん! ニュースを読む限りメリットとデメリットが同時にあるようだけど、実際触ってみてどうなのか。おそらく、デメリットの「回避などのアクションの制限」がどこまでかかるかがポイント。ここにガードが入らないなら、シールドが使えるランスやガンランスやヘビィで挑むのがよさそうだけど。そう、甘くねえんだろうなあ。

 クエストも気になりますが、もういっちょ気になるのは受付嬢のコスチューム、つまり外見を丸々タイラントに差し替えられることですよ。中身も変わってみていいのよ? タイラントと共に生き、タイラントと共に狩りに出かける。まるで、アンブレラ社の幹部になった気分だぜ! いやもう、明日からアイスボーンの光景は、一変しますね!

 明日じゃなくて、今日からだった。
 バイオハザードコラボクエストの配信は明日なものの、バイオ関連のDLCの配信は本日より。つまり、今日から一家に一人、タイラント! 体格は受付嬢のままなので小柄なものの、それ以外は完璧にタイラントですね。ギャラリーのムービーも、受付嬢をタイラントにしていれば、受付嬢の出ているシーンはすべて差し替え。日常にタイラントがいるシュールさ、たとえモンスターに襲われるシーンでも、もはや緊迫感は0どころかマイナスのモンスター逃げて!状態。いやー、税込み300円でこれだけやってくれるとは、いい買い物したわ。

日々雑談~6736~

 映画スパイダーバースのやり遂げたことで一番大きいのは、スパイダーマンはピーター・パーカーであるという固定観念を崩したことだと思うので、やはり続編で追求してほしいのは世界観の拡大。国、中身、特徴、すべてにおいてハイレベルな東映版スパイダーマンへの期待値は、そりゃ高いですな。

 というか、全41話+劇場版って、数多のスパイダーマンの中でもトップクラスの話数だよな……メインのピーター・パーカーは別格として、ベスト10圏内は確実、おそらくベスト5も狙えるのでは?という位置。コミックスのスパイダーバースで出てきたスパイダーマンたちは、かなりの数が短編主人公やオリジナルやこれからのスターと、意外と地盤がしっかりしているキャラが少ないのよね。ここのところは、基本主役作持ちのオールライダーとは違うポイントの一つ。コミックスのスパイダーバースは、全スパイダーマンのオーディションにして新人の顔見せと、細かく分析するとヒーロー総集合とは違った顔が見えてきますぜ。

日々雑談~6735~

 超闘士激伝新章は、本筋をしっかりしつつスパイスとしてマニアックなネタを加える作例のお手本というべき作品だと思う。本筋がしっかりしてないと新規層がまったく見込めなくなるし、隠し味のスパイスが上手く使われてないとディープな層が物足りんのよね。

 旧激伝でメフィラス星人はメフィラス大魔王としてボス化後に頼れる味方となり、OVAで死亡。ヤプールはエースが撃退したヤプールが小物の尖兵となり、その背後にいた最強のヤプール王が登場。エンペラ星人はすでに別デザインで登場し敗退と、新章でエンペラ星人と暗黒四天王を出すのは難しいのでは……? となる状況の中、エンペラ軍団は見事に復活。メフィラスは、死者として手駒にされていた状況から蘇生し完全復活。小物の尖兵が憎悪をたぎらせ強大化したヤプールは、尻ぬぐいのためにあらわれたヤプール王の一撃で死亡。エンペラ星人は現行ウルトラマン準拠の姿となり復活、最強の敵として君臨と、見事にまとめられております。

 なにせ旧激伝のガチャポン(ストーリー)展開の最後って、ゼアスやティガだからなあ。そりゃ、本家ウルトラマン周りの設定も変わるよ。そんな変化に適応して連載をやりきったのは、やはり凄いことです。いやあ、楽しみつつも勉強になったぜ。