日々雑談~2319~

 この一週間、必要最低限のこと以外は本当に外に出なかったので、ようやく街に出てデッドプール&ケーブル:スプリット・セカンドを購入。ゲット・ジローやマツモトやバットマン ノーマンズ・ランドの3巻も一気買おうと思って福沢さんを用意していたものの無かったので撤収。中々にアメコミに強い本屋で、在庫僅少品なんかもあるんだけどな。なんでだか、今回新刊はデッドプール以外……あっ(察し
 まあ買えなかったものは後にゲットするとして、デッドプール&ケーブルですよ。アホのシュタインズ・ゲート7割と、真面目なシュタインズ・ゲート3割な、ディス・イズ・タイムトラベルな作品。まったく、ケーブルが出てくると、いつも世界線が飛ぶな!

 今現在、デッドプールと他のキャラクターがタイトルで並んでいる邦訳となると、ホークアイ VS. デッドプールデッドプール VS. サノスデッドプールVS.カーネイジとあるけど、どれもハズレがないねえ。カーネイジが若干アクが強めなものの、二人の血塗れスーパーマッド大戦は好きだぜ、俺ぁよ。ああ、デッドプール&ケーブルと同日発売となったA+X:アベンジャーズ+X-MEN=最驚ですが、この本に掲載されているデッドプールとホークアイのチームアップは、ホークアイ VS. デッドプールより前に発売した作品となります。つまり、ホークアイ VS. デッドプールの第0話。この0話が好評だったのか、はたまた試運転だったのか。兎にも角にも、非常に上手く行った結果がホークアイ VS. デッドプールの正式連載なのでしょう。デッドプール&ホークアイは、近年誕生したヒーローコンビとしてベストレベルよねえ。両方の不まじめなトコとシビアなトコが、カッキーンと反響し合う感じで。
   

デッドプール邦訳奇譚~デッドプールVS.カーネイジ~

デッドプールVS.カーネイジ

デッドプールvsカーネイジ

あらすじ

いまやマーベル・ユニバースきっての人気者になった“饒舌な傭兵”デッドプール。今度のお相手はカーネイジ……スパイダーマンから生まれたヴェノムから、さらに生まれた“最悪のスパイダーマン”である。殺戮を繰り返すカーネイジがデッドプールと出会い、血を血で洗う凄惨な戦いが始まった。デッドプールがカーネイジの口に手榴弾を突っ込んだかと思うと、カーネイジはデッドプールをバラバラに引き裂く……。常軌を逸した真紅の2狂の凶演、果たして勝利はどちらの手に……!?
(Amazon 商品説明より抜粋)

サイレン(以下S)「久々の更新の前に……色々あったようですが、改めておめでとうございます」

ふじい(以下F)「ありがとうございます。これからも初心を忘れず、勇往邁進の精神で、日々精進し続ける所存です」

S「なんかお前、力士の昇進時の口上みたいなこと言ってるぞ。大関とか横綱に上がる時のアレ」

F「俺のことはどうでもいいとして、まずはデッドプールとカーネイジの話をしようよ! と言いつつも、デッドプールVS.カーネイジの話は前にしているからなあ

S「ああ、結構がっつりとしてるよな」

F「読者が一度見てみたかった、赤い危険人物同士のカードをこうして実現。互いのなんでもアリな不死性から、“殺し合い”という本来ハイリスクな要素をお手軽スナック感覚で使っていて……しかし、互いの性根やあり方を否定しあうトコロまで達しても、結果的に両方の商品価値を落としてない、むしろ上がってるのがスゴいな。人気キャラや一流になればなるほど、刺激的でリスクの高いことがし難いアメコミキャラクター界隈でも、このクラスでこれほどのリスクを乗りこなせるキャラ、そうはおるめえよ」

S「それに、殺し合いに至る過程も非常にシンプルだしな。女優へのインタビューとかそういうのがなく、いきなり本番が始まるアダルトビデオのように!」

F「過程がシンプルなぶん、本番の充実度、もとい作者が書きたいものやテーマに割ける部分が大きいというのもあるねえ。狂人であるカーネイジですら理解できぬ狂気を振りまくデッドプール、やがてカーネイジが気づいてはならぬデッドプールの狂気に足を踏み入れようとした瞬間……。殺傷性と狂気、互いが持つ特徴をどうやって伸ばしていくか、真摯に取り組んでる作品だ。デッドプールとカーネイジの名前が並んで、多くの人が期待するような光景。そのリクエストにはきっちり応えていると思うのよね」

S「ところでこれ、短編のスペーリア・カーネイジ・アニュアルも収録されてるよな?」

F「ああ。凶悪な犯罪者クレタス・カサディ(原文ママ)と、カーネイジの能力を担う共生体。この“相棒”同士が一つになることで、凶悪無比なヴィラン、カーネイジはカーネイジとして存在できる。カーネイジとは何者なのかという基本骨子に焦点を合わせた短編だな。カーネイジはスパイダーマンのヤバい敵として知られてはいるものの、カーネイジ自身が主役な作品はあんま日本には無いからなあ。デッドプールとの相乗りとはいえ、こうしてカーネイジが主人公な作品が邦訳されるのは、いいことじゃないかな」

 

 

S「しかし、今までほとんど没交渉だったデッドプールとカーネイジにこうして因縁が出来たワケだよな。次もし、どっかで再開したら、大変なことになるんじゃないか……?」

F「再開は当分無いだろうと思っていたが、今度はミニシリーズどころか、メインストリームなアベンジャーズ&X-MEN:AXIS(アクシス)と呼ばれるシリーズで再開することになったからな。まったく、アベンジャーズもX-MENも、ビックリだぜ」

二人はマブダチ!

S「あれ!? すっげえ仲良くなってるよ!?」

F「まあ。このフレンドリーさすら前菜レベル、それぐらい混沌極まりなかったAXISでの再開だからな! AXISも本編やタイインしたデッドプール誌が邦訳されますように!(祈り」

日々雑談~2011~

 おそ松さんの女性人気が上がってきているのは、声だけでなく六つ子にしっかりとした個性や外見の差が出来たのも大きいんじゃないかなあと、なんとなく。80年代のアニメおそ松くんは、そこまで書き分けに力を入れてなかったというか、実際のトコ、イヤミ&チビ太チームアップ状態だったからなあ……ファミコンのおそ松くんに対して「え? 主人公、イヤミやチビ太じゃなくて、おそ松なの?」と、思ってしまうぐらいには、影薄かったですよ?

 昨日、デッドプール邦訳奇譚~アイデンティティ・ウォー:デッドプール/スパイダーマン/ハルク~をアップしました。ちょっと間が空いてしまいましたが、なんとか追いかけていきます。最近のデッドプールの邦訳ペース、むっちゃ早いから、ボヤボヤしていると置いていかれそうで怖い。
 順序的に次はデッドプールVS.カーネイジなのですが、この作品に関しては以前結構書いちゃったんだよなあ。今までデッドプール奇譚で取り上げた作品も発売前にテキスト書いたりしていたのですが、デッドプールVSカーネイジに関しては数カ月前に書いたばっかだからなあ。実際、今日管理者とデッドプールVSカーネイジについて話しても、結構な時間何も思い浮かばなかったというね! こち亀のあの人は今みたいな企画での、両さんと戸塚のトーク状態だったよ!(例:「何かある?」「いや別に……」)
 ただ、ちょっと視点を変えたら、ちゃんと別の視点が浮かび上がってきたので、近日中にはアップします。根気強く話してれば、なんとかなるもんだ、うん。

デッドプール邦訳奇譚~0~

アベンジャーズ アッセンブル!

ふじい(以下F)「祝! デッドプールアベンジャーズ入り! ということでね、今月10月より始まるアンキャニー・アベンジャーズ誌では、人類とミュータントとデッドプールの為に戦う、新生アベンジャーズが結成されるわけですが」

サイレン(以下S)「待って。理解が追いつかないから。待って」

F「いや。待たない。スパイダーマンやスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)も参加する本格的チームを率いる、僕らのデッドプールさん。一体何がどうしてこうなるのか楽しみデスね! アベンジャーズのリーダーだ!(CV子安武人) まあこれは本国アメリカでの動きなわけで、日本での動きとなると……まず思い当たるのは、最近の邦訳ラッシュ」

S「確かになあ、8月のデッドプールVS.カーネイジアイデンティティ・ウォー:デッドプール/スパイダーマン/ハルク。アイデンティティ・ウォーは三人が主人公みたいな形だから微妙だとしても……9月はデッドプール:モンキー・ビジネスデッドプールの兵法入門、押しも押されもせぬデッドプールが主人公な作品が、2冊出ている。これもはや、月刊デッドプール状態?」

F「10月も小学館プロダクションからデッドプール Vol.1:デッド・プレジデントが、ヴィレッジブックスからデッドプール・キラストレイテッド/デッドプール・キルズ・デッドプールが出るから、今月も月で2冊発売ということになるな。ああ、11月はデッドプールVol.2:ソウル・ハンター(仮)が、12月はデッドプールVol.3:グッド、バッド・アンド・アグリーが決まっているから、来月以降、少なくとも今年いっぱいは月最低1冊、邦訳デッドプールが発売されることになるな」

S「立派な、月刊化じゃないか……どうしてこうなった!」

F「ホントになあ。そして、ここに来て気がついたんだ」

S「何に?」

F「いやさあ……数、多くない?」

S「そりゃあね! このペースで出てれば多くもなるよ」

F「10月現在で、Amazonにデッドプールの邦訳、発売予定の物を含めて10冊以上あるからなあ……」

S「しかもそれ、数冊増えるの確定だろ」

F「来年どうなるかはわからないけど、場合によっては20冊に達しかねん。というわけで、ここで一度、この本はどんな本なのか、いったい他にどんなキャラが出てくるのか。一度レビューという形でまとめた方がいいんじゃないかと思ってよ。時系列だって一貫してないし、長編、中編、短編が入り混じっている状態だしな」

S「なるほどねえ」

F「邦訳っていうのは、単に洋書を日本語訳したものじゃなくて、いわば世間に訴えかけるフックだからな。日本語に訳され、日本のいろんなトコの書店にズラーっと並ぶ。だからこそ、邦訳や映画や、日本発の……例えばディスク・ウォーズみたいな作品は、尊重したいよな。市場の開拓者としての役割を、公で担っているわけだし」

S「そうだな。洋書を読むことや入手は、思ったよりも簡単なことだけど……本屋で金を払って入手すれば、そのまま読める普通の本とは、難易度に格段の差があるものな」

F「だからこそ、出来る限り応援したいし、例え手作業レベルでも道標を作ってみたい。作っておけば、誰かが何かの足しにしてくれるかもしれないわけで。なので、しばらく日替わりで1冊ずつデッドプールの邦訳本を紹介していく予定だ。もし別の重要なニュースが入ったり更新できなかったりしたら、その時は変更もしくは休止のアナウンスはするけど……基本しばらくはこの企画をやっていく」

S「わかった。それでいこう。ところで、最初にした本国でのデッドプールはアベンジャーズ誌での話だよな? デッドプール本誌はどんな感じなんだ? ついこの間まで、死んでたよな?」

F「ああ……なんでも、気付けばデッドプールが、全世界人気ナンバー1のスーパーヒーローになってるらしいぞ」

お帰り! デッドプール祭り

S「だから待って、本当に待って!」

日々雑談~1972~

 少し時間が出来たので、ようやくデッドプールVSカーネイジアイデンティティ・ウォー:デッドプール/スパイダーマン/ハルクのダブルデッドプール邦訳本を購入。アイデンティティの方はデッドプールでもありスパイダーマンでもありハルクだけど。Amazon辺りで頼めば手元には届いていたんだろうけど、単価高めのアメコミ邦訳本を仕入れてくれる地元本屋の覚悟にはなるべく応えたいので。返本という手段があるとはいえ、専門書のような少ない顧客を掘っていくタイプの本、仕入れるのは勝負だもんな。
 両作の共通点をデッドプール以外に挙げるのならば、シンプルな素材を活かした手頃なランチコースという感じ。どうしても有名所、例えばシビル・ウォーやノーマンズ・ランドの邦訳となると、美味いけど満漢全席やフルコースな、全部食い切るには覚悟と時間と金が居ることに。その点この2作は、対決や異次元行きというシンプルなベースを使った上で、一冊で完結できるお手軽さが。事前情報もほぼいらないですしね。赤いキチガイ二人! ヒーロー三人! 彼らが居る世界なんだなーぐらいで十分。2冊のメインキャラのうち、資料少なめかつ邦訳化された物も少ないカーネイジは、近年刊行されたスペリアー・カーネイジ・アニュアルの邦訳掲載に小冊子での情報補完と、デッドプールVSカーネイジにて手厚いフォローが。いたれりつくせり!
 比較的安価というか、フルカラー本で税込み2000円弱というのは、悪くない値段。財布にちょっとでも余裕ありましたら、是非とも手ぇだしてみて欲しい二冊ですね。デッドプールやスパイダーマンもそうだけど、ハルクやカーネイジは、特に次に繋がって欲しいよなあ!