フューチャー・アベンジャーズなコラム~その1~
マーベル・フューチャーアベンジャーズ第一話! ここから始まる、新たな物語!
ヒーローのいる世界を描いた作品が多い昨今、マーベルという豊かな土壌を踏みしめ、豪速球を投げるその姿勢。イエス! としか言いようがないッスね!
この作品におけるアベンジャーズのアイアンマンにキャプテン・アメリカにソーにハルクにワスプと言った編成はディスク・ウォーズと同じメンバー編成+同じCVとなってますが、レッド・スカルの清川元夢さんもディスク・ウォーズとの同一キャストですね。コイツは嬉しいサプライズ。しかし、最初から強いレッド・スカルが出てくると、なんだかクライマックス感ありますね。いやほら、この間までテレ東でやってた、アベンジャーズ・アッセンブルの方も最初からレッド・スカルだったけど、あっちはゲッターエンペラーとマジンガーZEROにガン付けられた時の闇の帝王レベルで憔悴してたし……いや、第一シーズンでは前シリーズでレッド・スカル頑張ってたのよ? 第二シーズンから放映開始したテレ東では、第二シーズン未放映だけどな!
ヒドラによる、悪党集団アベンジャーズの映像。うーん……正直、悪の組織にしては手心があるというか。ここは、ワールド・ウォー・ハルクの時、ハルクが想像したクッソ悪そうな顔しているイルミナティの皆さんを見習って欲しいところですね。
あと、個人的に気になったのは、複数のヴィランらしいキャラをを引き連れているキャップの姿。いや、今コミックスでヒドラ・キャップとかやってて、妙に馴染むよね? とかじゃなくて、正義のヒドラの敵である悪党キャプテン・アメリカが率いているってことは、もしかしたらヒーロー転向組、最低でも非ヒドラ系のヴィランなのかなあと。マコトの夢の中の話なので、余計な深読みかもしれませんが。
この影がかった一同の正体、アニメに際しデザイン変更もあるので、確証は持てないものの……予測としては上記画像左からリザード、不明(パイルドライバー?)、グレイガーゴイル、不明(ダイヤモンドバック)かなあとも。不明と書いた二人はシルエットが似てるなーぐらいなので、自信は無いです。特に、パイルドライバーは違う気がするね。名前を出したリザードはディスク・ウォーズと似通ったデザインなのでほぼ確定、グレイガーゴイルはマーベル広しと言えどもあんな襟のめっちゃ立ったマントで上半身裸なヤツ、そうそう居ねえよ! ということで。
つーか、同じ世界観に5人以上居たら困るファッションだわ。
主人公はヒドラにより遺伝子操作され超能力を得た少年少女たち。ヴィランとして作られ、その正義や意思はヒドラにより歪められていた。こうして書いてみると、マコトたちの出自ってかなりハードよね。ウルヴァリンの遺伝子ベイビーで過酷な人生を歩んできたX-23級。児童向けアニメといえば、まっすぐさを持つ少年少女の出番だけど、ヒドラの介入によって、まっすぐさの始点に揺らぎが。なるほど、こうやって初期条件をいじることで、王道から外れぬまま展開に変化を持たせることができるわけか……。
あと、公式サイトに名前が無かったオリキャラなブルーノも気になるね。マコトと友情を育みつつ、悪を是とする姿。退場して何かのきっかけになるのか、ライバルポジションになるのか、改心して追加戦士ポジションになるのか。どう転んでも、面白そうだわい。
第一回目となる今日の紹介は……最初からクライマックスな導入部にて、アベンジャーズ&マコトたちと激戦を繰り広げていた謎のロボについて。作中そいつだとは断言されてないけど、妙に一部メディアでの登場とビジュアルが似ていたので、あえて押し通る! まあほら、実は違ってもそれはそれで資料になるので、そこんトコはファジーで行くのがウチ流よ……!
第一話で最も謎の存在と言えば、ヒドラのスシ親方(クレジット参照)。たぶん、ゲット・ジローの関係者じゃないですかね(適当
ウルティモ
まず、細かな解説を始める前に、フューチャー・アベンジャーズ第一話導入部で暴れていたロボと、映画準拠の設定を持つゲームIRONMAN2で登場したウルティモを比べてみたい。
並べてみると、左腕より右腕のほうが長い体型、ドクロに似たヘッドデザインと、両者の共通点は多い。このタイプのウルティモは、アイアンマンのAIであるジャーヴィスをコピー、AIMを始めとした様々な組織の力を結集することで、高層ビルサイズの破壊兵器として完成したものの、アイアンマンとウォーマシンの共闘により撃破された。様々な重火器を積み込み、サイズに比例したパワーを持つ恐ろしい存在だったものの、平行世界同士で比べた場合、まだこのウルティモは大人しい個体である。
何千年も昔、とある惑星にて終末装置(The doomsday device)と呼ばれるロボット“ウルティモ”が完成した。意思無きウルティモは、プログラミングにひたすらに従い、数多くの惑星や文明を破壊する。だが、とある惑星を破壊しようとした際、生き残りの必死の抵抗によりウルティモは地球に墜落、そのまま機能を停止する。中国の奥地にて眠っていたウルティモだったが、中国には異星文明や古代文明の知識と10の指輪を持つ悪党、マンダリンがいた。マンダリンはこのロボットが強大な力を持つことを確信、サルベージしたウルティモの再起動に挑む。
やがて、マンダリンは再起動に成功。マンダリンの支配下に置かれた殺戮兵器ウルティモは、マンダリンと対立する中国軍を虐殺。更に、マンダリンのライバルであるアイアンマンと交戦する。強大なパワーと耐久力、更には巨体に見合わぬスピードに目から放つ破壊光線。アイアンマンですら歯牙にかけぬほどの破壊力で暴れまわるウルティモだったが、活火山に突き落とすというアイアンマンの奇策の前に敗北。火山の活動が活発となったのは、皮肉にもウルティモの度を越した破壊活動が原因だった。
アイアンマン、そして地球の力に敗北したウルティモだったが、まだその機能は健在だった。マンダリンに再び回収されたウルティモは、何度もアイアンマンやアベンジャーズの前に立ちはだかる。自己修復機能を持つウルティモは、やがてマグマの力も克服。地熱エネルギーを自身の燃料へと変換することを学び、大陸プレートを直接歪めて地震を起こせるほどのパワーも得る。ウルティモにはアップデートの概念が間違いなく存在している。
アベンジャーズと対立する殺戮ロボットとしては、ウルトロンと似通っているところがあるが、ウルトロンとウルティモには大きな違いが存在する。ウルトロンには意思があるが、ウルティモには意思がない。ウルティモはプログラミングされたとおりに動く、純粋たる破壊兵器である。終末装置という異名とは別に、ウルティモに与えられたもう一つの異名。それは『The Living Holocaust』。破壊と虐殺しか知らない、希望なき機械。それが、ウルティモの全てだ。