日々雑談~5751~

 世間は鬼滅でえらいことになってるけど、こちらはこちらで豪快で豪華な企画。頭脳派でありつつも頭が程よく悪くて、そこそこの兵力を持ちつつも人の話を聞かないロキが兵法入門のMVP。成功例と失敗例を行き来することで、なんだかんだでロキが話を動かしてるよなあと。しかしまあ、ロキが軍略への未熟さを見せる一方、レッドスカルとドクター・ドゥームが名将の例として取り上げられている辺り、実にロキが可哀想ではある。ドゥームの旧友であり同盟者のネイモアを動かすことで、ヒーローに加勢せず、調子に乗ったロキの戦力を削ぐって、おそらヴィランの最適解だよな。

 それにしても、こうして改めて電子書籍のアメコミを読むと思うのは……アメコミ、文字が多いから、タブレット以外だと読みにくいな。携帯だと小さすぎるし、PCだと大まかすぎる。動きで見せる日本の漫画だと、ここまで差は感じないんだがなあ。

日々雑談~5626~

 前回の6話もジードの新フォームに劇場版ボス怪獣のギルバリス登場と豪華だったけど、ジードゲスト回後編となった7話は、人間大のウルトラマンによるアクションにベリアル融合獣の揃い踏みにいよいよのウルトラマンゼロ復活と、もう満漢全席だったな……。挑戦的なカメラワークにベリアル融合獣のフォームチェンジによる新境地と、斬新なところも多くて、いやあもうこりゃ凄いね!

 ヘビクラ隊長は味方だし、そもそもいままでウルトラマンZであまり不利益なことはおこなってないものの、それでも怪しいジャグラーさん。デッドプールと同じ、何をするかわからない中庸のトリックスターって、意外と難しいんですよ。例えばジョーカーは場を引っ掻き回すものの、バットマンと同じサイドにはつかない悪。スーパーヒーロー大戦のディエンドは、その不確かなムーブが話を全部持ってったものの、あくまで唐突。ホントにどっちかわからない立場にありつつ、腰をじっくり据えるってのはなかなか両立できない。

 MCUのロキもアレ、ダーク・ワールドまでは悪側で物差しがわかりやすいタイプでしたが、バトルロイヤルで敵か味方かわからない自由人として一皮むけましたよね。救世主の登場だ!
 

マイティ・ソー バトルロイヤル雑感(ネタバレ無し)

 マイティ・ソー バトルロイヤル、それは色彩豊かな世界で繰り広げられる、忙しない神々の遊び……!

 テーマ自体は「ソーという神の自立」「行方不明のハルクが手にしていたモノ」「死の女神ヘラとアスガルド、ラグナロクの真相」と重厚なものの、その色合いは基本華やか。客席でああもドッカンドッカン笑いが巻き起こるヒーロー映画って、そうそう無いんじゃない? これむしろ、クリス・ヘムズワースの素ですよねとばかりに明るいソーに、これまでのシリアスで垣間見せてきた笑いを全力全開でぶち込んでくるロキ。

ソー&ロキ兄弟、連携技”助けて”炸裂シーン 映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』本編映像

 百万言で褒めるより、公式配信な上記映像を観て欲しい。本編みんな、これぐらいのノリです。助けてー!

 

 第一作のマイティ・ソー、第二作のマイティ・ソー/ダーク・ワールド、そして第三作のバトルロイヤル。ソーの続編モノとしてバトルロイヤルを見た場合、バットマン・フォーエヴァーとダブるところがあります。夜の闇と寓話めいた世界観を持っていた第一作のバットマンと第二作のバットマン・リターンズ、これらと路線を違え、夜の危うさとネオンの明るさを持ち合わせた第三作のバットマン・フォーエヴァー。前二作とは違う路線かつ、明るめの作風に。この点において、バトルロイヤルとフォーエヴァーはなんとなしに被って見えるのです。脱却による何らかの成果が期待できるというのも、同様ですね。

 そう言えば、バトルロイヤルは過去作の伏線回収が上手いとの評を幾つか目にしていますが、個人的には上手さとはちょっと違う印象を受けました。伏線回収の大半は、映画開始から30分ぐらいでガーッと回収されて、そこから改めてバトルロイヤルの物語が始まると言いますか。イメージ的には、夏休みの宿題を7月中に片付けて、ゆっくり自由研究に挑む感じ? 
 既に路線は変わっている上に、やろうと思えば伏線も振り切れる作風なのに、きちんと回収してから先に進む。なので上手いというより、律儀で丁寧という印象を受けました。ちゃんとバトルロイヤル自体にも、今後のマーベル・シネマティック・ユニバースの核となる部分はあったので。無法者に見えて、バトンの受け渡しはきっちりこなしてます。
 
 

 実のところ、マイティ・ソーは変わることが必須なシリーズの一つでした。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーのマーベルBIG3。映画の人気としては、アイアンマンが抜きん出ていて、そこをキャプテン・アメリカやソーが追う形。キャップやソーも続編となる2は良策ながらも、アイアンマンには追いつけなかった。そして、キャプテン・アメリカは3となるシビル・ウォーにてついに追いついた。ならば、ソーも追いつかなければ……つまり、シビル・ウォーやアイアンマン3に追いつけるだけの変化と成長を、ソーは求められていたわけです。アベンジャーズの一員としてではなく、一人のヒーローとして在るために成果が必要だったと言えばわかりやすいでしょうか。

 バトルロイヤルは、近年ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーやデッドプールが切り開いた「不真面目さもあるヒーロー」のエキスを注入。その結果、好評を得るタイプのモデルチェンジに成功しました。第一作のマイティ・ソーとダーク・ワールドの頃は、ヒーロー映画全体がどちらかと言うと真面目気味でしたからね……。先達が切り開いた道で後輩が新たなヒーロー像を創り、新たなヒーロー像が作った道を、今度は先達が歩む。お互いに支え合うのは、実に理想的な先輩と後輩の関係ですね。
 ただ、あんまりに不真面目で愉快な連中が増えると、今度はその路線が飽和状態になるのではという一抹の不安も。俺はそういうの大好物だけど、食いすぎて胃もたれしないかと言われると、難しいからなあ。

 
 
 評価としては「作品としては超楽しい直球だよ!」と「シリーズ続編としては変化球だよ!」といったところでしょうか。いやー、このサイトを見てくれている人なら、きっとジャストヒットというか、観に行ってください!(土下座 の一択なのですが。いやだって、プラネットハルクも元ネタの一つじゃん。そりゃプラネット・ハルクと綿密につながっているワールド・ウォー・ハルク大好きな自分が本能のままに得点つけたら、ハルクINサカールなだけで500万点プラスよ。

 しかし、今回の映画でだいぶソーのキャラが明るくなったんだけど、これにある程度合わせる必要がある、コミックスやアニメといった他メディアのスタッフは大変だなあと。今、アメリカンコミックスというジャンルにおいて、最も牽引力があるのは映画だからのう……。

 

日々雑談~2219~

 アルティメット・スパイダーマン VS シニスター・シックスの最終回を視聴。

1 究極のスパイダーマンとはなんなのかという答えが出る。
2 ノーマン・オズボーンとの真の和解。
3 ピーター・パーカー自身の資質も判明。
4 シニスター・シックスと決着。
5 ライノやヴァルチャーが人間に戻る。
6 ドクター・オクトパスの最終手段を撃破。クトゥルー・オクトパス。
7 このアニメにおける宿敵だったドクター・オクトパスとも一応の決着。
8 SHIELDアカデミー卒業。
9 第一話のオマージュシーン。トラップスターをボコって、フューリーにも認められる。

 流石にもうこれは、アルティメット・スパイダーマンとしては最終回か……? わりと今シリーズで出尽くした感もあったし、次にスパイダーマンのアニメがあっても、また1からかもしれません。トラップスターがボコられた1話を始めとして、地上波でやってない回もあるから、そこやってもいいのよ!? ウルヴァリン回やデッドプール回もあるし!

 ただ、幾つかの反則スレスレな技を使えば、このキレイな最終回の続きも作れるかもしれません。アルスパは結構細かいネタも拾っているから、残ってるの危ないネタばっかなんだよ! とりあえず続ける手段として、パッと1つか2つは思いつきますが……。

ロキ(CV武藤正史)「話を続ける方法をざっと100個は思いついたわ」

 流石、ロキ様! ハンパねえ! ところでいつ、ディスクから出てくるんですか!? 

お知らせ

 本日、更新お休みさせていただきます。
 ツイッターではこの間つぶやいたし、時間ができたらちゃんと書くけど、デッドプールの兵法入門はデッドプールだけでなく、ロキも大活躍よー。映画やディスクウォーズでの、「強いし策謀家なんだけど、なんか隙があっておもしろ愉快なロキ」に現状一番近いかもしれない。ロキは人気の割に邦訳関係だと宙ぶらりん気味なので、この本で日本よ! これがロキだ!というのを見せつけて欲しいね!