日々雑談~5908~

 ううむ、GQuuuuuuX(ジークアクス)面白えなあ。今更言うのもどうなの?ってぐらい、当たり前の話ではありますが。

 キシリア配下となったニャアンで新型機体! 陰謀! 毒ケーキ!とまっとうな主人公の物語をやった後に、どうもあの人、MSで大気圏突入したらしいですよ?という破天荒で話を持っていってしまうマチュ。ニャアンも視聴者も「マチュは本物だから」というしかないこの状況は、優等生的主人公の山田が主人公力の化け物である岩鬼のあれこれを聞いて「やはり岩鬼は天才だ」と言ってしまう構図。いわば、ドカベンメソッドですよ。このドカベンメソッドによるダブル主人公制は、2つの視点の両立や、それぞれがピンを張れるくらいのキャラクター性の成立と、軌道に乗せる難易度は高いのですが、一度決まってしまったら話から目が離せなくなるわ、濃密なドラマがものすごい勢いで進んでいくわで、もう勝ち確定。あと、岩鬼やマチュが無茶するせいで、山田やニャアンは怖さや危うさをカモフラージュできるってのもあるね。山田は後輩相手に結構ドライだし、ニャアンは窮地の際に人を盾にする性質という危うさがねえ。二人とも、ピンでやってたら、たぶん優等生カテゴリーじゃないと思うんですわ。

 ジークアクスはドカベンであるというのは無茶苦茶に思えるけど、ネットを見渡せば、このレベルの胡乱話はちらほらと。ククルス・ドアンは関係ないだろお!?
 実際、こうやって様々な角度から見て、人により違った部分を見いだせるのが、ジークアクスのええところだと思います。語りがいがあるんだもの。そりゃあ、SNSも盛り上がるさ。