日々雑談~2302~

第89回アカデミー賞ノミネーション

エイジャックス「あー……確かにお前は、前哨戦のゴールデングローブ賞やら何やらに、沢山ノミネートされたよ。でもな、残念ながらアカデミー賞へのノミネートは、0だ」

フランシス(コミックス)

 ううむ、イケると思ったけどダメだったかーとなりつつも、これは実にらしいオチが付いたなという感情も。制作準備段階からここまで、無理からの大逆転を重ねてきたのだから、ここで順等からの逆転負けをくらってもしゃあない。下手にこれ以上権威が付くと、めんどくさくなって持ち味殺されるんじゃないかというのもあり。 自分の速度(ペース)で近づけばいいよネ。心に冒険を!

アベンジャーズ アッセンブル!

 それはそれとして、視覚効果賞のドクター・ストレンジ、メーキャップ&ヘアスタイリング賞にスーサイド・スクワッドと、アメコミ系映画が皆無のオスカーでは無いのよね。ドクター・ストレンジはCMを観ただけで、3D推しなのが分かるほどに不思議な映像。なんかめっちゃ酔いそうだけどどうすっかな。そしてスーサイド・スクワッドは……エンチャントレスの妖しさやキラークロックのグロさはスゴかったけど、あとひと押しなにかが……やはり、ハーレイ・クインのツインテールが決め手なのか。きっとそうだ、いよいよツインテールが天下を取る瞬間が来てるんじゃないかなー!(青森方面に叫びつつ

日々雑談~2295~

「そこで一つの仮説なのですが……さらに以前はもしかしたら、ウェイドはスレイドと呼ばれていたのでは……?」

 こんな感じで、デッドプールのおもしろ起源説流してみてえなあ……。そんな今週のキン肉マン。完璧超人の長として振る舞う武道、神話じみたエアーズロック秘話。話として肝心要なところは全て研磨された美しさがあるのに、ミートくんの面白グロロ起源説やゴールドマン&ザ・マンの巨大彫刻が全部持っていってしまっているのは、ホントずるいわ……今回の話、当時のザ・マンのゴールドマンへの肩入れっぷりが感じられて辛い。二人っきりで特訓をつけるって、完全に後継者としての扱いだからなあ。武芸者なら、秘伝を伝える相手。ああ、深く考えてしまうと、辛い。

 明日、冬コミで配布したおまけコピーこと「アメコミカタツキ~マキジと学ぶブラックパンサー~」をWEB上で公開する予定です。蒔寺楓とブラックパンサー、二人の黒豹が交錯する時、導き出されるものとは……!? それでは明日までお待ち下さい。なお、ちょっとだけイベント配布分より違うトコがあります。ちょっとだけね。

日々雑談~2291~

 いいですか、アニメ「CHAOS;CHILD」は本日からですよ! AT-X、サンテレビ、TOKYO MXが観れる方はお忘れなく。先行したAT-Xはもう終わって、サンテレビとMXはあと少しで開始!
 自分のとこは三局とも電波が入りませんが、幸い明日やる局の電波が入ってくるので、一日だけ我慢の子です。できれば、ツイッターでのネタバレも回避したいところですね! ……でも、少しだけ調べてみるか……一時間SPってのが、気にかかるよね……。

 ゲゲーッ!? あ、あかん! まさかこう来るとは思ってなかったよ!?
 とりあえず、うん、第一話を見れる瞬間まで、調べるのは我慢した方がいいんじゃないかな!? こ、これはズルいな。完全に予想外だった……。

 

【最重要】アメリカ製作者組合賞ノミネート発表!「デッドプール」がサプライズ候補!!

 ゴールデングローブ賞に引き続き、アメリカ製作者組合賞にもノミネート。これはひょっとして、デッドプールがアカデミー賞ノミネートというのもあるんだろうか……。最もデッドプールは、既にアカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にスーサイド・スクワッドと共にノミネートされているので、こうしてアメリカ製作者組合賞にノミネートされたことは、改めてアカデミー賞の作品賞や主演男優賞へのノミネートに繋がるってことですね。しかしメイクアップ&ヘアスタイリング賞、デッドプールの腐ったアボカドのような顔やハーレイ・クインのツインテールが天下を取る可能性があるってことですね! この間、映画に関してはざっくり書いたけど、ホントすげえ時代になったもんだぜ。

2016年デッドプール伝説~映画編~

ふじい(以下F)「2017年、あけましておめでとうございます! ちょっと遅れちゃったけどね!」

サイレン(以下S)「おめでとう。とは言え、俺とお前さんは大晦日仲間内で集まって年越してたから、改めて言われてもって感じだな」

F「ああ。大晦日、周りが年齢相応に家とかローンの話をしている中、お前だけ蝶野正洋にビンタされそうになっている山崎邦正見て、ゲラゲラ笑ってたよね。なんつーか、お前見てると安心するわー」

S「いきなり何見下してやがるテメエ」

F「みんながゴルフ初めて、打ちっぱなしに通っている話をしている中、リアルタイムでガチャの打ちっぱなしをしているというのも中々にロックだと思うの。それはそれとして、2016年の話、2016年のアメコミの話ですよ。いやほらこのサイト、アメコミ系サイトとしての側面も強いわけですし?」

S「ここ最近、FGOとゴリラの話がメインだったけど。むしろアンタ、FGOとゴリラを悪魔合体させたよな?」

F「アメコミと言えばゴリラであり、つまりゴリラはアメコミで、何ら問題ない。つーかほら、絶対需要被ってるし」

S「適当なこと言ってんじゃねえと言い切れないのがまた」

F「まあなんだかんだで、2016年のアメコミは熱かったね! どうせだからさ、当サイトでも2016年のMVPとなるキャラを決めようじゃないか。投票とかそういうのは無しで、あくまで個人的に。あえて言うなら、肉雑炊賞。じゃあさっくり発表しちまうか。2016年の主役となったキャラクターは……マーベル・コミックのデッドプール! おめでとう! はい、拍手!」

映画デッドプール はじまるヨ!

S「…………」

F「お前、なんで黙ってるの? ここは、わかってた!とかやっぱな!とか、そうやってツッコミ入れるトコじゃないかな! もしくはズコーッ!って派手にコケてみたり!」

S「いや。俺、今回犬溶接マンかなーって思ってたから」

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F「それでもいいんだけどね!? 確かに今年の犬溶接マンは凄かったよ。遂に“何故彼は犬を溶接するのか?”という疑問に、一つの終止符が打たれたし。しかもその答えが、神話世界に足を踏み入れつつ、ただ一人の犬溶接マンではなく、人類史に何人も居た犬溶接の戦士たちにまで話が広がっているんだから、とんでもねえよ」

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S「いやお前、いくらなんでもそれは……(当該話を借りて読んでみる)……ホントだ。ちゃんと納得できる形で、犬溶接マンの動機も歴史も纏めている」

F「なるほど。そういうことでしたか。こう納得できる時点で、ヤバい。犬溶接マン、相変わらずヤバい。でも、今回はデッドプールだ。おそらく犬溶接マンには、別の機会が待っている。というか、今年のMVPにしないのは、流石にデッドプールが可哀想すぎる。この二つのポイントを同時に成し得た年って、たぶんこれから先も無いからな!?」

・主演映画の大ヒット

・コミックスにおけるキャラポジションの進化

S「主演映画の大ヒットは、続編が成功すれば達成できることだから……これから先に無いっていうのは、キャラポジションの進化の方か」

F「うむ。2016年のデッドプールは、スパイダーマンやウルヴァリンのような“マーベルのメインイベンター”の域にたどり着いたと言っても過言ではない。コレに関しては後に回すとして、まずは映画方面について触れてみようか!」

 

F「まず、2016年のアメコミ系映画の状況としては、シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生。一昨年の段階では、2016年はこのメガトン級の2作が引っ張っていくと予想されていたな」

S「シビル・ウォーも実質キャプテン・アメリカVSアイアンマンだし、マーベルとDC、両者のヒーロー対決が鍔迫り合いする展開になったわけだ」

F「バットマンVSスーパーマンがあるから、本来別の路線で考えられていたキャプテン・アメリカをVSアイアンマンなシビル・ウォーに変更してぶつけてきたってえのは、ホントでも冗談でも嘘っぱちでもガチンコだよな! だが、そんなヒーロー大戦に肉薄する、ダークホースがマーベルとDC、それぞれから出現! 映画デッドプールスーサイド・スクワッド! 全世界で話題沸騰! 拡大するファン層! え? なんでコレこんなに売れちゃったの……?と困惑する制作側の皆様!」

S「困るの? 売れて困るの?」

F「いや真面目な話、売れたのは万々歳だとしても、売れ過ぎで今後数年における路線の見直しは必須となったというか……だって、全米興行収入だけで言うなら、X-MENスピンオフなデッドプール(3億6000万ドル)が本丸であるX-MEN:アポカリプス(1億5000万ドル)にダブルスコアつけちまったんだぜ? X-MEN:アポカリプス、面白いのに……悪の行く手を阻む鋼鉄のX!のシーンなんか最高なのに……」

S「あ。俺もX-MEN:アポカリプス観てないわ。睨むなよ、俺上映当時、修羅場ってたんだよ!」

F「わかってるさ。でも、もうソフト化も配信もされているから、早く観とけ。くっそ面白いから。話をちょっと戻すと、映画X-MENシリーズトップクラスの売上を果たしたデッドプールと同じダークホースなスーサイド・スクワッドも、全米興行収入でバットマンVSスーパーマンに肉薄してる。3億3000万ドル対3億2500万ドル。その差、500万ドル。でけえ数字ではあるものの、興行単位で見れば僅差よ? つーか、デッドプールは3億6000万だから、バットマンVSスーパーマン超えだな。ただまあ、全世界での興行収入となると、バットマンVSスーパーマンはこの2作に1億ドル以上の差をつけているんだが。この差は、デッドプールもスーサイド・スクワッドも、ドル箱市場の中国で上映しなかったってのがデカいね。中国は単体で1億ドル稼ぐ市場だから」

S「ううむ、スピンオフポジションな映画が、ここまで来るとは……」

F「そう。そこだよ。その驚きを、みんなが共有したのが2016年のアメコミ映画市場だったんだよ。俺だってデッドプールにはかなり高い期待値をつけていたけど、まさかここまでとは思わんかったよ! このBOXOfficeの2016年スーパーヒーロー映画一覧見てみ? Production Budget(制作費)のトコ!」

S「うん。みんな1億ドル越えの制作費なのに、一つだけ5800万ドルな作品があるね」

F「日本基準で考えると5800万ドルは大金なんだけど、こうして並べてみるとデッドプールの制作費、群を抜いて少ないのよ……。この少なさは、期待値の低さを表しているというか。少なくとも、金を引っ張れる商材と、企業やスタジオに認められてなかったわけで。だってこの金額、映画X-MEN第一作(7500万ドル)より低い、X-MENシリーズの最下位なのよ?」

S「それでいて、X-MENシリーズ最大級の売上を出したのかよ……確かにそれは、色々な人の計画や予定が狂うな」

F「アメリカの大統領選で、有力視されていたヒラリー・クリントンをぶっこぬいて、ドナルド・トランプが大統領になったじゃん。それと同じ。様々なところで、今までの視点やデーターでは対処できない変化が起こっている。デッドプールやスーサイド・スクワッドの躍進は、その気付きとなるタイミングの一つだろうな。そして、映画やドラマといった映像作品が、コミックスから独り立ちしようとしているのがハッキリしてきたんじゃないかな」

S「世界的なキャラクターの歴史や知名度で言ったら、黄金コンビなスーパーマンやバットマン、映画としてキャリアを積んできたアベンジャーズやX-MENに、デッドプールもスーサイド・スクワッドの面々は相手にならんだろうしな。ところがデッドプールもスーサイド・スクワッドも観客に支持されたと」

F「日本の興行収入で順位をつけても、デッドプールはシビル・ウォーに次いでの2番手だからね。こりゃあ、中々だよ」

S「へー。バットマンVSスーパーマンを抑えてたのか」

F「最も、ロシアやオーストラリアやフランスやドイツだと、デッドプールがシビル・ウォーすら抑えているので、日本もまだまだって感じはあるんだが」

S「上には上がいるというか、どうなってるんだ世界!」

F「しっかし、だんだんコミックス基準ではこう!というのが、映像作品に対して通じなくなってきているんだよな……。コミックスのキャラクターとしての人気や格や地位が映像作品での人気に直結していないし、作数や話数を重ねて巨大化していくことで、映像作品が独自の世界観とファン層を掴んでしまったというか。知識面は小ネタとして生き続けるけど、概念や常識にはズレが出てくるだろうね。この辺の話は、後の総括で纏めたいけど」

S「後の総括ってことは……この記事、続くの?」

F「ちょっと長くなってきたからねえ。コミックス編と総括編、どう分けるかはまだ考えているけど、続くってことで。つーか、不振と言われたX-MEN:アポカリプスも2016年の全世界興行収入ランキングで現在13位につけてるんだよな。上位には当然、デッドプールを含めたアメコミ映画がゴロゴロいるわけで。市場は向上の一言よ。ここに各作品のコストや期待値が入ってくるから考察のしがいがあるわけで。野球のバッターで例えたらこんな感じ」

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 
期待の4番としてシーズン通して打ちまくる。圧倒的MVP。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
4番として十分チームに貢献したものの、年俸的にはもう少し打ってほしかった。

デッドプール
球場でクダまいてたオッサンをやけっぱちで打席に立たせてみたら、満塁サヨナラホームラン。
場外まで飛んでいった球を見て、監督や選手は唖然。オッサン、いい笑顔でダイヤモンドをウィニングラン。

S「どうしてこうなった……!?」

日々雑談~2261~

 というわけで、邦訳版デッドプール VS. サノスが発売されました。死の女神デスが行方不明を前に、恋敵の二人が手を組んだ! ……と言うか、こうしてちゃんと直接デッドプールとサノスの二人で居ることが、珍しかったりもします。サノスは、デスとらぶちゅっちゅ生活に突入寸前だったデッドプール(亡骸)に不死の呪いをかけて妨害しているし、デッドプールもまたもしかしたらサノスの情熱がいつかデスの心を動かすんじゃないのかと怯えてもいる。ただ、どちらかと言うと間接的な妨害や争いであり、何度も直接対決するような間柄ではありません。まあ、傭兵デッドプールと宇宙の覇者サノスでは活動のフィールドも違うし、そもそもサノスが強すぎて、直接対決でよっぽど強力な補正がかからない限り、デッドプールがワンパンで負けるわけですが。サノスもほぼ不死みたいなタフネス持ってるし、基本通常火器が最大火力なデッドプールだと、HP削れるかどうかすら怪しいわけで。いやーサノス、伊達にマーベル・シネマティック・ユニバースのラスボス候補なわけじゃあねえです。

 こう、対決や共演のイメージが先行しているわりに、意外とその回数自体は少ない例としては、デッドプール&スパイダーマンもあがってきますね。そして、デッドプール VS. サノスと同じように、この二人を主人公としたSpider-Man/Deadpool(未邦訳&連載中)というコミックスが近年刊行されました。この二作は、イメージに追いつくための作品、需要に応えるための作品なのではないかと。ぶっちゃけこれ、見えてる金鉱脈ですしね。だったら、掘らんのは勿体無い話。

 デッドプールに冠したい二文字は“許容”。どんなものでも飲み込み、どんなイメージをも糧とする、まさにネット時代の申し子。解釈による否定が、ホント肌に合わないキャラなんですよね。スパイダーマンとデッドプールのカップリングだって、ちょっと前にはその回数や資料を持ってして「ありえない!」との言説がありましたが、Spider-Man/Deadpoolが公式より出てしまった今となっては、ハシゴがガターン!と。なんつーかうん、自分の考えで一色に染めようとするのが、ホント向いてないんだな。マウンティング的な思考の天敵っぽいし、だからこそ人気者となった今でも、自由闊達な空気を残しているのかもしれない。いやーやはり、どこまで行っても、特異なキャラだわ……だからこそ、やれるとこまでは追ってみたいねえ。