電光石火の怪鳥人間

 明日、「大決戦! 超ウルトラ8兄弟」が封切りか。
 実は来週公開だと思いこんでたんで、そろそろだなと思ったら明日ですよ。まあ、ビックリ。前作がとんでもなく良作だったので、なるべく日を空けずに行きたいと思います。てえか、見ない事に耐え切れんよ。

 しかしこの一ヶ月間は例年に比べてやけに映画を見に行った気がする。まず最初にダークナイトを見に行って、キバとゴーオンの劇場版を見て、風邪でしばらく寝込んでからDMCを見に行った。つまり3本見た訳で、ウルトラ8兄弟を見れば4本か。劇場映画をまったく見ない年もあるので、この4本という数字は俺的に新記録。
 どれも平均点以上の作品だったんで、充実した夏だった。ダークナイトはアメリカ映画の底力を見せ付けてくれたし、DMCは売れる映画とマニア向け映画の境界線をレイプしてた。キバ&ゴーオンは……平均点かな。ほら、あくまで平均点以上なんで、平均点も込みで。

 劇場行った勢いついでに、今まで気になってたけど見たことが無かった作品を借りてきました。それは「バットマン・リターンズ」。コレを見たことで、バットマンの映画作品はコンプです。なので各々の感想。実写ドラマのSP版とかティム・バートン以前の作品も見たことあるけど、覚えてないんでカットな!

バットマン……ティム・バートン監督作品。一番最初に見るとしたら、これでいいと思う。俳優ジャック・ニコルソンの出演料が制作費の大半を占めていたらしいが、高い買い物ではなかった。序盤は渋いやられ役っぽいマフィアを演じ、後半は彼が変身したジョーカーを熱演。「犯罪界の道化王子」の道化の部分を見事に演じて見せた。

バットマン・リターンズ……これはバットマンシリーズと言うより、ティム・バートンの作品の一つ。言うなれば、押井守が全力で作った「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」みたいなモン。ティム・バートンの怪人への愛が満ち溢れている。全体的なイメージは、奇人による聖夜の御伽噺。

バットマン・フォーエヴァー……なんかちょっと怪しくなってきたが、まだ大丈夫な作品。アメコミ映画の平均点ぐらいは取っている。相棒であるロビン初登場や、なぞなぞ怪人リドラー&完全二重人格トゥー・フェイスが出てきたりと見所も多い。見て損はしない。

バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲……諸悪の根源。俺の世代でバットマンの評判が芳しくないのはコイツのせいだ。子供の頃見て「子供だましだなー」と思って、いざ大人になって見ても子供だまし以上の評価が出来なかった。シュワちゃんの出演に大騒ぎしたせいで、無駄に観客が入って悪評が散らばる。なんてロクでもない連鎖。

バットマン・ビギンズ……新路線の担い手。とりあえず見とけ、面白いから。渡辺謙が敵のボスを演じると大騒ぎしていたが、結局端役であった。だってこの映画でバットマンが戦っている相手はラーズ・アル・グールでもなくスケアクロウでもなく、ヒーローを目指す事の困難さという現実だぜ。別名・バットマンはじめて物語。

ダークナイト……まだ上映はしているから、早く見に行くんだ! 間に合うから! 間に合わなかったらゴメン! とりあえずDVDが出たら買おうと思うんだ。本筋とは関係ないが、CMでジョーカーが「口が裂けるほど笑わしてやるぜ」と言うのを聞いてウチの母親が「この映画コメディ?」とかのたまってた。それは前々作だ。

総括……バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲は戦犯