日々雑談~1780~

 冬コミ新刊タイトル、「アメコミカタツキ:ウォードッグス」に決まりました。犬と例えられる立場と職業な二人が、思うがままに聖杯戦争を引っ掻き回していく! タイトル決まったので、表紙内容に関しましては、週末に紹介できると思います。

 明日のディスクウォーズは、お手伝いロボにして助手ロボット、心と身体をまあなんとか善処できる方向でケアしたいとはあまり思ってなさそうなウルトロン参戦ですね! 様々な公式よりニュースになっている辺りは、流石アベンジャーズ2のメインヴィラン。個人的には、公式サイトの予告にて登場が示唆されている巨大な影が気になるところ。

 ゲーム戦国大戦より、figma 忍殺 服部半蔵登場! ……一旦ちょっと待て! これ、服部半蔵というかハトリ・ハンゾウですよね!? つーか、コレの色違いみたいなfigma出ますよね!?

 figma ニンジャスレイヤー

 実際見比べてみると、結構違うか……。服部半蔵の方が、1000円高いだけあって武将らしく豪華な仕様。そうですね、SICの仮面ライダー1号と2号よりは差がない位かと。1号&2号は、ベースは同じなものの、力の2号の体型をマッシブにすることでシルエットにかなり差を持たせているのですよ。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その36~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第36話。
 アナウンサーによるヒーローたちの実況、何やらデジャブが……と、とら……う……さぎ……?

 比較的不遇であり、生活もままならない時もあり、正しいことをしている筈なのに石を投げられる。ハッキリ言って、いつヒーローを辞めたって文句を言われないくらいの理不尽とともに在るのがスパイダーマン。そんな彼が、今でもヒーローを続けていられる理由の一つが「誰かが信じていてくれた」事だと思うのですよ。石を投げる人が居ても、庇おうとしてくれる人がいる。だからこそ、親愛なる隣人を続けていられるんだ。そう思わせてくれるスパイダーマン像でした。そして、ヴェノムに寄生された事を言い訳にせず、自ら責任を取ろうとする姿に、アキラ達の説得で使命を背負い続けることを決意する姿。序盤に今回の出番、ディスクウォーズのスパイダーマンは、スパイダーマンがなぜ強いのか、なぜ戦い続けられるのかを、きっちり描こうとしてますね。

 本編登場は無いかと思われていたものの、ハルクへの寄生という変化球で出てきた怪人としてのヴェノム。魂ロワイヤルでアニメ絵で出てきた時、すげえマッスルだと思ってはいたものの、まさかハルクがベースになったことによるマッスルだったとは! 90年代、スパイダーマンの好敵手としてマブカプに現れた、ベノムそのもののマッシブさよ……!

ベノム(マプカプ)

 実際、原作におけるヴェノムの中の人(主にエディ、マック、フラッシュ)の未登場を嘆く声もあるのですが、個人的には今回の共生体ヴェノムとしての登場は、悪くないどころか良い落とし所じゃないかなあと。
 物語を創る上でキーワードとして、例えば黒いスパイダーマンの登場やヴェノムの登場、ここに更にエディの登場を加えてもいいとして。スパイダーマンやヴェノムの粋を先週と今週、合わせて一時間に全て入れるのは無理です。なるべく削って磨いて、スマートにしないと一つの話として成立しません。
 そして実のところ、一番簡単にするのは、雑にすること。一番簡単なのは、黒いスパイダーマン=ヴェノムが化けていた偽物、もしくは暴走するスパイダーマンの裏で「スパイダーマンの野郎を乗っ取ってやったぜ、ウッシッシ」とほくそ笑ます事、キャラ付けの余裕もないほど唐突に出た取材記者のエディが偶然寄生される事だと思いますが、これはヴェノムの出番が増えても、おそらくファンの人が望む形ではないし、初めて見る人にとっても良くない形ですよね。だとしたら、ここを削ってしまい、ヴェノムの脅威と、日本人が思うヴェノムのイメージを補強追求するのは、悪くない選択肢なんじゃないかと。無理に出して余計なファンサービスとなるよりは、シュっとさせて分かりやすさを。この分かりやすさの追求は、ディスクウォーズが第一話から抱え続けている命題の一つです。
 コレに関してはいくら考察してもキリがない、例えばキング・リュウさんがTwitterで口にしていた「多のヒーロー対一人のヴィランのリンチにならないような構図」の一部としてのハルクヴェノム化もあるでしょうし、もしかしたら契約のような大人の都合で中の人が出せない事による変化球の登場なのかもしれない。ただひとつ言えるのは、今までの書き方や今週のスパイダーマンを見るに、共生体ヴェノムと中の人の未登場が手を抜いたり雑にしたり、ヴェノムなんかどうでもいいと思っての結果ということは、0に等しい話だと思うのですよ。

と いうわけで、今日の紹介は、ガッツリとヴェノムを。従来のヴェノムのイメージと、今回のヴェノムをつなげる、ミッシングリンクになれれば。実はベノムに関しては、まだまだ書きたいというか、最強形態マッドネス・ヴェノムや変則的なヴェノムプールやパニッシャー・ヴェノムを紹介したかったというのもあるんですが、長くなりすぎるのでそこは今回控えます。この知識の湧き方、ひょっとしたら思っている以上に、自分の中にヴェノムへの興味があるのかもしれませぬ。

ヴェノム(ベノム)

ヴェノム

 スパイダーマンに力を与える代わりに、寄生し感情を餌にしようとしていた共生体。共生体の企みに気付いたスパイダーマンは、決死の覚悟で分離。共生体と分離することに成功した。
※上記の経緯については、前回の記事参照。

 共生体分離の時より、時計の針は少し巻き戻る。静かなる殺人鬼、シン・イーターによる連続殺人事件。通称シン・イーター事件。最も早く殺人鬼の尻尾を掴み、シン・イーターの独占インタビューに成功したのはデイリー・グローブの記者、エディ・ブロックだった。脚光を浴びるエディであったが、栄光は容易く崩れ去ることとなる。スパイダーマンによる、本物のシン・イーターの逮捕。エディがインタビューした相手は、なりすましの狂人であり、偽物だったのだ。
偽者を見抜けぬまま、誤報を出してしまったエディは仕事もなくし、妻にも逃げられる。

「スパイダーマンが真犯人を捕まえた事により、全てを失った」

 思わずこんな事を考えてしまうエディだったが、これが逆恨みであることは自分自身が分かっていた。気を紛らわせるためボディビルに打ち込んだエディだったが、体は鍛えられても気は晴れず。スパイダーマンへの憎悪を捨てきれないエディは、神にすがり始め教会を巡るようになる。辿り着いた聖母マリア教会。この教会こそ、スパイダーマンが共生体と分離した教会であり、離れた共生体は教会に潜んでいた。
 共生体は祈るエディに覆いかぶさると、彼の身体を乗っ取ろうとする。対処できぬエディ、共生体の興奮作用が心をねじ曲げ、エディは自身が最もしてはいけないと思っていた考えに至る。ヒーローのように、自在に力を振るいたいとの潜在意識も、それを後押しした。

「スパイダーマンだ! アイツがオレを、いやオレたちを否定したからこうなったんだ!」

 完全に一体化したエディと共生体。スパイダーマンの大敵となる、ヴェノムの誕生である。映画スパイダーマン3では、記事は分かっていての捏造、感情も最初からエディの逆恨みであったが、原作におけるエディは、同情の余地が十分ある男となっている。

ヴェノム(エディ・ブロック)

 ヴェノムの能力は、共生体由来。黒いスパイダーマンとしてピーターと一体化した事により、スパイダーマンの能力をコピーした結果、ウェブの生成や擬態能力と、エイリアンコスチュームを纏っていた時のスパイダーマンと同じ力を持っている。ただ、ベースとなったエディがピーターより逞しいことも含め、パワーとタフネスはスパイダーマン以上。そして最も恐ろしい対スパイダーマンへのスキルとして、彼の生命線である全方位レーダー、スパイダーセンスを無効化することが出来る。スパイダーマンが蜘蛛なら、自分はスパイダーマンを刺す毒針。ヴェノムのこの言葉は、正しい。

 自称弱者の庇護者として、憎い怪物スパイダーマンと何度も戦い続けるヴェノムであったが、それら戦いと自分のせいで誕生した最凶の殺人鬼を止めるための共闘にて、ヴェノムはスパイダーマンが自分たちと同じ庇護者だと悟り、復讐心を捨てた。その後は、スパイダーマンのトモダチやサンフランシスコに居を移してのヒーローとしての活動。精神的に不安定になってのヒールターン等を繰り返すことになる。

スパイダーマン&ヴェノム

 共生体と共に生きていたエディだったが、元より抱えていた持病のガンが悪化。エディは共生体との別れを選び、分離した共生体をオークションで売り払う。共生体を買い取ったギャングの親分は、息子に共生体をプレゼントし、新たなヴェノムにするが、共生体は精神的に強かったピーターや肉体的に強かったエディと違い、何ら強いところのない少年との共生を拒否。ビルの谷間を飛んでる時に分離という、えらいタイミングで息子から離れ、新たな宿主を探し始めた。なお当たり前の話ですが、親分の息子は転落死しました。ヒドい。
 共生体が新たに見出した宿主は、エディを軽く凌駕するほどに、スパイダーマンへの憎悪を抱いた男だった。男の名は、マック・ガーガン。鉄の尾とスパイダーマンの倍以上の攻撃力を持つと言われているヴィラン。スコーピオンだった。

スコーピオン

 スコーピオンは共生体を受け入れ、新たなヴェノムに。エディ以上にタガがなく、凶悪な本性を持つスコーピオンと融合した結果、ヴェノムは更に危険な怪物となる。スパイダーマンが対ヴェノム相手に積み上げた戦術も、新たな宿主の冷酷さにより、ほぼ無意味に。そのまま食人衝動まで得てしまったヴェノムは凶暴性も身体も肥大化。もはや、誰にも手に負えない存在と化した。

ヴェノム(マック・ガーガン)

 ヴェノムが囚人部隊サンダーボルツやノーマン・オズボーン(グリーン・ゴブリン)が作り上げたダークアベンジャーズに参加することで、国家もヴェノムの能力を知るが、精神を歪める中毒性や何でも喰らう凶暴性は許容できる物ではなかった。国家のためになる、正義のヴェノムを創るための極秘プロジェクトが開始され、やがて軍は実用化に成功。マック・ガーガンがスコーピオンに戻り、空席となっていたヴェノムの座に座る被験者として選ばれたのは、スパイダーマン、ピーター・パーカーの同級生であるフラッシュ・トンプソンだった。
 フラッシュは高校時代、ピーターをいじめていたが、スパイダーマンとなったピーターが活躍する姿を見て徐々に改心。スパイダーマンの正体を知らぬまま、彼と同じ善人でありヒーロー足りえる男になろうと努めてきた。フラッシュは軍に志願し、戦場に赴くが、仲間を守ろうとした結果、両足を失ってしまう。帰国し失意のどん底に居たフラッシュに軍が声をかけたのは、そんな時だった。ヴェノム変身時という条件はあるが、両足が一時的にでも戻り、なおかつ憧れていたスパイダーマンのようなヒーローになれる。フラッシュは以来を承諾、エージェント・ヴェノムはこうして誕生した。

ヴェノム(フラッシュ・トンプソン)

 他のヴェノムに比べ、抑制された共生体により外見はスマート。ヴェノムの能力だけでなく、フラッシュが軍隊で身につけた格闘術や銃火器を駆使して戦う。フラッシュの精神力は高く、共生体を押さえつけるだけの意志の強さを持っていた。スパイダーマンに憧れた男の強さは、スパイダーマンの行いが無駄でなかった事の証明といえよう。ただ、スパイダーマン本人も蝕むだけの暴力性を持つ共生体。フラッシュの精神も蝕まれ、時折暴走とも言える姿を見せるようになる。ただ、歴代のヴェノムに比べればまだ安定しているし、新生されたヒーローチームサンダーボルツにスカウトされた事を切っ掛けに少しマシになっている。サンダーボルツの他のメンバーが、パニッシャーやデッドプールと言った「ヴェノムの狂気? なにそれ美味しいの?」レベルでアレな方々なので、あまりヴェノムが暴れたままだと話崩壊するのでしゃあない。

 朱き狂気カーネイジを始め、髪の如き触手を操るスクリーム、最大級のパワーを持つトキシンと、共生体より派生したキャラは枚挙にいとまがない。だがしかし、スパイダーマンのライバル、スパイダーマンキラーとして産まれたヴェノムは、忘れ得ぬ名である。

 最初のヴェノム、エディのその後についても少し記しておく。
 共生体と別れたエディ・ブロックはその後やせ細り、余命いくばくもないと思われていたが、奇跡と謳われる治療法により、回復。だがそ治療のせいで、エディの体内に僅かに残っていた共生体と免疫機能が融合してしまう。そのまま暮らしていたエディは、偶然ヴェノム(スコーピオン)と対峙。共生体はエディを覚えており、彼の元に戻ろうとする。これを切っ掛けに覚醒するエディ体内の、共生体への免疫機能を持つ細胞。こうしてエディは黒いヴェノムとは真逆の白い身体を持つ、対ヴェノム特化型生物アンチ・ヴェノムとして還って来た――。

アンチ・ベノム

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その35~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第35話。
 久々のスパイダーマン登場! だが、しかし……?

 アメリカを離れたアベンジャーズに代わり、ニューヨークを守護していたスパイダーマン。多くのヴィランがディスク化したとはいえ、多くのヒーローがディスク化してしまった以上、負担が軽くなることはなく。ハーレムを守るファルコンや、スパイダーマン並みの知名度と抑止力を持つアイアン・フィストとパワーマンが居ないのは、痛いよなあ。ヴィラン以外の、ただの人間たる犯罪者も居るわけで。対ロキや対レッド・スカルのような激戦に参加することはありませんでしたが、スパイダーマン、きっと相当苦労してきたと思います。

 天才にして変人なハンク・ピムの協力という、心強い筈なのにアレ?なんか不安だぞな光明の裏にある黒。NYを震撼させる黒いスパイダーマンの大暴れ。ちくしょう! やっぱりジェイムソンとデイリービューグルは正しかったんだな! ……いやまあ、あくまで原作の話ですが、今日のトニーのコメントのように「あそこの編集長は、スパイダーマンを悪く書くことが趣味」というのは、既に一種の共通認識として市民の間にあります。ただ、ニューヨークが巨大都市である以上、その認識を全員が得ているというわけではなく。スパイダーマンを嫌っている人もいれば、好きな人もいる。多くの人間が住む都市としては、普通の光景です。
 よくマーベルの市民はヒドい呼ばわりされる事がありますが、感情が移ろいやすい面もヒーローに石を投げることも、手のひら返しで賞賛することも、ヒドいとか外道ではなく、多種多様な都市であれば当たり前の、現実的な光景なんじゃないかと。

 話がズレましたが、凶暴化した黒いスパイダーマンを止めるため、次々彼と戦いを繰り広げるヒーロー達。キャプテン・アメリカ、ソー、ブラックウィドウ……軽快なスパイダーマンが相手なだけあって、今回みんな動きが際立ってますね! ブラックウィドウに関しては、初登場回に変なのがいたせいで、初戦闘シーンですし! しかし、ヒーローの中でも最も高潔に近い、キャプテン・アメリカとスパイダーマンの戦い。親愛なる隣人を未だに信じ続けていたNY市民にとって、これほど辛い光景も無かっただろうなあ……。

 戦いとスパイダーマンの逡巡とブラックウィドウの情報の結果もたらされた結論は、共生体ヴェノムによる寄生。細かいことを言ってしまうと、共生体はシンビオートであり、シンビオートが寄生した結果誕生したキャラがヴェノムというのが原作における正式な認識であり。でもこの辺りは、あくまで個人的な感覚ですが、ヴェノムへの一本化でいいんじゃないかと。
 シンビオートやヴェノムといった単語の知名度の問題や、話をシンプルにする都合や大人の事情、あくまで推論でしかありませんが、様々な要素を天秤にかけた上での決断だと思います。原書でも共生体を呼ぶ際、ヴェノム・シンビオートやDWと同じようにヴェノムとか、そこまで名称に拘って無い時がありますしね。この天秤は、難しくあり。

 というわけで、今日の紹介はスパイダーマンです。おいおい、たまには俺も、メジャーなヒーローの紹介するんだぜ! ただし、テーマはブラックコスチューム&他のコスチューム。スパイダーマンについて本気で語ったら、コラム35回分あっても足りないからな!

スパイダーマン(ブラック・コスチュームorエイリアン・コスチューム)

スパイダーマン(エイリアン・コスチューム)

 ニューヨークにて、謎の落下物を調査していた筈のスパイダーマンは、気づけば見慣れぬ場所……どころか、地球ではない別の惑星に居た。しかも周りには、他の地球のヒーローやヴィランも集まっている。後にシークレットウォーズと称される、この事件。全能に限りなく近い存在である宇宙人ビヨンダーにより惑星闘技場バトルワールドに召喚された彼らは、強制的に戦わせられることとなる。
 そして激戦により、スパイダーマンは何時もの赤青ベースのコスチュームを大きく破損。どうしたものかと悩むピーター・パーカーは、謎のマシーンを発見作動させたところ、マシーンは従来のコスチュームによく似た黒いスパイダーマンスーツをピーターに纏わせる。黒いスパイダーマンコスチューム、ブラック・コスチュームはこうして登場した。

黒いスパイダーマン!?

 シークレットウォーズはやがて終戦。スパイダーマンは地球に帰還するが、黒いスーツも代用品兼記念品として持ち帰っていた。だが、スパイダーマンは何時ものコスチュームに着替えること無く、ブラック・コスチュームを着続けることを選択する。なにせこのコスチューム、異星文明の賜物か、まず着ただけで身体能力が拡大、更にはウェブシューターを使わずとも自力でしかも無限にウェブの生成が可能、たとえコスチュームを所持していなくても考えただけで手元に、しかも装着したいと考えただけで自動装着し普段着への瞬時の擬態も可能と、素晴らしい物であった。
 黒いスパイダーマンとして活躍し続けるピーター、しかし性能向上によりスパイダーマンとしての活動は若干楽になったはずなのに、やけに毎日、疲労と倦怠感に襲われていた。限界を迎えたピーターは、シークレットウォーズの事情を知り、優れた頭脳と設備を持つファンタスティック・フォーに助けを求める。ファンタスティック・フォーのリーダーである天才科学者ミスター・ファンタスティック(リード・リチャーズ)による実験と調査の結果、疲労感の原因とコスチュームの正体が明らかになる。

暗黒のスパイダーマン

 ブラック・コスチュームの正体はブラック・エイリアン・コスチューム、異星の科学により作られた布製コスチュームではなく、コスチューム自体が知性と生命を持つ生物シンビオート(共生体)だったのだ。生物と共に生きる生命体であるシンビオートは、スパイダーマンに能力を与える代わりに、毎晩寝ているピーターの身体からエネルギー源となるアドレナリンを採取していた。疲労感の原因は、これである。共生体は既にピーターの指示を聞かぬ程に一体化していたが、リードはこの共生体が高い周波数の音波に弱いことを発見。音波を使うことで、ピーターは共生体より開放された……かに見えたが、リードの研究室から共生体は脱走。油断していたピーターに再度取り憑く。窮地に陥ったピーターであったが、近くにあった教会の鐘楼堂に登り、鐘の音を使って共生体との分離を試みる。生き残るのはピーターか共生体、どちらか一人。最高の宿主を救うため、共生体はピーターから離れていった。
 その後しばらく、共生体は教会に潜んでいたが、やがて訪れたスパイダーマンへの怒りを抱える男を、新たな宿主に選ぶこととなる――。
 なお、共生体と離れた後も、ピーターはブラック・コスチュームを着ていた。ただし、今度のコスチュームは、怪盗ブラックキャットから贈られたただの布製コスチュームである。いつもの赤青のコスチュームに戻ってからも、何度か着用しているが、どうにも精神的に不安定な時、怒りに燃えている際に包む機会が多い。アドレナリンを喰らうための刺激、心中共にずっと在る。元のブラック・エイリアン・コスチュームにも感情を不安定にさせる効果が見られたが、この呪いはイメージとして布製コスチュームにも付き纏っている。映画スパイダーマン3では、共生体に寄生され己を見失っていくピーターの姿がありありと描かれた。

映画版ブラックコスチューム

 印象的なコスチュームとしてゲームにもよく登場しているが、ゲームにおけるブラックコスチュームは主にパワー型。攻撃重視の能力値や荒々しいファイトスタイルで敵を追い詰め、ゲームによっては一時的なブーストであるレイジ(怒り)モードを搭載している。このスーツに関する総論は、スーツの由来も知らず関係も知らない別次元のピーター・パーカーが初めてこの黒いスーツを見た時のコメントに集約されている。
「僕にダークサイドがあったら、きっとこんなスーツを纏ってソイツを表すだろうね」

 ここからは完全に余談だが、敵や状況に対応してのスーツ制作といえばまずアイアンマンのイメージが強いが、優れた知性と応用性を持つスパイダーマンも負けじと開発を続けている。ピーターが自作したものとしては、例えばこんなスーツがある。

アーマード・コスチューム

 かつてマブカプにも登場したアーマード・コスチューム。大学の研究室で作り上げた擬似鋼鉄を使用しており、スピードが落ちているものの、防御力が格段に向上している。

ピーター四變化

 ホーネット、プロディジー、ダスク、リコシェ。殺人犯に仕立てあげられたため、満足な活動が出来なくなったスパイダーマンに代わり、ピーター・パーカーが代わりに着た四つのコスチュームとアイデンティティ。様々な技術や友人親族からの協力を得た結果、四つともそれぞれ独自の特殊能力をもっている。

バレットプルーフ・コスチューム

 超感覚スパイダーセンスを一時失ったピーターが開発した、バレットプルーフ・コスチューム。銃撃を避けるのが難しくなったため、防弾性能に優れたスーツを開発する必要があった。

ステルススーツ

 ステルス・スーツ。音と光の伝達を阻害することで、透明化出来る隠密用スーツ。前述のバレットプルーフとこのステルスは、当時ピーターが務めていた研究所、ホライゾン・ラボが持つ超技術を使用している。

このピーターが作ったスーツ以外にも、多の天才より贈られたスーツが多々ある。

アイアン・スパイダー

 アイアン・スパイダー。魂ロワイヤルにも参戦が決まった、トニー・スターク制作のハイテクスーツ。思いつく限りの能力に加え、強力なロボットアームも独自装備と、スパイダーマンのスーツの中でも頭一つ抜けた性能を持つスーツ。なお、しばらく後、量産型スーツも作られている。

FFユニフォーム

 ファンタスティック・フォーユニフォーム。一時死亡扱いであった、ヒューマン・トーチの代理として加入した際に着用したスーツ。リード・リチャーズの発見した不安定分子が使われており、ピーターの思うとおりに色や姿形を変えることが出来る。この白と黒という色合い、これは当時のファンタスティック・フォーのイメージカラーなのだが、某キャラクターに似てしまうため、実はあまりピーターは気に入っていない。でも、大人としてそれは、心中に秘めている。

 今までのスーツはまともな代物だったが、たまに都合や偶然やその場しのぎで、変なスーツを着るハメになることがある。

アメイジング・バックマン

 ファンタスティック・フォーのお陰でブラック・エイリアン・コスチュームとの縁が切れる。それはつまり、着る物がなくなるという事だった。しょうがねえなと、自分の旧コスチュームを持って来てくれたヒューマン・トーチ。ただ仕様上マスクが無いため、とりあえず紙袋を被ってみた。帰り道、この格好で人助けをしてしまったため、「ファンタスティック・フォーのニューメンバー! アメイジング・バックマン現る!」とニュースになってしまう。トーチがイタズラで背中に「キック・ミー」と書いた紙を貼っていたため、アメイジング・バックマンの謎は更に深まったとか。こんなどうしょうもないコスチュームだが、初めてトーチの代役としてファンタスティック・フォーの元に訪れた際、スパイダーマンはこのコスチュームでやって来た。流石に、マスクはちゃんと被っていたが。

 上記のコスチュームは、自作、他作、おもしろ含め全部、スパイダーマンのコスチュームの一端にすぎない。これらを見て、スパイダーマンの多彩さや可能性に気付いて貰えれば、幸いである。最近増えている別次元のスパイダーマンまで入れてしまうと、これ即ち本当にキリが無くなる。例えば日本で有名なもその一人なわけで。

日々雑談~1766~

 沢山のWEB拍手、ありがとうございます。そして拍手で人気者なノバということで、今日はノバ+1に関する返信特集ということで。ノバ(例:ディスクウォーズ)とノヴァ(例:マブカプ)。読み方は2つありどちらも正しいですが、一応今回はディスクウォーズに関する物なので、自分はノバ表記で行かせていただきます。

>サムことノバはアニメ「アルティメット・スパイダーマン」にアイアンフィストやパワーマンと一緒に登場しているで、この二人が出た時点でサムも出てきたら嬉しいとは思っていましたが、ロキやストレンジではなくノバがセカンドヒーローになるとは思いもしませんでした。解説記事、いつも楽しく読ませていただいています。

 お楽しみいただけたのならば、何よりです! アルティメット・スパイダーマンを観ていると、やはり輪にサムを加えたくなりますよね。しかしノバ、先週ならともかくとして、サムが出るという情報を聞く前に、セカンドヒーローとなることを予測できた人は居ないんじゃないでしょうか。そして、ストレンジは何処へ……あの人が行方不明って、ストーリー的にも不安だ。

>GoGの映画ではノヴァ・コープがザンダー星の空軍みたいな扱いなっちゃってましたけど、彼の今後のマーベル映画化企画に乗ってるようですね・・・
>おや、我らがロジャース大尉がバケツを装着した話に言及がないのは意外でした。リックよりさらに強かったノヴァ版キャップはもうずっとそれ被ってろよと思った覚えが

 映画の話や、キャップ関連の話にも触れたかったのですが、いかんせんリチャードとサム、二人を一つにまとめたような記事なので、カットせざるを得ませんでした。あまり長すぎると、知識の栓になってしまいますからねえ。ノバも結構、面白エピソードにあふれてますよね。つーか、リチャードもぶっちゃけ最初からしばらくは“若い”なキャラでしたし。そりゃ、面白いさ。

>アルティメットスパイダーマンに出てくるノバはこのノバのアルティメットユニバースバージョンと考えていいのでしょうか?

 どちらかと言うと、ノバのアニメ版アルティメットスパイダーマンVersionですかね。俗にいうアルティメットユニバースとアニメのアルスパはちと違いますし。つまりは、ディスクウォーズのノバもディスクウォーズVersionなノバということで。

DWのピム>近い例と言えば、最初期イエロージャケットの頃の躁鬱病の頃や、ハルクウェーブ収録の分裂して二人になってた頃が近いですかね?

 そうですね、イメージ的には、あの時期の(心が)落ち着かないピムに通ずる物がありますね。ディスクウォーズのピム博士、嫌な奴やダメな奴というより、変人ですよね。ここいら辺は、キング・リュウさんがアカウントでつぶやいていた、ピムを只の嫌なやつにしない路線へのプレリュードと言えるかと。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その34~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第34話。
 新キャラ目白押し、新章開始はロケットスタート!

 過去の象徴たる大敵レッド・スカルとの激戦が終わり、アベンジャーズと少年たちが見るのは未来に。アカツキ博士の救出、そしてディスクの回収。ディメンションスフィアという新たなサンプルを手にしたアイアンマンは、切るのに躊躇していた切り札、天才科学者ハンク・ピムに協力を要請する! ええ、遂に出ましたハンク・ピム。ディスクウォーズのピムは、ピントがずれ気味のある意味らしいとも言える学者キャラ。色々な作品にピムはいますが、今回は変人なので、分かりやすくまだ救いがある方じゃないかと。ピムは結構やらかすタイプのキャラですが、ヒーローとしての重圧によるミスや、荒れた心による暴走と、やらかしの原因が誰でも持っている心の弱さや暗黒面に起因していて、よくよく考えてみると痛ましい感じで。悪い人間ではないものの、決定的なミスやピントのずれた事をしてしまうという観点なら、このピムもちゃんと原作要素を汲み取ったものなのかなと。しかし、ディスクウォーズのワスプは所謂女子力高めなお姉さキャラだけど……このピムと付き合いがあったなら、そりゃ色々鍛え込まれるよなあ……。

 ソーの義弟ロキ、キャプテン・アメリカの宿敵レッド・スカル。続く巨悪は、アイアンマンの大敵、マンダリン! 10の指輪を持つ男、テンリングスとして、火炎や冷凍といった10の力の一端を披露。策謀を好むロキや暗躍を持ってして超人の域へ辿り着いたレッド・スカルとは若干違うタイプな、正統派のボスキャラ。かと言って策略暗躍が不得手なキャラではないので、今後の動向はまた多彩。チンギス・ハーンの子孫が打つ今後の一手とは!
 ディスクウォーズに際して、中華の怪人マンダリンがメカメカしくなった!というイメージが見受けられますが、実のところ既にマンダリンは、先行のアニメ、アイアンマン・ジ・アドベンチャーズにてアイアンマンのライバルらしい、ディスクウォーズの源流となる容貌となっております。

マンダリン(アイアンマン・ジ・アドベンチャーズ)

 つまり、この路線を一層強めて、日本の成分を若干取り入れた結果がディスクウォーズのマンダリンですね。まあ、マンダリンに関しましては、正直アイアンマン3というとてつもねえ大アレンジがありますからね! いやアレは、劇場で見てビックリしたわ……。

 公式サイトで言及されていたハンク・ピム、10の指輪が予告で映しだされていたマンダリン。そんな二人を隠れ蓑にして、大半の視聴者に正体を隠しつつ、ここまで来たのが新人アベンジャーズであるノバことサム! またはノバではなくノヴァ!
 ノバ自体は過去の活躍でそれなりに知られていた上にマブカプ3にも参戦したヒーローですが、代替わりがあったという情報がなければ、おそらくノバを知っていてもサムと繋げられなかったかなと。サムが登場しノバになったのって、去年とか一昨年の話ですからね。ディスクウォーズに出たマーベルキャラの内、おそらく最も登場が新しいキャラです。サムが2010年代、おそらく時点が2000年代のサージ(ノリコ)、次が90年代のデッドプール。いやもう、アメコミキャラって長寿だ。なお、「Marvel Sam」で検索すると、一番最初に出てくるのはこの人です。
 なお自分の場合、サムの顔に見覚えがあったので「あー、アイツか!」と思い当たることが出来ました。原作のサムに比べディスクウォーズのサムは若干年が上に見えますが、髪型を始めとした原作のサムの雰囲気は出ていたと思います。そういえば、予告で見せた速さからサム=クイックシルバーな説も出てましたが、クイックシルバーは本名ピエトロですしね。あと、指輪を付けた悪役としてサノスの名も。サノスと言えばジェムですが、アレは指輪ではなくガントレットなので。あと、両手につけるほどの数はありません。

サム

 というわけで、今日の紹介は正体隠しGJ!なサムこと宇宙の戦士ノバで!
 今日出た三人は誰もが今後出そうな感じだけど、GJ補正でまずはノバ!
 なおハンク・ピムに関しては複数紹介記事を書いてるので、ぶっちゃけもういいんじゃないかな?というのもあり。いやまあ、機会あれば改めてやりますけどね!

ノバ(ノヴァ)

ノバ(サミュエル・アレキサンダー)

 異星種族ザンダー星人の私軍として結成された組織、ノバ・コーズ。最初は自国の防衛、他の惑星の調査等が主な任務であったが、後に様々な星でスカウトを開始。組織のメンバーは多様化し、拡大。やがてその任務は、銀河の治安維持へと拡大していく。ノバに選出された者は、多大な星の力を授かり、助けを求める声に応じ、宇宙を飛び回る。宇宙の平和を守る組織としては、ウルトラマンやウルトラセブンが属する宇宙警備隊やDCコミックスのヒーロー、グリーン・ランタンらがメンバーを務めるグリーン・ランタン・コァに類似している。
 ノバ・コーズの隊長(階級:センチュリオン)であるローマン・デイは致命傷を負い、末期寸前、その場に居た地球人の高校生。リチャード・ライダーに能力を託す。ノバ・コーズの一員としての力を手に入れたリチャードは、ノバと名乗りスーパーヒーローとなる。後にリチャードは正式なノバ・コーズの一員となるが、このスーパーヒーロー時代の結果、地球におけるノバの意味は、リチャード個人を指し示していた。なお、マブカプ3に参戦したノバも、このリチャードである。

ノバ(リチャード・ライダー)

 ノバとなったリチャードは、ノバ・コーズの一員として、地球で加入した若手ヒーローチームのニューウォリアーズのメンバーとして、奮闘を重ねつつ成長。遂には、前任者でありセンチュリオンであるローマン・ディより上の階級、ザンダー星の力を全て授かることが出来、強大な火力と不死寸前の再生能力を持つノバ・プライムに認定される。ノバ・コーズの全滅によりメンバー全ての力を集めた結果の強大なパワーアップと新生ノバ・コーズの設立、かのスターロードと組んでの侵略者への一大抵抗軍結成と、宇宙に名を馳せる英雄となっていくリチャード。だがしかし、激戦の末、リチャードは戦死。結果地球からも宇宙からも、ノバの名は消えようとしていた。
 リチャードが死亡同然の行方不明になってからしばらく後、地球にはリチャードとは別のノバであった男が居た。ただし自称、ただし冴えない中年、ただし飲んだくれ。息子のサミュエル・アレキサンダー、縮めてサムですら信じていない、ヨッパライの戯言。そんな父が行方不明となり、探しに行こうとしたサムは謎のヘルメットと出会い、そのまま頭部を打つ不詳。入院し眠るサムを起こしたのは、謎の獰猛な喋るアライグマとブラジリアン水着なコスチュームの美女。

アライグマの導き

 ノバを知る銀河のヒーローであり、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員ともなる、ロケットラクーンにガモーラ。二人の来訪と証言により、サムは自分の父が、本当にノバであったことを知る。謎のヘルメットを被ったサムはノバ・コーズとしての能力に覚醒、ラクーンに訓練を受けた後、新たなノバを名乗ることになった。

ノバ新生

 サムの性格は、良くも悪くも“若い”。物おじしない点やノバとしての力を扱うだけのセンスはあるものの、能力を誇示し天狗になったり、大仰に自らを語ってしまったりと、まだ色々危なっかしい。行方不明の父親の追跡、ノバ・コーズの生き残りとの接触、宇宙的な危機との対峙。苦難様々であるが、息子がノバであることを知った母親や周りからかかるプレッシャーに耐えつつ、ただの一学生から最高位のノバへと成長したリチャードの背を、必死に追い続けている。
 ただ、いくら自分の功績をでっかく語る必要があったとはいえ、「NYで戦っていたX-MENやアベンジャーズを軽く押しのけて、ムジョルニアを拾ってドクター・ドゥームをあっさりKO!」は盛り過ぎな感じ。正直、ディスクウォーズのサムは原作のサムに比べ、主に頭脳面にブーストがかかってる。

「いやマジ、ドゥームとか楽勝だったから」

 ノバとしての共通の能力は、まず超人的な体力と耐久力と力。殆どのダメージを軽減し、体一つで宇宙にいられる生存力。ノバは20トン程度の鉄を持ち上げることが出来るため、つまり一説に10トンほどの鉄を持ち上げられるスパイダーマンの二倍近い腕力となる。またヘルメットには万能翻訳機能がついており、大抵の宇宙人と会話ができる。そしてノバと言えば、コズミックエネルギーであるステラ・ファイアーの使用。ヒューマン・ロケットとあだ名される通り、ノバはステラ・ファイヤーを噴射し、銀河を飛び回る。
 サム固有の能力として軽く物を動かせる念動力の存在があるが、ノバとしての実力はリチャードの方が上である。何故なら、リチャードは前述した通り最上階級ノバ・プライムに認定されており、星の力を自由に行使することが出来、なおかつ最終的に、複数人に与えられるノバの力を全て自分の物にしている。この時のリチャードの実力は、宇宙魔神ギャラクタスやミュータントの悪夢オンスロートのような強大な存在、コズミックビーイングにも匹敵していた。
 なお、ノバ・コーズが無いため、サムは階級の枠組みに入っていないが、力の行使度合いから見て、最上階級の一個下、リチャードに力を授けたローマン・デイが属していたセンチュリオンクラスとの見立てがある。プライムは一人であるが、センチュリオンも数は少ない。この下に、まだ幾つもの階級があることを考えると、すでにこの域に達しているサムの才能は、並み大抵の物ではない。
 余談ではあるが、宇宙に居る都合上、ノバは宇宙的脅威に発見遭遇し、地球へのメッセンジャー的役割を担うことがある。リチャードだけでなくサムもその役割を担うこととなり、宇宙の彼方で不死鳥の形とした脅威と出会ったサムは、大怪我をして地球に墜落する。サムが目撃したフェニックスをきっかけとし、ミュータントとミュータント以外、二つのヒーローチーム同士、フェニックスに絶望を持つものと希望を見出したもの。マーベルに欠かせぬAとX、両者の戦いが始まるのはしばし後の事である。

AvsXは、ここより始まる