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追跡、アントマン!〜前編〜

 2014・2・25
 最新の情報を※として追加。


F「というわけで、今回はアントマン、そしてハンク・ピムの紹介だ」

S「ああ! アントマン、ジャイアントマン、ゴライアス、帰ってきたイエロージャケット、新ワスプのハンク・ピムだな!」

F「マジで、ウルトラマンジャックレベルでややこしいよな、ハンク・ピム。名前が定まらなかったジャックと違って、全部本人が名乗った上にコスチュームも変えて、別個のヒーローとして存在しているからややこしい。ハンク・ピムのヒーロー名やコスチュームの変遷は後に回すとして。まずは、映画化も決まっているヒーローとしてのアントマンの解説からだ。アントマンが出来る事や、ハンク・ピムも含めた歴代アントマンについて、まず説明してみよう。原作におけるアベンジャーズの創設メンバーである以上、春のディスク・ウォーズにも、おそらく出てくるだろ」

S「え? でも、イメージイラストを見る限り、居ないんだけど」

F「分からんぞ。こっちに見えないくらい小さくなって、アイアンマンの指先やソーの兜やスパイダーマンの股間に乗ってるかもしれん」

S「マイティ・アベンジャーズ方式!?」

虫眼鏡必須



F「まずアントマンの能力で代表的な物と言えば、蟻ほどに小さくなれる縮小能力だな。身長12ミリの、体重450グラム。この体格で実際出来るかどうかは知らんけど、蟻に跨っての移動は、アントマンならではの姿だな」

蟻に跨るその姿

S「縮小の秘密は、ハンク・ピムが発見した素粒子ピム・パーティクルズ。またの名をピム粒子」

F「ああ。ピム粒子を血清やガスやカプセルで摂取すると、人体がみるみる縮むわけだ。研究を重ねることで、物質への干渉や真逆の使用法も明らかとなった、ステキな空想科学素粒子。ちなみに、ピム粒子の処方を知っている人間は極少数で、生成されたピム粒子も、厳重な管理に置かれているからな」

S「そうなん?」

F「考えてみろよ。蟻の大きさになれば、おそらく大半の警戒網は潜り抜けることができるんだぜ? つまり、暗殺も窃盗もし放題じゃないか」

S「そりゃそうだ! なんつー危険な物質だ」

F「なので、ピム粒子の価値は、お宝レベルです。お金大好きな傭兵が見つけた瞬間、アイム・リィィィィィッチ!と叫ぶくらいには」

アイム・リィィィィィッチ!

S「わー、ちょううれしそう」

F「あと大事な能力、というかアイテムはサイバネティック・ヘルメットだな。このヘルメットに仕込まれたテレパシー装置により、アントマンは蟻と交信したり、蟻を操る事が出来るようになる」

S「え? そんな能力あったの、アントマン」

F「お前、小さくなれば蟻とも仲良し!とはいかんだろ……教育テレビじゃないんだから……下手すりゃ捕食されるぞ」

S「逆に、捕食は夢が無さすぎないか?」

F「ピムの周りって、わりと現実的だからね? 後はコスチュームにも、当然身体に比例した大きさになる機能が付けられているし、手首のガントレットからの生体電流発射機能や、縮小状態でも人と会話出来る声の拡大機能もヘルメットに追加されたな。能力は小さくなる!だけでも、それを活かす為の装置や仕掛けは、コスチュームにてんこ盛りってことよ」




F「一応、アントマンは三人いる」

S「まずは当然、初代アントマンのハンク・ピムだろ?」

アントマン(ピム)

F「根幹となるピム粒子を発見した男にして、アントマンの基礎となる装備を作った男だからな、ハンク・ピム! ピムのアントマンとしての活躍は日本オリジナルの傑作選ハルク・ウェーブ!に収録された、アベンジャーズ第一号で。ソー、アイアンマン、ハルク、ロキ、強豪に囲まれながらも、上手く立ちまわるアントマンの勇姿! 最も、このちょっと後、ピム粒子もう一つの効力、人体の巨大化が解明されて、ピムは小さなアントマンでなく巨大なジャイアントマンとしての活動に代わるわけで」

S「同時収録のアベンジャーズ第四号(キャプテン・アメリカ復活回)では、ジャイアントマンになってるな。普通にデカいジャイアントマン形態と小さなアントマン形態を使い分けているけど」

巨大なる頭脳

F「別に片方使ったからって、もう片方が無くなる能力じゃないしねえ。巨大化は体に負担がかかるらしいけど。とにかく、ジャイアントマン名義にピムが変わった以上、ここで一度アントマンは居なくなるわけで。二代目アントマンとなったのは、スコット・ラング」

S「スコット・ラングに関してはあまり知らないんだけど、どんな人だい」

アントマン(スコット)

F「元々は電気関係の専門家だね。心臓に重い病を抱えるスコットの娘キャシー。そんな娘の手術が出来る医者がさらわれた時、スコットはピムの所からアントマンのコスチュームと薬品一式を盗み出して、執刀医を救出。手術の成功を見届けた後、自首してピムにアントマンセットを返そうとした所、ピムはスコットが引き続きアントマンで居ることを許可したと。少し怒りっぽい所はあるが、ファンタスティックフォーやアベンジャーズに所属もした立派なヒーローよ。おそらくだけど、アントマンで居た期間は、ハンク・ピムより長かったんじゃないかな」

S「むしろ名前が何度も変わったピムより、アントマンとしては濃いかもしれんね」

F「まあ。前科者だけど。家族を救うために犯罪に手を染めて、妻に逃げられたけど」

S「ほう」

F「更にアントマンをやっていることを理由に、あれだけ愛して、例え盗みを働いてでも救いたかった娘の親権取られたけど」

S「ほ、ほう……」

F「仲間である筈の某スカーレットなウィッチの暴走で、結構な期間死んでたけど」

S「……」

F「正直、不幸の磁石として有名なのはスパイダーマンことピーター・パーカーだけど、スコット・ラングも結構……。少し不幸の内容が、ピーターより橋田壽◯子ドラマ寄りな気がするが。根は善人だからこそ、スコットもピーターも不憫で」

S「そういえば、娘のキャシーも、ピム粒子を使うヒロイン、スタチュアになってたよな!」

スコット&スタチュア

F「元々キャシーは、父を通してファンタスティック・フォーやアベンジャーズと顔なじみだったからな。スーパーヒーローを志すのはごく自然。巨大化や縮小化が、感情に付随しているっていうのは、少女らしくて良いアレンジよね。恥ずかしい時は小さくなるなんて、実に可愛らしい」

S「ヤングアベンジャーズの一員としてシークレット・インベージョンで戦っていた光景は、記憶に新しいな。なにせデカイから、目立ってたし」

F「そして幾度もの戦いをくぐり抜けた後、キャシーは復活を遂げたスコットと再開するわけだが。ちなみに、さっき使った上の画像がそれね。再開するわけなんだが……今度はヤングアベンジャーズの某メンバーの暴走で、キャシーの方が死んだのよね。父が蘇り娘が死に、更には死因も同じく、本来仲間だったはずの人間にあるって」

S「やめたげてよぉ!」

F「どうにもこうにも、ホント直情的ではあるものの悪い人間ではないから、余計に不幸が目立って悲しい。ちなみに、スコットのアントマンヘルメットも、世界七番目の頭脳、天才少年アマデウス・チョがテレパス能力を使うために被ったりしているぞ。そしてスコットの死亡後、空位となったアントマンの座を受け継いだのは、三代目アントマン、エリック・オグレディなワケだが……」

アントマン(エリック)

S「マーベル・キャラクター大事典に“新しいアントマンはハンク・ピムに比べると、なんらヒーロー的ではない”って書いてあるんだが」

F「い、一応、非戦闘員である科学者ピムや前科のあったスコットよりも、前歴諜報組織SHIELDのエージェントなエリックはヒーロー向いているように見えるんだけどね? そもそも、SHIELDに発注されてピムが作っていたスーツを、色々事故があったとはいえ、結果的に盗んで逃亡。根が臆病なせいで偽名を使って逃げまわった挙句、捕まってヒーローとしての働きを強制された時も、だいたいの戦いを縮んで逃げることで回避しているし。ジェットによる飛行能力や炎も出せる金属製の触手と、今までとは一線を画した高性能アントマンスーツを着ているんだがね。あと、趣味が覗きなのは、マズいよね。そりゃ普通、アントマンの能力手に入れたら、男がやりそうな事だけど!」

コイツ、アカンわ。

S「ダメだコイツ……早く何とかしないと」

F「最初はホント、ダメダメでしたが、なんとか功績を上げることで、アベンジャーズやサンダーボルツのメンバーに抜擢されたり。それと同時に、ヒーローとしての自覚も増してきた……気がする。覗き趣味のせいで女性メンバーがエリックの加入を嫌がるのをキャプテン・アメリカが必死でフォローしてなんとか認めさせるなんてのを見る限り、まだちょっと先は長いかなーと言った感じだけど」

※近年、エリックも彼なりの正義を築き上げた結果、それに準ずる運命を迎えることとなりました。

S「しかしアントマンと言えばハンク・ピムが代表的だけど、スコットもエリックも、十分個性的だなあ」

F「スコットで映画撮ってもおかしくないし、結構エリックみたいな発展途上ダメ人間は、アントマンの監督であるエドガー・ライトにとって得意な素材なんじゃないかな」

S「いや、アントマンは二代目のスコットメインで行くみたいよ? スコット・ラングを演じるのはポール・ラッドで、先人となるハンク・ピムを演じるのは、なんとマイケル・ダグラスで」


F「マジで!? よ、読めん。どんな映画になるのか、全く読めん! ともかく、アイアンマンやソーに比べて目立たないけど、忘却したり見逃すと高確率で後々損をした気分になるヒーローよ? アントマンって」






一人アベンジャーズ(ドクロ)

F「なお、この正体不明のアントマンのメットを被った一人アベンジャーズは、アントマンではありません。悪しからず」

S「OK、何故触れた」

F「な、なんとなく?」

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