日々雑談~5840~
ドロップキックは、空中で体を捻って前受身を取るという過程が必要な高度な技なので、見様見真似でやるのは本当に止めたほうがいいです。前受身自体、学べるスポーツは限られてますし。
— 藤井三打 (@nikuzousui) June 15, 2021
本来ドロップキックは、プロレスラーでも身体ができて受け身も取れるようになってから学ぶ技ですしね。捻りがいらず、後ろ受け身で済む正面跳び式でも、素人がやったら衝撃で息できなくなるくらいにしんどいっすよ。
— 藤井三打 (@nikuzousui) June 15, 2021
なんでもこの間のコスプレイベントで、ゴルシの格好でドロップキックをして骨折した人が居たそうで……。ちょっと情報を調べてみたけど、件の人、よりによってアスファルトの上でやってたみたいなんだよな。いやもう、骨折以上の最悪の可能性もあったというか。路上プロレスはプロレスラーだから出来るんだぜ。怪我には同情するけど、本人の身体、そしてイベントの今後のことも考え、ノリと勢いでやってほしくはなかったな。正直、いつかドロップキックを失敗しての怪我人が出るとは思ってたんだけど。
もっともこれは、ドロップキックが見様見真似で出来そうって誤解もあると思うけど。プロレスラーでもデビューが見えてきた時期に学ぶ、基礎の区切りにして鍛錬の結晶たる技ではあるものの、その結果、若手レスラーでもドロップキックは当たり前のように出来るので軽く見られると言うか。結局、作中で本郷猛が注意喚起したライダーキックのように、おいそれと真似てはいけない技として、その高度さと美しさと難しさを周知するしかないのかもしれんね。
ライダーキックは一時期ザ・グレート・サスケが使ってたけど、サスケですら毎回怪我する勢いだったので、アレが子供に真似されるのは、本当に危なかったな。
ドロップキックに関しては、既に一流レベルだったとはいえ一日で32文ロケット砲を習得したG馬場と、そんなG馬場の顔面にドロップキックをぶちこめたジャンボ鶴田の全日師弟コンビは、ちょっとチートレベルでおかしい。
— 藤井三打 (@nikuzousui) June 15, 2021
あまり硬い話もアレなんで、レスラーのドロップキック超かっけえよな!という話にシフト。新日本の猪木と藤浪の師弟コンビのドロップキックは、モーションの少なさもあって、とにかく速い。そして全日本の馬場と鶴田の師弟コンビのドロップキックは、圧倒的な巨体による飛翔と、とにかく迫力がある。いやしかし、馬場の32文ロケット砲が無ければ、鶴田も遠慮無しでドロップキックを必殺技にしていたんじゃないか。それぐらいに、鶴田のドロップキックは怪物級。現代における長身のドロップキックの名手といえばオカダ・カズチカがいるけど、鶴田は一回りオカダより大きいのに打点の高さで負けてないと、ちょっと身体能力がおかしい。上半身の起こし方で、誰よりも高いとこから打っているように見せるオカダのアレンジも凄いけどね。
いやね。ドロップキックって、レスラーや団体のレベルのものさしになる、良い技なんですよ。だからこそ、ゴルシにはドロップキックをやり続けてほしいし、いろいろな創作で広く使えるままであってほしい。創作やプロレスを、人が裏切っちゃアカンよ。