新刊の断片

「コンピ研の部長がまた行方不明ねぇ。正直、気が乗らないんだけど」
 気が乗るとか乗らないとかの問題じゃないだろう。それにしてもあの部長氏は、余程の厄年か元より不幸の星の元に生まれたのではないかというくらいに、不幸街道一直線だ。こちらとしては、真剣に厄払いをお勧めするしかない。

 『またもや行方不明になったコンピ研の部長を探すことになったSOS団。しかし、事態はミステリックサインの事件を超える悪意に満ちた物であった』

「報告します。標本1~4号を捕獲」
「ダダ271号、任務を続行セヨ。特に必要とするのはSOS団に属するハルヒ・ミクル・イツキの3体の個体ナリ、大至急捕獲セヨ。ヒューマノイド・インターフェースの妨害には注意スベシ。なお、キョンと呼ばれる個体に関しては特に捕獲の必要性ナシ」
「こちら271号、任務了解」

 『人間標本を作成するために、ダダ星より派遣された三面怪人ダダがSOS団を狙う。危うし、SOS団!』

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夢を目指すことは罪ではない

「大決戦! 超ウルトラ8兄弟」を見てきました。これで今年の映画鑑賞数は4、俺的新記録でございます。

 前作を「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」とするならば、前作はアクションとしての特撮映画、対して今作はドラマとしての特撮映画だと思います。
 前作のウルトラ兄弟はウルトラマンメビウスという作品の世界観の延長線上にあるので、フラグやアイテムがある程度出揃っており、ドラマ部分を描かなくても直ぐにウルトラマンVS凶悪宇宙人連合の戦いにもっていけたワケで。
 今作の8兄弟は、ウルトラマンは居ないが近しい世界=新たな世界なので、1からアイテムやフラグを構築するようなんですよね。つまり、世界観を確立させ映画としての基本骨子を成立させるには、ドラマ部分の描写がどうしても必要となり、アクションシーンよりドラマ部分へ時間を多くさかにゃアカンのですよ。
 どっちが良いとかそういう話ではなく、前作と今作は別物と考えた方がいいんじゃねえかなと。特撮ファンには前作、世間一般向けには今作ですかね。

 劇場特典で入場時に貰えるカードの怪獣がラスボスだったんでズコー!
 ちょ、おま、事前の情報カットしていざ映画に望んで、入場10秒前にネタバレとかありえん。最もいまの世の中で完全に情報をシャットアウトするのは難しいが。
 情報の秘匿という意味では、ゴジラファイナルウォーズが凄まじかった。第一形態のモンスターXを新怪獣だと公表し、モンスターXの真の正体であるカイザーギドラに関してはひた隠しに。モンスターXはラスボスにしては線が細すぎるよとか、なんで怪獣大戦争なのにキングギドラが居ないんだよとか、散々言われながらもひた隠す! いろいろ問題のある映画だったが、そこだけは評価すべきだ。最も、俺はファイナルウォーズが大好きだけどな!

 というわけで、続きを読むにネタバレ感想。さらば電王とアイアンマンもそのうち見に行きたい。

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『MoonSaltoPress』通販開始

 遅れに遅れましたが、今年の夏コミ新刊の『MoonSaltoPress』の通販を開始しました。こちらの準備ができていなかった&イベントより少し日にちを遅らせての販売がよくね?等のグダグダな事情でこうなりました。次回以降は、たぶんイベント後一週間ぐらいで通販開始できると思います。通販希望の方はカテゴリーのDojinまで。

 きちんとサンプルをアップ、せめてあらすじをアップしたいんですがタグの構成とかがわからねえ……。正直俺にはいっぱいいっぱいだぜという訳で、管理者待ち。作った本人じゃないと分からん点がめっちゃあると言うのは、いままでのサイト運営で身に染みて分かった。余計に手を出すと、屋台骨ごと折れるからな。

 ちなみに『MoonSaltoPress』の内容をここでちょっとだけ。
 200P超の文庫本サイズという、無駄に頑張った代物。主な内容はこのサイトにも掲載されている、月姫&FateSSの抜粋リメイクです。誤字脱字の修正だけでなく、内容も大幅に変更を。特にサイト初期に掲載された『弓塚夢残』や『舞台袖の死闘』のような月姫SSは書き直ししすぎて、もはやネタが同じなだけの別作品。いやあ、昔の自分の作品見るのは中々に勇気がいるね!
 そして注目の描き下ろしは『ザ・サムライ~完璧版~』。ゆっくり連載しているサイト版とは違い、完璧版はもうこれだけで完結しています。具体的に言うなら、ライダー戦以降にルート分岐。サイト版でははしょったキャスター戦や読んだ管理者が絶句した衝撃のラスト等は完全に描き下ろし。これはじつにひどい。

 年末まで潜伏しイベントには出ない予定ですので、今年度の通販する本はこれでおしまい。冬コミに受かれば新刊出しますが、時期的に通販開始は年明けでしょうし。
 冬はハルヒ本再び。今度の遊び相手は三面怪人か世紀王か?

電光石火の怪鳥人間

 明日、「大決戦! 超ウルトラ8兄弟」が封切りか。
 実は来週公開だと思いこんでたんで、そろそろだなと思ったら明日ですよ。まあ、ビックリ。前作がとんでもなく良作だったので、なるべく日を空けずに行きたいと思います。てえか、見ない事に耐え切れんよ。

 しかしこの一ヶ月間は例年に比べてやけに映画を見に行った気がする。まず最初にダークナイトを見に行って、キバとゴーオンの劇場版を見て、風邪でしばらく寝込んでからDMCを見に行った。つまり3本見た訳で、ウルトラ8兄弟を見れば4本か。劇場映画をまったく見ない年もあるので、この4本という数字は俺的に新記録。
 どれも平均点以上の作品だったんで、充実した夏だった。ダークナイトはアメリカ映画の底力を見せ付けてくれたし、DMCは売れる映画とマニア向け映画の境界線をレイプしてた。キバ&ゴーオンは……平均点かな。ほら、あくまで平均点以上なんで、平均点も込みで。

 劇場行った勢いついでに、今まで気になってたけど見たことが無かった作品を借りてきました。それは「バットマン・リターンズ」。コレを見たことで、バットマンの映画作品はコンプです。なので各々の感想。実写ドラマのSP版とかティム・バートン以前の作品も見たことあるけど、覚えてないんでカットな!

バットマン……ティム・バートン監督作品。一番最初に見るとしたら、これでいいと思う。俳優ジャック・ニコルソンの出演料が制作費の大半を占めていたらしいが、高い買い物ではなかった。序盤は渋いやられ役っぽいマフィアを演じ、後半は彼が変身したジョーカーを熱演。「犯罪界の道化王子」の道化の部分を見事に演じて見せた。

バットマン・リターンズ……これはバットマンシリーズと言うより、ティム・バートンの作品の一つ。言うなれば、押井守が全力で作った「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」みたいなモン。ティム・バートンの怪人への愛が満ち溢れている。全体的なイメージは、奇人による聖夜の御伽噺。

バットマン・フォーエヴァー……なんかちょっと怪しくなってきたが、まだ大丈夫な作品。アメコミ映画の平均点ぐらいは取っている。相棒であるロビン初登場や、なぞなぞ怪人リドラー&完全二重人格トゥー・フェイスが出てきたりと見所も多い。見て損はしない。

バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲……諸悪の根源。俺の世代でバットマンの評判が芳しくないのはコイツのせいだ。子供の頃見て「子供だましだなー」と思って、いざ大人になって見ても子供だまし以上の評価が出来なかった。シュワちゃんの出演に大騒ぎしたせいで、無駄に観客が入って悪評が散らばる。なんてロクでもない連鎖。

バットマン・ビギンズ……新路線の担い手。とりあえず見とけ、面白いから。渡辺謙が敵のボスを演じると大騒ぎしていたが、結局端役であった。だってこの映画でバットマンが戦っている相手はラーズ・アル・グールでもなくスケアクロウでもなく、ヒーローを目指す事の困難さという現実だぜ。別名・バットマンはじめて物語。

ダークナイト……まだ上映はしているから、早く見に行くんだ! 間に合うから! 間に合わなかったらゴメン! とりあえずDVDが出たら買おうと思うんだ。本筋とは関係ないが、CMでジョーカーが「口が裂けるほど笑わしてやるぜ」と言うのを聞いてウチの母親が「この映画コメディ?」とかのたまってた。それは前々作だ。

総括……バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲は戦犯

WEB拍手返信にかこつけた雑談

 できればちゃんと、WEB拍手返信とかのカテゴリー作りたいんですがね。ほら、WEB拍手とか基本あんま無いし……
 いつの日かを夢見て早数年、そんな場末のサイト。

>マガジンZが1月26日に休刊するけど、仮面ライダー連載どうなるかな?
 ライダースピリッツの連載打ち切りとか言ったら、普通に悶え死ぬ。マジで。俺達の戦いはこれからだ!(ソードマスターヤマト的END)だとしたら、講談社へのトラックでの突撃を真剣に考える。
 まー今アマゾン編なんですが、月刊なのにえらいページ数が少なかったりするんで。ヘルシングと双璧にしてもいいんじゃないかってぐらいに。移籍して村枝先生の負担が減って増ページしてくれるなら、それはそれで。
 アマゾンが終わって、ようやく残り組織数5か。バダン壊滅にあと何年かかるんだろう。

>要するに「フハハ!好物はコウモリの姿焼きと虎の脳みそである!」とかですね。わかります。→
>→そんで私生活ではポリ公殺し……。
 確かこの日の一言日記には「アスリートぶって無駄にリアリティ出してんじゃねえよ、KYプロレスラー共が!」とか書いた記憶があります(一部誇張)
 そういった意味ではクラウザーさんはまさに傑物、ファンも本気で信じ込んでいる辺りが本物。
 このファンも信じ込んでいるというのが重要で、突拍子も無いキャラをファンに信じ込ませるだけの説得力が無いと只のピエロとなる。祭り上げられているだけの、可哀想な子ね。
 わかり易く言うと、金正日さまの伝説とプーチンの虎退治の差。金正日さまへの評価は(笑)の一文字で済むが、プーチンの場合はひょっとしてとか微塵でも感じさせるバックボーンがある。あくまでネタとしてだけどな。
 クラウザーさんも優れたデスメタルの才能で、ファンに伝説を信じ込ませているわけで。よく考えれば、こういう伝説を成立させそうなキャラを持つプロレスラー自体が、もう居ない気がする……