日々雑談~6725~

  昨日、東京池袋で開催されていたキン肉マン 友情の40周年展を観てきました。ちょうど、ゆでたまご(嶋田先生)と上坂すみれさんのトークショーをやっているタイミングだったものの、そちらには参加せず。ちょうど、会場に入った時が終わるタイミングだったのか、壁の向こうから別れの挨拶は聞こえてきたね。

 企画のメインは原画の展示。漫画の原稿の喪失や転売が問題になる昨今、名シーンの原稿がちゃんと手元にあり展示できるのは非常に良いこと。キン肉マンが悪魔将軍やヘル・ミッショネルズを下すシーンだけでなく、ウォーズマンの素顔があきらかになるシーンや、テリーマンが死を覚悟して阿修羅バスターを受けようとするシーンも展示されております。主人公以外もしっかり抑えてあると、やはり満足度が高い。週刊連載という死闘の中で描かれた生原稿を前にすると、実に気圧されます。ド迫力と言いたい強さがある。そして、強すぎて若干疲れる!

 原画周りは撮影不可ですが、リアルサイズの超人立像やキン肉ハウスやグッズは撮影可能です。他にも、アニメの衝撃シーンの上映などもあります。不忍池のアトランティスや腕を潰されるジェロニモと、正義超人の痛々しいシーンばっかでいいのかこれ? となった後、先に進んだらバッファローマンや悪魔将軍やヘル・ミッショネルズとの決着シーンが流れていたのはやられた! となりました。あと今回、原画やアニメも含め、展示はキン肉マンオンリーでⅡ世は対象外です。現行シリーズとⅡ世の距離感も、そろそろ計る時が来てそうですけどね。

 もうキン肉マン世代も、金を使える年齢でしょ。そんな感じで、なかなか高額商品に溢れているグッズコーナー。もちろん、キーホルダーやTシャツのように、安価なグッズもあるんですがね。高額商品が入ることで、価格の幅が広がっているというのが正しいかと。

 あと、微笑ましいというかよかったなあ……という気分になったのは、結構、会場に子供がいたこと。主に親子連れなのですが、子供の口から「ストロング・ザ・武道」という現行シリーズを追ってないと出ない言葉が出たり、キン消しの展示を羨ましそうに見ていたり、父親の黄金のマスクに関する説明をじっと聞いていたり……ただ親についてきたのではなく、一緒に楽しんでるんだなあ! と。作品を見ていた子供が大きくなって親となり、子供も同じように追いかける。この理想的な関係を、実際に目の当たりにできるってのは、なんとも癒やされることよ。東京開催の後は、名古屋開催だそうですので、行ける方は是非! いろいろ、奮い立ちつつほっこりできますぜ!

日々雑談~6724~

 肉は殆ど食べてないけど、肉漬けの一日。上記ツイートを貼っていなければ、謎のコメントすぎる。
 池袋まで遠出して、帰ってきて一息ついたらキン肉マンが更新済み。なんとありがたいことか。そして、体力は限界だ……ということで、細かい話は明日に回させていただければ。しかし、原画のパワーはものすごかったな。キン肉バスターにキン肉ドライバーにマッスル・ドッキングにマッスルスパーク。これらの技の決まった瞬間が、当時の原稿そのままで見れる。なんと素晴らしいことか!

日々雑談~6713~

 弱小超人から強豪超人、更にオメガの希望にまで上り詰めたアリステラのこれまで。弟のディクシアが形態変化なら、兄のアリステラは強度変化。どちらが上かはわからない……というか、通天閣を武器としカメハメにまで変身したディクシアの幅の広さがとんでもなさすぎて、比べようがないのですが。火事場のクソ力によるブーストがあるキン肉マンや、1人倒せば1万パワーのバッファローマンと比べた場合、アリステラは恒常かつパワーも数千万クラスとかなり優位。もっともこの優位は、数千万クラスの超人がゴロゴロいるオメガ出身だからこそですが。たとえば平均的な超人強度が低い地球だと伸び悩むので、そういう環境下だとキン肉マンやバッファローマンの方が堅実ですね。

 端的に言ってしまうと、貧しい人は心も貧しいという、ものすごく辛い世界観。敗因に挙げられたマリポーサだけでなく、俗物的な欲望のせいで万太郎に負けた農村マンもその一例。生まれに縛られたヒカルドに、正義超人への転向が家庭崩壊につながったアシュラマンと、特にⅡ世は厳しい。ケビンマスクやハンゾウやスカーフェイスみたいに、味方側でしっかり戦うとなれば、転向も無理じゃないんだが……なんというか、敵サイドにそういう人間が立った場合、それが十中八九綻びになって負けるのよね。

 ただ、フェニックスもマリポーサも新シリーズで一皮むけ、もとより新シリーズは正義超人の論理的な絶対優位も崩れた団体抗争状態。この流れにそって、アリステラは価値を落とすことなく、自らを貫いて欲しい。それが読者としての願いであり、彼に希望を託したオメガの民の願いでしょう。

日々雑談~6708~

 よくよく考えてみると、地球に捨てられてからキン肉マン第一話に至るまでのスグルの人生は本当に辛い。ヒーローのオリジンに悲劇はつきものだとしても、まだよだれかけをつけていたころに、知らない星にいきなり投げ出されて、衣食住も自分でなんとかしつつ、人に後ろ指さされながら生きてきた。あんまりにハードすぎて、比較相手がそのまま身を持ち崩したヴィランのほうが合っているというか……しかし、スグルはそのまま、正義超人の模範の原石たりうる心を持ち続け、やがて正義超人の理想にたどり着いた。ちょっとした聖人の域だぜ。

 それにしてもキン肉マンは、自分を勢い任せで捨てた真弓と完璧に和解してるのすげえよな。そして更に積み重なる、王位争奪戦での実の息子ではない疑惑。真弓、ほんとどうしょうもねえな……。

日々雑談~6707~

 優秀な弟と兄という構図は、タツノリとサダハル(ネメシス)の構図にも似てなくはない。タツノリは落ちこぼれではなかったし、周りの超人の優秀な弟への態度も違うけど。色々な方向性で、キン肉マンだけでなくキン肉王家の裏とも言える存在がアリステラなのでしょう。

 しかし、どんな不遇で悲惨なストーリーが公開されても、豚に間違われて捨てられたを超える話は今の所出てないので、やっぱ主人公はスゲエ。そして真弓はヒドイ。