映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 最後のアレ

 映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ラストのアレについての解説です。
 当然ながら、以下ネタバレ。そしてアレは、絶対知らんで見た方が面白いです。まだ映画見てない人は、是非とも我慢で……!

 

 

 

 

 

ハワード・ザ・ダック

ハワード・ザ・ダック

 ハマキとネクタイがトレードマークな怒れるアヒル。元々は水鳥が進化した世界ダックワールドの住人であり、コレクターが収集するぐらいの価値はある。多分。そしておそらく日本では、マーベルのキャラクターと言うより、映画「ハワード・ザ・ダック:暗黒魔王の陰謀」のアヒルの方が通りがいい可能性がある。一時期テレビ東京等の地上波で執拗に放送していたせいか、あーあのアヒルね!といったイメージは結構根強い。元がアメコミということすら、おそらくあまり伝わってないが。……結構出来自体はアレな映画なので、ぶっちゃけバカ映画愛好家層に(ry ここ十数年見てないけど、子供の頃は結構好きな映画でしたヨ?

映画版ハワード・ザ・ダック

 そしてまあ、デザインが実にディズニーの某アヒルに似ている。マーベルがディズニー傘下に入ったことにより、存在抹消も危ぶまれていたが、むしろ傘下入りで開き直れたのか、出番自体はむしろ増えてる。……色々、あったんですよ(遠い目で)。

初期ハワード・ザ・ダック

 原作では暗黒魔王トグ・ザ・ネザースポーンが世界線をいじくった事に巻き込まれ、ハワードは地球のフロリダに落下。元の世界に戻るため、地球の魔女ジェニファー・ケイルや沢地の番人マン・シングと共にリージョン・オブ・ナイトを結成し暗黒魔王と戦った。上手く帰れるか?となったものの、失敗。今度はオハイオ州に落下、元絵画モデルであり女優のビバリー・スウィッツラーを悪党から救い出した後、双方愛が芽生えたビバリーと共に人とアヒルの共同生活を開始する。生活は大変だし、美女であるビバリーを狙って変な連中がバンバン出てくるわでグワァーッと苛ついているものの、ネズミになったりミュータントと出会ったりシーハルクの支援を受けながら、普通の生活を営めるよう、頑張っている。とりあえずもう、地球で生きる覚悟は決めた様子。

ハワード・ザ・マウス

 だが、超人を管理するための法律、やがてヒーロー同士の内戦シビルウォーのキッカケとなる超人類登録法の施行が、ハワードにある決意を固めさせる。ハワードは超人(超アヒル)として登録法に従い、登録する道を選んだのだ。そして明らかになる真実「登録してくれるのは有難いんだけど……君、何?」。合衆国政府的には、ハワードはそもそも対象としてカウントされていないどころか、存在してない扱いだった。かのデッドプールやグレイト・レイクス・アベンジャーズも対象としてカウントされていたと考えると、わりと本気でヒドい扱いである。流石に可愛そうだったのか、政府見解は修正。スクラル人の侵略作戦シークレット・インベージョンでは地球軍として戦線に立つ姿、ヒーロー含む無数のマーベルゾンビーズが跋扈する世界に殴りこむ勇姿、シーハルクやナイトホーク(某蝙蝠男に似た人)やフランケンシュタインの怪物と共にニューファンタスティック・フォー(スパイダーマン&ウルヴァリン&ハルク&ゴーストライダー)と戦う姿が目撃されている。更にはデッドプール:キルズ・マーベルユニバースにも……まあ、コレはいいか(ヒント:丸焼き)。

フィアサム・フォー

 謎の武術クワック・フーの達人であり、戦闘技術の評価は高い。多少の乱高下はあるものの、時期によってはキャプテン・アメリカやパニッシャーのような人としての強豪以上のスペックを記録していたりする。そして本人も知らなかったが、魔法魔術も使える。ドクター・ストレンジが少し教えてみたところ、高度な魔法をあっさり実行、更には本来ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)でしか使えない筈の、ドクター・ストレンジの装備品である浮遊マントや護符アガモットの目を複製して使用してみせた。ハワード本人が弟子入りを断ったため、それ以上先には進まなかったものの、あまりの素養は様々な謎を残した。最近判明した話(オリジナル・シン発)だと、ハワード自体がどうもダックワールドにおける最高位の知的生命体、マーベルユニバースで言うところの、ハンク・ピムやリード・リチャーズ並みの大天才としての素養を持っていた可能性があるとか。なんなんだ、このアヒル。
 そして最後にどうでもよすぎるハワードの余談だが、Marvelにおける僕らのヒーローデッドプールや、DCコミックスでヒットマン&セクションエイトと大死闘(一部誇張有り)を繰り広げたロボと、何故か変な不死身の傭兵との合体コラボ率が、やけに高い。なんなんだ、このアヒル(二回目)。

ダックプール

ロボ・ザダック