適当に語るマブカプ3参戦のマーベルキャラ~その4~

>いつの間にかUMVC公式に新キャラ絵出てましたね。

 WEB拍手でそう言われ、調べてみたら確かに。カプコンが正式に公開したらやると言った以上、なあなあで済ますわけにはいくまいよ。というわけで、「適当に語るマブカプ3参戦のマーベルキャラ」復活!

ホークアイ

 おそらく、今回一番日米での温度差が激しいと思われる人。一応、映画マイティ・ソーに出て、来年公開のアベンジャーズにも出る予定ではあるものの、紫色のコスチュームではないので、イメージの一致は難しいと思われる。弓だけの人と思われがちなものの、弓術へのフィードバック目的で様々な武術を極めているため、色々な武器が使える。
 ヒーローデビューのきっかけは功名目当て、自由気ままに時には悪にと、最初は自分勝手に生きていたものの、ヒーロー活動や最愛の人モッキンバードとの出会いを経て、急激に成長。アベンジャーズ派生組織の隊長をも任される人材へと成長する。
 キャプテン・アメリカ死亡時、二代目キャップの第一候補に選ばれた程の気高さ。What If?とは言え、パニッシャーですら失敗した、ノーマン・オズボーン&ダークアベンジャーズの暗殺に成功するだけの冷静さとスキル。色々な要素を内に秘めている辺り、とても魅力的なキャラクター。

ゴーストライダー

 そもそもどっちだよ、コイツ。初代のジョニーか? それとも二代目のダニーか? おそらく、衣装を見る限りでは、二代目のダニー。現状コミックスでは、初代のジョニーはロングコート風の衣装を着た上でダニーのサポートキャラとして活動中。まあ、V3における1号&2号のような先輩ライダーポジションみたいなもんです。
 実力は超一級品、贖罪の目ペナンス・アイを使わなくても、十分素で強い。ハルクやソーと並べても、何らおかしくないレベルで。怪獣王ゴジラのアメリカ侵攻時には、栄えある撃退メンバーにも選出された。怪獣王、マグロ食ってる奴じゃないですよ?
 先日、暴走したデアデビルが「フハハハー! 東方でその名を轟かせる伝説の魔人『Gaikotsu』を召喚してくれるわ!」と言って呪文を唱えたら、魔方陣からゴーストライダーが出てきたのは、おそらく笑うポイント。呪文も魔方陣もいらねえだろ。電話で呼べよ。
 今回の解説上において、映画の存在は忘れろ! アレ、いろんな設定がいいとこどりになっているせいで、並行して解説したらややこしいことになるし、何より情報量の多さで、文章量がバーストおこすわ!
 ……ペナンス・アイが使えるジョニーという、映画仕様での参戦だったらどうしよう。

ドクター・ストレンジ

 至高の魔術師、Drストレンジ! その魔術の知識は膨大にして魔力も強大! ヒーロー最強候補の一人! ……実は、“元”至高の魔術師のストレンジさんだったりする。「至高の魔術師の地位を失った後のストレンジのパワーは未知数」と資料には書いて有るものの、パワーが上がっていることはまず無いだろう。一応まだ、それなりに魔法は使えるので、並の魔術師よりはナンボかマシ。魔法だけではなく武術も学び、徒手空拳での戦いも準一級という触れ込みだが、諜報メインのヴィランと素手で戦い瞬殺された辺り、その点は少し怪しい。
 至高の魔術師の正しい力は、正しき者に宿る。そりゃおめえ、いくら危険だからと言って、長年の親友を宇宙に追放する人間が正しき者のワケねーだろ。実際真面目な話、ストレンジが力を失った理由は、ワールド・ウォー・ハルクの際、黒魔術に手を染めてしまったから。至高の力は、不純を許しません。今でもこの時の後遺症で、時折悪魔に体を乗っ取られて暴れたりも。ホント、迷惑なオッサンだな。
 最近、魔術師としてのカラフルなコスチュームを着ることは殆どなく、私服で色々なヒーローやチームの元に出没し、魔術方面へのアドバイザー的役割をおこなっている。

おしゃれなストレンジ

 なお、至高の魔術師の地位と能力は他の後継者に継承済み……だったのだが、継承者が死んでしまったため、至高の魔術師の地位は宙ぶらりん状態。現在、魔術師としての素質がある女子学生を、アドバイザー業の傍ら育成中。
 ボクと契約して、至高の魔術師になってよ!

アイアンフィスト

 おそらく、ストリートファイターにそのまま混じっても一切問題ない拳法家。幻の都市崑崙で修行し、不死竜ショウ・ラオを倒すことで、青年ダニー・ランドはアイアンフィストとなった。気功を極めており、気を込めたパンチだけでなく、肉体の硬質化や治療も可能。マーベルアライアンス2では、回復役として大活躍。ホント、お世話になりました。
 黒人雇われヒーロー、ルーク・ケイジは大親友。ヒーローズ・フォー・ハイヤーというコンビ名があったぐらいに、ケイジとはよく一緒に行動していた。てーか、今でも、同じニューアベンジャーズとして、共に活動中。一緒のココンビから、一緒のチームに変わっただけです。
 そして、スパイダーマンやデアデビルとも旧知の仲。一時、デアデビルの正体が公にバレた時は、アイアンフィストがデアデビルとして活動することで、弁護士マッド・マードックの窮地を救った。前の話で出てきた、暴走したデアデビルを最終的に止めたのも、アイアンフィストの気の力。気功スゲえ。
 かつて、新婚ホヤホヤのスパイダーマンが、「じゃあボクは帰るよ。奥さんが家で待ってるんだ」と軽く惚気けた時、
アイアンフィスト「結婚? 僕はスパイダーマンはゲイだと思ってたよ」
ケイジ「あいつ、ゲイじゃなかったんだなあ。意外だ」
 と、本人が聞いたら自殺しそうなことを二人でのたまっていた。正直、掛け算的にはいつも一緒のお前らの方が(ry

ノバ

 スペルはNOVA。読み方はノヴァなのかね、それともノバなのかね? とりあえず、マーベル大事典表記のノバで。
 異星人ザンダー星人のノバ・コーズの隊長であるローマン・デイは重症を負い、偶然その場に居合わせた地球人の高校生リチャード・ライダーに自身のパワーを譲渡した! 宇宙戦士ノバの誕生である! どっかの緑色のランタンやウルトラさんちを思い出すのは、きっと気のせい。というか、こういう展開って実はもう、世界的には一種のテンプレだったのかねえ。
 コズミックエネルギーを使うことにより、炎の力、ステラ・ファイヤーを使用可能。ステラファイヤーを噴射することにより、彼は宇宙へ独力で旅立つ事ができる。当然、宇宙での生身での活動も可能。宇宙、キター!
 マーベルゾンビーズの時、ゾンビに追い詰められてかなりまいってたけど、よく考えてみれば、ノバは宇宙に逃げればよかったんじゃねえかな。

ロケットラクーン

 おそらく、シュマゴラスに続く、マーベルキャラクター大事典&マーベルアベンジャーズ事典の両方に項目未記載な、マブカプシリーズ参戦キャラクター。一応、最近のシリーズにも出てるので、シュマゴラスよりは露出多いけどさ。 そして、何を書けばいいのか本当に悩ませてくれる、とんでもないアライグマ。そもそも、所属チームのガーディアンズ・オブ・ギャラクシー自体無名だろうが! しかも、2008年の最新チームのほうだしよ。初代GOGなら、ゴーストライダーやワンダーマンがいるので、なんとかネタにならなくもない。
 一応能力をざっと説明すると、アライグマの優れた視覚聴覚嗅覚を持ち、優れたパイロットとしての技能に加え、銃火器の取り扱いは名人級。一流の戦術家にして戦略家。もうコイツ、盾もってりゃキャップじゃね?
 それにしても、この凄まじい変貌は、何らかの能力じゃなかったのか。同じ動物どころか、同じ星の生物なのかすら、ちょっと怪しいわ。

びふぉあー

あふたー

TIGER&BUNNYとアメコミで色々考えてみる

『TIGER&BUNNYのNEXTをX-MENのミュータントになぞらえている人が居たけど、X-MENの世界観で「ミュータントにスポンサーを付けて、ヒーロー番組を作ろう!」と企画したら、スポンサーなんて来ないし、企画した放送局は焼き討ちに合うと思うの』
 こんな感じの発言をしたら、短時間なのに意外とRTや返信があったので、これは結構考えるべきネタなんじゃないかと思い、ちょっと色々書いてみようかと。それなりの物を書くなら、Twitterよりこっちの方が向いてるしね。ビール片手に書いてみるので、しばしのお付き合いをお願いします。

 上記の発言の後、自分はこんな発言をしています。
『いやー、正直、あの世界におけるミュータントって、道歩いていたらいきなり袋叩きにされて殺されるレベルで迫害されてますよ? アニメのX-MENやマブカプではそこまでの描写はされてないので、日本人が彼らに持つイメージは明るいけど』
 まあ、ミュータントになぞらえるのに無理があるという点は、これが全てですね。確かにNEXTも作中差別を受けている描写がありますが、ミュータントの受けているものは差別ではありません、もっと強烈な迫害です。
 物騒なキーワードが書かれたプラカードを持った群衆が毎日本拠地を囲んだり、ミュータントを殺害するための生物兵器やロボットが作られ、国の政策で公的な迫害や虐殺が認められそうになるという、激しさ。
 ちょいと昔の話にはなりますが、嘗てのマグニートーも嘗てのエグゼビア教授も、根本にあるのは自衛ですね。座していては、ただ滅ぼされるのみ、だから協調や支配のために動く。ミュータントは、必死です。この自衛の理念は、ミュータントの国家設立という手段を取ったサイクロップスにも、引き継がれていると思います。
 実はミュータントの歴史上、ミュータントであることを公言してヒーロー活動をしていたX-statixというチームがあったりします。彼らはリアリティ・ショーにも出演し、一晩でセレブとなれるほどの大金を手にしました。多分、存在的にNEXTに一番近いミュータントは彼らですね。
 しかし、これだけ近しいチームでありながら、自分はTwitterで言われるまでX-statixの存在を忘れていました。理由はただひとつ、彼ら既に、全滅しているんですよ。もう、跡形もなく。X-ForceやX-Factorとは違い、名前を継ぐものも多分現れないでしょう。
 全滅の理由は様々なものの、TVに出ることによりミュータント迫害派の的となり、番組内で初期メンバーの半数以上が死んだのは大きい筈です。ミュータントをTVショーに出したらどうなるかの答えこそ、X-statixではないかと。

 もし、TIGER&BUNNYををアメコミに例えるとしたら、まず対象として、MarvelではなくDCからの引用がまだ適している筈です。バットマンのイメージからは想像できませんが、あの世界はヒーローに対して、優しいです。スーパーマンは国連で勲章をもらい、ワンダーウーマンが慈善活動を行っていることがニュースで流れ、フラッシュがCMに出演し商品はバカ売れ。散発的に排斥運動らしき物は起こるものの、一般市民が長年差別意識を持つようなことにはなってません。
 事実、フラッシュがMarvel世界に来訪し、ミュータント迫害運動を見た時は、迫害の事実自体が認識できず、群衆にボコボコにされました。逆にアベンジャーズがDC世界に行った時は、悪人を倒したとは言え、いきなり現れた謎のヒーローチームが市民に絶賛されるという状況に動揺していました。
 ファンタスティックフォーやスパイダーマンと言った、世間に認められているヒーローがMarvel世界にも居ますが、彼らも状況が少しでも傾けば、迫害される位置に居ます。Marvel世界に根付く、超人の立ち位置は想像以上に危ういものです。

 ただ、ココまでの話を台無しにするような俺の中での前提が、実はありまして。
 TIGER&BUNNYって、サイゼリア的ポジションなんじゃないかと。いわゆる、「これイタリア料理じゃねーけど、超うめえ!」とイタリア人がコメントするような。
 ガワや小ネタは確かにアメコミなものの、根本的な部分はあくまで日本式なんですよね。あくまで、純日本製の名作。
 色々なところからガワとしてのネタをとっているので、何々に似ていると例えるのは、凄く難しい気がします。というか、アメコミ風に1から作ったものと、アメコミを参照にして日本式で作ったものが入り交じっているので、判別は制作者が明言しない限り、不可能です。
 まあ、細かいことは気にせず、素直に1作品として楽しむのがベストですね。ただ、アメコミとタイバニは、あくまで似て非なるもの。アメコミ好きの方に「アメコミ好きならタイバニも」、逆に「タイバニ行けるなら、アメコミ行けるだろ!」と先入観を持って紹介するのは、危険です。逆に意固地になって、見なくなったりします。そういう切り口で、それぞれが好きな人に紹介するのは、オススメしません。
 あくまで、それぞれに別の魅力アリ。自発的に未見の側への興味が湧いたのだったら、挑戦してみても損はないですよ?

購入に役立つ、デッドプールさんのエピソード紹介~後編~

ふじい(以下F)「前編、そして中編。なんだかんだで長くなりました。でも、これで最後だ! 」

サイレン(以下S)「デッドプールのシリーズは、日進月歩で増え続けてるし、そのうちまたやるようなんじゃないか?」

F「……うん。そうだね」

Deadpool Team-Up – Volume 1: Good Buddies

F「デッドプールと他のヒーローによる、コラボレーション短編シリーズ。それがデッドプールチームアップ! ウチのサイトでやってるデッドプールさんのクロスオーバーSSにも、この名称を勝手にお借りしています」

S「ゴーストライダーやヘラクレスやパニッシャーのような一線級ヒーローばかりでなく、USエースやザパタブラザーズのような、マイナーキャラともコラボしているんだな」

F「マイナーどころか、他の作品で見た記憶さえ無えわ! マイナーなキャラを、人気急上昇中のデッドプールさんと絡ませて、認知度を上げるという狙いもあるのだろう。出来に、バラつきはあるものの、ゴーストライダー編はかなり見物。ゴーストライダーの頭の炎を消そうと消防車で追いかけるわ、マスクオフの上、自ら両足を切断してフリークスのサーカスに潜入と、やりたい放題のデッドプールさん。この一本だけでも、見る価値があるんじゃないかと」

Deadpool – Merc With a Mouth: Head Trip (Deadpool: Merc with a Mouth)

F「おや? 親切な人が、既にレビューを書いてくれているぞ?」

S「しらじらしいなあ、テメエ!」

F「という訳で、詳しいことはレビューを読んで下さい。ヘッドプールを巡る、一連の冒険。全てが終わり、大団円だ!と喜ぶデッドプールを招き寄せる、超人種族エターナルズ。この冒険をやり遂げた彼ならば、この宇宙に忍び寄る危機をどうにかできると……。大型シリーズのプレリュードでもある本作、でもプレリュード部分は最後ぐらいなもので、話自体は一冊ですべて完結しています。まず買うのなら、コレがダントツでオススメ。星5は伊達じゃない。ちなみに、レビューの関係上、上で上げたのはハードカバー版。安価なペーパーバック版はこちらです。そして物語は下記シリーズへ」

Deadpool Corps Prelude

F「世界の危機を救うには、デッドプール一人の力では足りない。でも、世界を救えるのはデッドプールのみ。なら、デッドプールをいろんな世界から集めりゃいいんじゃね? そんな感じで始まる、メンバー全員デッドプールという夢のチーム、デッドプールコープスの結成譚」

S「女性版デッドプールのレディープールに、子供のキッドプール、犬のドッグプール。そして、頭だけのゾンビなヘッドプールか。これに本家デッドプールを加えた、四人と一匹がデッドプールコープスのメンバーだな」

F「ボケが余っていて、ツッコミ不在。なんて恐ろしいチームなんだろうか」

Deadpool Corps – Volume 1: Pool-Pocalypse

F「旅に出る理由は、世界が滅びる未来変えるため。デッドプールコープス、宇宙へ……! 極彩色の宇宙人たちに迷惑をかけながら、外宇宙を旅する我らがデッドプールコープス。ほんとうに迷惑な、デッドプールコープス」

S「戦隊モノのように、極強な追加戦士まで居るのかよ。まあ、追加戦士というか、追加デッドプールだけど! その名はチャンピオンプール! あれ? 中身ウェイドさんじゃない? 全くの別キャラだ」

F「その追加戦士の中の人は、ハルクやジャガーノートをねじ伏せられるレベルの化物だからな。そんな強者も、状況に流されデッドプールになる世界。それが、デッドプールコープスよ! どっかの世界を旅する仮面ライダーと違って、きちんと完結に持ち込んだものの。どうやらまだ、終わりじゃないようだな

Deadpool Max: Nutjob

F「シメはデッドプールシリーズの核弾頭、デッドプール:マックスだ! ちなみにコレ、成人指定ね。血ィドバドバでるし、モツもバリバリでるし、セクシャラスなシーンも満載よ? マックスの名称を持つ作品が、他にパニッシャー:マックスぐらいしか無い点から、お察し下さい」

S「いわばMAX世界とも言える、別世界のお話なのね」

F「正直、説明とか無理なので、下のキャラ設定を読んで、どんな作品か判断してください」

デッドプール 
 悪の秘密結社ヒドラと戦う、凄腕の殺し屋。なお、この世界におけるヒドラは、現状デッドプールの脳内にしか存在しない組織である。不死身の異名を持つものの、実際はどうなのかは不明。

ボブ 
 アメリカのエージェント。色々な任務を適当にヒドラの仕業に見せかけ、デッドプールに請け負わせるだけの簡単なお仕事に従事。アーッ!な目にあったり、精神病院に置き去りにされたりと、毎回酷い目にあってる。

ケーブル
 デッドプールと双璧をなす、凄腕の傭兵。自称未来人であり、その辺りをボブとは違うエージェントに突っつかれ、デッドプールと同じくいいように使われている。なお、世界観的にミュータントは存在しない筈なので、たぶん普通の人間。鋼鉄の義手は健在ながらも、本編に比べ、恐ろしいぐらいに老けている。70代といわれても通じるレベル。

タスクマスター
 女性。テロリストの育成専門家。少年時代のデッドプールを一人前に鍛え上げた師匠であり、デッドプールは彼女を母のように慕っている。たぶん、CV井上喜久子。

S「カオス極まりねえ!」

F「ケーブルでさえ、全力全開で頭おかしいからな。ネジ一本とか、そういう次元じゃない。という訳で、かなり上級者向けなので、買う際は注意を。エログロへの耐性って、無い人は本当に無いからねえ……」

F「まあ、とりあえずこれで終わりかね。だいたい、事情を把握できているものは紹介できた筈」

S「次はどうするんだ? スパイダーマンの紹介?」

F「いやこれ、真面目な話、一日一本紹介しても、終わらないんじゃないでしょうか。流石はスパイディとしか言いようがねえぞ……」

購入に役立つ、デッドプールさんのエピソード紹介~中編~

ふじい(以下F)「前回に引き続き、X-MEN ファースト・ジェネレーション公開記念放談!」

サイレン(以下S)「断定は出来んけど、デッドプールはたぶん出てねーだろうよ」

Deadpool Classic – Volume 1

F「クラッシックの名前通りに、旧作を纏めたシリーズだな。捨てキャラとしてのデビューも、サイリーンとのラブコメも、90年代からを纏めたシリーズだ」

S「最初はX-MENとしか絡んでいなかったのに、気がついたらタスクマスターやブルズアイとも絡み始めていらっしゃる」

F「黎明期のくせに、ふらふら出まわって、色々なところで大暴れするというコンセプトは既に確立されていたり。ただ、20年前なだけあって、絵柄が多少固く、台詞も多めと、結構読みにくかったり。資料的価値は高いんだけどねー」

S「女に騙されて、便器で延々と嘔吐するシーンとか?」

F「いや、それ貴重かな? 個人的には冬の街で倒されて、ワンエピソード丸々雪に埋もれるだけというエピソードを……」

S「それも貴重じゃないだろ。多分」

Deadpool & Cable Ultimate Collection – Book 1

F「いつの間にか、ケーブル&デッドプールがデッドプール&ケーブルに入れ替わっていたことで有名な、このシリーズ。ある意味、ジャンプシステムよりシビアなMarvel編集部」

S「見たまんま、デッドプールとケーブルの二人が主人公なシリーズだな。ハウス・オブ・Mにも関わってるんだっけ?」

F「実はシビル・ウォーにも関わっている、正史との繋がりが濃いシリーズでもあります。ただ、問題があるとしたら……途中でケーブルが一旦未来に帰っちゃって、一時期殆どデッドプール単独主演状態に。ケーブルの名前が載っているのが、表紙のタイトルだけと言うね。X-MENでの展開的に、しょうがないんだけど」

S「流石のケーブルも、プーさんほど、自由に動ける立場では無かったか」

F「まあ、このシリーズの最終巻まで腐れ縁は続きますのでご安心を」

Deadpool Vs. the Marvel Universe (Deadpool Classic)

F「大げさなタイトルや、ウルヴァリンやキャプテンアメリカとの共演、そして何より親友ボブの初登場と、中々に面白そうな一冊、でも問題点が一つ。実は先ほど紹介したDeadpool&cableのBook 3に丸々収録されてます。なので二冊買うと、同じ内容じゃん!とバカを見ることに。まあ、Book 3の内容はこの一冊+グレイト・レイクス・アベンジャーズ入団編なので、GLAに興味がないならスルーという手も。-GLA分だけ、こっちの方が安いですし。ちなみに、さっきから管理者が出ていない理由は、お察し下さい。管理者という人柱が出たからこそ、こういう忠告が出来るわけでして……」

Deadpool: Wade Wilson’s War (Deadpool (Unnumbered))

F「まだペーパーバックは出ていないが、ハードカバー版は購入できるので、ここで紹介。マーベルの大人向けレーベル、マーベル・ナイツから出版された外伝。まあ、単発ものです。そもそも、ヒーローが居ない世界での話なんで」

S「メキシコで起こった大量虐殺事件。被告として出廷したのは、ウェイド・ウィルソンと言う名の、奇妙な赤いマスクを被った男だった。彼は自身をデッドプールと呼び、秘密部隊ウェポンXの隊員であると主張する」

F「嘲笑に包まれる、法廷。ウェイドが語り続ける、奇抜さと現実味が入り交じった物語。果たして彼は妄想狂なのか、それとも秘密部隊の隊員なのか。どこまでが嘘で、どこまでが真実で。何が虚実で、何が現実なのか。良い意味で、大人向けの一冊です。二冊目か三冊目推奨。一冊目に読むには、色々複雑かつ、どんでん返しすぎるわ。アメコミ邦訳挑戦の一発目に、ウォッチメンを読むようなもんですよ」

F「今日はこんなとこかな。次回最終回、デッドプール大集結デッドプールコープスやデッドプール誌の核弾頭、デッドプール:MAXの紹介でラスト」

S「最後にキッツいのばっか残したなあ!」

F「起承転結。そりゃあ、結に置くのは、それなりにインパクトのあるシリーズじゃないとな」

購入に役立つ、デッドプールさんのエピソード紹介~前編~

ふじい(以下F)「ざっくりとまとめる、デッドプールさんのエピソード集ー」

サイレン(以下S)「いきなり何ごとだ!?」

F「いやあまあ“デッドプールの本を買いたいのですが、いったいどれがオススメなんですか?”と定期的に聞かれるような気がしてな。ここらで一旦纏めておこうかと。一応基準は、アマゾンで購入出来る代物で。なんだかんだで、通販に使うには、一番楽なサイトです。……震災以降、千葉発送から堺発送に切り替わって、多少到着に時間がかかるようになったけど」

S「関東圏ならともかく、関西圏は逆に早くなってんじゃねえの?」

F「あと最初に。前に説明した気もするが、ハードカバーとペーパーバックの違いを載せておくぞ」

ハードカバー 装丁がきっちりとした、高価なバージョン。発売日がペーパーバックより数ヶ月近く早いのが、何よりの利点。

ペーパーバック ハードカバーより安価なバージョン。装丁はのりづけの雑誌に似たタイプ。表紙が柔らかい分、ハードカバーより無理が効くので、寝っ転がって気安く読みたいなら、こちらがオススメ。

F「もし、ハードカバーとペーパーバックが同時に出てたら、ペーパーバック買ったほうがいいかな。うん」

Deadpool – Volume 1: Secret Invasion

F「最もオーソドックスなシリーズと言えば、こちら。スクラル人による、一大侵攻作戦シークレット・インベージョンを皮切りに、ダークアベンジャーズ大活躍なダークレインやミュータント独立国家ユートピア誕生のネイションXなどの大事件に次々と関わっていく、僕らのデッドプールさん。Marvelのメインストーリーも追いたいのならば、まずこちら。なんだかんだで、メインストーリーは大規模で面白い。Volume 1からずっと追っていけば、大丈夫」

S「……確かに、それは間違っちゃあいないが、大事なことを隠すのはよくないな。大型企画に連動しているのは間違っていないが、全ての大型企画に付随しているわけじゃないだろ」

F「アズガルドでの世界を取り戻す一戦シージやストリート系ヒーロー総結集のシャドウランドには、デッドプールさん全く関わってないからな。正確には、半々ぐらい。大型企画に関わる話と、デッドプール単独主演作の半々。まー、最近は大型企画あんま関係なしに、デッドプール大暴れなエピソードばっかだけどな」

S「それ通常営業じゃね?」

F「そういう意味も含めて、読みやすいっちゃあ、読みやすい。ちなみに、メイド服のデッドプールのが見れるのは、このシリーズの Volume 4」

S「いらない。そんな情報、いらない」

Dark Reign: Deadpool / Thunderbolts

F「上記シリーズの Volume 2の途中から分岐する、派生作品だな。権力を手にした、グリーンゴブリンことノーマン・オズボーンとの決着を付けるべく、悪の本拠地と化したアベンジャーズタワーに乗り込むデッドプール。オズボーンは配下のチーム、サンダーボルツを派遣。攻めあぐねるデッドプールが呼んだ助っ人は、タスクマスターだった。アクションが多く、初見でも楽しめるという、オススメシリーズの一つです。まあ Volume 2からの分岐だから、そこいらへんを読んでおかないと、少々状況を理解するのが難しいかもしれんが」

S「デッドプールとタスクマスターによる、ダブルデッドプール作戦はだいぶこのサイトでもネタになってるな。二人を見分ける集団は?」

F「フキダシの色で見分けるんだ! ただ、それ以外の挙動や言動は、二人ともクリソツです。作中人物が見分けられないのも納得行くし、タスクマスターも、よくぞあそこまで化け切ったもんだ」

Deadpool: Suicide Kings

F「NYで一仕事終えたデッドプールにかけられる冤罪。ハメられた! オレは無実だ!と絶叫するものの、そんな主張など通らぬ相手、パニッシャーがデッドプールを追い詰めていく。少しは耳を傾けてくれたデアデビルやスパイダーマンを巻き込んで、事件はNYの裏社会を巻き込む大騒動へと発展していく。なお、悪徳殺人ショーにデッドプールが単身乗り込むミニエピソードも当時収録だ。両方共、正史にあんま関わらない、読み切り的な話です」

S「一冊こっきりで話が終わるというのは分かりやすいなー」

F「まあな。ガールフレンドのアウトローが出たり、当サイトイチオシの元祖バカルテットことレッキングクルーも登場する、豪華なエピソードだ。ただ……」

S「ただ?」

F「グリーンゴブリンのグライダーや、ドクターオクトパスのアームを使うパニッシャーがあんまカッコよくなくてなあ。ステゴロの格闘で、デッドプールの鼻を食いちぎったり、スナイパーライフルでデッドプールの頭を粉砕したりと、らしいシーンは多いんだが」

S「らしいというか、プーさんボコボコじゃねえか」

F「キャラが多い短編なぶん、出番が中途半端だったり、載ってる二つのエピソード、両方共に台詞が多くて翻訳や状況把握に苦労したり。二冊目としてはそこまで悪くないが、一冊目としてはちとキツいかもな」

F「今日は、とりあえずここまで。次回はデッドプール&ケーブルやデッドプールクラッシックと言った、長期シリーズについて解説するよ」

S「ところで、白デッドプール参戦のX-FORCEやハルクプールがでるワールド・ウォー・ハルクスやベノムプールが出るWhat if?は紹介しないのか?」

F「俺が持っていないというのもあるが、ある程度踏ん切りをつけんと、残り半年の更新が全て紹介記事になるだろうが……」