謎が減って増えた夜
フィリップ「死者が蘇るはずがない!」
翔太郎「まあ、そりゃそうだけどさ」
フィリップ「改造人間はパーツを取り替えれば蘇れるけど」
翔太郎「再生すると弱いんだけどな」
フィリップ「平成ライダーは改造人間じゃあないよ」
翔太郎「死んだらパラレルワールドってな」
フィリップ「……死者も蘇れるかもしれないね」
亜樹子「ありゃ、検索結果が変わっちゃったよ」
思い出があればいくらでも蘇る第一部と、思い出があろうとなかろうと死者蘇生は絶対にありえない第二部。同じ映画の筈なのに、死に対しての感覚がこうも違うとは。ただ、この感覚の違いが三部の有り得ない奇跡を生むわけで。
死人は甦らない。この前提条件は誰もが理解しているのに、誰もが理解を拒む。死を理解するには過去と向き合わねばならない、それがあの忘れられない夜、ビギンズナイト。
堅実すぎて映画らしい派手さはなかったものの、本編補完という電王以来の仕事を成し遂げた映画でした。というわけで、仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010 第二部「仮面ライダーW ビギンズナイト」感想。これでいて推理する楽しみもあったり。