日々雑談~2119~

 タイミングを失って一週間ばかりココで触れていなかったのですが、アメコミ邦訳販売の大手である小学館集英社プロダクション(小プロ)の2016年度刊行予定が発表されていましたね。

【特報】 新刊情報!AmeComi Lineup 2016

 ドラマや映画で勢いのあるデアデビルやドクター・ストレンジ。読んだ人間の評価が高いグレイソンやゴッサム・アカデミー。期待の持てる挑戦作であるムーンナイトやティーン・タイタンズGO!。バランスの良さを感じさせるラインナップです。刊行数や幅の広がり方から観て、やっぱ邦訳市場も勢い良くなってるんだなあ。稼いで余裕を作らにゃ、挑戦は出来ねえ。

 デスストロークとレッドフード、このサイトのアメコミネタの始まりでも在るバットマン:ノーマンズ・ランドの最新刊、そしてアメリカ直輸入の特濃ゴリラ大戦なフラッシュ:ゴリラ・ウォーフェアと待ってました!な作品がめっちゃあるのですが……こうしてラインナップとして並べると、目立つのはデッドプールだよなあ! と。現時点で発売日がハッキリわかっている作品だけでも、4月から月刊デッドプール状態です。そして更に言うと、ヴィレッジブックスの方からケーブル&デッドプールの刊行が決まっているので、刊行ペースによっては隔週デッドプールぐらいにはなる可能性も。というか、絶対どこかの月で、最低一回はカチ合うよな。

 デッドプールの邦訳とか出ないかなーと家でゴロゴロしながら願ってた頃に比べ、まさに夢の様な刊行数なのですが、何気に刊行数と同様、下手するとそれを超える効果を発揮する可能性があるのが刊行速度。月一で出るとなると、取り扱う本屋からの注目度がまず上がって、徐々に顧客へも波及していく。そりゃ新刊コーナーにずっと「デッドプール」って赤タイツが居たら、気になりますわな。お前、先月も居なかったっけか!? って。幸い映画の存在で、デッドプールに関する知的好奇心も補完しやすくなってます。元々、ジャンルに捕らわれない活動が出来るのがデッドプールの良い所。外に打って出るのに、今以上の状況はなかなか無いぜ。

日々雑談~2105~

 三連休が終わったことで、無茶な休日ドライバーが減ったことはまずよし。俺は別に連休でもなんでも無かったしな! おしごと、たのしいです!
 なお今回の連休におけるダメMVPは、信号無視どころか信号の存在を認識せずとろとろ三叉路に突っ込んできたおばちゃんです。たとえ赤信号を認識してなくても、青信号のこっちがビュンビュン流れているんだから、車の流れでおかしいと思わんのか……思わなかったんだろうなあ。

「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」 本予告

“世界から正義とパンティが消える”

 眺めているだけで、細かい悩みや不安がどうでもよくなってくる標語。もはやコレは、言霊と呼んでよいのでは……。前作と変わらぬ変態度合いを貫きつつ、ヒーローの引退ってテーマや縦横無尽のアクションがスパイダーマン2っぽくね!?とツッコめる安心感。鈴木亮平が名実ともに朝ドラにも出た人気俳優となっても、根底が変わっていないのは、ホント素晴らしいですよ。牙を抜くことなく、猛り狂ってる!
 ああそうそう、変態仮面で映画デッドプールのことを思い出しましたが、北米興行収入でガーディアンズ・オブ・ギャラクシーやスパイダーマン3をぶち抜き、マーベル映画歴代6位、DCコミックス含めてのスーパーヒーロー映画でも8位と、着々と上り詰めてますな。規制の関係で中国市場をぶん投げてしまったわけですが、全世界での興行収入も7億ドル突破と、流行りのマーベル映画のラインには達した模様。これもし1億ドル市場中国でも流せていたら、8億以上は硬かったなあ……。あ。これ、オオトリでの公開となる日本にプレッシャーかかる流れだ!w

デッドプール邦訳奇譚~デッドプール・キラストレイテッド/デッドプール・キルズ・デッドプール ~

デッドプール・キラストレイテッド/デッドプール・キルズ・デッドプール

デッドプール・キラストレイテッドデッドプール・キルズ・デッドプール

キラスト・レイテッドあらすじ
デッドプール・キルズ・マーベルユニバースでの殺戮から幾星霜。多元世界を周り、アベンジャーズもX-MENもスパイダーマンも数万回殺し続けてきたデッドプール。この多元宇宙を支配する“創作者”からの開放を望むデッドプールは、マーベルユニバースの更なる根源、創作者のアイディアの源泉となった古典作品の集合体、アイディアバースの破壊を目論む。
巨大怪物の源泉、ギリシャ神話。吸血鬼の源泉、吸血鬼ドラキュラ。チーム物の源泉、三銃士。次々と殺されていく、古典作品の主人公たち。だがしかし、瀕死のマーベルユニバースからのメッセージを受け取った、探偵の源泉たる男。シャーロック・ホームズが多数の英雄を引き連れ、デッドプールの前に立ち塞がる!

キルズ・デッドプールあらすじ
愉快痛快、全次元のデッドプールさんが殺しあうよ!

サイレン(以下S)「あらすじバランス悪!」

ふじい(以下F)「というわけで、デッドプール・キラストレイテッド/デッドプール・キルズ・デッドプールの紹介だ。デッドプール・キルズ・マーベルユニバースと合わせての、デッドプールキルズ三部作の二作だな。それにしても、キラスト・レイテッドが邦訳されてよかったわー。キルズが出た日から、ずっと願ってた」

S「そんなに?」

F「前にも言ったけど、俺、起承転結のうち、キルズ・マーベルユニバースが起承で、キラスト・レイテッドが転結だと思ってるからね? そりゃあ、出てほしいよ。エンディング後のボーナストラックでありながら、真エンドでもある、キルズ・デッドプールも含めて」

S「ストレートに考えても、そりゃ3部作な以上、3本やってほしい!というのは人情だな」

F「まずはキラスト・レイテッドの紹介をするとして……一言で言うなら、デッドプールVS古典文学よね。もしくは、スーパー古典大戦withデッドプール」

参戦作品
ドン・キホーテ
白鯨
クリスマスキャロル
海底2万マイル
トム・ソーヤーの冒険
スリーピー・ホロウの伝説
若草物語
フランケンシュタイン
ジャングル・ブック
変身(カフカ著)
ベオウルフ
花木蘭(ムーラン)
シャーロック・ホームズシリーズ……extra

F「スパロボ風にざっと書くと、こんな感じ。全部書いたわけではなく、まだまだいるけど」

S「何作か、明らかに戦闘能力のない作品混じっているんだが」

F「馬鹿、オメエ、ナメてかかると痛い目見るぞ! VS若草物語なんか、デッドプールさん、マジ死にかけたんだからな!」

S「狂ってるな!」

F「狂ってるよ! スパロボのノリでこうやって紹介できる作品なものの、創作者とキャラクターの関係性、アイディアとは果たして何なのかという、メタを極めたテーマにも踏み込んでいる怪作です。頭脳明晰かつバリツを極めた最高の探偵シャーロック・ホームズと戦うのは、ホームズですら持ち得ない視点を持った怪人デッドプール。シャーロキアン(シャーロック・ホームズの熱狂的なファン)の方が読んでも、新鮮味がある対決なんじゃないかな」

S「で。すげえ簡単なあらすじで済まされたキルズ・デッドプールの話なんですけどね?」

F「キラスト・レイテッドの戦いも、終焉には至らなかった……ならば、根源とは何なのか。そう、俺ちゃんだ! そして始まる、スーパーデッドプール大戦! 既存ユニット、新規ユニット、大量参戦!」

S「きゃあ! じぶんごろし!」

F「今までの話の主人公は、俺達の知っているデッドプールとは別次元のデッドプール(通称:ドレッドプール)だったが……」

S「待った。ドレッドプール?」

F「ああ。俺もうっかり忘れていたところ、指摘されて気がついたんだが、今までキルズの主役を務めてきたデッドプールにはドレッドプールという個体名がつけられているんだよ」

S「ドレッド(Dread)……英単語の意味合いとしては、動詞としてなら~~への恐怖や、恐れること。名詞なら、恐怖や不安そのものか」

F「今作でのドレッドプールのポジションは、ヴィラン。キルズ・デッドプールの主人公は俺達の知るいつものデッドプールにして根源たるデッドプール……正史であるEarth616のデッドプールだな。つまりデッドプールがデッドプール皆殺しの計画を反対派のデッドプールたちと共に阻止しようとするものの、デッドプール皆殺し計画側にも多数のデッドプールが付いていて、デッドプールがデッドプールを殺す惨状になってデップーが」

S「待って。ゲシュタルト崩壊起こしてきたから待って」

F「簡単に済ませるなら、デッドプール一派VSドレッドプール一派の大戦争ってことだな。レディ・デッドプールやキッドプールにドッグプールにヘッドプールのような、デッドプール・コァの面々。デッドプールが捨ててきた身体のパーツをミックスして出来上がった、エビル・デッドプール。エイジ・オブ・アポカリプス版デッドプールこと、デッドマン・ウェイド。有名無名問わず、沢山のデッドプールが出ているな。デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウスに出てくるデッドプールの亜種は、フルコンプしてるぞ!」

S「読んでから見ると、おもしろさにプラス?」

F「オフコース! あとデッド・ヘッド・リデンプション。コイツもちょっと関係有るぞ!」

S「短編集だっけか?」

F「この本に収録されている短編“デッドプールが多すぎる”。キングプールだの2頭身プールだのベッドプールだの尻プールだの、色々なデッドプールが湧いてくる作品だが、ここに出たデッドプールも、結構端役として出ていたりする。別の短編には、デッドプール・コァも勢揃いしているし、副読本ポジションぐらいにはあるかもしれんな」

S「前半が既存デッドプールが多めで、後半が新規デッドプール多めかね……なあ、一つ聞きたいんだけど」

F「OK,OK。答えられることなら、なんでも答えるぞ」

S「172Pで殺されている、影で隠れて全身がよくわからないデッドプールなんだけどさ」

ノーコメント

F「彼が、何か?」

S「この人さ、ドラマのARROWとかに出てなかったっけ?」

F「おいおい。アレはDCコミックスのドラマだぜ? デッドプールは、マーベルの作品じゃないか」

デスストロークさん

S「装備とかさ、マスクについてるヒラヒラとかさ、スーツの鱗っぽさとかさ、このデスストロークさんにすげえ似ている気がするんだけど?」

F「うーむ。でも、色が違うしなあ……」

S「あくまで、別人だと言いはるんだな?」

F「いいか。勇気と蛮勇は違うんだ。俺にだって、危険を察知する能力くらいはあるぞ!」

日々雑談~2098~

スパイダーマン登場!『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』予告編

 4月29日公開なキャプテン・アメリカ3ことシビル・ウォー/キャプテン・アメリカの新予告編が公開。公開時期が差し迫っているだけあって、今までの断片的な予告よりも、かなり突っ込んだ内容に。
 新ヒーローブラックパンサーの勇姿に、遂にコスチュームを身にまとったクロスボーンズ。ウォーマシンの負傷に、取り返しのつかなくなった破綻と、どうなるんだコレはもう。MCUでくくった場合、10数作目となる作品ですが、それだけ続いた段階でも、まるで第一作のようなワクワク感があるのは素晴らしい。そんな新鮮味と、今まで培ってきた味のダブルアタックとはズルい。
 Twitterを覗いた感じ、やはり話題のマトとなっていたのは、“新人ヒーロー”スパイダーマンの参戦。歴史的には大重鎮でも若手オーラアリなコミックスよりも、ストレートに初々しさを演出できるポジションになった気がせんでもなく。まあ、コミックスでの最初期は、経歴経験もあって、他のヒーローをも圧倒する熟達のヒーローだったのですが。X-MENのサイクロップスやジーン・グレイらファースト・ファイブを一人で圧倒するぐらいに。
 今回のコスチュームもまた、今までのサム・ライミ版や映画アメイジング・スパイダーマンとは違うライン。特徴的なのは、目でしょう。目の黒縁。今まで映画で着たコスチュームも、目の所が黒く縁取られていたのですが、シビル・ウォー版は黒縁がより大きく見えますね。
 強弱の違いあれどもスパイダーマンの共通アイコンとして使われるだけあって、スパイダーマンの目の黒縁は特徴の一つ。スタン・リーと並ぶスパイダーマン生みの親の一人であるスティーブ・ディッコのスパイダーマンの黒縁は、目に見えて大きめです。だからこそ、特徴として受け継がれてきたわけですが。

スパイダーマン(スティーブ・ディッコ)

 そしてこのスティーブ・ディッコのスパイダーマンをベースに描かれたり作られたりしたのが、日本における池上遼一版スパイダーマンや、東映版スパイダーマン。池上遼一版や東映版は、最近のコミックスや映画のスパイダーマンより黒縁大きめで眼力が強い印象があり、ぱっと見、シビル・ウォー版スパイダーマンに似た感じがあるんですよね。そりゃ、日本における話題の潤滑油にもなるか。
 あとまあ、シビル・ウォー版スパイダーマンの目の黒縁が大きく見えるのは、表情に合わせて目が忙しなく動いているというのもあるでしょう。こうやって、マスクの目をCGで直接合成して動かす技術は、先に公開された映画デッドプールでも使われております。日本的には、シビル・ウォーの公開より後の映画ですけど。
 あああと、映画デッドプールですが、一つの壁と言われていた全米興行収入3億ドルを遂に突破したようです。チームものな作品を覗いた場合、もう上にいるスーパーヒーローは、スパイダーマンやアイアンマンやバットマンぐらいしか残ってない状況。スーパーマン(マン・オブ・スティール)が全米興行収入2億9千万ドルと、いわゆる門番でした。
 次は世界での興行総収入7億ドルの壁。ここを越えれば、中国での検閲やR指定を気にしないでの作品作りの幅も広がるはず。しかし大作ラッシュの影で、前代未聞な事態になっとるな、コヤツ。

日々雑談~2092~

 作品が好きか嫌いかで生じるいざこざは自分も体験したことがあるし、他者のトラブルを何度も目にしたことがあるものの。個人的には、好きと嫌いという真逆の者同士より、同じ筈の好きと好きが相容れない時の方が、エグい流れになる気がする。趣味が相容れないこともあれば、好きを人を殴るための武器と勘違いしていることもあり。縁も話もスッパリ切れる好きと嫌いよりも、相互理解や互いに譲れぬ点にくちばしを入れてしまった結果、泥沼化する感じで。
 何にせよ、人と人との関係は、難しいものです。

「デッドプール」日本公開が6月3日に決定 茶目っ気たっぷりティザーポスターも
 夏公開から6月公開になって、最終的に6月3日に決定と、夏という季節において最速クラスの公開となりました。劇場数も拡大中との噂も聞きますし、3ヶ月後が楽しみです。いやしかし、間が空いたことが、なんとなくいい感じに転んでいるというか。アメリカと合わせての最速公開だったら、ここまでのヒットを予想できず、かなり狭い範囲での上映でちょっと流して終わっていたかもしれん……。若干空きすぎという気持ちはあるものの、これはこれでみたいなところには、落ち着きつつありますね。
 
 去年放送されていたアルティメット・スパイダーマンの新シリーズとなる、アルティメット・スパイダーマンvsシニスター・シックスが、地上波に帰還! テレ東系列で火曜6:25分から! うむ、この5分の早さで視聴しくじったりしたら泣くに泣けないな!
 公式サイトを見る限り、悪役連合シニスター・シックスのメンツは、ドクター・オクトパス、グリーン・ゴブリン、クレイヴン、エレクトロ、リザード、ライノのようですね。ここで気になるのは、コナーズ博士としてSHIELDに協力していたリザードと、ピーター・パーカーの同級生であり、同じヒーロー候補生でもあった、ライノのヒールターンでしょうか。リザードの暴走はいつものこととして、ちゃんとヒーローとして活動していたライノがこうなる流れが読めない……。
 何にせよ、スパイダーマンの地上波帰還は嬉しいですね。ただ、こうなると今度はアニメの方のスターウォーズが、途中で終わるってことになってしまうんだろうか。それはそれで、寂しいな。