謎が減って増えた夜

フィリップ「死者が蘇るはずがない!」
翔太郎「まあ、そりゃそうだけどさ」
フィリップ「改造人間はパーツを取り替えれば蘇れるけど」
翔太郎「再生すると弱いんだけどな」
フィリップ「平成ライダーは改造人間じゃあないよ」
翔太郎「死んだらパラレルワールドってな」
フィリップ「……死者も蘇れるかもしれないね」
亜樹子「ありゃ、検索結果が変わっちゃったよ」

 思い出があればいくらでも蘇る第一部と、思い出があろうとなかろうと死者蘇生は絶対にありえない第二部。同じ映画の筈なのに、死に対しての感覚がこうも違うとは。ただ、この感覚の違いが三部の有り得ない奇跡を生むわけで。
 死人は甦らない。この前提条件は誰もが理解しているのに、誰もが理解を拒む。死を理解するには過去と向き合わねばならない、それがあの忘れられない夜、ビギンズナイト。
 堅実すぎて映画らしい派手さはなかったものの、本編補完という電王以来の仕事を成し遂げた映画でした。というわけで、仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010 第二部「仮面ライダーW ビギンズナイト」感想。これでいて推理する楽しみもあったり。

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こまけえことは……ちったあ気にしろよ。

士「よし、みんな、スーパーショッカーとの最後の決戦だ! 夏海、後ろに乗れ!」
夏海「はい。マシンディケイダーは二人乗りがしやすいですね」
ユウスケ「よーし、俺のトライチェイサーが火を噴くぜ!」
海東「ねえ、士、僕はどうしたらいいんだろ。なんかバイクで向かうって流れになってるけど」
士「ああん? ユウスケに乗せてもらえよ」
ユウスケ「男同士の2ケツで仮面ライダーが登場って……」
士「でもそれは、夏みかんと交代して、こっちに乗っても一緒だろ。よし海東、走れ。いつもバイク無しで俺達に付いて来てるじゃないか」
海東「専用バイク、欲しかったなあ」
士「そういうセリフは、アレを見てから言え」

亜樹子「こんちくしょぉぉぉぉぉぉ!」

海東「謎の女子中学生が、謎の青年を背負って全力疾走してる……」

 亜樹子はフィリップを背負った状態で、よくWに追いついたな。いかん、これディケイドの感想だった。
 まず最初に仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010 第一部「ディケイド完結編」感想。こっちがお祭りだからしょうがないよねーと納得する分にはいいものの、向こうからお祭りなんだから大目に見ろよ!と言われるとちょっち納得がいかない。管理者のこの考察が現状の総評なのかもしれない。

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外面似菩薩、内面如夜叉。真面菩薩?

翔太郎「なあ亜樹子、今の時代にチリトリとホウキはねえよ」
亜樹子「そうかなあ、電気使わないし、小回りは効くし、文明社会に依存しちゃダメだよ」
翔太郎「だから掃除機にしようぜ、掃除機」
フィリップ「二人とも、なんの話をしてるんだい?」
亜樹子「なんだっけ、クレイドール? 今度あのドーパントが粉々になったら、粉を掃除しちゃおうかと思って。そうすれば再生できないでしょ」
翔太郎「やっぱ掃除機だよなー。なんてったって、サイクロン式だぜ、サイクロン式。いっそサイクロンのメモリを差し込んでパワーアップできるように改造をって。フィリップ、なんで俺たちを殺意満々の目で睨んでるんだ?」

 さらば!クレイドール・ドーパントよ! って言い切ったらマズいよね。でもこれでしばらくクレイドールは退場でしょう。あのヒキで来週しれっとメモリ持ってたら、素でヒクわ。
 本当に怖いのは恐ろしい怪物ではなく、ごく普通の人間なんですよ。こんなありきたりなセリフで表現できるのに内容は上出来だった、仮面ライダーW(ダブル)第14話感想。レギュラーキャラはみんな株が上がって、反面下がる人は誰もいなかったという好景気ぶり。

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大怪獣バトルウルトラ銀河伝説 感想

 そうか、今までウルトラマンの感想をキチンと書いたことはなかったんだ。というワケで、サブカテゴリーを作成して、劇場版ウルトラマンことウルトラ銀河感想。

 いやあ、とんでもないジェットコースタームービーでした。ドラマ部分がTVサイズまで削ぎ落とされていて、残りは全部アクション部分。凄い思い切りかただ。ほぼフルCGでの撮影に、重量感ではなく浮遊感を押し出したアクション。全てが目新しかったです。
 ベリアルやゼロも、それぞれ今までに無いウルトラ戦士といった様相で、オリジナリティがありました。初登場キャラや悪役が凡百だと、どーしょうもない映画になってしまうので。
 続編が出るかどうかはまだ分かりませんが、これからの指針としては良かったのではないでしょうか。地球の物語ではなく、ウルトラ族の物語を書くのであれば、今までの撮り方じゃ難しいでしょうし。
 なんにせよ、前知識があまりなくても、パッと物語に入り込めたのは良かった。悪い敵がいて、正義の味方がそれを倒す。こんぐらいの知識でも楽しめるのが理想的。
 なお声優陣はのきなみ良かったです。宮迫はコイツもうお笑い芸人じゃねーよレベルで、小泉元首相のキングはアレはアレで癖があってよかった。元首相に関しては、もう出ただけでありがてえもんなあ。なんだかんだで、歴史の教科書に載る人だし。いやまあ、約一名棒読みで酷評ってWIKIに書かれちゃった人いるけどね。他の人がなまじ上手いから一層目立ってんだろうな。

 以下、一度見た方向けの感想。プレッシャー星人岡村、俺と管理者は簡単に見つけられたけど、駄目な人は目を皿にしても見つからなかったようで。ちゃんと登場の合図もあったのに。なお、ニコニコ動画のマスコットことニワンゴは見つけられませんでした。見つけた人、何処にいたか教えてください。

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クレイは滅びぬ、何度でも甦るさ!(byテラー)

フィリップ「いけない、ハードボイルド分が足りない」
翔太郎「ハードボイルド……ぶん?」
フィリップ「そうだよ、ハードボイルド分だ」
翔太郎「それは糖分や塩分みたいなものか?」
フィリップ「その通りだ。翔太郎がコミカルなことをするごとに減っていく。ハードボイルド分が足りなくなると、ボクがメインキャラをやらなきゃいけなくなる。それは非常に面倒だ」
翔太郎「それはおやっさんなら、十分に足りている成分なのか?」
フィリップ「ハハハ、当たり前じゃないか」
翔太郎「大変だ! 俺が……俺がもうダメだ!」
亜樹子「とりあえず落ち着け」

 今回のネタはあずまんが大王をリスペクト。あずまんが大王公式ファンブック『大阪万博』好評発売中!
 それにしてもハーフボイルド翔太郎め、前回で溜めに溜めたハードボイルド分を開始五分で消化しやがった。翔太郎がダメなら、主役はフィリップ。仮面ライダーW(ダブル)第13話感想。若菜姫の風は(事務所的)に迷惑な風だって、ドレイク風間さんが言ってた。現時点で悪と正義、お互いの本拠地に自覚無く乗り込みあっているとは。まるで最終回直前の展開のようだ。

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