計略マスター孔明~南蛮 終わる時~

僕が、三国志の中で一番好きな南蛮戦を簡潔にSSにまとめてみました。

孔明「我が策略で、貴方達を帰順させる!」
兀突骨「ブフォー! さあ来い孔明! 実は藤甲兵は物凄く火に弱いぞぉ!」
火計発動
兀突骨「ギャァァァァァ! こ、このザ・不死身と呼ばれるオレの藤甲兵軍団が……こんなあっさりと……バ、バカなぁぁぁぁぁ」

兀突骨「ギャァァァァァァァ……」

朶思大王「あら、兀突骨がやられたようね」
忙牙長「ヤツハ、オレタチノナカデモサイジャク」
木鹿大王「北の連中に負けるとは……大王のツラ汚しよ」
孔明「くらえ!」
火計延焼
三人「ぐああああああ!!」
孔明「やった、これで南蛮軍は全滅だ……あとは孟獲と祝融を見つけるだけ」
孟獲「よく来たな諸葛亮孔明……」
孔明「こ、ここが南蛮軍の本拠地だったのか」
孟獲「孔明よ。戦う前に一つ言っておくことがある。お前は私を帰順させるのに、七回捕まえねばならぬと思っているようだが、別にそこまでしなくてもよい」
孔明「な、なんだって?」
孟獲「そして南蛮の女傑であり俺の妻祝融は今、用事でちょっと出かけている。あとは俺を倒すだけだな……」
孔明「私も一つだけ言っておく事があります。南蛮を制するには、貴方達の心を制さなければならないと思いましたが、別にそんなことはありませんでした」
孟獲「そうか」
孔明「いくぞ南蛮王!」
孟獲「来い、孔明!」

孔明の知略が三国を制すると信じて……! ご愛読ありがとうございました。

近世百鬼夜行~弐~

 人の世で生きるには偽名が必要だ。そう教えられた。
 そもそも妖怪の名など名乗っていて、人とまともにつきあえるわけがない。ならば人らしい名を事前に用意しておくべきだろう。そう言われたセブンは、自分の名の意味を日本語に直訳した『ナナ』、それらしい漢字を当てて『那々』という名を創った。
 随分に安直だとコックローチGという名の妖怪が笑ったが、彼の偽名もゴキブリの『ゴキ』にかけて『五木』。流石に読みは不自然にならないために『イツキ』としているが。まあ、安直な事に変わりは無いだろう。
 そんな安直な妖怪二人は、会の片隅のそのまた片隅のボロいビルで、人として働きながら一緒に暮らしていた。

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COMITIA79

2/4『COMITIA79』に参加します。

サークル名『肉雑炊』
スペース『さ13b』
頒布物は既刊の『近代百鬼夜行』(価格600円)のみです。

天の道を往き、総てを司る男

その名は天道総司。

というわけで、仮面ライダーカブトが今日最終回を迎えました。いやー駆け足の最終回だった。クウガ以降、平成ライダーはなにか規約があるのでは?と疑いたくなるくらいに最終回が駆け足。久々に大団円だったのはめでたいが。

しかし地獄兄弟ってなんのために復活したんだろう。前回のアレで終わりだとしたら、光があたらなすぎる以前にどうでもよすぎる終わり方。影山さんが、己がワームになるという宿命を否定し矢車さんに介錯を頼んだ辺りにはグッとくるものおい、ゼクトルーパーが自力でワームから人間に戻ったぞ。なんだよこの前回の余韻を微塵に砕く展開は。影山さん死ぬのが早計過ぎたって事か? 実は死んだのではなく眠っただけという話もあるが、そうでなければ報われすぎない。矢車復活の時は祭りじゃーばかりに盛り上がったんだけどなあ。

最終決戦に来ないで、後日談にだけ来るライダーってなんなんだろう。
ドレイクは最初から最後までアレだった気がする。作品最下位の実力と設定されながら、自分の偽者を倒したりウカ姉さんを倒したりとそこそこ要所は押さえているのだが……押さえているのだけど、いなくてもどうにかなるよね、彼。オモチャ屋売れ残りの覇者ゼクトマイザーと並ぶ耐え切れない存在の薄さ。まあアレですよゼクトマイザー考えた奴は正座してそのまま放置。オマエのせいで日本全国のオモチャ屋が泣いているんだよ。

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深読みするなよ! 深読みするなよ!?

熱狂的なファンに支え続けられたラーメン屋があるんですよ。
最初はその変わったメニューからさっさと消えるんじゃないか? と予想されていたのですが、固定客をつけることに成功し、それなりに隠れブーム的な物を確立したんですよ。その人気のおかげか、新たに支店が出来るというんで、僕行って見たんですよ。

で、支店のメニューみてビックリしたんですよ。本店と同じ名前なのに、メニューに書いてあるのラーメンじゃなくてうどんなんですよ。なんでラーメン食いに来たのにうどんを食わねばならないのか、俺が食いに来たのはラーメンのハズだったのに。

隣の客は「俺はラーメン食いに来たんだ! 店名だけ同じな紛らわしい店作ってんな」と言って帰っていきました。きっと本店を長く深く愛していた人なのでしょう。彼と同じく、「ラーメン食わせろよ」と怒っている人は多いようです。店の厨房や作りを見ても明らかにラーメン店のものではないので、きっと無理だと思います。

向かいの客は「とりあえず食ってみるか……」と隣に比べてだいぶ大人しいです。口ぶりから言って本店の味は知っている様子。店には、彼の穏便さを裏切らないことを期待します。まあうどんじゃ多分裏切ることになるでしょうが。

後ろの客は「うどん美味そうじゃね? なんであいつら食いもしないのに文句言ってるの?」と騒いでいます。確かに、うどんだけ見ればそれなりに美味そうです。だが、本店を愛してきた人から見ればこの店名自体が詐欺行為。詐欺と感じない彼らは、きっと本店を知らずにこの店に入ってきたのでしょう。
そんな彼らと隣の客が口論を始めました。まだ料理も届いていないのに、美味いマズいの言い争い。料理が届いた日には取っ組み合いでも始めかねない勢いです。

しかし最近の携帯ってスゴいですよね。携帯なのに、PCと同じようにサイトとか見れるんですから。俺は料理が来るまでの暇つぶしにこのサイト見てました。
さて、俺は隣か向かい、どちらの客になればよいのやら。本店の味は知ってしまっているから後ろの客にはなれないしなぁ……