日々雑談~5781~

 西暦2000年、プロレスリング・ノアが出来て、DDTでは蛇界転生が幅を利かせていた時代。この時代の俺が「ノアに武藤が入る」って聞いたら「マジか!?」って喜んで、「DDTに秋山が入る」と聞いたら「なんで?」ってなるだろうな。まあね、ノアに何が起こるか知らんので、無邪気に三沢と武藤の邂逅に期待するだろうしね。DDTと秋山は、どう考えてもそこに行き着かねえだろうな。頭から煙が出るくらい考えても、たぶんわからんでしょう。

 漫画界に例えたら、鳥山明がサンデーやマガジンで新連載を始めるくらいに凄いことなんだけど、プロレス界の地殻変動がいかんせん派手なせいか、驚いているけど、腰を抜かすほどにはいってない感じ。本当だったらひえええ……と椅子から崩れ落ちてもおかしくないほどの話なんだけどね。

 実際今、業界トップの新日本プロレスが自分のとこの選手とフリーや外国人のレギュラー選手で十分回せる状況なので、そりゃあ今の新日本の枠外にいるレスラーはどうするかって話よね。元新日本の武藤ですら、おそらく今の新日本の流れに無理やり入れるかと言ったら難しいでしょうしね。新日本に追いつき抜かそうとしているノア&DDTが、こうして枠外の優秀なレスラーを集めていくのは、至るための手段の一つ。追い抜こうとすることへの本気さが、今日改めて理解できたわ。

日々雑談~5748~

 試合結果はジャンクマンもプリズマンも今後につながる金星だったものの、受け止める側であるペインマンとバイコーンの器量の差が出た結果、前者は始祖の格を落とさぬまま次戦に、後者は超神自体への不安を生じさせてしまった。キン肉マンにおけるプリズマンVSバイコーンはそんな試合だったんじゃないかと。プリズマンというか王位争奪戦の超人が能力の過積載気味ってのもあるけど、バイコーンが神としてのスペックと角しか無かったのがなー……ガンマンのエルクホルンに、インパクトで勝ってるとはちょっと言えないしな。

 技に対してリアクションを見せないことでジャスティスマンがしょっぱい呼ばわりされてるけど、別にあれはあれでジャスティスマンのキャラ立ちに成功しているのでいいんじゃないか派。VSテリーマンやVSアシュラマンにおける姿は、若くてイキの良かった三沢や川田の前に壁として立ちはだかったジャンボ鶴田のごとき最強そのもの。鶴田は独特のオーバーなリアクションが重みを失わせていた面があったし、ジャスティスマンの鉄面皮自体はイメージ的に悪くないでしょ。

 そもそも今、相手においそれと乗らない鈴木みのるが第一線にいる時点で、無条件に相手の技も世界観も受けることがレスラーならではってのも、もう古い発想だとは思うんだけどね。もともとこれ、強いレスラーのイメージを作り出していた∪系の格闘技プロレスがガチの格闘技とは違うと分かってきた辺りで、その代わりに創作上で誕生したプロレスラーの美学にして呪いじゃないかと。ここらへん、腰を据えて一度分析してみたいな。
 

日々雑談~5593~

WWE「地獄の墓堀人」アンダーテイカーが現役引退

 WWEの重鎮ジ・アンダーテイカーが引退。墓掘り人やバッド・アスを行き来しつつ、出入りの激しいWWEにおいて1990年から今日までの30年間スーパースターとして在籍。アメリカに比べ、日本は団体の枠組みが強いとは言われてるけど、30年間ずっと同じ団体で目を光らすとまでなると、中々居ないわなあ……。いやそもそも、30年間続いている団体を探すだけで大変なんですが! 日本で似たタイプとなると、年齢キャリアにイメージカラーも一緒な蝶野正洋かな。アンダーテイカー、世代的には闘魂三銃士や全日四天王と同じくらいなのよね。亡くなった方や既に引退した方も居るとなると、引退も有り得る話か。

 ブロディと手を合わせて現役となると、藤波辰爾もそうだよなあ。ぱっと思いつくだけでこの二人がいるので、探せばまだ日本にもアメリカにも居る気がする。しかし、団体の重鎮となったアンダーテイカーのデビュー戦が、放浪の大物であったブルーザー・ブロディってのはなかなかおもしろい話。プロレススーパースター列伝だったら、巻き込まれて2~3人再起不能になってるエピソードが作られそう。

日々雑談~5858~

 いやこのラスト一コマ凄くない!? ダークヒーローの定義付けだけでなく、今まで立ち場が不明瞭だった残虐超人のポジションも、ここでしっかりと固定。この一コマを持ってして、キン肉マンの読み切り群の中でも頭一つ抜けているといっても過言ではなく。でも次の超人血盟軍結成秘話も、王位争奪戦の「ソルジャーが正体を明かす前に離脱したのに、やけにアタル兄さんを察しているアシュラマン」のミッシングリンクを埋める、結構重要な話だったりする。まあアレだ、最近のキン肉マンの読み切りは、どれも面白いな!

 日本人レスラー対外国人レスラー、日本人のエース同士の対決の後に生まれた、団体内ユニットによるイデオロギー闘争。キン肉マンの連載期間は、新日本プロレスで維新軍やはぐれ国際軍団やUWF軍団の登場でイデオロギー闘争が急速な成長を遂げた時期でもあります。ジャパンプロレスの誕生で、対外国人レスラーがメインだった全日本プロレスにも火は伝播し、やがて天龍同盟やnwoジャパンやCHAOSや鈴木軍やCRAZY-MAXや蛇界転生のようなユニットが各所で次々と生まれ、ユニット抗争は当たり前の今に繋がっていきます。

 残虐超人は当時合った概念がまだ日本のプロレスで薄かったからしょうがない一方、やっぱ2世開始時に残虐超人を悪魔超人や完璧超人とあわせて悪行超人にしたのは不味かったよなあ……。他団体もしくは外国人レスラーのポジションだった悪魔超人や完璧超人と組むことで、残虐超人のアイデンティティがねえ。先達であるラーメンマンやカレクックやウォーズマンが正義超人入りしたままだったので、そのあり方はさらにあやふやに。作品のリスタートという、定義付けがしやすいタイミングを逃したってのはあるわね。

日々雑談~5807~

 ノドがイガっぽいので、少し熱を測ってみたら微熱。初期症状にしてもあまりに軽いので、インフルエンザやコロナではないとは思うんだけど、今日はじっと様子見。ちょっと前にかかった風邪に似てるので、たぶん同じ症状っぽい。声も全然カスれてないしな。
 しかし今冬は、これで二回目の風邪か。暖冬なぶん、自分の中に甘えというか、これぐらい平気だろうという楽観が生まれ、それが原因になっている気がするぜ……。

 

 今日行こうかとも思ってたけど、結果的にチケット取っておかないでよかったというしか無い。病気をうつす可能性だって0じゃないし、病気がうつる可能性だってあるわけで。

 おそらく、オリンピックレスラーという経歴と生まれ持った体格では、日本のプロレスラーでも上位クラスなのが中西。外国人に当たり負けせず、豪快な技を繰り出す姿は、プロレスラーとは怪物であるとのラインそのもの。何処に言っても誰もが目をみはる、プロレスラーとしての王道タイプですよ。新日系だけど、王道!

 思いもよらぬトラブルや怪我、優しさにムラっけと、もともと一流ではあるものの、あと一歩、あと一歩何かがあれば新日だけでなくプロレス界全部を牽引できる存在だったのに……! となるのが、個人的な中西学への評価。ポテンシャルは最高峰だったと思うんですよ。すごい人であったからこそ、もったいなさがどうしてもね!

 やはりレスラーの引退には、お疲れさまとありがとう。今後の人生も、応援しております。