HITMAN(勝手に)応援企画~アメコミキャラ事典ってなんなのさ?~

サイレン(以下S)「いよいよHITMAN1発売まで一週間切ったわけだが、どういう話か、どういった内容なのかの紹介もした方がいいんじゃないか?」

F「犬溶接マンやセクションエイトの大筋に関してはこのまとめ、ヒットマン日本語版発売に関する経緯や、ヒットマン自体の作風やあらすじに関しては、こっちのまとめを読んでください」

                    ∩゚∀゚)’)  おわるよ!
                     )  /
                   (_ノ_ノ

               彡      
 _,,..-―'”⌒”~ ̄”~⌒゙゙””’ョ
゙~,,,….-=-‐√”゙゙T”~ ̄Y”゙=ミ
                                  糸冬
                                ────────

S「終わるなよ! 落ちるなよ! 丸投げするなよ! あと、ウチの環境はAA貼るのに向いてねえって言っただろうが!」

F「みなさんのブラウザで歪んでいたらゴメンナサイと謝るしか無いんだが……。丸投げに関してはお前、これ以上俺やお前がどうこうしても、あのまとめ以上に上手く纏めて面白くするのは無理だろ」

S「わりとお前、そういう所は現実的よね」

F「正直、これ以上なにか付け加えても無粋になるだけなので、終わりで良いと思うんですよ」

S「実際、まとめの中にも、お前の自分の仕事に関してのコメント入ってるしなあ……。ああ、そうだ。その辺りに関してなら、もう少し話してみてもいいんじゃないか?」

F「どんなキャラを選考したのか、どんなことを書いたのかを話せと。その場合、お前を殺して、俺は反省のため今夜のおかずを一品減らすようだろうが。漏洩の罰の自省として」

S「俺も殺してお前も死ねよ! 別に俺、自殺志願者じゃないけど! なんでオメエだけ、反省が軽いんだよ!」

F「うーん、でも実際、具体的な情報をバラす気は無いしなあ。まとめ内で名前が出ているコンゴリラだって、まさか掲載内容をそのままここに書くわけにはいくまい」

S「そりゃそうだな。なら、問題無い物を作ればいい」

F「それはつまり……書き下ろせと?」

S「DCでないなら、とりあえずマーベルだな。マーベルで、キャラ事典仕様の物を書いてみろよ」

F「なるほど、手としてはアリだな。流石に1から慣れてないキャラに関して書くのはキツいので、うちのサイトでもよく扱う二人の紹介にさせてもらいますがね? ヒーローとヴィラン、それぞれ一人ずつで。ちょっと待ってろ、試しに書いてみるから」

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HITMAN(勝手に)応援企画~ヒットマン、デッドプールに学ぶアウトサイダー~

ふじい(以下F)「どこから見てもスーパーマンじゃない スペースオペラの主役になれない 危機一髪も救えない ご期待通りにあらわれなーい♪」

サイレン(以下S)「……スターダストボーイズだっけ?」

F「だからと言ってダメじゃない ダメじゃない セクションエーイト……やっぱ駄目じゃね?」

S「そこまでやったんだから、歌いきろうよ!?」

F「スターダストボーイズが心に染みるようになるのは、大人の証。HITMAN応援企画も第二回、フックに続いてのテーマは、アウトサイダーです」

S「それは、DCのヒーローチームこと、アウトサイダーズについてか?」

F「あー? あの、JLAに不満を持ったバットマンが結成したものの」

ジオ・フォース「共に戦う以上、我々もそれぞれの持つ情報を共有したほうがいいと思うんだ。正体とか!」

バットマン「嫌」

F「こんな感じのやり取りの後、居づらくなったバットマンが速攻辞めたアウトサイダーズのことか。十数年越しで、バットマンが主導権取り戻したアウトサイダーズのことは関係ない。今回のアウトサイダーは、単語が持つそのものの意味“組織や集団の外部に居る人”としてのアウトサイダーだ」

S「ヒットマン(トミー・モナガン)とデッドプール……なんか、言いたいこと、分かってきたわ」

F「奇しくも、ほぼ同じ月にに邦訳が発売される両者。実のところ、この二冊の動向は、もしかしたら今後の海外コミックスの邦訳における分岐点になるかもしれないのよ」

F「ヒットマン+セクションエイトとデッドプール、両者の共通点はアウトサイダー。つまり、非主流派。率直に言ってしまうとですね、コイツら、アベンジャーズもジャスティス・リーグも、世界を揺るがす大事件にもあんま関係ねえ所で生きているというね! アレ、ユニバースを学校に例えた場合、この人達、学校の前の飲み屋で真昼間っからダベっている酔っぱらいや、授業中校庭に侵入して勝手に遊んでいる謎のオッサン」

S「先生! ボブくんがオッサンに捕まって、野球のキャッチャーさせられてます! あと、止めに行った筈のケーブル先生が打席に立ってます!」

F「先生! GL組のカイル・ライナーくんがブエノと呟くオッサンに飲み屋に引きずり込まれて」

S「やめたげてよぉ!」

F「それはそれとして! ここで言いたいのは、彼らが主流ではないこと。今までのマーベルやDCの邦訳は、バットマンやスーパーマンやスパイダーマンのような有名ヒーローのエピソード、もしくはウォッチメンやハウス・オブ・Mやキングダム・カムのような主流で起きた大事件もしくは著名な作品や外伝や受賞作と。あと、映画化関連作なんてのもあるな。アイアンマンなんか、映画化と日本でのウケの良さが、ブーストになってるし」

S「まあ、ヒットマンとデッドプールは主流じゃないし、アベンジャーズやJLAにはお断りされたしでもないし」

F「映画化とかアニメ化も、立ち消え寸前やなにそれ美味しいの?状態だしねえ。二作とも、今までにないアウトサイダーな作品の邦訳化なのよね。そして、ファンの後押しが原動力と、制作側に公言されてもいるわけで。アウトサイドであること、ファンの後押しがあること。ヒットマンとデッドプールの売れ行きは、まず今後の試金石にはなる筈。ユニバース内にありながらの非主流、分かりやすいブースト無しの作品の邦訳は、かなり異端だぜ」

S「元々、ヒットマンにいたっては、アメコミ邦訳初参入のエンターブレインからの出版だしなあ。初参入がヒットマンって、なんか凄いな。前例がないからこその、挑戦かもしれんけど」

F「アメコミは世界観が広い。なら、どう広いか? こういう非主流とも言える世界の片隅で自分なりに生きている連中の邦訳化は、世界観の広さの証明ともなるわな。ある意味、一つの事件の幅を限界まで広げようとしている、ヴィレッジブックスのシビルウォータイインの定期購読。これも日本にアメコミの広い世界観を伝える手段としての根は、同じかもしれん」

S「ファンの力、邦訳の可能性、世界観の広がり。色々と、面白いポジションだな」

F「まー、んな堅苦しいことは言わんでもね、2作とも贔屓目抜きですげえ面白いよ。スーパーマンやスパイダーマンが戦う世界の端っこに、こんな馬鹿らしくも愉快でカッコいい連中がいる。そんな思いの馳せ方も、いいんじゃないかな」

S「でもさあ、ヒットマンもデッドプールも、全く世の中の流れに関係ないわけじゃないよな」

F「ああ。不思議な皆既日食で学校が大混乱、校庭に不良生徒がなだれ込んできた! そんな時、飲み屋の酔っぱらいや校庭で遊んでいるオッサンは、どうするのか? アウトサイダーだからこそ、出来る事もある。だいたいDCのアウトサイダーズだって、インサイドであるJLAに出来ないことをするために、出来たんだから」

S「話が戻った!」

F「星屑の俺たち 結構イイとこあるんだぜ!ってな」

HITMAN(勝手に)応援企画~犬溶接マンに学ぶフック~

サイレン(以下S)「congratulation!……congratulation!……」

ふじい(以下F)「止めて。その人間競馬の黒服みたいな優しさ。拍手も止めて」

S「邦訳版犬溶接……じゃない、じゃない。邦訳版HITMANへの参加、おめでとうございます」

F「ありがとう、ありがとう。犬溶接マンの企画に参加出来るとは、正直思っても居なかったよ」

S「お前が犬溶接マン言ってどうする!? せっかく言い直した気遣いが台無しだよ!」

F「そうね。正式タイトルHITMANだものね。犬溶接マンやセクションエイトは準レギュラー。ただ、犬溶接マンのインパクトから日本進出が始まったのは事実。尖りに尖った単語とし人の興味にガシガシ刺さり続けているので、犬溶接マンは犬溶接マンとして慈しみたいところ。犬溶接マンにズルいところがあるとしたら……」

S「あるとしたら?」

F「アイツの元の名前、DogWelder(ドッグウェルダー)。訳とか考えないで響きだけ聞くと、結構カッコいいんだよ……」

S「響きだけならな。エキサイト翻訳にぶち込むと、犬溶接工と狂気やファンタジックさを隠しきれない日本語が出てくるけど」

F「ドッグウェルダーの、訳してみるとこれおかしいヨ!?感も捨てがたいが、理解するまでに訳すという工程が必要だからね。“ドッグウェルダーってヒーローが居るんだ。ふーん”で済まされてしまう可能性も。片や犬溶接マンの呼び名には、ボンクラ魂があろうがなかろうが“え、何!?”と聞き返してしまう魔力が。日本語としてもおかしいし、犬を溶接するという行為もおかしい。伝える上において、こういう引っ掛ける部分、フックは大事。語感、素晴らしい訳」

S「人間、何らかのフックがないと、興味ないジャンルのことはスルーしがちだもんな」

F「ある意味、映画もフックだ。映画でやっているヒーローというフックは、世間一般に通じやすい、極太で真っ直ぐなフックだ」

S「犬溶接マンという単語のフックは?」

F「流石に映画と比べると細めで小さなフックだけど、一度食らいついた相手は逃さず、口に引っかかったと思えば、やがて体内へ侵入し、相手の心臓にグサリと……」

S「怖いよ! 単なる釣り針通り越して、スタンドのビーチボーイ並の殺傷性になってるじゃん!」

F「一度喰らいついたら、決して逃がさない! HITMANには、作者のガース・エニスには、それだけの強烈さがあるからな! きっちりとしたポテンシャルが有るなら、ポテンシャルに比例した大きなフックを作ることは、全く問題ない。例えばプロレスでも、男色ディーノというフックで人を惹き付け、来た人を団体の魅力で虜にしたDDTなんて団体もあるしね!」

S「ゲイレスラーやヘビレスラーのことは置いておくとして。興味をひくだけならフックだけでいいけど、そこから先は別のものが必要と」

F「そうでないと、結局“ふーん”となるだけだからね。犬溶接マンはフックであり、引っかかった先には蠱惑のHITMANユニバースが。もちろんフックだけにはとどまらず、HITMAN作中でも、犬溶接マンは期待に応える大活躍。目立つだけでなく、作中でもしっかりとした活躍を見せないといけないのが、フックの難しさ。人を惹き付け、忘れようのない活躍も残す。犬溶接マン(セクションエイト)は、作品とジャンルに人を引っ掛ける理想的なフックよ、ホント」

S「単語のインパクト、作中での面白さに存在感、まさにお手本とすべきフック、犬溶接マンだな」

F「男色ディーノも、ゲイムーブの裏にレスラーとしての実力があるからな!」

S「まさかの犬溶接からのゲイ落ち!?」

読解 ワールド・ウォー・ハルク~ハルク追放の是非~後編

ふじい(以下F)「ハルク追放の是非を考える、今回の記事。前回は人としてのハルク、災害としてのハルクにライトを当てたので」

サイレン(以下S)「次は、ヒーローとしてのハルクだな」

F「すっごく簡単に表現するなら、荒っぽい等身大サイズのウルトラマン。もしくはnot怪獣王で人類の味方路線のゴジラ、子どもたちの味方なガメラ。ただし荒っぽいは付属したまま」

S「簡単だなオイ!」

F「一応正義の為がメインだけど、巨大サイズのウルトラマン並の破壊規模で暴れるから、科学特捜隊にフルファイア食らう感じと言いますか。第一話のメビウスよりひでえ」

S「でもまあ、相手も等身大で怪獣並みの連中ばかりだから、破壊規模に関しては仕方ないかもしれない」

F「そもそも、ウルトラマンや怪獣二匹と同じく、地球最大の戦力でもあるからね、ハルク。コズミックビーイングにパンチ一発でダメージ与えられるの、ハルクぐらいよ? もう一人の一線級ヒーローが居ない状況で追放して、オンスロートやサノス(ガントレット装備)クラスの敵が来たら、どう対処するつもりだったのか……」

S「それにロス将軍みたいなハルク追跡班はいいとしても、ハルククラスのヴィランって結構いるしねえ。ジャガーノートはこの頃ヒーローだったっけ?」

F「性質上、善い人じゃサイトラックの力を引き出せないので、明確にパワーダウンしていたけどな。この戦力上の問題は、ハルクバスターのような手段で補うつもりだったのかもしれないし、置いておこう。このまま、ススッと流れるように当時のヒーロー業界の情勢に映るとしよう。ススッと!」

S「うん。流れるようにって強調した時点で、流れ自体台無しだと思う!」

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ゲーム DeadPool(デッドプール) レビュー

 映画? なにそれ美味しいの?とばかりに、映画化→ゲーム化の流れをすっ飛ばして僕らのMarvelヒーロー、デッドプールさんが主役のゲーム、DeadPoolが先日発売されました。北米やアジアでの販売で、日本語版発売というわけではないですが。つまるところ、オール英語の洋ゲーです。

 アイアンマンもキャプテン・アメリカもソーも、次世代ゲーム機でのゲーム化は映画とストーリーや企画共に準拠なので、こうして映画と全く関係ない所で単品ゲーム化するのは、X-MENやスパイダーマンくらい。でも、X-MENは映画の公開時期に合わせていたり、スパイダーマンも新作映画アメイジング・スパイダーマンをゲーム化するようになったので、本当に全く映画も何も関係無いのは、デッドプールくらいですね。お祭りゲーであるマブカプ3も、アベンジャーズ出演に関してのホークアイ推しや、現在未公開の新作映画ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーを見越してのロケットラクーン参戦があったようですし。でもいい加減、デッドプールも映画化してやれよ。製作予定の話だけなら、キャップやソーやアベンジャーズより早かったじゃねえか。
 それはともかくとして、ゲームDeadPoolはPS3と360で発売。VITAや3DSのような携帯機、Wii∪のような任天堂ハードでの発売は無し。なるべく多くのハードに出そうとする洋モノキャラゲーにしては、2機種はかなり少ない部類ですね。
 オールリージョンフリーなPS3は当然として、360での動作も確認されたので、PS3&360共に日本の本体で楽しめます。近年は殆ど360の洋ゲーも日本の本体で動くのですが、でもまだ時折リージョンコード(再生地域限定コード)に引っかかって動かないゲームが有るんですよ。近年だとベセスダのRAGE、Marvelのキャラゲーだとインクレディブル・ハルク(北米版)が日本の本体でのプレイが不可能でした。この辺り、実際やってみるまで未知なので、日本で洋ゲーを扱っているショップさんも、確実に日本の本体で動くPS3版を多めに入荷する傾向にあります。

 まずゲームとしての評価ですが、非常にとっつきやすい作品です。英語が分からずとも、ハイテンションさで第四の壁どころか言語の壁すら破壊せん勢いのストーリー。弱攻撃、強攻撃、回避の三ボタンでこなせる容易さと、武器チェンジや射撃ボタン等を組み合わせることによる幅の広がりを併せ持ったアクション。総じて、是非とも洋ゲーの入り口としてプレイして欲しい分かりやすさが。マブカプ3で大暴れしていた変な赤タイツぐらいの知識でも、きっといけます。
 一部アクションがあまりに平均点すぎるとの評もありますが、突き詰めると最終的に、湧いて出る敵をズバズバ切ってバスバス撃ってヒュンヒュン避けてガンガン撃たれるデッドプールファイトが再現可能な仕様だと思うのですよ。攻略情報的なものは、後に稿を改めて書ければと。入り口のシンプルさが、単純なアクションとして評価されてしまった面もあるかなと。慣れるとハンドガンのみでガン=カタできますよ。デッドプール本人の希望通りに。

 ゲーム開始早々、自身のCV担当のノーラン・ノースと喧嘩し、便座に腰掛けタイツを脱げば自分で股間隠しのモザイクを伸ばし、呆れるほどのパンケーキを焼き上げご満悦。ええ、実にいつも通り。コミックスそのままのデッドプールです。この後、悪徳メディア王の拉致や、ミュータントにとって因縁の地であるジェノーシャでの巨悪ミスター・シニスターとの決戦と話がどんどんでかくなっていきますが、ノリは一切替わりません。このまま、最後まで突き進みます。制作会社であるハイムーンスタジオズもシナリオの悪乗りに合わせ、大暴走。技術力有る悪乗りほど、ひどいもんはないね! なんで、ゼ◯ダよ。なんでヤッターと日本語で叫んだ後、JRPGじゃねえんだよ!ってキレてるのよ。なんでお姉ちゃんのおっぱいに顔を埋めたと思ったら、いかにもCV玄田哲章な未来傭兵の胸板(以下削除
 この原作同様のノリの秘密は、シナリオ協力のダニエル・ウェイに。ダニエルさんは、ついこの間までデッドプールの担当ライターをやっていたお人です。2008年から2012年まで続いた第三期デッドプールシリーズ。マーベル・ユニバースの時系列としては、シークレット・インベーションからマーベル・ナウ!直前までですね。今は、デッドプールではなく新生サンダーボルツのライターやってます。最も、新生サンダーボルツのメンバーにデッドプールいますけどね!
 話がズレました。つまり、最もデッドプールに携わっているライターが、この原作まんまのシナリオの裏に居るわけです。そりゃ、そのまんまに決まってますよ、当時の現行シリーズ、第三期デッドプールの延長線上にあると言っても、過言ではないのだから。
 結果、エンディングの頃には、アメコミを1シリーズきっちりと追いかけたような。そんな満腹感があります。出番に差はあれど、ケーブルやウルヴァリンにローグと言った、人気キャラも登場。もれなくヒドイ目にあってるのはさて置いて。特にローグとか……あと本人出てないけど、扱いがヒドすぎる鵜堂刃衛某フランス人盗賊とか! この件に関しては、シニスターがヒドいよ! 原作準拠の使い方だからこそ、余計に!

 洋ゲー、洋制キャラゲーの入門作としての個人的評価は高く、もういっそのこと邦訳して日本でも売ってくれないかなと。全世界に通ずるノリと簡易さがあるので、入り口の分かりやすさと広さではかなりの物ですよ。贔屓目抜きで、大好きかもしれん。