日々雑談~5825~
スパイダーマンは読者層と同じティーンエイジャーのヒーローとして生まれたーー
そして若者の敵は大人である。なので、スパイダーマンにとっての最初にして最大の壁がジェイ・ジョナ・ジェイムソン編集長ってのは、的を得た意見だと思う。— 藤井三打 (@nikuzousui) May 14, 2021
バットマンにはジョーカー、スーパーマンにはレックス・ルーサー、ならスパイダーマンはジェイ・ジョナ・ジェイムソンだろ。
実際長年のバッシングによりスパイダーマン最大のヴィランと言われているジェイ・ジョナ・ジェイムソン。基本的にジョークではあるものの、思春期の少年が挑み憎むものは大人である。そんな視点で見ると、実は結構あってるんじゃない?とは思ってました。
こちらを怒鳴りつけてくる頑固爺であり、好きあらば騙そうとするコスい親父であり、からかいがいのある愉快さもある。若者(読者層)をイラつかせ、時にはスッキリさせる大人として、ジェイムソンの完成度は高い。
— 藤井三打 (@nikuzousui) May 14, 2021
初期スパイダーマンの作中におけるジェイムソンの立ち位置って、思春期の若者から見たパンツを一緒に洗って欲しくない父親なのかなーと。ある意味、ベンおじさんの代わりの父性担当というか。
— 藤井三打 (@nikuzousui) May 14, 2021
そもそも、スパイダーマンが少年で青年だったこともありますが、老人のヴァルチャーに博士のドクター・オクトパスに友人の父のグリーンゴブリンと、スパイダーマンの初期から出てたヴィランって、だいたい年上で職業と立場を持った大人でしたからね。ニューヨークのティーンエイジャーである読者の共感を得る、大人の庇護下にあったサイドキックたちとの差別化を図るには、理不尽な大人に挑むことが必要なわけで。実際、ヴェノムや二代目グリーンゴブリン(ハリー)のような同年代のヴィランが出てくるのって、スパイダーマンや読者が大人になってからの時期なんだよな。
読者に寄り添う、読者の共感を得るためのキャラクターとしてのスパイダーマンは、もうちょっと掘り下げたほうがいい研究材料よね。読者の好みに合わせるという点でも、たとえば昨今ならフットワークの良いWEB系の漫画や小説にも繋がるわけで。読者目線のターニングポイント的なキャラクターとして挙げてもいいと思うんだけどなあ。