発売直前企画 デッドプール・マーク・ウィズ・ア・マウスとは!
ふじい(以下F)「デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス邦訳発売、ばんざーい!」
サイレン(以下S)「え? なに? お前またヒットマンの時みたいに暗躍してるの?」
F「してないよ!? 1ファンとしての、万歳三唱。以前、記事内でまず買うならコレだ!って推したことあるタイトルだしね。Amazonにレビュー書いたりなんかもして」
S「そりゃあ、お前がこのタイトルを推す姿は、前々から見て知ってるけどさ」
F「百聞は一見に如かず。でもいかんせん、洋書ではこの一見のハードルが高い! でも邦訳されることで、言語の壁、流通の問題、この二つが解消される。人に勧める上で、こんなに嬉しいことはない」
S「あと洋書版、プレミアついてるし、価格面の問題解消も大きいな。3000円代とはいえ、フルカラー300P超でこの値段は、とんでもないぜ」
F「3000円出すかどうかが悩みどころだけど、そこを突破してしまえばまずお得。もう、何も怖くない! じゃあ、改めてマーク・ウィズ・ア・マウス(以下MWM)のここが見どころ! ここが良い! アピールポイントを128種類程……」
F「じゃあ適当に絞ってやるわ。まったくもう、お前のせいで、100以上のアピールポイントが無駄死にだよ。せっかく書いたのになあ」
S「なんで俺が悪い流れに。なら、俺だけでも読んでやるから、テキストファイルで送れよ。アピールポイント」
F「よし。細かいことは忘れて、サクサクと纏めていこうか」
S「そもそも、本当に細かく100上げたら、起承転結全部書くはめになって営業妨害になるだろうが……」
その1:豪華なストーリー、キャラクター、アーティスト
F「なんと言っても、てんこ盛り! パラレルワールド、宇宙キター!、魔法! 言うなれば、ディケイドからウィザードまでの平成仮面ライダーの要素が一挙集結と言っても過言ではない! そうそう、恐竜も踊っちゃうから、もはやニチアサヒーロー制覇と言ってもいいな! メインは、ボンクラ御用達のゾンビというのも、たまらねえ!」
S「おい。仮面ライダーWの要素は」
F「僕たちは、二人で一人の……」
S「あるね! 確かにあるね! ダブルほど、綺麗じゃないけど! で。オーズは? 一応プトティラコンボで恐竜繋がりにはできるが」
F「……」
S「まさか、上下合体で、オーズと言い張るんじゃないだろうな。コレ強いて言うならパイルダーオンのマジンガーZ。てーか、ピグマン子爵とマジンガーの間の子?」
F「てんこ盛りなのは、宇宙や魔法といった要素だけじゃないぜ! マーベルユニバースから、多数のヒーローやヴィランが登場! キャプテン・アメリカ! ウルヴァリン、ニック・フューリー! すげえ、この三人の名前だけで家が立つ! X-MENの有名キャラも、出てくるよ!」
S「それだけじゃないよな。メジャーどころだけじゃないよな!」
F「Marvelバカルテットのレッキングクルー、一人アベンジャーズのムーンナイト、能力だけが映画出演のアブソービングマン、ジャングルの王者ケイザーと、普通のシリーズでは目立たないようなキャラもでっかく登場! そしてAIMやヒドラのような悪の組織も大挙集結。更には、デッドプール自身も多元世界をめぐることで増殖!? 正しく、てんこ盛りよ!」
S「そうっすね。そもそも、話の発端となるキーキャラクターが、マーベル・ゾンビーズの世界から来た、もう一人のデッドプール。体が吹っ飛んで頭だけになったヘッドプールなワケで。ところで。世間一般のイメージ、まともな姿で出てくるキャラは、いかほどかね」
F「か、片手で足りるかな……? ええ。全員、ゾンビ化してたり、思いもよらぬ格好をしていたりと、こちらの想定を越えるような登場をしやがります。コスプレがあまりに似合いすぎてナレーションにパーフェクトとまで言われるウルヴァリン。ゾンビ化し、デッドプールと空中戦を演じることとなるX-MENの有名キャラ。邦訳史上、屈指のとんでもない目にあうキャプテン・アメリカ。どれも一癖あって、なんかもう困るわ!」
S「てんこ盛りと言えば、アーティストもてんこ盛りだよな」
F「場面ごとの短期登板という形で、ゲストアーティストが複数人参加しているけど、この中で最も目立つのはロブ・ライフェルドだな。90年代を自分の色で染め上げ、デッドプールを産んだ、スーパーレジェンダリーコミックアーティスト」
S「キャラクターの生誕に関わったアーティストの登場。これまた本の価値が上乗せされるな」
F「つまりは、オリジンの一端に触れられるってことよ。仕事にさんざん文句付けられてネタにされるタイプのアーティストだけど、正直MWMのロブは普通に仕事こなしてます。刀の鍔が簡単かなーぐらいで」
S「この後、ロブはデッドプール・コァもメインで担当することになるけど、そっちもそこまでアレじゃないしなー」
F「いくらネタにすべき絵であって人であったとしても、あんまりしつこいと食傷気味になるのヨ」
その88:MEGANEですね!
F「グラマラスなメガネっ娘であるDrベティがヒロイン。それだけで、素晴らしいと思うんですよ。神棚に飾るくらいに」
S「お前が幸せなら、それでいいよ」
F「デッドプールの好みであるグラマラスで知的な女性、当然知的ということで彼女達は知性の象徴である眼鏡をかけている率も高いわけですが。だがそれでも、ここまで中編丸々一本、メガネっ娘がヒロインであることは珍しい! なので、みんなMWM買うと、幸せになれるヨー」
S「ところで、冒険の友となる存在といえば、ビルのことも忘れちゃいかんと思うのだが」
F「ああ。ボブのパチモンの」
S「身も蓋もねえ!」
F「ボブはヒドラの戦闘員で、ビルはAIMの戦闘員。ただ倒されるだけでしか無い雑魚がサイドキック、しかもそれなりに相棒としていい仕事を! なんつーか、デッドプール誌らしいとしか言いようのない、世界観だよね!」
その102:ココから始まるストーリー\welcome!/
F「シークレット・インベージョンは他の本で張られた伏線が一つに集結し、バットマンの梟三部作(梟の法廷、梟の街、梟の夜)は複数の冊子により一つの事件を補完。そんな中、デッドプール:MWMは別に他の事件と係ることもなく。せいぜい、マーベル・ゾンビーズと少し関係が有ることぐらいかな」
S「キーキャラクターであるヘッドプールの由来か。でも由来なだけで、ゾンビーズ本編とはあまり関係ないな」
F「ああ。別にゾンビーズを読んでなくとも、必要な情報は本編の中で補完される。つまり、この一冊で済むと。一応、MWMから、オールデッドプール大集結なデッドプール・コァに続くが、MWMだけで完結しているからな。3000円というと高額に見えるが、3000円ポッキリで終わり!と考えれば十分安い」
S「アメコミの魅力といえば、世界観の広さ。だが、こうやって絞るのも悪くはない。必然的にハードルも下がるし」
F「マーベルユニバースの片隅には、大事件にも大戦争にも関わらない、こういうヤツもいる。ある意味、世界観の広さを証明する存在とも言える。世界の片隅で、こういう面白おかしく生きている男が居てもいい。それが世界だ」
S「でも待った。確かに世界の本流とは関係ないけど、この時期◯◯◯◯の◯◯◯が替わっていたことは、この作品にモロに影響してね?」
F「あ! そうだ! そこは影響しているわ! マーベルユニバースの重要ポジションである◯◯◯◯の◯◯◯として出てくるの、アイツだもんな!」
S「今はもう、元の鞘に収まってる◯◯◯◯の◯◯◯! でもまあ、話において大して影響が有ることではないな」
F「結果的に短期登板となってしまったので、◯◯◯◯の◯◯◯として振る舞う彼、もとより彼の姿自体が今となっては希少かも知れんね」
F「100を超えるアピールポイントから厳選しての紹介。駆け足になってしまいましたが、デッドプール:MWMはだいたいこんな感じの面白い作品、この辺、伝わりましたでしょうか?」
S「ああ。ナンバリングが派手にずれてるのって、そういう小細工だったのね」
F「シャラップ。今回、細かく触れられませんでしたが、笑い、アクション、スタイリッシュ、爽快感。デッドプール:MWMは、万国共通で感じる面白さをギチギチに詰め込んだ、素晴らしい作品です。自分が始めて買った洋書は、この作品でした。おそらく、最初に読んだのがMWMでなければ、今の自分は無かったでしょう。この思い出の一冊、興味を持っていただければ、幸いです」
S「最後は真面目だな」
F「ああ。ふざけつつも、決めることはしっかり決める! デッドプールから学んだ、数少ない真面目な教訓の一つよ」