恐怖が天候を作り、天候がライダーを作った

翔太郎「なあフィリップ、ちょっと検索して欲しいんだけど」
フィリップ「薮から棒だね。いったい何を?」
翔太郎「ちょっとさ、照井のことについて」
フィリップ「翔太郎、彼のことを心配するのは分かる。しかし照井刑事は、もう立派なライダーだ。僕らが手を出さなくても、彼は」
翔太郎「いや、そうじゃなくてさ。照井の赤い革ジャンについて検索して欲しいんだ。なんか昔から赤いの着てたわけじゃないみたいでさあ。なんでアイツ、革ジャンの着たきりスズメになったんだろうって」
フィリップ「なるほど。一応、検索を始めようか。キーワードは、おぼっちゃまくん、アルクエイド、他に着たきりスズメの人物は……」

 水木のアニキが来た時は、照井さん赤いの着てなかったよね。アニキとカブるから。あとはライアーを騙した時なんかも。動物園の回想シーンは、ライアー事件以来のNOT革ジャン?
 自身の力の無さをひしひしと感じる照井、新たな力を手に入れ次のステージに立とうとしている井坂。相反する二人に共通する言葉は“渇望”。狂気に抗う男と、恐怖を乗り越えようとしている狂気。仮面ライダーW 35話感想。二人が目指す先は希望かそれとも絶望か。

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やっぱライダーの必殺技はキックだよな(不発)

翔太郎「悪魔と相乗りする勇気はあるかい?」
亜樹子「へ?」
翔太郎「絶望がお前のゴールだ」
亜樹子「いやいや。なんでフィリップくんとリュウくんのモノマネしてんの?」
翔太郎「悪魔は最後に契約者の魂を喰らう。自分のゴールが絶望じゃないなんて保証はない。俺達はみんな嬉々として、破滅へと向かっているんじゃないか。昨日を失った雪絵さんを見て、そう思ったんだ」
亜樹子「翔太郎くん……」

代表者「ダメだな。翔太郎に気取った台詞を言わせても、面白いだけだ。所長もどうもロマンチックな物言いが似合わん」
管理者「お前、自分で自分にケチつけんなよ。もとい、人様のキャラにケチつけんなよ……」

 翔太郎にハードボイルドさせるテスト、終了。
 オールクランクアップの常識なんてブチ壊せ! 霧彦さん新撮で復活、仮面ライダーW 34話感想。明日はともかく、昨日を失ったらもう誰にも取り戻せない。彼女はどこまで昨日を失ったのだろうか……。

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思い出は鯉のぼりのようにハタハタと付いてくる。

井坂「ナスカメモリ。使用者を食い殺す程の可能性には興味がありますね。以前メモリを使用していた須藤……おっと、園咲霧彦氏とはどのような人物だったのでしょうか」

冴子「全裸だったわね。ことあるごとに」
若菜「……尻の綺麗な方でした。あと心も」
琉兵衛「色々と立派な男だったよ。惜しいねえ」
ミック「ふみゃー」
井坂「なるほど、彼はストリーキングだったのですね。いやはや、一度生前にお会いしたかった」

雪絵「早く、早く否定しないと、兄さんが露出狂の代名詞になる!」

 人間どうしても、インパクトのあるシーンを記憶してしまう物なんだよ。進化という明日を手にした翔太郎の前に立ち塞がったのは、昨日という過去。仮面ライダーW 33話感想。霧彦さん再登場なんて、あたし聞いてない!

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1+1=∞

亜樹子「サイクロンジョーカーエクストッぶべべ!?」
翔太郎「あ。舌噛んだ」
亜樹子「長いわー! んで、何ができるの? その新フォーム」
フィリップ「最も特徴的なのは、身体を割って現れたクリスタルサーバーだね。クリスタルサーバーは、地球という最大のデーターベースにアクセスして、戦闘に必要な情報のリアルタイム検索やダウンロードが出来るんだ。リアルタイムで入手した情報を即時解析分析することで、相手の動きを察知し常に相手より先んじた戦い方が出来る。クリスタルサーバーの広大な情報量を利用した、力任せの擬似予知能力だね」
亜樹子「えーと……とりあえず競馬行ってみよっか」
翔太郎「手に入れたばっかの能力を金儲けに直結させるって、お前はどこの小悪党だ。せめて、夕飯の買出しに使おうぜ。付近のスーパーの安売りや冷蔵庫の状況が逐一把握出来るだろ。賞味期限切れも一発で見抜けるんじゃね?」
フィリップ「……地球のデーターベースを使って競馬……クリスタルサーバーを使って夕飯の買出しって……」

 誕生! サイクロンジョーカーエクストリーム!(以下CJX)
 苦痛を乗り越え、不和を乗り越え、死を乗り越え、現れたのは無限の可能性! 仮面ライダーW 32話感想。いいパワーアップ回だった。強敵、成長への渇望、どれもこれもパワーアップには必須なものです。

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クマーに釣られた野獣

 フィリップと合体出来ない翔太郎はショックのあまり失踪した。フィリップは照井竜を新たなパートナーとして選び、新たな仮面ライダーWが生まれる。新たなWがミュージアムとの戦いを繰り広げる中で生まれる新たな噂。ドーパントを狩っている怪人がいる。男の顔はまるでドクロのようで――。
 仮面ライダースカルの復活。フイリップは検索するまでもなく、スカルの正体を確信する。スカルの正体は翔太郎だと。しかしそれならば何故、スカルはドーパントを倒す際、メモリの持ち主に必要以上のダメージを与えているのだろうか。フィリップは悩みを抱くこととなる。
 翔太郎は既に人としての感情を捨て、一人の処刑者と化していた。力が足りぬのならば、死した感情を積み上げて、高みに到達する。その乾いた心は、ハードボイルドと呼ぶのに相応しい。ならば何故、翔太郎の心中には後悔の二文字だけが残っているのか。協調を捨て、孤高を選んだ彼の問い掛けに、答える者はいなかった。

亜樹子「どう?」
翔太郎「いや、どうって……」
亜樹子「無理やり、話の流れをハードボイルドにしてみたわ。で、どうよ?」
翔太郎「そうだな。そのドヤ顔がすっげーイラっとする」

 合体物の王道、片方の急成長によるバランスの欠如。半熟卵は突きつけられた試練にどう立ち向かう? 急展開の仮面ライダーW 31話感想。残された記憶、残った謎、新たな試練。全てを降りきって、前に進むしかない。

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